YSミニ辞典(き)
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城崎温泉(きのさきおんせん) : 兵庫県北部の日本海に面し、豊岡市城崎町(旧国但馬国、
旧城崎郡城崎町)にある、円山川の支流大谿
(おおたに)川沿いに広がる
温泉。
平安時代から知られている温泉で、
奈良時代に発見されたといわれ、1300年もの歴史を誇る
温泉街である。基本的に外湯めぐりが主体の温泉で、「鴻の湯」「まんだら湯」「御所の湯」「一の湯」
「地蔵湯」「柳湯」「さとの湯」の7カ所ある外湯(共同浴場)を中心に発展を遂げてきた。
江戸時代には「海内第一泉
(かいだいだいいちせん)」と呼ばれていて、今もその碑が残る。
多くの文人墨客に愛され、志賀直哉の「城の崎にて」の舞台として日本中にその名を
知られるようになった。大谿川にかかる太鼓橋としだれ柳は、城崎ならではの温泉情緒を感じさせる。
すべての源泉は1972(昭和47)年に作られた集中配湯管理施設に集められて、
ブレンドされて各旅館や外湯に送られている。
泉質 : ナトリウム・カルシウム塩化物高温泉。
泉温 : 37〜83度。
効能 : 神経痛、筋肉痛、打ち身、慢性消化器病、痔病、疲労回復など。
参 :
城崎温泉観光協会(HP)
外湯めぐり
外湯 |
営業時間 |
休館曜日 |
入浴料 |
記 事 |
一の湯 |
7〜23 |
水 |
600 |
江戸時代の温泉医学者・香川修徳が「天下一の湯」と
推賞したことが名の由来。開運招福の湯とされる。 |
御所の湯 |
7〜23 |
第1・
第3木 |
800 |
美人の湯といわれ、歴史物語「増鏡」には
後掘河天皇の御姉・安嘉門院が入湯の記述もある。 |
まんだら湯 |
15〜23 |
水 |
600 |
温泉寺開祖・道智上人の祈願によって湧出したとの
伝説が伝わる。一生一願の湯といわれている。 |
地蔵湯 |
7〜23 |
金 |
600 |
古くから地元の人たちに愛されていた外湯。
泉源から地蔵尊が出たといわれ、衆生救いの湯とされる。 |
鴻の湯 |
7〜2 |
火 |
600 |
コウノトリが傷を癒したという伝説があり、
幸せを招く湯とされる。広い庭園露天風呂がある。 |
柳湯 |
15〜23 |
木 |
600 |
柳の木の下から湧いたというのが名の由来。
子授けの湯とされている。 |
さとの湯
(駅舎温泉) |
13〜21 |
月 |
800 |
城崎温泉駅にある外湯。露天風呂をはじめ、
サウナやジェットバスも揃う。無料の足湯もある。 |
営業時間や休館日など、変更になる場合があり、事前に観光協会などで確認してください。 |
城崎温泉「一の湯」
「一の湯」前にある飲泉場
城崎温泉「御所の湯」
城崎温泉「地蔵湯」
城崎温泉「柳湯」
城崎温泉「さとの湯」
屋根がユニークな「さとの湯」の全景