旧岩崎邸庭園(YSミニ辞典)

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旧岩崎邸庭園(Kyu−Iwasaki−tei Gardens)きゅういわさきていていえん
    東京都台東区池之端1−3−45にある都立庭園である。
    指定管理者制度により東京都公園協会が運営している。三菱財閥岩崎家の茅町本邸だった建物と
    その庭園を公園として整備したもので、園内の歴史的建造物は国の重要文化財に指定されている。
    旧岩崎邸の敷地は、不忍池の南西方、台東区池之端(旧下谷区茅町)に位置し、
    文京区湯島と境を接している。主な施設には、洋館、撞球室、和館、庭園、売店等があり、
    主な植物に、サクラ、イチョウ、もみじ、モッコク、シュロ、ヒマラヤスギがある。
    「旧岩崎邸庭園」として公開されているのは旧邸宅敷地の一部(16912.88m)にすぎず、
    かつての敷地は、西側の湯島合同庁舎、南側の湯島四郵便局や切通公園一帯を含んでいた。
    旧岩崎邸の敷地は、江戸時代には越後高田藩榊原家の中屋敷であった。
    明治時代初期に牧野弼成(旧舞鶴藩主)邸となり、
    1878(明治11)年に三菱財閥初代の岩崎弥太郎が牧野弼成から邸地を購入したものである。
    現存する洋館、大広間(かつての和館の一部)などは、岩崎財閥3代の岩崎久弥によって立てられ、
    洋館と撞球室(Billiard Room)は英国人ジョサイア・コンドル(Josiah Conder)の設計で
    1896(明治29)年に竣工したもので、和館も同時期に竣工し、
    大工棟梁の大河喜十郎の設計と伝えられ、書院造を基調とした和風建築である。
    1923(大正12)年の関東大震災の際には、屋敷地が避難所として地元住民に開放された。
    戦後の歴史
    ●1945(昭和20年)、GHQが接収、諜報機関「キャノン機関」本部となる(岩崎家は和館の一部に居住)
    ●1947(昭和22年)、財産税の物納として国有財産となり、最高裁判所司法研究所等として利用された
    ●1948(昭和23年)、岩崎久弥一家、成田へ転居
    ●1953(昭和28年)、日本政府に返還
    ●1961(昭和36)年、洋館および撞球室が重要文化財に指定される
    ●1969(昭和44)年、和館大広間を重要文化財に指定。司法研修所庁舎建設のために
     和館の大部分を撤去。湯島ハイタウン、池之端文化センター等の建設により敷地が約1/3となる
    ●1994(平成6)年、司法研修所の移転に伴い、文化庁に移管
    ●2001(平成13)年、東京都に移管、10月1日より都立公園として開園した。
    ●2003(平成15)年、洋館内部の改修が完了、通年公開を開始
    庭園 : 大名庭園の形式を一部踏襲する庭は、本邸建築に際して池を埋め立てて広大な芝庭とし、
     庭石・灯篭・築山などを配した和洋併置式の庭園として改修された。
     現在の庭園は国有化以降の用地転用・売却により大幅に削り取られているが、
     今も残る雪見灯篭や亭跡の石敷が往時の姿を偲ばせている。
     日本庭園として開園されている駒込の六義園は、 岩崎家駒込別邸跡である。
    アクセス
     ●営団地下鉄千代田線 湯島駅(C13出口)より徒歩3分
     ●営団地下鉄銀座線 上野広小路駅(G15出口)より徒歩10分
     ●都営地下鉄大江戸線 上野御徒町駅(E09出口)より徒歩10分
     ●JR山手線 御徒町駅より徒歩15分
    問合せ先 : 03−3823−8340(旧岩崎邸庭園サービスセンター)
    参 : 日本庭園庭園に行こう東京都公園協会HP)、旧古河庭園
    
    旧岩崎邸庭園の正門
    
    同上
    
    
    
    煉瓦塀
    
    通路脇の石垣
    
    
    
    袖塀
    
    同上
    
    洋館北側外観
    
    同上
    
    洋館南側外観と和館(左側)
    
    洋館南側外観と撞球室(右側)
    
    洋館南東側外観と和館(左側)
    
    洋館東側外観
    
    撞球室外観
    
    
    
    撞球室内
    
    洋館への地下道へ降りる階段
    
    撞球室の西側外観
    
    和館側庭園
    
    和館内庭園
    
    同上
    
    同上
    
    和館と庭園
    
    庭園内の石燈籠
    
    同上
    
    同上
    
    同上
    
    入園券・表(原寸132×70mm)
    
    入園券・裏


























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