昆虫関連(YSミニ辞典)
[ホーム]
[索引]
[前項]
[次項]
揚羽蝶(あげはちょう) =
揚羽蝶(蝶関連に別掲)
浅黄斑(あさぎまだら) =
浅黄斑(蝶関連に別掲)
蟻(あり) =
蟻(蟻関連に別掲)
アルゼンチンアリ =
アルゼンチンアリ(蟻関連に別掲)
蝗(a locust)いなご : @稲子。直翅目バッタ科イナゴ属の
飛蝗(ばった)の総称。
日本にはハネナガイナゴ・コバネイナゴほか2種がいる。体長約3センチメートル。
体は緑色、はねは淡褐色、発達した後肢でよく跳ぶ。鳴かない。
バッタの仲間で稲の葉を食べて成長する害虫。食用にもなる。[
季語]秋−動物。
茶色のイナゴ(成虫)
A竿縁
(さおぶち)。天井の板の重ね目を密着させるために、その裏側に取り付ける竹・金属などの小片。
刺蛾(Monema flavescens)いらが : チョウ目イラガ科に属する
昆虫及びその総称である。
「蜂熊」「オキクサン」「シバムシ」「キントキ」「デンキムシ」「オコゼ」とも言い、
そのほかに数十の地方名がある。開張約33ミリメートル。前ばねは黄色で2本の褐色の線がある。
幼虫はイラムシと呼ばれる毛虫で、ヒロヘリアオイラガなどとともに毒針をもち、
人が触れた瞬間に激痛がはしり、毒棘
(どくきょく)による毛虫皮膚炎を発症することがある。
カキ・
ナシ・
リンゴ・ナツメ・
プルーン・
牡丹などの葉に付く害虫。
繭はスズメノショウベンタゴ・スズメノタゴなどといい、卵形でかたい。
6〜9月頃に羽化。日本各地とアジア東部に分布している。[
季語]夏−動物。
イラガの幼虫(PukiWiki版科学的逍遙HPより)
こんな色のイラガの幼虫もいる
ヒロヘリアオイラガの幼虫(PukiWiki版科学的逍遙HPより)
柿や薔薇の葉などでよく刺されるのはこの幼虫で、外来種という。
イラガの成虫
「アオイラガ」の成虫(フォト蔵より)
薄羽黄蝶(うすばきちょう) =
薄羽黄蝶(蝶関連に別掲)
大胡麻斑(おおごまだら) =
大胡麻斑(蝶関連に別掲)
蚊(mosquito)か : 学名は「Culicidae」。
昆虫綱ハエ目(双翅目
:そうしもく)・糸角亜目・蚊科に属する
昆虫の総称。ハマダラカ属、イエカ属、
ヤブカ属、ナガハシカ属など全世界で35属、約2500種、日本には103種が存在する。日本産の蚊は
ハマダラカ亜科Anophelinae、オオカ亜科Toxorhynchitinae、ナミカ亜科Culicinaeに分けられる。
雌は人畜を刺し血を吸い、アカイエカはフィラリア症を、コガタアカイエカは日本脳炎を、
ハマダラカはマラリアを媒介する衛生害虫である。
触角は15節よりなる多節構造で、各節に輪毛をもつ。体や脚は細く、翅
(はね)も細くて2枚あり、
口吻
(こうふん)が発達して針状で、頭部下面より前方に突出している。
はねの膜質部は一様に透明であるが、翅脈は鱗毛
(りんもう)で密に覆われ、
その毛の色彩がはねの斑紋
(はんもん)のように見えるものがある。
飛ぶときは毎秒2000回以上も翅を動かすため、羽音の周波数は高い。
水面に産みつけた卵からかえった幼虫は水中にすみ、「ボウフラ」とよばれる。
さなぎは勾玉
(まがたま)形をしていて、「鬼ぼうふら」とよばれる。主に夏に成虫になる。
これを1世代と数えると、ヒトスジシマカは東京ならば1年に5〜6世代を繰り返し、何度も成虫が発生する。
外形がカ科の種類と似ているものに、ホソカ科、フサカ科、ユスリカ科などがあるが、これらは真の
蚊ではなく、いずれも口器が長大でなく吸血できないので容易に区別できる。[
季語]夏−動物。
ハマダラカ亜科 : ハマダラカ属Anophelesなど3属よりなり、一般にアノフェレス蚊とよばれ、
熱帯や亜熱帯地方ではマラリアを媒介する重要種を含むが、温帯地方や日本では種類も少なく、
日本ではマラリアはほとんど消滅してしまったので、アノフェレス蚊がいても問題はない。
ハマダラカ亜科は腹部腹板と、ときに背板の多くに鱗片を欠き、小楯板
(しょうじゅんばん)後縁が丸く、
小顎肢
(しょうがくし)が口吻とほぼ同長、雄では先端が太くなることにより他の亜科と区別される。
オオカ亜科 : オオカ属Toxorhynchites1属で代表され、北海道以南、九州には
