海藻類(YSミニ辞典)

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海藻(かいそう) : @海底に定着して生育し、肉眼で見える緑藻・褐藻・紅藻などの藻類の総称。
     海藻類に多く含まれるアデニル酸が不必要な細胞を捨てて老化を防ぐことがわかった。
     老化防止には、氷水で冷やして叩いた「芽かぶ」を昼食に50g摂ると効果的である。
    Aうみも。海産の藻類。 参 : 昆布海苔鹿尾菜若布
昆布(こんぶ) : 近海の岩礁に附着して育つ褐藻類コンブ科の海藻で、食用になるのは幅が広く肉厚で
    味のよいマコンブとリシリコンブに、長さが30メートルにもなるナガコンブ。この他は医薬品の
    原料などにされる。食物繊維ビタミンミネラルが豊富なコンブは、血圧コレステロールを下げる
    働きをする、便秘を防ぎ体内の余分な塩分を排泄する、海草中でヨードが最も多く新陳代謝を高める、
    食物繊維が多くガン抑制に役立つ、ノンカロリーでダイエットに最適などと注目を集める食品である。
    
    コンブ(「もといや」のもといや日記より)1枚ずつ洗濯バサミで干すとは知らなかった
    「ガゴメ」は函館沿岸を中心に生息し、一般的なマコンブに比べ、
    ネバネバ成分の1つ「フコイダン」が約4倍も多く含まれているという。
    細かく刻んだガゴメをめんつゆなどで味付けし、ごはんなどと一緒に食べる。
    
    「ガゴメ」の天日乾燥(北の海藻図鑑より)
    「クロメ」は全国で生息しているが、大分県のみで漁が行われているという。
    刻みやすいように棒状にねじって売られており、千切りにして、味噌汁などに入れて食べる。
    コンブ約5倍ものフコイダンや、海藻ポリフェノールも豊富に含まれているという。
    
    クロメ
    [季語]夏−植物。
鹿尾菜(hizikia)ひじき : 羊栖菜。褐藻類ヒバマタ目ホンダワラ科の海藻のこと。
    北海道南部から九州までの日本沿岸の潮間帯下部の岩礁に付いて生育する。
    主枝は円柱形で、長さ20cm〜1m。長さ3〜4cmの小枝を多く出す。
    根は繊維状根。春から初夏、繁茂し、採集乾燥して食用とする。粘りの成分があるため、
    古くは食用以外にも、紙と紙を貼り合わせる糊としても使われた。[季語]春−植物。
     生のひじきは褐色でタンニンを多く含んでいるので、生では渋くて食べられないが、
    熱湯に入れると緑色になり、4時間以上煮詰めると渋みがとれるとともに黒色に変色する。
    
    ひじき(熱海専門ダイビングYGMのブログより)
    健康効果 : ひじきには鉄分カルシウムリンカリウムヨウ素が多く含まれ
     特に鉄はなんと牛乳の500倍も多く含まれカルシウムはこんぶの2倍も多く含まれる優れもので、
     ミネラルを豊富に含み食物繊維も多く含むため血液をきれいにするほか
     高血圧動脈硬化の予防にも効果がある。
    ひじきの日 : 9月15日。「ひじきを食べると長生きする」と古くから言われており
     「ひじきをもっと食べて、健康に長生きしてください」との願いを込めて、敬老の日としたことに加え、
     ひじき消費拡大・ひじきが健康食品であることのPR・ひじきが三重県の特産物であることのPRのため、
     1984(昭和59)年に三重県ひじき協同組合が制定した。
    参 : 日本ひじき協議会(HP)
和布蕪(めかぶ) : 芽株。ワカメの根元(茎の下)にある肉厚のヒダ状の胞子葉のこと。
    ワカメの生殖機能部位なので、葉や茎に比べて栄養分が凝縮されている。
    独特のぬめりと粘りがあり、同じく粘りのあるトロロやオクラなどの食材と合わされる事も多い。
    また汁物の具財にしたり、酢の物にしたりされるのも代表的な調理例である。
    お湯を注いだ芽かぶ茶や、ご飯にたっぷり乗せて、鰹節と醤油とをかけて食べるのも美味である。
    乾燥メカブとしても利用され、それをまた刻んだものは「めひび」と呼ぶ。
    メカブの特徴のネバネバは、昆布にも含まれているアルギン酸やフコイダンという
    酸性多糖類(水溶性食物繊維)で、ワカメ葉より10倍も多く含まれ、
    高血圧予防・ダイエット・宿便除去などに良いとされている。ほかにも、ビタミンB、
    カルシウムカリウムなどのミネラルや、EPAなどの有機脂肪酸も多く含まれている。
    メカブには、口臭や体臭などの身体からの匂いを抑えたり、
    毛髪を増やしたり、抜け毛を予防するなどの効果があるといわれている。
    さらに、メカブに含まれる天然の多糖体は、「自然治癒力」すなわち「免疫機能を調整する力」の
    あることや、老化防止効果のあることも報告されている。
    
    生めかぶ(So−netのニッコさんの「かんどにっき」より)
若布(わかめ) : 和布。若和布。古名は稚海藻(わかめ)、和海藻(にきめ)
    学名は「Undaria pinnatifida Suringar」。
    褐藻類コンブ目チガイソ科の古くから食用とされてきた海藻で、外海の浅い所に生え、
    冬春に繁茂し、初夏から盛夏に枯死する温海性の一年生藻で、養殖もされる。
    藻体は暗褐色を呈し、外観的には茎・葉・根の三分化がある。
    茎は無分岐で、上部は柔らかい膜質の葉部となるが、その中央には茎の続きである
    中肋(ちゅうろく)が先端まで伸び、葉縁は側出葉を数多く出す。
    幅30〜40cm、体長50cmから1.5mになる大形海藻で、ときに2mを超えるものもある。
    葉部の下方の茎にはひだの多い厚肉質の胞子葉(通称「めかぶ」あるいは「みみ」とよぶ)がつくられる。
    ワカメは生(なま)で、あるいは乾燥したものを水でもどして食用とする。[季語]春−植物。
    
    ワカメ(海辺の森のブログより)ボイル前(下)とボイル後(上)


















































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