関数の使用例

目 次
@【修正&変換】 →  ASCCHARCLEANCODECOLUMNCOLUMNS
                   CONCATENATEDEC2BINDEC2HEXFINDJISLEFTLEN
                   LENBLOWERMIDNUMBERSTRINGPHONETICPROPER
                   RANDREPLACEREPTRIGHTROWROWSSUBSTITUTE
                   TEXTTRANSPOSETRIMUPPERVALUE
A【表の検索】  →   ADDRESSHYPERLINKHLOOKUPINDEXINDIRECT
                   LARGEMATCHMAXMINRANKSMALLVLOOKUP
B【日付計算】  →   DATEDATEDIFDATEVALUEDAYEDATEEOMONTHIF
                   MONTHNETWORKDAYSNOWTIMETODAY
                   WEEKDAYWORKDAYYEAR
C【判定する】  →   ANDCELLEXACTISBLANKISERRISERRORISEVEN
                   ISLOGICALISNAISNONTEXTISNUMBERISODD
                   ISREFISTEXTNOTOR
D【換算する】  →   AVERAGEAVERAGEIFSCEILINGCUMIPMTCUMPRINC
                   DAVERAGEFLOORFREQUENCYINTMEDIANMODMODE
                   PMTROUNDRANDBETWEENROUNDDOWNROUNDUP
                   TRIMMEANTRUNC
E【数える】   →   AREASCOUNTCOUNTACOUNTBLANKCOUNTIF
                   COUNTIFSDCOUNTDCOUNTA
F【合計する】  →   DSUMOFFSETSUMSUMIFSUMIFSSUBTOTAL
G【計算する】  →  POWERSQRT

索 引 ( )内は解説項目なし

財務 財務計算                → CUMIPMTCUMPRINC、(FV)、PMT
日付/時刻〈日付/時刻関数型〉    → DATEDATEDIFDATEVALUEDAYEDATE
 「シリアル値」を使って計算          EOMONTHMONTHNETWORKDAYSNOW
                           TIMETODAYWEEKDAYWORKDAYYEAR
数学/三角〈SUM関数型〉        → CEILINGFLOORINTMODPOWERRAND
 数学や角度の計算               RANDBETWEENROUNDROUNDDOWN
                            ROUNDUPSQRTSUMSUMIFSUMIFSTRUNC
                            SUBTOTAL、(COS)
統計〈SUM関数型〉平均、個数を求める → AVERAGEAVERAGEIFSCOUNTCOUNTA
                            COUNTBLANKCOUNTIFCOUNTIFS
                            FREQUENCYLARGEMAXMEDIANMIN
                            MODERANKSMALLTRIMMEAN
検索/行列〈VLOOKUP関数型〉作った→ ADDRESSAREASCOLUMNCOLUMNS
 一覧表に番号を入れ、該当商品名を表示 HYPERLINKHLOOKUPINDEXINDIRECTMATCH
                           OFFSETROWROWSTRANSPOSEVLOOKUP
データベース〈データベース関数型〉   → DAVERAGEDCOUNTDCOUNTA、(DGET)、
 条件に合ったデータを抜き出して計算    (DMAX)、(DMIN)、(DPRODUCT)、(DSTDEV)、
                            (DSTDEVP)、DSUM、(DVAR)、(DVARP)
文字列操作                  → ASCCHARCLEANCODECONCATENATE
                            EXACTFINDJISLEFTLENLENBLOWERMID
                            NUMBERSTRINGPHONETICPROPERREPLACE
                            REPTRIGHTSUBSTITUTETEXTTRIMUPPER
                            VALUE
論理〈IF関数型〉値によって処理を変える→ ANDCELL、(FALSE)、IFNOTOR、(TRUE)
情報  セルや値の特性をチェック    → ISBLANKISERRISERRORISEVENISLOGICAL
                            ISNAISNONTEXTISNUMBERISODDISREF
                            ISTEXT
エンジニアリング               → (BESSELJ)、DEC2BINDEC2HEX、(HEX2BIN)、
 数学や工学の高度な計算           (IMAGINARY)

以下、日経BP社WPC ARENAより部分引用 → デジタル−日経トレンディネット(現在)
@【修正&変換】
常に「連番」を表示する
 ROW(セル番地)…ロウ。指定したセルの行番号を求める。
                引数を省略して「=ROW( )」とすると、式を入力したセルの
                行番号を求める。セル範囲の場合は最上行の番号を返す。
 =ROWS(セル範囲)…ロウズ。セル範囲に含まれる行の数を求める。
                 セル範囲は行数を数えたいセル範囲。引数は省略できない。
                 列の数を求めるのはCOLUMNS関数。戻り値=行数(最大65536)
 COLUMN(セル番地)…コラム。指定したセルの列番号を求める。
                   引数を省略して「=COLUMN( )」とすると、式を入力した
                   セルの列番号を求める。セル範囲の場合は最左列の番号を返す。
 =COLUMNS(セル範囲)…コラムズ。指定したセル範囲は何列あるか、列数を数字で返す。
                    戻り値=列数(最大256)
   (例)=COLUMNS(B1:D3)
文字列の長さを返す
 LEN(文字列)…レン。文字列全体の文字数を取得する。
              文字列:文字数を調べる文字列。数値も指定できるが、
                   数値の入ったセルを指定した場合、表示形式は無視される。
              全角も半角も1文字と数え、全角を2文字(バイト)として扱うときはLENB関数を使う。
  (例)=LEN(B1)⇒B1にある文字列が何文字かを数える。
 =LENB(文字列)…レンビー。文字列の半角文字数(バイト数)を取得する。
               全角は半角2文字分として数え、全角を1文字として扱うときはLEN関数を使う。
               文字列:半角文字数を調べる文字列。数値も指定できるが、
                   数値の入ったセルを指定した場合、表示形式は無視される。
文字列を分割する(文字列の一部分を削除)
 RIGHT(文字列,文字数)…ライト。文字列の末尾(右端)から、指定した数の文字を取り出す。
              文字列:対象となる文字列。数値も指定できるが、数値の入ったセルを指定した場合、
                   表示形式は無視される。
              文字数:取り出す文字数。省略すると1。
              全角も半角も1文字と数え、全角を2文字(バイト)として扱うときはRIGHTB関数を使う。
  (例)=RIGHT(B1,3)⇒B1の文字列の右から3文字目まで切り出す。
 LEFT(文字列,文字数)…レフト。文字列の先頭(左端)から、指定した数の文字を取り出す。
              文字列:対象となる文字列。数値も指定できるが、数値の入ったセルを指定した場合、
                   表示形式は無視される。
              文字数:取り出す文字数。省略すると1。
              全角も半角も1文字と数え、全角を2文字(バイト)として扱うときはLEFTB関数を使う。
  (例)=LEFT(B1,3)⇒B1の文字列の左から3文字目まで切り出す。
 FIND(検索文字,文字列)…ファインド。文字列で検索文字を探し、先頭から何文字目か調べる。
                     見つからない場合は#VALUE!エラーを返す。
              検索文字列:検索する文字列。ワイルドカード文字は使用できない。
              対象:検索文字列を探す文字列。
              開始位置:対象の何文字目から検索するかを指定する。省略すると1。
              全角も半角も1文字と数え、全角を2文字(バイト)として扱うときはFINDB関数を使う。
 MID(文字列,開始位置,文字数)…ミッド。文字列内の指定した位置から、指定した数の文字を
        取り出す。文字列の中の何文字目から取り出すかを、開始位置として数値で指定する。
        文字列:対象となる文字列。数値も指定できるが、数値の入ったセルを指定した場合、
               表示形式は無視される。
        文字数:取り出す文字数。省略すると1.
        全角も半角も1文字と数え、全角を2文字(バイト)として扱うときはMIDB関数を使う。
  (例)=MID(B1,2,3)⇒B1の文字列の先頭から二つ目から3文字分を切り出す。
 =REPT(文字列,回数)…レプト。文字列を回数だけ繰り返した文字列を返す。
              文字列:繰り返す文字列。
              回数:文字列を繰り返す回数を正の数で指定する。
                 小数点以下は切り捨てられ、0だと空白(””)が返る。
文字列を置換する
 ASC(文字列)…アスキー。全角の英数字・記号・カタカナを半角に変換する。
  (例)=ASC(C3)…C3セルの全角英数をD4セルなどに半角英数に変換する。
 JIS(文字列)…ジス。半角の英数・カナを全角に変換する。 参 : 全角文字
 LOWER(文字列)…ロワー。英字の大文字を小文字に変換する。
  (例)=LOWER(B1)⇒B1内にある文字列内のすべての英字を小文字に変換。
 UPPER(文字列)…アッパー。英字の小文字を大文字に変換する。
  (例)=UPPER(B1)⇒B1内にある文字列内のすべての英字を大文字に変換。
 =REPLACE(文字列,開始位置,文字数,置換文字列)…リプレイス。
         文字列中の指定した位置にある文字列を、別の文字に置き換える。
  (例1)=REPLACE(B1,2,1,”A”)⇒B1にある文字列の先頭から2つ目の文字を「A」に置換え。
  (例2)=REPLACE(B3,C3,D3−C3,”(東京都”))⇒B列の「東京都港区」や「東京」などを、
    FIND関数を使ってC列にB列の開始位置を、D列に長さを求め、E列などに「東京都」として統一する。
 =SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列,置換対象)…サブスティテュート。
                                   文字列中の、指定した文字を他の文字に置き換える。
      置換対象は、何番目の検索文字列を置き換えるかを番号で指定する。省略するとすべて置き換える。
  (例)=SUBSTITUTE(C3,”大宮”,”さいたま”),”浦和”,”さいたま”)…C3セルの文字列に
      含まれる「大宮」と「浦和」を「さいたま」に置き換えてD3セル(ここに式を作成)に表示する。
      この式をD4セル以下にドラッグしてコピーする。この値は”計算の結果”なので、
      これを固定するために次のように文字列に変更する。D3セル項目全体を選択し、
      「編集」メニューから「コピー」を選ぶ。そのままの状態で、「編集」メニューから
      「形式を選択して貼り付け」を選ぶ。ダイアログから「値」を選んで「OK」。
      これでC3列の参照先の元データとD3列の計算式が文字列に置き換わった。
 =VALUE(文字列)…バリュー。数値を表す文字列を数値に変換する。
             日付や時刻もシリアル値に変換可能。変換不可能な場合は#VALUE!エラーを返す。
             文字列:数値や日付、時刻などを表した文字列。
 =PROPER(文字列)…プロパー。文字列中の英単語の先頭文字を大文字に、
                 2文字目以降の英字を小文字に変換する。英字以外は影響を受けない。
          文字列:対象となる文字列
関数で文字コードを扱う
 =CHAR(数値)…キャラクター。数値をASCIIまたはJISのコード番号とみなし、対応する文字を返す。
        数値:文字コードを表す数値
 =CODE(文字列)…コード。文字列の先頭文字に対応するASCIIまたはJISのコードを返す。
        文字列:先頭文字のコード番号を調べる文字列
数値を2進数や16進数に変換する
 =DEC2BIN(数値,桁数)…デシマル・トゥ・バイナリ。10進数の数値を2進数で表現した文字列に
                    変換する。利用するにはアドインの分析ツールが必要。
      数値:10進の整数。負の数を指定すると、2の補数で表した10桁の2進数を返す。10桁以内の
          2進数で表せない数値(−512未満もしくは512以上)の場合は#NUMエラーを返す。
      桁数:2進表記で使用する文字数(桁数)。省略すると必要最小限の桁数となる。
 =DEC2HEX(数値,桁数)…デシマル・トゥ・ヘクサデシマル。10進数の数値を16進数で表現した
                    文字列に変換する。利用するにはアドインの分析ツールが必要。
      数値:10進の整数。負の数を指定すると、2の補数で表した10桁の16進数を返す。10桁以内の
          16進数で表せない数値の場合は#NUMエラーを返す。
      桁数:16進表記で使用する文字数(桁数)。省略すると必要最小限の桁数となる。
別セルにあるデータをつなげる
 …アンド。別々のセルにあるデータを、一つのセルにつなげて表示したい場合。
セル内の無駄な空白をなくす
 TRIM(文字列)…トリム。文字列中の余分なスペースを削除する。
              前後にある空白をとり、途中にある連続した空白は1つだけを残して除去する。
  (例)=TRIM(B1)⇒B1にある文字列内の2つ以上ある空白を1つにする。
セル内の改行をなくす
 CLEAN(文字列)…クリーン。文字列から、印刷できない文字を削除する。
漢字の名前にフリガナを付ける
 
