YSミニ辞典(ほ)

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ホルンフェルス(Hornfels:ドイツ) : 岩石を割ると角ばった破面で割れることから、
    ドイツ語で角石(つのいし)と呼ばれ、接触変成作用によって生じた変成岩の一つである。
    再結晶が完全に行われ、細粒で等粒状の鉱物からなり、片理(へんり)を示さない。
    接触変成岩(contact metamorphic rock)に属し、泥質岩(でいしつがん:mudrock)、粘板岩、
    頁岩(けつがん)、砂岩(さがん:sandstone)などが地下深部から上昇してきた
    マグマの高熱で再結晶化した熱変成岩(thermal metamorphic rock)であり、
    一般に暗黒色で硬質、緻密(ちみつ)で塊状を呈している岩石である。
    須佐ホルンフェルス : 山口県萩市(旧須佐町)の須佐湾奥から北に5kmほど進んだ海岸沿いに
    見られる日本海に向かって大きく張り出した、空と海とのコントラストも鮮やかな黒と灰白色の
    縞模様の高さ約15mの「ホルンフェルス断崖」のことで、単にホルンフェルスと呼ぶことも多い。
    須佐の高山(標高533m)山麓の南西岸に広がるホルンフェルスは、変化に富んだ海岸美が続く
    北長門海岸国定公園の中でも絶景中の絶景として知られ、「西の松島」とも言われている。
    
    ホルンフェルス断崖の遠景
    
    ホルンフェルス断崖の近景(朝日の昇る前)
    
    ホルンフェルス断崖の近景(朝日が出た後)
    
    この縞模様は本来のホルンフェルスではない
    白い部分は砂岩層、黒い部分は泥岩層からなる須佐層群(堆積してできた須佐の地層)に
    高熱の火成岩体(高山の斑糲(はんれい)岩)が貫入し、その熱作用により接触変成岩に変化したもので、
    実際の「ホルンフェルス」と学術的に称されるものは、縞模様の断層部分ではなく、
    もう少し先のほうにある。黒雲母と呼ばれる鉱石に変わってるのが本来のホルンフェルスで、
    綺麗に露出している縞模様の断層ということではない。
    須佐のホルンフェルスほど大規模なものは全国でも珍しく、地質学的にも大変貴重とされ、
    2007年には「日本の地質百選」に選定されている。
    
    
    
    近くの岩壁
    
    ホルンフェルスへの歩道沿いの山側の岩石
    
    ホルンフェルス断崖の遠景
    
    朝日がのぞいたばかりの北長門海岸
    
    近くにはこのよな奇岩が多い
    
    
    
    朝7時前後なのに10数人の釣り人がいた
    
    朝日がのぞいたばかりの北長門海岸
    
    ホルンフェルスは、この北長門海岸国定公園の看板の向こう側を下り、
    右方向に100mほど歩いた所にある

    参 : 須佐エリア(HP)
























































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