トワダオオカT.towadensisが、南西諸島にはヤマダオオカT.yamadaiがみられる。
訪花性で人畜を吸血しない。幼虫は樹洞などに発生する他のカの幼虫を捕食するので益虫である。
オオカ亜科は大形で、体に青、緑、紫などの美しい光沢をもち、口吻は長く先細りで下後方に
強く曲がっていて、雄の小顎肢は口吻と同長であり、雌の小顎肢は短い。小楯板の後縁は丸い。
ナミカ亜科 : ナガハシカ属Tripteroides、ギンモンカ属Topomyia、カギカ属Malayaをまとめた
ナガハシカ族と、コブハシカ属Mimomyia、ヌマカ属Mansonia、キンイロヌマカ属Coquillettidia、
チビカ属Uranotaenia、ナガスネカ属Orthopodomyia、ムナゲカ属Heizmannia、ヤブカ属Aedes、
クロヤブカ属Armigeres、ハボシカ属Culiseta、イエカ属Culexなどのナミカ族がある。
このうちアカイエカなどを含むイエカ属とネッタイシマカなどを含むヤブカ属が
種類も多くきわめて衛生上重要である。ナミカ亜科は中・小形のカで、
体色は黒色、暗褐色、赤褐色、黄色などさまざまであり、
口吻はほぼ先端まで同じ太さで先端が折り返しになっていない。小楯板の後縁は3小葉に分かれる。
アカイエカ
ヒトスジシマカ
蚊の冬越し
アカイエカ : 暗く湿った穴や水路の壁などで「成虫」のまま越冬する。
ヒトスジシマカ : 春が来ると水につかるような場所に産みつけられた「卵」がそのまま越冬する。
あまり寒いのは苦手で、青森県や北海道には、まだすみついていない。
ヤマトヤブカ : 「幼虫(ボウフラ)」の状態で冬を越す。
チカイエカ : 地下の浄化槽や地下鉄の側溝といった場所の水を利用して世代を繰り返し、
暖かい地下街などでは冬も成虫が活動を続けていることから、
冬に地下鉄に乗っていて、蚊にさされることもある。
兜虫(rhinoceros beetle)かぶとむし : 甲虫。学名は「Allomyrina dichotoma」。
角が兜のようで力が強い昆虫綱甲虫
(こうちゅう)目(鞘翅目)コガネムシ科カブトムシ亜科
真性カブトムシ族に分類される
昆虫の種の標準和名で、日本産の代表的な甲虫の一つである。
より広義にはカブトムシ亜科(Dynastinae)に分類される昆虫の総称。
サビカブト属(Allomyrina)から独立した。
和名の由来は、大きな角のある頭部が日本の兜のように見えることによる。
本州、四国、九州のほか、台湾、朝鮮半島、中国、インドシナに分布している。
7、8月ごろクヌギ、サイカチなどの樹液に集まるので、「サイカチムシ」ともよばれる。
体長38〜53mm、幅19〜27mm、雄は頭に前上方に伸びる長い角
(つの)がある。
この角は先が二またになり、その先も二またになる。前胸にも中央前から前向きに二またの角がある。
角の発達は体の大きさで違い、大きい雄ほどりっぱである。雌は角がなく、背面の光沢が鈍く、
ボウズ(坊主)などとよばれ、色も黒っぽい。脚
(あし)はじょうぶで脛節
(けいせつ)の外縁には歯があり、
つめも強いので、つかまれると痛い。成虫はおもに夜活動し、灯火に音をたてて飛んでくる。
雌は朽ち木、おがくず、落ち葉の積もった中に産卵し、卵期は約1週間、
幼虫は周囲の腐った植物質を食べて10cmぐらいの長さまで成長し、
越冬してから初夏に蛹
(さなぎ)になり、7月ごろ成虫になり、とりわけ子供達の人気の的となる。
カブトムシ。上が雌、下が雄
カブトムシの雄は、自分の体重の15〜20倍の重さを引っ張るといわれ、
中には100倍もの重さを引っ張るつわものもいるようで、まさに夏の雑木林の王者である。
そんなカブトムシの素顔はというと、風通しの良い日陰を好み、リンゴやバナナ、
乳酸飲料を薄めたものなどを好んで食べる。スイカを食べ過ぎるとおなかを壊すこともあるし、
砂糖水ばかり与えるとイライラしてけんかをする。また、おしっこをするときは、犬のように片足を上げる。
[
季語]夏−動物。
蟷螂(mantis)かまきり、とうろう : 螳螂。
昆虫綱・カマキリ目(蟷螂目:Mantodea)に分類される昆虫の総称。