PHONETIC(セル番地)…フォネティック。セルに入力された文字列の
         振り仮名(入力したときの読み)を取り出す。コピーした文字や数式で
         表示させている文字など、振り仮名が付いていない場合は空白になる。
         セル範囲を指定した場合は、その左上隅のセルが対象となる。
         PHONETIC関数では、通常カタカナで「ふりがな」が表示される。
         これをひらがなに変更するには「書式」→「ふりがな」→「設定」→
         「ふりがなの設定」ダイアログボックスの「種類」の項目で文字種を選んで[OK]ボタンでよい。
  (例)=PHONETIC(A2)&PHONETIC(B2)…C2に設定した関数式のセルに、
       A2の山本、B2の太郎のヤマモトタロウを表示する。&は文字列の結合演算子。
  Excelで漢字が入力されたセルとは別のセルにルビを表示させる方法 → ルビ
「123」を「壱百弐拾参」と表示する
 NUMBERSTRING(数値,表示形式)…ナンバーストリング。
         指定した数値を漢数字で表示する。表示形式は1〜3の数値で指定する。
         数値が「123」の場合、表示形式を「1」にすると「百二十三」に、
         「2」では「壱百弐拾参」に、「3」では「一二三」と表示される。
         表示形式と違いNUMBERSTRING関数の返値は、
         値のみを複写することで漢数字を文字列としてコピーすることもできる。
無作為に数値を抽出する
 RAND()…ランド。ランダム。0以上1未満の純小数の乱数を発生させる。
               シートが再計算されるたびに新しい乱数が返される。引数はとらない。
  (例)=RAND()*100…1から100の間の数値を無作為に抽出する場合
      公式を入力したら、「フィル ハンドル」を使って、必要なだけ数値を無作為に
      抽出することができる。「フィル ハンドル」を使うには、公式が入力されているセルを
      クリックし、ポインタをセルの右下で黒のプラスが出るまで移動し、選択したセルを
      水平方向、あるいは、垂直方向にドラッグする。
  ※全ての数値の小数点以下を表示しない等、無作為に抽出した数値の書式を変更するには、
    [書式] メニューで [セル] をクリックし、 [セルの書式設定] のダイアログボックスで
    [表示形式] タブの [分類] カテゴリー リストの [数値] をクリックして変更する。
 =CONCATENATE(値1,値2,・・・値30)…コンキャティネイト。
   複数のデータや文字列を結合して1つの文字列にまとめる。
   ( )内に含まれる文字や数値、セルの内容、計算結果などを1つの文字として結合する関数で、
   結合できる値は最大30個。
   (例1)「A1」セルに入っている文字と「A2」セルに入っている文字を結合し、
       「A3」セルに結合された文字列を表示する。
       結合先のA3セルでクリックし、ツールバーの「関数貼り付け」アイコンをクリック→
       「関数の分類」で▼をクリック→「文字列操作」→「関数名」より「CONCATENATE」を選択→
       [OK]ボタン→「文字列1」にA1を、「文字列2」にA2をそれぞれ半角文字で入力→
       [OK]ボタン→A3セルに結合された文字列が表示される。
       =CONCATENATE(A1,A2)…結合先のA3セルをクリックして関数式を入力し、
                             セル番地A1+A2の文字がA3セルに表示される。
   (例2)=CONCATENATE(B2,”様”)…結合先のB3セルをクリックして関数式を入力し、
       セル番地B2に「小泉」と入力されていた場合、B3セルの値は「小泉様」となる。
       半角の「”(ダブルコーテーション)」でくくれば、連結する文字列を直接指定することができる。
行と列を入れ替えて表示する
 =TRANSPOSE(配列)…トランスポーズ。配列の行と列を入れ替えた配列を返す。
       行列変換を行うワークシートの配列またはセル範囲を指定する。関数式は、元の配列の
       列数・行数と同じ数の列数・行数を持つセル範囲に配列数式として入力する必要がある。
       配列の行列変換を行うと、元の配列の第1行が新しい配列の第1列になり、元の配列の
       第2行が新しい配列の第2列 (以下同様) になる。
   (例1)=TRANSPOSE($A$1:$C$1)={1;2;3}…セル範囲 A1:C1に数値1、2、3が
       入力されているとき、次の数式をセル範囲A3:A5に配列数式として入力すると、A3に1、
       A4に2、A5に3がそれぞれ表示される。
   (例2)Sheet1のA列の数値をSheet2の1行目に、行と列を変換して転記するには、
       転記先のSheet2の1行目のセルをドラッグして選択→「=TRANSPOSE(」と半角で入力→
       転記元のSheet1を開いてA列の該当セルをドラッグ→[Ctrl]キーと[Shift]キーを押しながら
       [Enter]キーを押して確定する→Sheet1のA列の数値がSheet2の1行目に転記される。
       TRANSPOSE関数の引数を閉じる「)」は自動的に補完されるので、あえて入力しなくてもよい。
 =TEXT(値,表示形式)…テキスト。数値を表示形式で書式設定した文字列に変換する。
       値:対象となる値
       表示形式:セルの表示形式と同様の書式を文字列として指定する。
   「○月○日現在」と表示する方法
   =NOW()&”現在”と入力しても、NOW関数が返すのはシリアル値なので
   「39113.2669310185現在」のように意味不明な結果が表示されてしまうのでTEXT関数を用いる。
   =TEXT(NOW(),”yy/mm/dd”)&”現在”で「07/02/03現在」と表示できる。
   =TEXT(NOW(),”ggge年m月d日”)&”現在”とすると「平成19年2月3日現在」と表示できる。
A【表の検索】
参照表を切り替えて「表引き」する(2つの表を切り替え)
 INDIRECT(@文字列の参照セル,A参照形式)…インダイレクト。
       セルアドレスを表す文字列として入力したセル番地や範囲名を、実際の計算式で参照できる
       形式(セルアドレス)に変換する。参照先を間接的に指定し、切り替えられるようにできる。
       セルに直接入力した場合は当該セルの値が表示される。
       @文字列の参照セル(参照文字列)は、単独セルやセル範囲のセルアドレスを表した文字列。
        もしくはセル範囲に付けた名前。
       A参照文字列をA1形式にしたときはTRUE、R1C1形式にしたときはFALSEを指定する。
        省略するとTRUE。
 VLOOKUP(@検索する値(照合値),A検索範囲(照合範囲),B引用データの列位置(列番号),
            C[検索の型])…ブイ・ルックアップ。( )内はロータス1−2−3での呼び名。
   @調べたい番号などが入ったセル。
   A一覧表や対応表の比較する値とデータを含む範囲を指定。表の1列目の範囲。
     検索の型にTRUEを指定した場合、最左列を昇順で並べ替えておく必要がある。
   B表示したいデータが一覧表の左(1列)から何列目かを指定。
   C検索のしかたを指定。検索の型を「TRUE」と指定するか省略すると、上から順に検索値以下で
     最も近い値を探す。一方、検索の型を「FALSE」と指定した場合は、検索値に一致する値のみを
     探し、見つからない場合はエラーを返す。列位置は、範囲の左端の列から1、2、3・・・と数える。
  対応表や一覧表などの中から特定のデータを取り出してコピーするという機能を持っていて、
  検索する値と同じ値を検索範囲の左端の列から捜して、値の見つかった行の列位置分
  右隣の値を表示させる。
   (注)VLOOKUP関数を使用するときの注意事項
      @対応表は上から下へ縦に並べること。A対応表の一番左側に検査値が並んでいること。
      B対応表の検査値が数値なら、参照する「範囲」は、上から下に、小さい値から
       大きい値の順番(昇順)で並んでいと正しく検索できない。C検索の型を省略すると、
       検索値が見つからないときには、検索値未満で最も大きい値が使用される。
      D参照先になる引用データの列位置の範囲は動いては困るので、必ず絶対参照にする。
   (例1)商品一覧表の品番をH2〜H10列、商品名をI2〜I10列、価格をJ2〜J10列とすると、
      C2の商品名のVLOOKUP関数式は、
      =VLOOKUP(B2H2:J10FALSE
            (検索値) (範囲)  (列番号)  (検索の型
             品番 商品一覧表 2列目の商品名 完全一致
      E2の単価の式は列番号になるだけである。
   (例2)IF(A10=””,””,VLOOKUP(A10,商品コード表!$A$1:$D$8,2))…IF関数と
      組み合わせてエラー値が表示されないようにしたもので、A10=””は商品コードの
      セルが空白かどうかを調べ、次の””は商品コードのセルが空白(真)のときは空白を
      表示し、空白でないとき(偽)はVLOOKUP関数が実行され、A1からD8までの表で、
      商品コードにより商品名、単価が自動入力される。最後の2は商品名の列位置で
      左の商品コードから2番目の列のこと。IF(A10=””,””,関数を省略すると、
      入力するまでにエラーが表示される。
一覧表を“縦横”に調べ、該当するデータを取り出す
 MATCH(検索値,検索範囲,照合の方法)…マッチ。指定したセル範囲に特定の文字列が
   存在するかどうかを調べる関数で、範囲内で特定の値を検索し、見つかった値が
   何番目に位置するかを数値で返す。文字列が見つかった場合はその位置を、
   見つからなかった場合は#N/Aエラーを返す。照合の方法を0にすると、検索値に一致する値を探す。
   1を指定するか省略すると、検索値以下の最大値を探す(データは昇順に並べる)。
   検索値以上の最小値を探すには、−1を指定する(データは降順に並べる)。
   (例)B2にある文字と同じ文字がA8〜A14の何行目にあるかを調べてC2に表示する。
     =MATCHB2A8:A14) ← C2内の関数式
           (検索値) (範囲) (照合の型
           調べる所 検索範囲 完全一致
 INDEX(範囲,行位置,列位置[,領域番号])…インデックス。データを一覧表としてまとめてあるセルの
   範囲の中で、指定した行位置、列位置にあるセルの内容を返す。離れた場所にある複数の
   範囲を指定することもでき、その場合は範囲を順に1、2、3・・・と数え、領域番号に指定する。
   範囲が1行または1列のときは、それぞれ列位置、行位置の一方だけでよい。
   (例)B2の文字や数値と一致するA8〜A14の領域から、
      B8〜F14の範囲の中の行番号をC2に、列番号をC4に、交差したセル内の数値をF4に表示する。
     =INDEX(B8:F14C2C4) ← F4内の関数式
           (範囲)(行番号)(列番号
          調べる所 何行目か 何列目か
品番を指定して、商品名を自動入力する
 VLOOKUP 参照
 HLOOKUP(検索値,範囲,行位置,検索の型]…エイチ・ルックアップ。
    範囲の上端の行で値を検索し、値の見つかった列の、行位置で指定した行にあるセルの
    内容を返す。検索の型を「TRUE」と指定するか省略すると、左から順に検索値以下で
    最も近い値を探す。一方、検索の型を「FALSE」と指定した場合は、検索値に一致する
    値のみを検索する。行位置は、範囲の上端の行から1、2、3・・・と数える。
指定した順位のデータを取り出す
 MAX(セル範囲)…マックス。指定した範囲の最大値を求める。引数は30個まで指定可能。
  (例)=MAX(B1:B10)⇒B1からB10までの範囲にある数値の最大のものを表示。
 MIN(セル範囲)…ミン、ミニマム。指定した範囲の最小値を求める。引数は30個まで指定可能。
  (例)=MIN(B1:B10)⇒B1からB10までの範囲にある数値の最小のものを表示。
  (例)設定した上限額で金額を切り捨てるには?
     例えば、通勤費を5万円まで補助する場合、実際の通勤費が入っているB6セルの値が5万円を
     超えていれば、C6セルにはA3セルの10,000円(補助する上限値)が表示される。
     =MIN(B6,$A$3)⇒B6は通勤費、$A$3は上限値で、小さい方の値を表示する。
                     5万円未満であれば、C6セルにはB6と同じ通勤費が支給される。
 LARGE(範囲,順位)…ラージ。範囲の中で、大きいほうから数えて指定した順位となる数値を調べる。
                        範囲:値を抽出するセル範囲
                        順位:抽出したい値を大きいものから数えた順序
 SMALL(範囲,順位)…スモール。範囲の中で、小さいほうから数えて指定した順位となる数値を調べる。
                        範囲:値を抽出するセル範囲
                        順位:抽出したい値を小さいものから数えた順序
 RANK(数値,範囲,順序)…ランク。指定した数値が範囲の中で何番目の大きさか、順位を調べる。
                 数値:順位を調べたい数値を指定する。
                 範囲:調べたい数値を含むセル範囲を指定する。範囲内に含まれる数値だけが
                     計算対象となり、文字列、空白セル、論理値は無視される。
                 順序:省略するか「0」と指定すると、大きい順(降順)に並べたときの
                     順位を調べる。「1」と指定すると小さい順(昇順)の順位を調べる。
              「並べ替え」を使うと表全体が並び替わってしまうが、RANK関数を使えば、
              表を変更することなく、順位をつけることができる。
  (例)=RANK(B2,B2:B30,0)⇒順位を求めたい「数値」が入ったセルB2の値が
               B2からB30までの値の中(範囲内)で高い方から何番目のランクかを求める。
               最後の順序の0の変わりに1を入力すると、数値が低い方からのランクになる。
    このような式の後に、文字と文字を連結する演算子&(アンバサンド)を付けて
     =RANK(B2,B2:B30,0)&”位”とすると、
                          「1位」などと表示され、点にすると「95点」のように表示される。
    「1位(95点)」などと表示したいときには、
     =RANK(B2,B2:B30,0)&”位”(”B2”点)”とすればよい。
    しかしながら、&演算子で連結した結果は文字列となるため、順位の数字を
    何かほかの数値計算に使用するとエラーになるので、用途に応じて使い分けよう。
 =ADDRESS(@行番号,A列番号,B参照の型,C参照形式,Dシート名)…アドレス。
            行番号と列番号で指定したセルのアドレスを文字列として返す。
          @セルの行番号を数字で指定する。Aセルの列番号を数字で指定する。
          B1または省略すると絶対参照、4だと相対参照のセルアドレス文字列を返す。
           2と3は複合参照で2だと行が絶対で列が相対、3だと行が相対で列が絶対。
          CTRUEもしくは省略するとA1形式、FALSEだとR1C1形式のセルアドレス文字列を返す。
          Dワーリシートの名前、ブックやファイルパスを含んでもよい。
           省略するとシート名を含まないセルアドレス文字列が返る。
 =HYPERLINK(リンク先,別名)…ハイパーリンク。
          HYPERLINK関数が設定されているセルをクリックすると、
          リンク先に指定した場所に保存されているファイルが開かれる。URLを指定すればその
          URLにあるWebページを、ファイルにすればそのファイルを開く。このとき、
          開くファイルの中にあるシート、セルを指定することができる。つまり、HYPERLINK関数で
          他のシートを参照することは可能。
          セル範囲の名前を使う場合は、「HYPERLINK(CELL(”address”,セル範囲の名前))」と
          記述する。CELL関数で「address」を指定すると、セル範囲の左上隅のセルの位置の
          情報を取得できるので、クリックすると、セル範囲があるシートの左上隅を参照することになる。
          シートを指定したい場合は、「セル範囲の名前」のところを「シート名!セル」にする。
B【日付計算】
指定した年の「成人の日」を求める
 DATE(年,月,日)…デイト。数値で指定した年、月、日に対応する日付データ(シリアル値)を求める。
                 セルの表示形式が「標準」だった場合、計算結果は日付形式となる。
 WEEKDAY(日付,種類)…ウィークデイ。日付(シリアル値)の曜日を調べて「番号」で返す。
                    「種類」を1または省略すると、1(日曜)〜7(土曜)の整数を返す。
                    「種類」を2と指定すると、1(月曜)〜7(日曜)の整数を返す。
                    「種類」を3と指定すると、0(月曜)〜6(日曜)の整数を返す。
   Excelで土曜日と日曜日だけ自動的に色を変える方法
   条件付き書式を設定したいセル範囲を選択(先頭の日付セルがアクティブセルになるようにする)→
   「書式」→「条件付き書式」→「条件付き書式の設定」ダイアログボックスで「条件1」で「数式が」を選択→
   右のボックスに「=WEEKDAY($A2)=7」と入力する。例としたセルA2は、日付が入力されている
   先頭のセルで、このアドレスを「$A2」と指定することで、下の行でも常にA列の日付が条件になる。
   WEEKDAY関数は指定された日付の曜日を数字で返す関数なので、
   オプションを指定しないと、土曜日が7、日曜日は1となる。
   次に[書式]→「セルの書式設定」ダイアログボックスで、文字色を設定したり、
   「パターン」タブで好きな色を指定→同じ手順で「条件2」に=WEEKDAY($A2)=1」を指定→
   セルの塗りつぶし色を設定。「条件2」を追加するには、「条件付き書式の設定」の[追加]ボタン。
   設定が完了したら[OK]ボタンで、土曜日と日曜日だけが指定した色になる。
 IF(@条件式,A値1,B値2)…イフ、もしも。@〜という条件を提示 Aその条件に合って
    (真:TRUE)いれば〜と処理 B条件に合っていな(偽:FALSE)ければこう処理
    条件式(論理式)が満たされるとき(真の場合)は値1を選び、満たされないとき(偽の場合)は
    値2を選び、値2は省略可能で、普通に直前のカンマごと省略すると偽(FALSE)、
    カンマだけ入れると0が返る。
   得点に応じて合否を判定する方法 =IF(B2<=4,”A”,”B”)⇒B2のセル値が
                          4以下の条件ならAを表示し、それ以外はBを表示する。
   テスト問題で、2回とも70点以上は「合格」、
   それ以外は「不合格」とする判定で、AND関数を併用する方法
(名前ボックス) fx (数式バー)
テスト問題集計
生徒名 1回目 2回目 判定
90 85
65 91
70 77
    上図で、D3セルに計算式を設定するので、ここをクリック→数式バーのfxをクリック→
    「IF」関数を選択→[OK]→他の関数を利用するために、名前ボックス右の▼をクリック→
    「AND」関数を選択→関数の引数ダイアログで論理式1でB3セルをクリック後に「>=70」を
    入力→論理式2にカーソルを移してC4セルをクリック後に「>=70」を入力→数式バーの
    IF部分をクリックし、IF関数に戻る→関数の引数ダイアログで「真の場合」に「合格」を入力→
    カーソルを「偽の場合」に移して「不合格」を入力→[OK]で完了。D3セルの数式データを、
    右下隅が黒の十字になったところで、ドラッグしてD4〜5にコピーしておくことは言うまでもない。
    (演算結果)数式バーに「=IF(AND(B3>=70,C3>=70),”合格”,”不合格”)」が入り、
            判定欄のA、Cに「合格」、Bに「不合格」が表示される。
   参照するB5セルにデータがなければ(条件式を満たしていれば)空欄にし、B5セルに
   データがあれば(条件式を満たしていなければ)AVERAGE関数の計算をする方法

