二日市温泉(YSミニ辞典)

[ホーム] [索引] [前項] [次項]

二日市温泉(ふつかいちおんせん) : @福岡県筑紫野市(旧国筑前国)にある温泉。
     二日市駅の南側に温泉街が広がり、7軒の旅館が存在する。温泉街にはマンションが多く、
     福岡のベッドタウンでもある。共同浴場は「博多湯」と「御前湯」の2軒ある。
     温泉街には、昭和天皇、江沢民、美空ひばりらにゆかりがある旅館「大丸別荘」が存在する。
      開湯は1300年前と歴史は古く、孝徳天皇御代白雉(はくち)4年飛鳥時代の発見で、
     以前は武蔵(むさし)温泉と云い、吹田(すいた)の湯・薬師(やくし)の湯・西府(さいふ)の湯など
     時代と共に名称が変わり人々に愛し親しまれてきた。開湯伝説によれば、7世紀半ばの大化改新の頃、
     伝説上の人物と言われる藤原登羅麻呂の娘・瑠璃子姫が武蔵寺の薬師如来のお告げによって
     「次田のいで湯」につかったところ、たちどころに病気が治ったと言われている。
     そこで流行病に悩む庶民救済のため幕を張って浴場を設け自由に入浴させたのが
     「薬師湯」の始まりで「幕の湯(まくのゆ)」とも伝えられ薬師堂のそばにあったという。
     この時の湯が、現在の二日市温泉で、古くは武蔵温泉、または次田の湯と呼ばれた。
     この温泉は、大宰府政庁の諸官・近郷の人々、遠来の旅人の湯治・憩いの場であり、
     有名な文人墨客の来遊により数多くの詩歌に詠まれ文化の華を咲かせてきた。
      大伴旅人は大宰府赴任時に妻を亡くし、この温泉にて万葉集にも収録された以下の句を読んだ。
     「湯の原に 鳴く芦田鶴は わがごとく 妹に恋ふれや 時わかず鳴く
      幕末には三条実美がこの地を訪れ、以下の句を残した。
     「ゆのはらに あそふあしたつ こととはむ なれこそしらめ ちよのいにしへ
      菅公の伝説で有名な標高258mの天拝山からも近く、登山の帰りに立ち寄るお客さんも多い。
     天拝山頂からは福岡市街、能古島、博多湾などが望める。
     泉質 : アルカリ性単純温泉。
     効能 : 神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、痔疾など。
     
     二日市温泉MAP(MAPをお借りし、休業のバーデンハウスを削除した)
     大宰府天満宮までこんなに近いことがよくわかる。

     御前湯(ごぜんゆ) : 筑紫野市福祉センター「御前湯」の略称。
      福岡県筑紫野市湯町2丁目4番12号にある温泉。
      江戸時代、黒田公が温泉奉行までおいて管理運営させたという由緒ある温泉で、
      各種の福祉活動や広く市民のコミュニケーションの場として作られ、
      筑紫野市福祉センターとして運営されている。
      二日市温泉はその昔、黒田藩ご用達の温泉で、明治維新後、公衆浴場御前湯が生まれ、
      その名を受け継いだ。浴槽は大浴槽、気泡風呂、ジェットバスの3種類で、浴室も明るく広い。
      ■利用時間 : ・入 湯:午前9時〜午後9時、・休憩室:午前9時30分〜午後5時
      ■休館日 : ・毎月第3水曜日、・1月1日
      ■利用料金 : ・入湯料:大人200円・子供100円、
                ・休憩室利用料(入湯料含む):大人500円・子供350円
                ・団体20名以上利用料(入湯料含む):大人500円・子供250円
     
     御前湯(2009.3.18撮影)
     博多湯(はかたゆ) : 福岡県筑紫野市湯町1−14−5にある「源泉かけ流し」の温泉。
      創業は万延元年で建物は木造3階建てと、二日市温泉のなかでも老舗の公衆温泉浴場として、
      多くの地元市民に親しまれている。お湯は泉温43.8度の「100%源泉かけ流し」で
      泉質はアルカリ性低張性高温泉。特に神経痛や皮膚病などに効能がある。
      また9:00から18:00は2階の大広間2部屋を無料開放している。
     
     博多湯の全景(2009.3.18撮影)
     
     右側が入口
     扇屋(あうぎや) : 筑紫野市湯町2丁目5−7の割烹旅館「扇屋」にある温泉で、
      二日市温泉事業協同組合所有の源泉である。明治16年創業。
     
     温泉には左側の正面入口からも入れるが、右側の5メートル位入った左側が入口になっている。
     料金は350円と銭湯並みだが、掛け流しでボディシャンプーまである。源泉温度(55.6℃)
     そのままの湯なので、江戸っ子なら入れるが、私としてはいつも熱いのが玉にきず。
     旅館の専用駐車場が近くにあり、空いていれば無料駐車できるが、
     ない場合は高速道路下の4時間無料市営駐車場に置くことになる。
     

     最初の4時間無料の市営駐車場入口
     
     市営駐車場出口
     天拝の湯(てんぱいのゆ) : 福岡県筑紫野市天拝坂2−4−3の
      天拝山の中腹の天拝の郷(てんぱいのさと)にある、眺望が自慢の天然パノラマ温泉で、
      温泉は単純泉だが、露天風呂は鉄分のせいか、茶褐色の温泉である。
      スケールの大きな露天風呂から眺める、筑紫野、福岡の夜景がすばらしい。
     
     「天拝の湯」の入口(駐車場)
     
     円形の屋根が自慢の施設
     
     
     
     
     
     玄関入口
     
     玄関ロビー
     
     男湯の入口(ロッカールーム)
     参 : 天拝の郷(HP)、筑紫野市観光協会(HP)、筑紫野市(HP)
     湯上りには、おいしくて種類が豊富なバイキンク料理がお勧め。入浴前に予約ができる。
    A兵庫県新温泉町にある温泉。浜坂温泉郷(はまさかおんせんきょう、はまさかおんせんごう)の一つで、
     兵庫県美方郡新温泉町(旧浜坂町、旧国但馬国)にある七釜温泉(しちかまおんせん)・
     二日市温泉(ふつかいちおんせん)・浜坂温泉(はまさかおんせん)
     3つの温泉の総称が浜坂温泉郷である。

















































inserted by FC2 system