前脚が鎌状に変化し、他の昆虫やクモ、カエルなどの小動物を捕食する肉食性の昆虫である。
日本では主にオオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリなどが生息する。
また、獲物が少ない環境では共食いすることもある。
同種内ではメスの方がオスよりも大きいため、メスがオスを食べてしまうこともある。
分類法によっては、ゴキブリやシロアリなどとともに網翅目(もうしもく:Dictyoptera)に
分類する方法もある(その際カマキリ類は蟷螂亜目になる)。
かつてはバッタやキリギリスなどと同じバッタ目(直翅目:Orthoptera)に分類する方法もあったが、
現在ではこれらとはそれ程近縁でないとされている。カマキリに似たカマキリモドキという昆虫もいるが、
アミメカゲロウ目(脈翅目)に属し、全く別の系統に分類される。
カマキリは全世界で2000種前後といわれるが、研究者により1800〜4000種の開きがある。
特に熱帯、亜熱帯地方に種類数が多い。体は前後に細長い。
6本の脚のうち、前脚(前肢)が鎌状に変化し、多数の棘がある。
頭部は逆三角形で、2つの複眼と大顎が発達する。前胸は長く、頭部と前胸の境目は柔らかいため、
頭部だけを広角に動かすことができる。触角は毛髪状で細長く、中脚と後脚も細長い。
成虫には細長い前翅と扇形に広がる後翅があるが、多くのカマキリは飛行が苦手で、
短距離を直線的に飛ぶのが精一杯であり、扇状に広げて威嚇に使うことが多い。
地上性のカマキリには翅が退化したものもいて、これらは飛ぶことができない。
なお、カマキリの体腔内に寄生する寄生虫としてハリガネムシが知られる。
充分成長したハリガネムシは寄生主を水辺へと誘導し、水を感知すると産卵のためにカマキリの
体内から脱出する。そのため、カマキリの成虫を水で濡らすとハリガネムシが体をくねらせて
姿を現すことがある。ハリガネムシが脱出したカマキリは急激に衰弱し、死ぬことが多い。
平地に棲むオオカマキリにはあまり見られないが、山間地に棲むハラビロカマキリの成虫には
ハリガネムシの寄生がよく見られる。[
季語]秋−動物。
カマキリ
山椒の木にとまるカマキリ(防府市大道にて、2005.10.9撮影)
参 : [
YouTube](カマキリVSクモ)、[
YouTube](ジョロウグモを捕食するオオカマキリ)
竃馬(かまどうま、いとど) : 竃虫
(かまどむし)。おかまこおろぎ。
海老のように身体が曲がっているイトド科の昆虫。[
季語]秋−動物。
黒揚羽(くろあげは) =
黒揚羽(蝶関連に別掲)
毛じらみ(けじらみ) : 毛虱
(けじらみ)。ケジラミ科の
シラミで、全体が褐色で、足には強大な爪があり、
全体の形はカニに似ていることから「カニジラミ」とも言う。人の陰毛や腋毛
(わきげ)について吸血する。
成虫は陰毛の毛根にフック状の鈎爪で身体を固定して皮膚から吸血する。卵は陰毛に粘着している。
性感染症の一つで性行為で感染することが最も多いが、
風俗やサウナでもらうことや、シーツや下着などからも感染することもある。
成虫の大きさは1〜2mmで肉眼的には、陰毛の毛根にしがみついている時は「シミ」に、
陰毛を移動中には「フケ」にしか見えないため、発見には苦労する。
毛じらみ
症状 : 陰毛部の非常な痒
(かゆ)みである。その痒さは、男女を問わず人前で陰部を
かきむしるほどひどくかゆい。また、吸血した皮膚より出血して下着に血痕が点々と付着するので、
血尿を訴えて患者さんが来院することがある。
治療 : 陰毛がないと毛じらみは生きていけないので、剃毛(
ていもう:毛をそる)処置か
スミスリンパウダーという殺虫剤を陰毛に振り掛ける。
●剃毛(ていもう):陰毛を全部剃って成虫が生息できない環境にし、
卵を陰毛に産み付けられないようにする。
何かの事情で剃毛出来ない場合には、次の方法をとる。
●櫛でブラッシング:目の細かい櫛で陰毛を丹念にすくことで、陰毛に付着した卵を除去する。
●殺虫剤:商品名スミスリンパウダーを1日1回陰毛部に散布して成虫を殺す。2週間続ける。
●陰毛の少なめの人なら、指の爪で皿の上などに毛じらみを掻き落とすこともできる。