      =IF(B5=””,””,AVERAGE(B5:B12))
 SUM(セル範囲)…サム。指定した範囲の合計を求める。[オートSUM] ボタンを使うと、
    自動的に連続したセルの範囲が選択され合計が計算される。
    自動的に選択されるセルは、合計するセルの左側か上側のみです。
    離れたセルを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら、合計したいセルをクリックして選択する。
    [Ctrl]キーを押さずにドラッグすると、同じ数値がコピーされるので、
    [オートフィルオプション]をクリックし、一覧より、[連続データ]をクリックする。
  (例)=SUM(B2:D30)⇒B2のセルからD30のセルまでの数値を合計する。
 (求め方)「成人の日」は1月の第2月曜なので、1月8日〜14日のいずれかになる。
    @C2セルの1月8日〜14日の日付データを作成する。DATE関数を使う。引数の「年」はCセル、
      「月」は1月なので「1」。「日」はE列に“候補日”として用意した「8」〜「14」を参照する。
      F3セルの式ができたら、F4〜F9セルにコピーする。
    A作成した日付の曜日を調べる。作成した日付の曜日をWEEKDAY関数で調べる。
      G列に式を立て、F列の日付を、日曜なら1、月曜なら2、…土曜なら7と表示させる。
    B月曜日(成人の日)を空きセルに取り出す。月曜日(G列の値が2)に当たる日付を、IF関数で
      空きセルに取り出す。H3セルの式は、条件式を「G3=2」とし、真ならF3セルの日付を
      表示させ、偽なら空欄とする。これをH4セル以下にコピーすると、成人の日だけが表示される。
    C取り出した成人の日をC4セルに表示させる。H列の「成人の日」をC4セルに表示させる。
      エクセルは日付を数値として計算し、またここで、日付のあるセル以外は空欄だから、
      SUM関数の合計結果が「日付そのもの」になる。

