YSミニ辞典(か)

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垣花城跡(かきのはなじょうせき、かきのはなぐすく)
    沖縄県南城市玉城字垣花和名盤の標高120mの高台にある城跡で、県指定史跡になっている。
    玉城グスク糸数グスクと同年代の14世紀前半に築城されたとされるが、
    記録や伝承がなく詳細は不明で、一説にはミントン按司の二男が築城したものだといわれるものと、
    英祖王の長男・大成から分かれた中城屋宜按司によって築城されたグスクだという説がある。
    この城跡は、一の郭(本丸)と二の郭からなり、石垣は古い形式の幅60〜150センチ程の野面積みを
    琉球石灰岩で積まれた城壁を有しているが、二つの物見台は切石積みになっている。
    二つの郭には、それぞれ小面積の平場が確認されるが、現在では、城壁らしき形跡は明確に見えず、
    アワダン、クロヨナ、ツゲモドキ等の熱帯植物が共生する自然の森のような状態にある。一の郭の奥には
    御獄(按司墓)があり『琉球国由来記』によると神名は「アフィハナラルツカサノ御イベ」と記されている。
    この城跡の周辺には、東には志喜屋グスク、南にミントングスク、西に玉城城跡が点在するが、
    南部一帯に数多いグスク群の中でもあまり目立たない城跡のひとつとなっている。
    城内の最も高い所に立つと、太平洋を眼下に、
    南の低地に百名、仲村渠の各集落、北に垣花を眺望することが出来る。
    垣花城跡から東側に下っていくと「垣花樋川(カキノハナヒジャ)」と呼ばれる自然の湧き水が
    豊富に流れる場所がある。冷たく清らかな水の流れが県内のマスコミでも取り上げられ、
    訪れる人も多い。垣花樋川の標識から150m程の急坂の階段を海側に下った所にある。
    水の出口はコンクリートで囲われていて、右上に拝所があり、拝みに来る人多いという。
    
    2008.4.23撮影
    
    一の郭を取り囲む城壁
    
    
    参 : 南城市(HP)



























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