ゴキブリ(a cockroach.)ごきぶり : 油虫
(あぶらむし)。地方によって呼び名が変わり、
アブラムシのほか、ボッカブリ、ゴキカブロウ、コガネムシなどと呼ばれている。
ゴキブリの名前の語源は、江戸時代中期の「和漢三才図絵」に
「御器噛(ごきかぶり)」と記され、ゴキとは「御器」のことで食物を盛るお椀のことで、
カブリとは、カブリツクのカブリで「かじる」の意味がある。
御器噛とは、食器に残った残飯だけでなく、お椀までかじる虫からの命名とされる。
つまりゴキブリは、御器噛からの転で、ゴキブリ目に属する昆虫の総称である。
体は扁平で幅広く、茶褐色や黒褐色の体色のものが多く、油を塗ったような光沢がある。
触角は糸状で長い。前ばねは革質、後ろばねは膜状で、通常は腹部の上にたたまれる。
卵は、がま口状の鞘
(さや)を作ってその中に数十個ほど産みつける。
夜行性ですばやく走り、狭いすき間に好んでもぐる。人家にすむ種と野外にすむ種があり、
前者は台所などに出没して食品を汚染し、コレラ菌、赤痢菌、サルモネラ菌、ボツリヌス菌、大腸菌等、
各種の病原菌や寄生虫を媒介し、食中毒の主な原因にもなっている害虫である。また、図書や建物など
文化遺産などをかじり被害を及ぼしたり、電気器具などの内部に忍び込みショートさせることもある。
3億年以上も前から地球上に存在している昆虫で、世界には4000種以上いるが、
日本には約50種がいる。そのうちで人家に侵入する主なものはクロゴキブリ・チャバネゴキブリ・
ワモンゴキブリ・ヤマトゴキブリ・トビイロゴキブリの5種類である。
日本産の最大種は石垣島、西表島に生息し、体長5cmにmなるヤエヤママダラゴキブリである。
天敵はアシダカグモなどのクモ、ダニ、寄生蜂など。[
季語]夏−動物。
ゴキブリと戦えますか?
87%の「はい」の人の回答
退治するのに何を使う?
(2つまで選択、6位まで) |
回答
者数
(人) |
13%の「いいえ」の人の回答
出たらどうする?
(2つまで選択、6位まで) |
回答
者数
(人) |
この1年で自宅で
何匹見つけた?
(全員回答) |
% |
新聞紙 |
2004 |
家族・同居人に助けを求める |
387 |
2〜3匹 |
30 |
殺虫剤 |
1933 |
ホウ酸団子など毒エサを設置 |
234 |
1匹 |
15 |
スリッパ |
600 |
粘着性の捕獲わなを設置 |
201 |
5匹前後 |
14 |
ハエたたき |
593 |
燻煙の殺虫剤をたく |
81 |
10匹 |
7 |
液体洗剤・せっけん |
287 |
出た部屋にしばらく入らない |
79 |
15匹以上 |
4 |
雑誌 |
254 |
何もしない |
50 |
0匹 |
30 |
ゴキブリのどこが嫌?
(全員回答、複数回答、
7位まで) |
回答
者数
(人) |
自宅のどこでよく見る?
(全員回答、複数回答) |
回答
者数
(人) |
|
|
いかにも不潔そう |
2420 |
台所 |
2337 |
|
|
ぎらついた体色 |
2096 |
居間・寝室など |
1056 |
|
|
走るのが速い |
1604 |
洗面所 |
687 |
|
|
いきなり飛ぶ |
1525 |
浴室 |
541 |
|
|
生命力が強い |
1358 |
廊下・階段 |
443 |
|
|
意外と大きい |
1057 |
玄関 |
290 |
|
|
名前の響き |
625 |
トイレ |
255 |
|
|
|
|
植栽周辺 |
213 |
|
|
|
|
その他 |
150 |
|
|
|
|
自宅では見ていない |
770 |
|
|
2011.9.17、朝日新聞「be」より。「アスパラクラブ」会員によるアンケート。回答者数:4024人
私は「はい」の一人で、夜中に台所などで探してスプレーを吹き付ける。 |
昆虫(an insect、a bug)こんちゅう : @六脚虫。六足虫。
節足動物門昆虫綱に属する動物の総称。
体は頭・胸・腹の3部に分かれ、頭部には1対の触角と複眼、ふつう3個の単眼をもち、
胸部には3対の足があるのが原則で、口はかむ・なめる・吸うなどの型がある。
成虫になるまでに脱皮と変態を行う。シミ・トビムシのように翅