土・日を除く「3営業日後」の日付を求める
  計算式を使わずに合計を求めるには、オートカルク機能を用いる。
  また、非表示のデータを計算対象から除外して合計を求めるには、SUBTOTAL関数を使う。
 WORKDAY(開始日,稼動日数,祭日などの休日リスト)…ワークデイ。
    開始日から起算して、指定された「稼動日数」だけ前または後の日付を取り出す。
    開始日:日付を表すシリアル値。
    稼動日数:日付を数値で指定する。正の数だと開始日より後ろ、負の数だと開始日より前の日付を返す。
           「稼動日」とは、土曜、日曜と、指定された祭日を除く日のこと。
    休日リスト:休日として取り扱う日付(シリアル値)の入ったセル範囲で、
        国民の祝日など土日以外に稼働日数の計算から除外する日付の入ったリストのこと。
  (注)WORKDAY関数は「アドイン」関数なので、「ツール」→「アドイン」で「分析ツール」をオンに
     しておく。組み込んでない場合、メッセージに従ってOffice XPのCD−ROMを挿入するとアドインが
     組み込まれる。また、この関数は、引数に「開始日、日数、祭日」を指定すると、開始日から起算して、
     指定された「稼働日」(土・日、祭日を除いた日)だけ後の日付を取り出すことができる。
     祭日は、シートの作業用セルに日付データを一覧表として用意しておき、参照する。
 (求め方)下図では、C19セルのWORKDAY関数の「開始日」を今日の日付(F3セル)に、「日数」は
   3営業日後を調べたいので「3」に、「祭日」はH7〜H15セルに用意した休業日一覧表とする。
   例えば、起票日が「2002/1/25」なら、この日は金曜日なので、土・日、休業日を除いた
   3営業日後は「2002/1/30」となる。6営業日後を調べたいなら引数の「日数」を「6」に、
   3営業日前を調べたいなら引数「日数」を「−3」と指定すればよい。

