YSミニ辞典(い)

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糸数城跡(いとかずじょうせき、いとかずじょうし、いとかずぐすく)
    沖縄本島南部の玉城(たまぐすく)村字糸数の標高約180m丘陵にある、
    断崖をうまく利用して築かれた南部最大のグスク跡で、14世紀前半の
    「三山分立時代」の初期に玉城按司(たまぐすくあじ)の三男によって築かれたと伝えられる。
    城壁は野面積みと切石積みと両方用いられ、切石積みの部分が最も高く約6メートルで、
    この上に立つと太平洋と東シナ海が眼下に望める。構造的には比較的単純な城で、
    南側から西側にかけて天然の断崖を利用し、北側から東側に高さ6mの石塁を積んで城壁とし、
    東北東に城門をひらいている。高く積まれた城壁をアザナと呼び、物見台として使用していた。
    城内の随所には遺物包含層がみられ、そこからは土器に混じって中国製品の陶磁器類が発見された。
    また、「琉球国由来記」にも記載された[糸数城之殿」も城内にある。
    これだけの規模を誇る居城が落城したのは、糸数按司の巨下で兵頭役を務めていた強者の
    「比嘉ウチョウ」の留守の間を突き、上間按司が急襲したため落城したとされる。
    1972(昭和47)年5月15日に国の史跡指定された。
    参 : 沖縄県教育委員会(HP)
    
    糸数城跡碑銘
    
    北のアザナ(遠くを見渡す物見台)の遠景
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    切石積みの正門(大手門)跡(城外側)
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    





















































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