(はね)を欠き変態しない
無翅亜綱
(むしあもう)と、普通2対のはねを有し変態する有翅亜綱とに分類される。
後者はさらにトンボやセミのように不完全変態を行うものと、チョウ・ハチ・カブトムシなどのように
完全変態を行うものとに分けられる。全世界で80万種近くが知られ、
全動物の種類の4分の3を占める。大部分が陸生で、淡水産種も少なくないが海産はまれである。
種類数の多いグループ
●甲虫目[鞘翅目](
カブトムシ、ゴミムシ)…35万種
●チョウ目[鱗翅目](チョウ、ガ)……………17万種
●ハエ目[双翅目](ハエ・
カ・アブ)…………15万種
●ハチ目[膜翅目](ハチ、
アリ)……………11万種
●カメムシ目[半翅目](セミ、カメムシ)……8万2千種
●バッタ目[直翅目](バッタ、コオロギ)……2万種
●トンボ目[蜻蛉目](
トンボ)………………5千種
参 :
気嚢
「道の駅・昆虫の里たびら」の巨大カブトムシのモニュメント
長崎県平戸市田平町深月免の国道204号線沿いにある
トイレまで昆虫が張り付いている。
田平町には、昆虫のありのままの姿を観察できる「たびら昆虫自然園」がある。
水生昆虫(Aquatic insects) : 一生のうちの一時期あるいは全てを水中で過ごす昆虫たちの総称。
カゲロウ目、トンボ目、カワゲラ目、トビケラ目のほとんどの種は水生昆虫の仲間で、
卵から幼虫あるいは蛹時代を水中で過ごす。
カメムシ目では、アメンボ、タガメ、ミズカマキリなどがよく知られている。
またコウチュウ目に属する水生昆虫としては、
ホタルやゲンゴロウがいる。
現在までにおよそ150万種もの昆虫が知られているが、
水生昆虫の仲間と見なされるものは約4万種ほどで、昆虫全体からするとわずか3%にも満たない。
水生昆虫が生息場所として利用している水域は海水、汽水、淡水と多岐にわたる。
また生息環境の違いに着目し、水生昆虫のなかでも湖や池などの止水に生息するものを
止水性昆虫(Lentic insects)、流水に生息するものを流水(河川)性昆虫(Lotic insects)と
区別することもある。カゲロウ目,カワゲラ目,トビケラ目では70%以上の種が流水生昆虫であると
いわれているが、逆にトンボ目では80%以上の種が止水性昆虫の仲間に入る。
昆虫採集の[
季語]は夏−生活。
A虫(むし)。
しらみ(a louse) : 虱。蝨。 シラミ目の
昆虫の総称。体長1〜4mm。長楕円形、扁平で羽がない。
哺乳類に外部寄生して吸血し、不潔感を与えると共に、強いかゆみを起こさせる不快な害虫で、
発疹チフス・回帰熱などの伝染病を媒介する。他の動物に寄生するものに、
ブタ(豚)ジラミ・サル(猿)ジラミなどがある。
人体に寄生吸血するものに、ヒト(人)ジラミとケ(毛)ジラミがあり、
ヒトジラミはアタマ(頭)ジラミとコロモ(衣)ジラミに分けられる。
頭虱(アタマジラミ) : ヒトジラミ科のシラミで、人の髪の毛の根元付近に寄生して頭皮から吸血し、
伝染病の媒介もする。衣服につくコロモジラミと同一種。暗褐色で、体長はオス2〜3mm、
メス2〜4mm。0.5mmくらいの灰白色の卵を1回に40個ぐらい髪の毛に産み付け、
1カ月で約200個の卵を産む。発育は卵期間6〜7日間、幼虫期間7〜16日、
成虫期間30〜45日間で、頭髪や眉毛に寄生して世代を繰り返す。
髪の毛の根元付近に しっかりとくっついて一見フケのようだが指では簡単には取れない。
耳の後ろや後頭部の毛髪に虫体や虫卵が見られる。
症状は頭部の痒
(かゆ)みだけだが、かきむしって傷ついた頭皮からばい菌が入ることもある。
保育園や幼稚園、小学校などで集団発生することがある。
戦後にほぼ絶滅したとされながら、1971(昭和46)年以降に海外から持ち込まれて再び増えたが、
スミスリンが発売された1981(昭和56)年から減少に転じていた。
しかし、1996(平成8)年ごろから、国内で唯一のシラミ駆除薬「スミスリン」シリーズを販売する
「
ダンヘルスケア社」のスミスリン出荷量が増加に転じ、2006年には10年前の2倍になっている。
ヘアーキャストとの違い : ヘアーキャストは、皮膚の一部がはがれて髪についたもので、色は白い。