 NETWORKDAYS(開始日,終了日,休日リスト)…ネットワークデイズ。
     開始日から終了日までの期間に含まれる、土日と休日リストを除いた稼働日数を返す。
     「終了日」とは、対象期間の最終日を表す日付のこと。「休日リスト」とは、
     国民の祝日など土日以外に稼働日数の計算から除外する日付の入ったリストのこと。
  WORKDAYは「○日だけ後(もしくは前)の日付」を求める関数だが、
  土日を除いた経過日数を求める場合にはNETWORKDAYS関数を用いる。
「当月末」の日付を求める
 EOMONTH(開始日,月数)…イーオーマンス、エンドオブマンス。
      開始日から、指定した月数だけ前または後の月末の日付(最終日)を取り出す。
      返す値はシリアル値。利用にあたっては分析ツールを組み込む必要がある。
      日付:日付を表すシリアル値。
      月数:日付を前後に何カ月ずらすかを指定する。正の数だと後ろ、負の数だと前にずらした日付の
          月末を返す。0だとずらさない。小数点以下の端数を切り捨てられる。
 DATE 参照
 =EDATE(開始日,月数)…イーデイト。開始日から、指定した「月数」後の日付を取り出す。
                           「月数」が負の場合は「開始日」より前の日付を返す。
  (注)EDAET関数は「アドイン」関数なので、「ツール」→「アドイン」で「分析ツール」をオンにしておく。
 DAY(日付)…デイ。日付データ(シリアル値)から「日」の値だけを数値(1〜31)として取り出す。
「翌月10日」の日付を求める
 DATE 参照
 YEAR(日付)…イヤー。日付データ(シリアル値)から「年」の値だけを
                   数値(1900〜9999)として取り出す。
 MONTH(日付)…マンス。日付データ(シリアル値)から「月」の値だけを数値(1〜12)として取り出す。
 (求め方)「翌月」は今日の日付から「月」の値を取り出して「1」を加えればよいので、「MONTH(F3)+1」
  とする。「年」は今日と同じ年なのでYEAR関数を使い、「YEAR(F3)」とする。「日」は10日で固定なので、
  「10」と直接、数値で指定すればよい。これらの「年、月、日」を示す数値を、DATE関数の引数に指定して
  日付データに戻す。つまり、「=DATE(TEAR(F3),MINTH(F3)+1,10)」という式を立てれば、
  翌月10日の日付を求めることができる(C17セル)。

今日時点の年齢を求める(生年月日から自動的に年齢を入力)
 DATEDIF(開始日,終了日,”単位”)…デートディフ。開始日と終了日の日数差を調べ、
       指定した単位で表示する。単位は”Y”で年数、”M”で月数、”D”で日数を表示する。
       単位に”Y”を指定すると期間内の満年数、”M”だと満月数、”D”だと満日数を返す。
       ”MD”を指定すると1カ月未満の余りの日数、”YM”だと1年未満の余りの月数、
       ”YD”だと1年未満の余りの日数を返す。
  満年齢を求めるには、=DATEIF(C3−1,$C$1,”Y”)とする。
       C3は下図参照で1963/11/25の生年月日、$C$1は2001/12/25の本日。
       生年月日から1を引くのは、法律上は誕生日の前日に加齢されるため。
  「DATEDIF関数」は“なぜか”、「関数の挿入」ダイアログボックスの「関数名」の一覧に
  表示されないので、セルまたは数式バーに直接入力する必要がある。
  2006年7月16日」または「平成18年7月16日」のように表示させたい場合は「セルの書式設定」で
  「表示形式」を指定する。なお、この場合、「4/10」のように西暦を入力していないと
  パソコンのカレンダーの西暦が自動的に表示される仕組みになっている。
  (注)日付を入力するときに、Excelでは1899年以前の西暦は「日付」として認識されない。
     例えば、「1900/7/18」を元号で表示させると「明治33年7月18日」となるが、
     「1899/7/18」と入力して元号で表示させようとしても表示は変わらない。
     10000年以降も同様で、「9999/7/18」は「平成8011年7月18日」と表示させることができるが、
     「10000/7/18」は「平成8012年7月18日」とはならない。
 =DATEVALUE(日付文字列)…デート・バリュー。日付文字列で表される日付のシリアル値を返す。
                        計算結果は自動的に日付形式にはならならず、“生のシリアス値”が
                        表示されるので「セルの書式設定」で表示形式を「日付」に変更する。
 TODAY()…トゥデイ。今日の日付(パソコン内蔵時計)を表示する。
       関数以外の日付の入力は日付入力を参照し、日付と時刻表示はNOW関数を使用する。
       引数は不要で、括弧の中にはスペースなど何も入れない。
       セルの表示形式が「標準」だった場合、計算結果は日付形式となる。
       TODAY関数で表示される日付は、初期設定では、「/」(スラッシュ)で区切った西暦で
       表示されるが、次の方法で日付の表示形式の変更ができる。
       表示形式を変更したいセルをクリック→「書式」メニュー→「セル」→「表示形式」タブ→
       「分類」より「日付」を選択し、表示する「種類」を選択→[OK]。
 (求め方)今日時点の年齢を求めるには、TODAY関数とDATEDIF関数を使う。
  TODAY関数は、引数不要。ファイルを開いた時点でパソコンの内蔵時計が示す「当日の日付」を
  表示する。DATEDIF関数は、引数に指定した「開始日」と「終了日」の日数差を調べ、指定した「単位」で
  表示する。年、月、日の単位で表示を切り替えることができる。下図では、DATEDIF関数の式を立て、
  「開始日」を生年月日、「終了日」を今日、「単位」を「年」(”Y”)とする。今日の日付はC1セルに
  TODAY関数の式を立て、それを「終了日」として参照する。
  D3セルの式は「=DATEDIF(C3,C1,”Y”)」となる。これをD17セルまでコピーすれば、全顧客の
  今日時点の年齢がわかる。このとき、C1セルは常に参照したいので「$C$1」と絶対参照にしておく。

