稲荷神社関連(YSミニ辞典)

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稲荷神社(いなりじんじゃ) : 通称「お稲荷さん」で、一般には京都市伏見区稲荷山にある
    伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)を指す。平安時代以降広まった稲荷信仰の中心で、
    全国3万余におよぶ稲荷神社の総本宮である。祭神は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を主神とし、
    佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
    田中大神(たなかおおかみ)、四大神(しのおおかみ)がまつられている。
    和銅4(711)年秦伊侶倶(はたのいろぐ)氏が稲荷山上に創始し、816(弘仁7)年現地に社殿が
    移されたという。852(仁寿2)年祈雨奉幣以来朝廷からたびたび勅使が遣わされ、
    商売繁昌・五穀豊饒・家業繁栄・開運の守護神として古くより庶民の深い信仰を集め、
    正月の初詣には多くの参詣者が訪れる。神使は百狐様(びゃっこさま)と呼ばれる白いキツネで、
    境内に多くの狛キツネが鎮座している。「稲が成る」または「稲を荷(にな)う」という意味から
    「稲荷」と呼ぶようになったと言われる。本殿背後には「千本鳥居」と呼ばれる
    朱色の鳥居のトンネルがあり、大社の人気スポットの一つとなっている。
    ちなみに、千本鳥居の1基の奉納料は20万円程度で、2006年1月現在で1年待ちだそうです。
    日本三大稲荷
     伏見稲荷大社(京都市伏見区)
     笠間稲荷神社(茨城県笠間市)
     祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)または豊川稲荷(愛知県豊川市の妙厳寺境内)
    日本五大稲荷
     伏見稲荷大社(京都市伏見区)
     笠間稲荷神社(茨城県笠間市)
     祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)
     太鼓谷稲成神社(島根県津和野町)
     竹駒稲荷(宮城県岩沼市)
    参 : 伏見稲荷大社(HP)、初午
伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ) : 京都市伏見区深草藪之内(やぶのうち)町にある神社である。
    稲荷神を祀る全国約4万社の稲荷神社の総本宮とされる。
    京都東山の最南端、稲荷山の西麓(せいろく)に本殿があり、稲荷山全体を神域とする。
    式内社(名神大)、22社の上7社の1社で、旧社格は官幣大社。
    毎年初詣の時期は近畿地方の社寺で最多の参拝者を集める(日本国内第4位:2010年)。
    宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)(下社)を主祭神とし、
    佐田彦大神(さたひこのおおかみ)(中社)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)(上社)の3神に、
    1499(明応8)年に本殿に合祀(ごうし)された田中大神(たなかのおおかみ)
    四大神(しのおおかみ)を加えて稲荷五社大明神(だいみょうじん)と称し、
    全国の稲荷神社の本祠(ほんし)である。和銅年間(708〜715年)(一説に711(和銅4)年2月7日)に、
    伊侶巨秦公(いろこのはたのきみ)が勅命を受けて伊奈利山(稲荷山)の三つの峯にそれぞれの神を
    祀ったことに始まる秦氏にゆかり深い神社であるが、秦氏来住以前の原信仰が基礎となったとされる。
    稲荷は稲生(いねなり)の意で、もとは農業の神であるために、五穀豊穰・商売繁盛・交通安全といった
    ご利益があるとされたが、平安時代空海が東寺を造営したおり、その鎮守神とされてからは広く
    朝野の尊崇を集め、殖産興業神、商業神、屋敷(やしき)神へと拡大していった。旧官幣大社。
    神事は創祀のときの詔命以来すべて賀茂(かも)社に準拠して行われ、4月9日の祭礼の
    葵桂(あおいかつら)かけの神事にその遺風をとどめているが、なかでも2月初午の日の大祭は
    昔から大吉祥(だいきっしょう)日として全国からの参詣(さんけい)人で埋め尽くされる。
    社宝には嵯峨(さが)天皇の勅額「稲荷宮」がある。稲荷造の本殿と後水尾院(ごみずのおいん)下賜の
    お茶屋は国の重要文化財。また荷田春満旧宅が国の史跡として保存されている。
    
    京阪電車の「伏見稲荷駅」より御幸道(北参道)に入った最初の鳥居
    
    御幸道の二番目の鳥居
    
    御幸道の三番目の鳥居
    
    一番鳥居前のJR奈良線「稲荷駅」
    
    JR「稲荷駅」前より臨む「一番鳥居」
    
    左から熊野社、藤尾社、霊魂社
    
    二番鳥居と楼門
    
    手水舎
    
    1589(天正17)年に豊臣秀吉が寄進した「楼門」
    
    同上。楼門の両側のお狐様は狛犬と同じように魔よけの意味を持っているので、
    同じように阿吽(あうん)の2対になっている。

    
    楼門内の随身(ずいしん)右側
    
    同上(左側)
    
    本堂側からの楼門
    
    外拝殿
    
    重要文化財で五間社流造の本殿の「拝殿」。運悪く改装中
    
    稲荷山へ通じる鳥居。奥に玉山社見え、右に曲がると奥宮から千本鳥居がある
    
    千本鳥居の入口
    アクセス : ★京阪電車「伏見稲荷」駅(急行停車)下車、JRの踏切を渡り東の方向に進むと
      伏見稲荷大社への参道(御幸道)がある。駅から大社まで徒歩約7分。
     ★JR奈良線「稲荷」駅下車、道路を隔てて第一鳥居の建っているのが見える。
      鳥居をくぐり表参道を東の方向に進むと大社に到着する。駅から大社まで徒歩2〜3分。
    参 : パワースポット


































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