それに対して卵は、乳白色で丸みをおびている。櫛で髪を梳かすとヘアーキャストは爪先でしごけば
直ぐ取れるが、頭虱の卵の方はセメント様物質によって頭髪に固着しているため、
しごいてもなかなか取れない。
予防するには : 接触の機会があれば誰にでも寄生するが、人間の体から離れると、
3日程しか生きられない。感染は、混雑したところや、集団生活者の中でおこる。
★毎日良く洗髪する。
★寝具や直接身体に触れるもの(タオル、帽子・水泳キャップ、クシなど)を共同使用したり、
貸し借りしない。
アタマジラミがうつってしまったら
@毎日温湯で洗髪する(特に幼児や低学年の子供は洗い方が不十分なので、
大人が髪の付け根まで良く洗う。
A洗髪後(残った卵を取る為)目の細かい専用の櫛で髪を良くすく。
B枕カバー等、頭に直接触れる物は毎日交換する。(布団は天日干しが一番)
C頭髪は出来るだけ短い方が良い。
D治療は、人体散布用殺虫剤(スミスリンパウダー、シャンプー)薬局や通信販売で購入する。
フェノトリン含有パウダー(スミスリンパウダー)を頭髪に散布してシャワーキャップをかぶせ、
数時間後にシャンプーでよく洗い流す。または使用法が簡単な
フェノトリン含有シャンプー(スミスリンLシャンプータイプ)を用いる。
フェノトリンは虫卵には効果がないので、1回限りでなく、2〜3週間、週に1〜2回散布する。
また治癒までは親が洗髪してやり、目の細かい櫛で虫卵を駆除してやる。
昔はDDTが治療に用いられたが、今では水銀が入っているという理由で使われないが、
水銀軟膏は有効とのこと。
衣ジラミ : 衣服(下着)につくが、毛にはつかない。
毛じらみ =
毛じらみ(別掲)
白蟻(しろあり) =
白蟻(蟻関連に別掲)
蝉(せみ) =
蝉(別掲)
蝶(ちょう) =
蝶(蝶関連に別掲)
天道虫(a lady bug:米;虫の令嬢、a lady beetle:英;カブトムシの令嬢、
a ladybird beetle:英;淑女の甲虫)てんとうむし
@瓢虫。紅娘。てんとむし。甲虫目テントウムシ科(Coccinelidae)に属する
昆虫の総称。
肉食性で体長7ミリメートル前後の半球形で小形の甲虫。
黄または赤の地に黒色斑紋を有するものが多い。
カイガラムシ・アブラムシなどの害虫やカビを食って益虫とされる最もポピュラーな
赤地に黒七星の「ナナホシテントウムシ(七星瓢虫)」、赤地に黒四星の「ヨツボシテントウ」、
黒地に赤星2つから星の数の種類が多い「ナミテントウ」、黄色一色の「キイロテントウ」、
「ダンダラテントウ」、「トホシテントウムシ」などや、農作物を食害して害虫とされる
「ニジュウヤホシテントウ」、「オオニジュウヤホシテントウ」、「ジュウニマダラテントウ」、
「インゲンテントウ」、「テントウムシダマシ」などがいる。
ナナホシテントウムシ(ナショナルジオグラフィックより )
世界には約5000種がいるが、日本には約150種が生息する。
テントウムシは、多くの個体が集まって、石の下や落ち葉の下、木のうろの中、
山小屋の壁などで集団で成虫のまま冬を越す。約10〜35℃で活動する。指や枝にとまったとき、
その先端まで歩いて上り、太陽(お天道様)へ向かって飛び立つ習性からその名が付いた。
昔から「幸運を運んでくる虫」と言われ、身体にとまったらその羽の星の数の幸運が来るといわれている。
幼虫の時は棘がいっぱい生えていてグロテスクだが、小さく可愛い令嬢に見えても、
星を背負い太陽に向かって飛び立つ、スケールの大きな虫でしょうか。[
季語]夏−動物。
Aナミテントウの別称。学名は「Harmonia axyridis(Pallas)」。
コウチュウ目テントウムシ科の昆虫。日本列島(北海道、本州、四国、九州)と近隣島嶼、
アジア北・中部に広く分布。鞘翅
(しょうし)の斑紋に著しい遺伝的多型が認められる。
とても体色の変異がおおく、100通り以上の模様が知られている。
黒地に赤いホシが2つの「二紋型」、4つの「四紋型」、まだら模様の「斑型」、
赤地に黒いホシがある「紅型」の大きく4つのタイプに分けられる。
幼虫、成虫ともにアブラムシ類を貪欲に捕食し、生態系の中で重要な役割を演じる。