その他の日付/時刻関数
 =NOW()…ナウ。現在の日付と時刻に対応するシリアル値を返す。日付のみはTODAY関数で。
     NOW関数の計算結果は、ワークシートが再計算されたとき、
     またはこの関数を記述したマクロが実行されたときにだけ更新される。
     時間の経過と共に自動的に計算結果が更新されることはない。
     デフォルトのままでは、年・月・日・24時間表示の現在時刻が表示される。
     表示方法の変更は、セルの書式設定(セル上で右クリック→「セルの書式設定」)の「表示形式」で
     日付や時刻から選択する。なお、表示形式で「ユーザー定義」を選択し、
     入力欄に「aaa」と入力すると曜日を表示することができる。
 =TIME(時,分,秒)…タイム。指定した時刻(時、分、秒)に対応するシリアル値を返す。
     ただし、表示形式を「標準」のままTIME関数を使うと、
     自動的に「時刻」の「2:35 PM」のような表示形式が適用される。
     時 : 時を表す数値を0〜23の範囲で指定。
     分 : 分を表す数値を0〜59の範囲で指定。
     秒 : 秒を表す数値を0〜59の範囲で指定。
     ダブルクォーテーション(”)は、戻り値が文字列であることを表す。
C【判定する】
同じデータが入力されないようにチェックする
 IF 参照
 COUNTIF 参照
セルの値が「エラー」かどうかを調べる(IS関数)
 ISERROR(テストの対象)…イズエラー。
     引数に指定したセルや計算式がエラーの場合は「TRUE」、それ以外は「FALSE」と判定する。
     テストの対象がエラー値(#N/A 、#VALUE!、 #REF!、#DIV/0!、#NUM!、
     #NAME?、#NULL!) のときにTRUEを返す。それ以外のときは、FALSEを返す。
 ISBLANK(テストの対象)…イズブランク。テストの対象が空白セルのときにTRUEを返す。
 ISNUMBER(テストの対象)…イズナンバー。テストの対象が数値のときにTRUEを返す。
 ISTEXT(テストの対象)…イズテキスト。テストの対象が文字列のときにTRUEを返す。
 ISNONTEXT(テストの対象)…イズノンテキスト。テストの対象が文字列でないときにTRUEを返す。
 ISLOGICAL(テストの対象)…イズロジカル。テストの対象が論理値のときにTRUEを返す。
 ISNA(テストの対象)…イズエヌエー。テストの対象が#N/Aエラー値のときにTRUEを返す。
 ISERR(テストの対象)…イズエラー。テストの対象が#N/A以外のエラー値のときにTRUEを返す。
 ISREF(テストの対象)…イズリファレンス。テストの対象がセルアドレスのときにTRUEを返す。
 ISEVEN(テストの対象)…イズイーブン。テストの対象が偶数のときにTRUEを返す。
 ISODD(テストの対象)…イズオッド。テストの対象が奇数ときにTRUEを返す。
 
得点に応じてABCランクを付ける
 IF 参照
 AND(式1,式2,・・・)…アンド、かつ。式1、式2、・・・のすべてが満たされる場合に「TRUE(真)」を
                   返し(条件を満たすと判断する)、そうでなければ「FALSE(偽)」を返す。
                   式(論理値)は30個まで指定できる。
 OR(式1,式2,・・・)…オア、または。式1、式2、・・・のどれか一つでも満たされれば「TRUE(真)」を
                 返し(条件を満たすと判断する)、一つでも満たされなければ
                 「FALSE(偽)」を返す。式(論理値)は30個まで指定できる。
 (求め方)IF関数は、引数に指定した「条件式」に対して、「真の場合」と「偽の場合」という2つの
   選択肢を指定できる。3つ以上の選択肢で場合分けをしたいときは、IF関数を“重ねて”使えばよい。
   IF関数を重ねて使うには、例えば、1つ目のIF関数式の引数「値2」に、2つ目のIF関数の式を
   入れれば、選択肢を増やすことができる。「合計点が220点以上ならA、180点以上ならB、
   それより低い点ならC」というように評価結果を表示したい場合、まず、1つ目のIF関数の式で、
   「条件式」を「E3>=220」、これが真の場合に表示する「値1」を「”A”」とする。そして「値2」に、
   2つ目のIF関数の式を立てる。この「条件式」を「E3>=180」とし、真の場合に表示する「値1」を
   「”B”」、偽の場合に表示する「値2」を「”C”」とする(下図)。
     ●IF関数を重ねて複数条件で場合分け
    
 NOT(式)…ノット。式(論理値)が真のときは「FALSE(偽)」、偽のときは「TRUE(真)」を返す。
 =CELL(検査の種類,対象範囲)…セル。対象範囲 の左上隅にあるセルの書式、位置、
                        内容についての情報を返す。
     検査の種類 : 必要なセル情報の種類を、半角のダブル クォーテーション(”)で囲まれた
               文字列として指定する。次に、検査の種類 として指定できる文字列と、
               それを指定したときの結果を示す。
     検査の種類(結果)
      ”address” : 対象範囲 の左上隅にあるセルの参照を表す文字列。
      ”col” : 対象範囲 の左上隅にあるセルの列番号。
      ”color” : 負の数を色で表す書式がセルに設定されていれば1、そうでなければ0(ゼロ)。
      ”contents” : 対象範囲 の左上隅にあるセル内容。
      ”filename” : 対象範囲 を含むファイルの名前(絶対パス名)を表す文字列。
           対象範囲を含むファイルがまだ保存されていない場合、結果は空白文字列(””)になる。
      ”format” :  セルの表示形式に対応する文字列定数。
           負の数を色で表す書式がセルに設定されている場合、結果の文字列定数の末尾に
           ”−”が付く。正の数またはすべての値をかっこで囲む書式がセルに設定されている場合、
           結果の文字列定数の末尾に”()”が付く。
      ”parentheses” : 正の数またはすべての値をかっこで囲む書式がセルに設定されていれば1、
                   そうでなければ0。
      ”prefix” : セルに入力されている文字列の配置に対応する文字列定数。
           セルが左詰めの文字列を含むときはクォーテーション(’)、右詰めの文字列を含むときは
           ダブルクォーテーション(”)、中央配置の文字列を含むときはキャレット(^)、
           繰り返し配置の文字列を含むときは円記号(¥)、均等配置の文字列を含むときは
           クォーテーション(’)、また、セルに文字列以外のデータが入力されているとき、
           またはセルが空白であるときは空白文字列(””)になる。
      ”protect” : セルがロックされていなければ0、ロックされていれば1。
      ”row” : 対象範囲の左上隅にあるセルの行番号。
      ”type” : セルに含まれるデータのタイプに対応する文字列定数。
           セルが空白であるときは”b” (Blankの頭文字)、セルに文字列定数が入力されているときは
           ”l”(Labelの頭文字)、その他の値が入力されているときは”v”(Valueの頭文字)になる。
      ”width” : 小数点以下を切り捨てた整数のセル幅。
              セル幅の単位は、標準のフォントサイズの1文字の幅と等しくなる。
     (例)=CELL(”row”,B15:E25)
 =EXACT(文字列1,文字列2)…エグザクト。2つの文字列を比較して、
     その結果を論理値(一致する場合TRUE,一致しない場合FALSE)で返す。
     英字の大文字と小文字は区別されるので、テキストが完全に一致するには、
     使い方も同じでなければならない。フィールドが一致する場合、結果は「1」(真)で、
     それ以外の場合、結果は「0」(偽)となる。オブジェクトフィールドの場合は、
     データが同じ方法(埋め込みまたはファイル参照で保存)で保存されている必要がある。
     値を評価する場合、フォント、スタイル、サイズなどのテキスト属性は考慮されない。
     同じようなシート1とシート2の変更部分を知る
     (例)=IF(EXACT(Sheet1!B2,Sheet2!B2),”一致””不一致”
                   (論理式)           (真の場合)(偽の場合
       「Sheet1」と「Sheet2」の文字列を比較する  一致と表示 不一致と表示
D【換算する】
住宅ローンの返済額を計算する
 PMT(利率,期間,−借入金額)…ペイメント。月払い借入額とボーナス払い借入額に分けて計算する。
     定額の支払いを定期的に行い、利率(年利÷12=1カ月の利率、ボーナスは年利÷2)が
     一定であると仮定して、貸付に必要な定期支払額を算出する。
     期間(年数×12=月数、ボーナスは年数×2)は返済回数で、
     借入金額の元金はマイナスを付けて指定する。
     厳密な書式はPMT(利率、回数、現在の金額、将来の金額、支払い期日)で、
     利率と回数が決まっている場合に毎回いくら払えば、
     現在の金額(月払い借入額、ボーナス払い借入額)が将来の金額になるかを計算できる。
     支払期日が0または省略なら期末払い、1なら期首払いで計算する。
元利均等返済ローンの返済金額に含まれる元金の累計を求める
 =CUMPRINC(利率,返済回数,元金,開始期,終了期,支払期日)…キュムプリンシバル。
         開始期と終了期を指定すれば、その間に限定した元金の累計になる。
         支払期日は0なら期末払い、1なら期首払い。
元利均等返済ローンの返済金額に含まれる、利息部分の累計を求める
 =CUMIPMT(利率,返済回数,元金,開始期,終了期,支払期日)…キュムアイペイメント。
         引数はCUMPRINCと全く同様に指定する。
勤務時間と時給金額から、給与を計算するには?
 SUM 参照
12個で1箱の「ケース単位」に換算するには?
 CEILING(数値,基準値)…シーリング。指定した「セル」の数値を、基準値の倍数のうち
               最も近い値に切り上げる(「0」から遠い方にある基準値の倍数にする)。
               数値が基準値の倍数ならその値を返す。
           数値:対象となる数値。  基準値:倍数の基準になる数値。
 FLOOR(数値,基準値)…フロア。指定した「セル」の数値を、基準値の倍数のうち
            最も近い値に切り下げる(「0」に近い方にある基準値の倍数にする)。
   Ceilingは天井、Floorは床の意味から、上げると下げるで覚えよう。
   時間を切り上げ・切り捨てて計算する方法
   =FLOOR(B1,”0:15”)で、B1セルの時間が15分単位で切り捨てられる。
   =CEILING(C2,”0:15”)で、C2セルの時間が15分単位で切り上げられる。
 MOD(数値,除数)…モジュ、モッド、モジュラス。指定した除数で、数値を割ったときの余りを求める。
                 数値は割り算の分子となる数値。
                 除数は割り算の分母となる数値。ゼロを指定すると#DIV0!エラーを返す。
  (例)=MOD(B1,3)⇒B1の数値を3でわり、その余りを計算する。
 (求め方)端数を切り上げて、必要個数を上回る「ケースの単位個数」に換算するには、
   CEILING関数を使う。この関数は、引数に「数値、基準値」を指定すると、指定した数値を、
   基準値の倍数のうち最も近い値に切り上げる。これで、ケースの単位個数の倍数のうち、
   必要個数を上回る最小値を求めればよい(下図のD3セル)。
    
   ケース単位で発注しつつ、端数を単品で発注できるなら、FLOOR関数を使う。
   CEILINGとは逆に、基準値の倍数のうち最も近い値に切り下げる。これで、ケースの
   単位個数の倍数のうち、必要個数を下回る最大値がわかる(下図のD3セル)。
    
1円未満の端数を切り捨てて、消費税を算出するには?
 ROUNDDOWN(数値,桁数)…ラウンドダウン。数値を指定した桁数で切り捨てる。
  (例)=ROUNDDOWN(B1,2)⇒B1の数値を2桁で切り捨てて表示。
 ROUNDUP(数値,桁数)…ラウンドアップ。数値を指定した桁数で切り上げる。
  (例)=ROUNDUP(B1,2)⇒B1の数値を小数点3桁以下を切り上げて2桁までで表示。
 ROUND(数値,桁数)…ラウンド。数値を指定した桁数で四捨五入する。
桁数を指定するための引数
小数点以下3桁にする(0.001)
小数点以下2桁にする(0.01)
小数点以下1桁にする(0.1)
整数にする
10の位にそろえる −1
100の位にそろえる −2
1000の位にそろえる −3
  (例)=ROUND(1.254,1)⇒1.254を小数点第1位(桁数)に四捨五入する。(計算結果は1.3)
設定した上限額で金額を切り捨てるには?
 MIN 参照
消費税の端数を切り捨てるには
 TRUNC(数値,桁数)…トランケイト。小数点以下の端数を切り捨てる。
  (例)=TRUNC(E5*5%)⇒E5のセル値に5%を掛けて、小数点以下第一位で切り捨てる。
売上の平均金額を求めるには?
 AVERAGE(セル範囲)…アベレージ。指定した範囲の平均を求める。
                   セル範囲の数値が0の場合は計算対象になるが、空白の場合は無視される。
                   セル範囲内の数値は、半角カンマで区切って30個まで指定できる。
   AVERAGE関数は、複数の値の平均値を瞬時に求められる。
   合計のSUM数や平均のAVERAGE関数は表の下に入力しがちだが、
   追加のデータがあるような場合は、毎回行を挿入してから入力をしなければならない。
   そこで、表の上部に平均値を求めれば、
   データを入力して引数の範囲を修正するだけで計算結果を得ることができる。
   (例)=AVERAGE(B2:B30)⇒B2のセルからB30のセルまでの数値の平均を求める。
       平均を求めるセルをアクティブにして、
       [数式]タブの[オートSUM]の▼をクリックして、[平均]をクリックする。
       範囲が自動的に表示されるので、修正する必要がなければ、再度[オートSUM]をクリッする。
       範囲が自動的に表示されない場合は、平均を求めたい範囲をドラッグして選択する。
複数の条件に合うデータを平均する
 =AVERAGEIFS(平均対象範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,・・・)…アベレージイフエス。
   条件に合うデータを一覧表で探し、見つかったセルに対応する「平均対象範囲」内のセルを平均する。
 DAVERAGE(項目名を含めた表全体,データのある項目名,条件を入れたセル範囲)
 =DAVERAGE(Database,フィールド,Criteria)…ディーアベレージ。
        表の中の検索条件に合うデータを探し、指定した項目(列)の条件に合うデータの平均を求める。
  (例)=DAVERAGE(B2:B30,G2,I7:J8)⇒B2のセルからB30のセルまでの表で、
                        I7からJ8の条件に合ったものだけの項目G2の数値の平均を求める。
 =INT(数値)…イント、インティジャー。小数点以下を切り捨てて最も近い整数にする。
  (例)=INT(B1)⇒B1の数値を小数点以下を切り捨てて表示する。
  (例)=INT(C4*(1+$F$4))⇒D4の改定後価格の計算式は、C4の改定前価格に
       「1+F4の価格改定率」をかけて、小数点以下を切り捨てて表示する。
 =TRIMMEAN(配列,割合)…トリム・ミーン。
                      配列の上限と下限から一定の割合を除き、残りの平均値を返す。
     配列:対象データを含む配列またはセル範囲
     割合:除外するデータの割合。上限と下限を合わせた割合を小数で推定する。除外するデータの数が
        奇数もしくは小数点以下を含んだ場合、切り捨てられて最も近い2の倍数となる。
 =MEDIAN(数値1,数値2,・・・)…メディアン。数値を大きさ順に並べたとき、
                         その中央にくる値(中央値、メジアン)を返す。
                         数値の数が偶数の場合は、中央にくる2つの数値の平均を返す。
                      数値:数値やセル、セル範囲。30個まで指定できる。
                         セル内の文字列、論理地、空白セルは無視される(0は計算対象)。
 =MODE(数値1,数値2,・・・)…モード。数値の中で、最も頻繁に出現する値(最頻値)を返す。
                       重複する数値がない場合は#N/Aエラーを返す。
                    数値:数値やセル、セル範囲。30個まで指定できる。
                       セル内の文字列、論理地、空白セルは無視される(0は計算対象)
 =FREQUENCY(データ配列,区間配列)…フリクエンシー。データ配列に含まれる数値の、
              区間配列に応じた頻度分布を返す。結果は配列になるため、配列数式として入力する。
      データ配列:頻度調査の対象となるデータを含む配列またはセル範囲。空白や文字列は無視される。
      区間配列:データをグループ化かる値の間隔を、配列またはセル範囲として指定する。
 =RANDBETWEEN(最小値,最大値)…ランダム・ビトウィーン。指定された範囲で一様に分布する
                         整数の乱数を返す。ツール(T)のアドイン(I)から
                         分析ツール(アドイン関数)を追加しなければ使うことができない。
                         引数の最小値は、必ず乱数発生の最小値を整数で指定する。
                         また最大値は、乱数発生の最大値を整数で指定する。
                         引数の指定は、直接入力やセル参照で指定する。
                         なお、最小値と最大値を逆に指定するとエラーになる。
   (例)=RANDBETWEEN(−60,−5)⇒−60から−5の範囲の乱数。
E【数える】
複数条件に合うデータを数えるには?
 DCOUNT(検索範囲,集計項目,検索条件範囲)…ディーカウント。検索条件範囲(Criteria)で
                指定した別表を検索条件として、これに合うデータを検索範囲(Database)で探し、
                集計項目(フィールド)で指定した列にある数値データを数える。
 DCOUNTA(検索範囲,集計項目,検索条件範囲)…ディーカウントエイ。検索条件範囲(Criteria)で
                指定した別表を検索条件として、これに合うデータを検索範囲(Database)で探し、
                集計項目(フィールド)で指定した列にあるデータを数える。
条件に合うデータを数えるには?
 COUNTIF(範囲,検索条件)…カウントイフ。範囲の中で、指定した検索条件に合うセルの個数を数える。
            範囲 : 判定およびカウントの対象となるセル範囲。
            検索条件 : カウントする条件。数値、文字列もしくはセルアドレス。条件に文字列や式を
                     指定する場合、その文字列や式を「”」(ダブルクォーテーション)で挟み
                     「”文字”」「”>=300”」などと比較条件も指定可能。
 =COUNTIFS(範囲1,検索条件1,範囲2,検索条件2,・・・)…カウントイフエス。
  条件に合うデータを一覧表で探し、その件数を数える。条件は複数指定でき、
  「範囲1」に対する条件を「検索条件1」、「範囲2」に対する条件を「検索条件2」・・・と続けて指定できる。
  COUNTIF関数に「複数の条件を指定する機能」を追加した関数で、Excel2007から新しく搭載された。
  (例)=COUNTIFSD3:D29”>=20”D3:D29”<30”
                 範囲1  検索条件1 範囲2  検索条件2
               「年齢」列が「20以上」かつ「年齢」列「30未満」
  ⇒引数「範囲1」を「年齢」列、「検索条件1」を「20以上」とすれば、「年齢が20歳以上」という1つ目の
  条件を指定できる。続けて「範囲2」を同じ「年齢」列、「検索条件2」を「30未満」とすれば、
  「年齢が30歳未満」という2つ目の条件を指定できる。これらの条件は、「かつ」(AND)の意味で組み
  合わされるので、これで「年齢が20歳以上、かつ「30歳未満」に該当する「20代」の人だけを数えられる。
データの個数を数えるには?
 COUNT(セル範囲)…カウント。範囲の中で、数値データが入力されているセルの個数を数える。
  (例)=COUNT(B1:B5)⇒B1からB5までの範囲で数値が入っているセルの数を数える。
 COUNTA(セル範囲)…カウントエイ。範囲の中で、文字や数値、式などのデータが入力されているセルの
                   個数を数える。(注)文字列に設定した数値のあるセルは数えないので要注意。
  (例)=COUNTA(B1:B5)⇒B1からB5までの範囲で空白でないセルの数を数える。
 COUNTBLANK(セル範囲)…カウントブランク。空白セルの個数。
 =AREAS(範囲)…エリアズ。指定された範囲に含まれる領域の個数を返す。
               連続したセル範囲、または1つのセルが領域とみなされる。
         範囲 : セルまたはセル範囲の参照を指定する。複数の領域に対する参照(複数選択した範囲)
               を指定することもできる。複数のセル参照を1つの引数として指定するときは、
               それぞれのセル参照を半角のカンマ( )で区切り、全体を1組のかっこ( )で囲む
               必要がある。このようにすると、カンマが引数の区切り文字として解釈されなくなる。
   (入力例)=AREAS(C2:E3)
F【合計する】
1行おきのデータだけを合計するには?
 