越冬を終えた成虫は4月上旬から活動を開始し、年4回ほどの世代交代を行うと考えられている。
体長は7〜8mm。
紅型のナミテントウ(Picasaウェブアルバムより)
ナミテントウの交尾(Picasaウェブアルバムより)。紅型(上)と二紋型(下)のナミテントウ。
ヨモギの葉にとまるナミテントウ(二つ星)2010.5.3、山口県周南市鹿野にて撮影
トコジラミ(bedbug) : 床虱。別名に、南京虫
(ナンキンムシ)、床虫
(トコムシ)などがある。
学名は「Cimex lectularius」。「シラミ」と命名されているが、シラミ目ではなく、
昆虫綱半翅
(はんし)目トコジラミ科のカメムシに近い
昆虫である。成虫は4〜8mm程度に成長するため、
目視が可能である。不完全変態のため幼虫も成体とほぼ同一形状である。
外見は扁平
(へんぺい)の卵形で、吸血前でも赤褐色を呈しているが、
吸血直後のものは腹部が濃色となる。複眼は発達するが、単眼を欠く。
触角は四節からなり、第一節は短く、第二節がもっとも長い。口器はよく発達し、寄生生活に適する。
前胸背側縁は幅広く扁平。前ばね(半翅鞘
:はんししょう)は非常に短く、後ろばねはない。
交尾後、吸血した雌は10〜50個の卵塊を数カ月かかっていくつも産み、
総産卵数は200〜500個になる。世界で約80種が知られ、多くはコウモリや鳥に寄生するが、
ヒトからも吸血する。哺乳
(ほにゅう)類や鳥類に寄生する吸血性昆虫で、
家屋内にすみ、夜間出没し、長く発達した口吻
(こうふん)で人間の血を吸う。
症状
●刺咬されると、激しいかゆみが生じ、睡眠不足をおこすことがある。
俗に、刺されると肌に2つの赤い痕跡(刺し口)が残ると言われるが、
実際には刺し口は1つであることの方が多い。
●かゆみは刺された当日よりも2日目以降の方が強い。刺咬の痕は1〜2週間以上消えない。
もともと日本には分布していなかったが、
江戸時代末期に外国から購入した船舶とともに
持ち込まれたものらしく、明治時代には港などから各地に広がったものと考えられる。
ヒトから吸血するものはほかに、タイワントコジラミ(C.hemipterus)が知られ、
おもに熱帯地方に分布し、琉球
(りゅうきゅう)諸島からも記録されている。
日本にはトコジラミのほか、コウモリ類に寄生するコウモリトコジラミ(C.japonicus)、
ツバメに寄生するツバメトコジラミ(Oecianus hirundinis)などが知られる。
1970年代までは蚊やゴキブリと並ぶ代表的な害虫だった。
殺虫剤や衛生環境の向上でいったん姿を消したが、今世紀になって米国などで大発生した。
直後に日本の宿泊施設や老人施設にも姿を現し始めた。
殺虫剤に耐性のあるタイプも出現し、専門家は被害の拡大を警告している。
参 : [
YouTube]
蜻蛉(a dragonfly)トンボ : @トンボ目の
昆虫の総称。世界で約6000種が命名されている。
熱帯に多く、日本には、約200種がいる。目は大きな複眼で、発達した口器をもつ。
胴は細長い棒状で、細長い2対の羽をもつ。幼虫は水中にすみ、ヤゴと呼ばれ、
成虫とともに害虫を捕食するので益虫とされる。
「トンボ」の語源は、「飛ぶ穂」「飛ぶ棒」「飛ぶ物」「田んぼ」などである。
秋津(あきつ、あきづ、あきず:トンボの異名)、かげろう、とんぼう、だんぶり、などの別名がある。
西洋では「dragonfly(空飛ぶドラゴン)」「flyingadder(空飛ぶ毒ヘビ)」と呼ばれる。
「devil’s darning neefle(悪魔の縫い針)」とも言われ、“嘘をつくと口を縫いにやってくる”や
“人を刺す”、 “はね(翅)はカミソリになっている”と、不吉な虫とされている。
日本では、害虫を食べる攻撃的な姿から『勝ち虫』と縁起物にされている。 [
季語]秋−動物。
鬼怒川温泉のふれあい橋の広場で撮った赤トンボ
オハグロトンボ
仙台市の秋保温泉の入口にある磊々峡(らいらいきょう)で撮ったトンボ
まさかこんな水溜りに卵を産んでいるのでは?
クーラーで涼んでいる?ヤンマトンボ?(2008.8.20湯野温泉・紫水園のレストランで撮影)
10センチほどの大型だが顔の部分が青くないし、オニヤンマではないようだ。ウチワヤンマ?