IF 参照
 MOD 参照
 ROW 参照
売上金額を合計する SUM 参照
複数条件にマッチする数値を合計するには?
 DSUM(@検索範囲,A集計項目,B検索条件範囲)…ディーサム。
         @項目名を含めた表全体A計算に使うデータがある項目名B条件を入れたセル範囲
          検索条件範囲(Criteria)に指定した別表を検索条件として、これに合うデータを
          検索範囲(Database)で探し、集計項目(フィールド)で指定した列にある値を合計する。
         検索範囲(Database) : データベースを構成するセル範囲。
                          先頭行には、各列の見出し(フィールド名)が必要。
         集計項目(フィールド) : 合計対象とする列を、フィールド名もしくは
                          データベース中の列番号で指定する。
         条件範囲 : フィールドの名前と内容をセツトした検索条件を設定したセル範囲で指定する。
条件に合うものだけ(費目ごとの金額など)を合計する
 SUMIF(条件範囲,検索条件,合計範囲)…サムイフ。指定した条件範囲の中で検索条件を
       満たすセルを探し、見つかったセルに対応する位置にある合計範囲内のセルを合計する。
       条件に文字列や式を指定する場合、その文字列や式を「”」(ダブルクォーテーション)で挟む。
       合計範囲を省くと範囲欄の値自体を合計する。
       セル番地に$をつけて絶対参照にしておくと数式をコピーしても番地が変わらない。
       範囲 : 評価の対象となるセル範囲。セル範囲は「:」で区切って指定する。
       検索条件 : 合計対象とする条件。数値、文字列もしくはアドレスで、
                文字列で”>=1000”などと比較条件も指定可能。
                式や文字列の入ったセルを、セル番地で指定してもよい。
       合計範囲 : 合計対象のセル範囲。
  (入力例)=SUMIF(B4:B24,F6,D4:D24)…「=SUMIF(」と入力→「条件の範囲」である
          B4セルからB24までドラッグ→「,」入力→「検索条件」のF6セルをクリック→「,」入力→
          「合計の範囲」であるD4セルからD24までドラッグ→「)」入力→[Enter]
          数式パレットを使うほうが楽で、[関数の挿入]ボタンから「数学/三角」のSUNIF関数を
          選んで[OK]ボタンを押すと、数式パレットが開くので、範囲にB4:B24、検索条件にF6、
          合計範囲にD4:D24をドラッグして入力し、[OK]ボタンを押すだけでよい。
複数の条件に合うデータを合計する
 =SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,・・・)…サムイフエス。
      条件に合うデータを一覧表で探し、見つかったセルに対応する「合計対象範囲」内のセルを合計する。
      条件は複数指定でき、「条件範囲1」に対する条件を「条件1」、
      「条件範囲2」に対する条件を「条件2」、・・・と続けて指定する。
合計するセル範囲を可変にするには?
 OFFSET(基準セル,行数,列数,高さ,幅)…オフセット。基準となるセルから、指定した下の
                      行数だけ下、右の列数だけ右に移動した位置にあるセルを先頭にして、
                      指定した行数が高さ、列数が幅を持つセル範囲を参照できるようにする。
          基準セル : 基準となるセルもしくはセル範囲
          行数(下) : 基準セルを下へ移動する行数。マイナスだと上へ移動する。
          列数(右) : 基準セルを右へ移動する列数。マイナスだと左へ移動する。
          高さ    : 参照したいセル範囲の行数(正の数)。省略すると基準セルと同じ高さになる。
          幅     : 参照したいセル範囲の列数(正の数)。省略すると基準セルと同じ幅になる。
 SUBTOTAL(集計方法,範囲1,範囲2,…)…サブトータル。非表示のデータを計算対象から除外して
       さまざまな計算を行うマルチ関数で、オートフィルターを実行して抽出したデータの集計値を返す。
       データを抽出した後に煤iオートサム)ボタンをクリックする。
       半角カンマで区切って複数の範囲を指定可能。
       「範囲」に自分と同じSUBTOTAL関数のセルがあると、それを除外して計算する。
       オートフィルターで隠したセルなど、非表示のセルは計算対象から除外する。
       この関数には画面上に表示されているデータだけを集計するという機能があるため、
       「オートフィルタ」の抽出結果だけを対象に集計を行える。
       11種類の集計方法(番号を指定)から指定した方法で、範囲を集計する。
  「集計方法」に指定するする番号(カッコ内)
   (1)平均:AVERAGE(2)数値の個数:COUNT(3)データの個数:COUNTA
   (4)最大値:MAX(5)最小値:MIN(6)積:PRODUCT
   (7)標本(数値)の標準偏差:STDEV(8)母集団(データ)の標準偏差:STDEVP
   (9)合計:SUM(10)不偏分散(数値の分散):VAR(11)標本分散(データの分散):VARP
  範囲は、集計対象のセル範囲
 (例)=SUBTOTAL(9,B1:B5)⇒フィルタをかけて抽出した後のB1からB5までのデータ合計。
G【計算する】
数値に指定した値のべき乗を求めるには?
 POWER(数値,指数)…パワー。指数が5のときは数値の5乗を意味する。
  (例)SQRT(5,3)=125 → 5^3と同じ意味。
平方根(√)を求めるには?
 SQRT(数値)…スクエア。数値に指定した値の平方根(ルート)を求める。
  (例1)SQRT(3)=1.73205080756888
  (例2)SQRT(A3)=セル番地A3の値の平方根が求まる。




































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