花菖蒲にとまったトンボ(2009.6.13撮影)
イトトンボ(フォト蔵のtdさんの投稿写真より)
ミズヒキにトンボ(壁紙村より)
ヒヌマイトトンボ(涸沼糸蜻蛉) : 学名は「Mortonagrion Hirosei Asahina」。
日本特産種で体長25〜30mmほどの小型のイトトンボの一種で、汽水域の湿地だけに生息する。
1971(昭和)年7月7日に茨城県涸沼宮前地区のヨシ原で広瀬誠氏らによって発見され、
発見地の涸沼にちなみヒヌマイトトンボと命名された。
成虫も幼虫も海水と淡水が入り混じった塩分濃度の低い「汽水域」のヨシ原を好んで生息する。
太平洋側、日本海側の両方で確認されているが、温暖化や、河川の水質汚染、河岸・河口の改修、
埋め立てなどの開発により、湿地の生息域が狭まり、個体数が減少し、
環境省が公表するレッドリストにおいて絶滅危惧1類に指定されている。
雄は体長28mmで、成熟した雄の翅胸前面は黒地に黄緑色の鮮やかな斑点が4個あり、
腹部各節には黄緑色の輪がある。雌は体長29mmで、未熟な雌は全体が橙色であるが、
成熟するとややくすんだ緑褐色に変化する。後頭部には三つの単眼を囲むひし形の黒紋がある。
終齢幼虫は体長13mmほどで、3本の尾鰓は細長く鋭く伸びて5mm内外、複眼は横につき出ている。
A多色印刷で、刷り合わせを正確にするため、版面につける見当合わせ用の十字形の印。
B(「筋斗」とも書く)「とんぼ返り」に同じ。
C「とんぼ持ち」の略。
飛蝗(a grasshopper)ばった : 蝗虫。直翅目バッタ科の
昆虫の総称で、
イナゴ・トノサマバッタ・ショウリョウバッタ・オンブバッタなどがいる。
触角は短く、はねは退化したものからよく発達したものまで変化に富む。
後肢は長く発達して跳躍に適している。雌は土中に穴を掘って産卵し、多くは卵の状態で越冬する。
変態は不完全。草本、特にイネ科植物を好み、トノサマバッタのように大発生し、
飛蝗
(ひこう)となって農林作物に大被害を与えるものもある。[
季語]秋−動物
精霊蝗(ショウリョウバッタ) : 学名は「Acrida chinerea」。別名「ショウジョウバッタ」。
昆虫綱直翅
(ちょくし)目(バッタ目)バッタ科に属する昆虫。長三角錐
(すい)状に突き出る頭部、
その先端につく剣状で平たい触角をもち、前翅の先端がとがる細長い体のバッタ。
後脚
(こうきゃく)は長く、雌ではかなり大形になる。旧暦のお盆(精霊会)のころによくみられるので
この名を得たが、地方によっては、後脚をもったとき関節をばねのようにして跳ねる動作から、
織機の動作になぞらえてハタオリとよぶ所も多い。体長は雄4〜5cm内外、雌8〜9cm内外で、
メスがオスより約2倍大きく、全長14〜18cmにもなり、日本最大のバッタである。
緑色型、褐色型、前翅に白褐紋の入った型などの色彩型がある。夏から秋にかけ成虫となり、
平地の草原に多い。雄は飛ぶとき、前・後翅を打ち合わせてキチキチキチという音を出す。
この行動からキチキチバッタの名もあったが、ショウリョウバッタモドキもこの名でよばれたことが
あったので、現在では誤用を避けて用いない。
日本全土をはじめ、朝鮮半島、中国、モンゴル、台湾などに分布する。
ショウリョウバッタ
蛍(firefly、lighting bug)ほたる : ほたろ。くさのむし。なつむし。元の漢字は「螢」で「火」が2つ
入っているように、語源は闇夜に火を引いて飛ぶ様子「火垂る
(ほたる)」「星垂る
(ほしたる)」である。
英語では「firefly(火の虫)」や「lighting bug(光る虫)」と呼ばれる。
コウチュウ目(鞘翅目)、ホタル科の甲虫の総称で、体長5〜20ミリメートルほど。
体は長楕円形で、甲虫としては軟弱。体色は黒・赤・黄などが組み合わさる。
日本には20数種が知られ、約10種は腹部が発光・明滅する。
ゲンジボタル・ヘイケボタルは特に有名で、幼虫は清流にすみ、
6月頃羽化する。古来文学によく登場し、
またホタルを死者の霊魂とする伝説が多い。[季語]夏−動物。
ゲンジボタルの光り方は、地域によって違いがあり、
東日本では4秒間に1回、西日本では2秒間に1回の割合で光るといわれている。
昔から、『恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ螢が身を焦がす』と謡われる。
(意味:口に出せる恋よりも、口に出せない恋のほうが思いは激しい)
鳥取の錦織宅(錦織梨園)に入ってきた蛍。その後屋外へ
蛍蛾(ほたるが) : 学名は「Pidorus glaucopis」。
昆虫綱鱗翅
(りんし)目マダラガ科(ホタルガ亜科)の蛾
(が)の一種である。
名前の由来は、全身が黒くて頭部だけが赤い体色が
ホタルを思わせるためである。
はねの開張4〜5cm。体翅
(たいばね)は黒色で、頭部背面は赤く、前翅には1本の白色帯が目立つ。
触角は雌雄とも櫛歯
(くしば)状であるが、雄のほうが枝が長い。
日本本土、対馬
(つしま)、沖縄本島、および台湾、中国などに分布する。
昼飛性で、チョウと同じように日中飛び回るが、灯火にもよく飛来する。
幼虫はヒサカキやサカキの葉を食べる。幼虫・成虫ともに特異な臭
(にお)いのある体液を分泌するため
食虫性の鳥や獣類が敬遠する。年2回、6〜7月と8〜9月に成虫が出る。若齢幼虫で越冬する。
ホタルガ(2005.10.9、防府市大道にて撮影)
本種によく似た白下蛍蛾
(シロシタホタルガ)は後翅の基部から中央部にかけて白いので区別される。
幼虫はサワフタギにつく。