YSミニ辞典(松山城)

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松山城(まつやまじょう) : 伊予松山城。愛媛県松山市の中心部、海抜132mの勝山(城山)山頂に本丸、
    中腹に二之丸、山麓に三之丸(堀の内)を構えるこの城は、姫路城,、歌山城と並ぶ
    典型的な連立式平山城で、別名に金亀城(きんきじょう)、勝山城(かつやまじょう)がある。
    二の丸は藩主の屋敷、三の丸は重臣たちの屋敷となっていた。
    全国に12箇所しか現存していない、江戸時代以前に建造された天守を有する城郭の一つでもある。
    敵の侵入を防ぐため、二之丸を取り囲むように山麓から本丸にかけて、
    全国的にもめずらしい「登り石垣」が配されている。1602(慶長7)年、
    賤ケ岳(しずがたけ)七本槍の一人として知られる加藤嘉明(よしあき)によって創建された。
    現在の天守は、12代藩主・松平勝喜が1847(弘化4)年に火災で焼失した城郭復興に着手し、
    1854(安政元)年に復興したもので、わが国最後の完全な城郭建築といわれる。
    1935(昭和10)年、城郭が国宝に指定される。1950(昭和25)年文化財保護法公布により、
    大天守のほか、野原櫓、戸無門、隠門と続櫓など建造物21棟が重要文化財指定となり、
    眺望絶景重要文化財にも指定されている。1989(平成元)年に「日本さくら名所100選」、
    2006(平成18)年に「日本100名城」と「日本の歴史公園100選」、
    2007(平成19)年には道後温泉とともに「美しい日本の歴史的風土100選」に選定された。
    
    松山城ロープウェイ乗り場。ゆっくり歩いても50分ほどで本丸に到達できるが、
    ほとんどの人は麓の東雲口(しののめぐち)からこのロープウェイかリフトで
    山頂駅の長者ケ平(ちょうじゃがなる)まで行き、そこから天守まで歩いている。

    
    下りのゴンドラ。左側はリフトだが、どちらに乗っても料金は同じ。
    ロープウェイは10分間隔で、帰りは一足遅れのためにリフトを利用した

    
    ロープウェイの山側乗降口。左側がリフトの乗降口。
    
    「松山や秋より高き天守閣」 子規(1891・明治24年)の歌碑
    
    太鼓櫓(たいこやぐら)の見える城壁
    
    重要文化財の戸無門(右)と筒井門西続櫓(中央)
    
    戸が無い「戸無門(となしもん)」
    
    戸無門の城内側
    
    筒井門(つついもん)。正木城から移建されたと伝えられる松山城の最大の門
    
    筒井門の城内側
    
    重要文化財の隠門(かくれもん)。脇戸を持たず、扉の横板張りの中に潜り戸(くぐりど)が仕組まれている。
    
    門に迫る敵を側背から攻撃するための隠門の城内側と重要文化財の隠門続櫓(かくれもんつづきやぐら)
    
    太鼓門。左の部分が空洞になっていてそこから敵を射撃するようになっている。
    上には櫓があり、石を落とすことができる。

    
    太鼓門(城内側)。上部は続櫓
    
    
    
    当時の技術では、通常、掘ることができない直径2m、深さ44.2mの井戸
    城郭の飲料水として使用されていた

    
    三重三階地下一階の層塔型の天守閣(大天守:右)と、小天守東櫓とる呼ばれる二重櫓の小天守(左)
    左側の松は、松くい虫のせいか茶色に変色している。虫害なら見苦しいので伐採した方がいいね
    
    絵葉書より。下の20年以上前との違いは、周りに小天守などが建ったことと天守閣の柵の色でしょう。
    広島城など、落雷でシャチホコのシッポが折れたりすることがあるのに、元あった避雷針は
    どこに設置されているのでしょう。絵葉書は観覧券に変わるもので、写真部分の大きさは11.4×7cm

    
    松山城天守閣(20数年前の絵葉書より)
    
    天守閣への三ノ門南櫓の入口付近
    
    二ノ門南櫓(南側)
    
    大天守を東側より望む
    
    二ノ門南櫓(東側)。右上に塀に設けられた戸袋型石落しがある

    
    北側より望む天神櫓(てんじんやぐら)
    
    北側より望む馬具櫓(ばぐやぐら)
    
    北側より望む大天守
    
    西側より望む大天守
    
    北隅櫓(西側)
    
    南隅櫓(西側)
    
    正面が乾櫓(重要文化財)。石段を下りた左側に乾門(いぬいもん)
    
    乾門(重要文化財)
    
    左から北隅櫓(きたすみやぐら)、十間廊下、南隅櫓
    
    南側から望む南隅櫓
    
    重要文化財の紫竹門(しちくもん)の城内側
    
    紫竹門。中央は小天主
    
    紫竹門西塀より乾門東続櫓方面を望む
    
    一ノ門入口付近より大天守を望む。鯱鉾にカラスが止まっている
    
    三ノ門南櫓の入口付近。正面は紫竹門東塀(重要文化財)
    
    左より一ノ門南櫓、一ノ門東塀、二ノ門南櫓(南側)
    
    一ノ門(重要文化財)
    
    一ノ門(城内側
    
    重要文化財の二ノ門(城内側)
    
    二ノ門(左)と、1854(安政元)年築の三ノ門(右)(重要文化財)
    
    重要文化財の三ノ門
    
    三ノ門(城内側
    
    筋鉄門(すじがねもん)。
    
    筋鉄門の中庭側。上部は筋鉄門東塀
    
    天主玄関がある天守曲輪中庭より南隅櫓方面を望む
    
    天主玄関がある中庭より大天主を望む。左側が内門、立札の間が天守閣入口、右側が筋鉄門
    
    見物用の天守閣入口
    
    内門の中庭側
    
    天主玄関。上に「葵の御紋」がある。
    
    城内よりの天主玄関。
    
    長持(ながもち)。松山城の天守の紋章は、親藩(松平氏)が建築したことから、
    江戸幕府の将軍、徳川家とゆかりのある「丸に三つ葉葵」(三つ葉左葵巴)となっている

    
    鑰継工法
    
    鯱枘差(しゃちほぞさし)工法
    
    小天守より大天守を望む
    
    小天守より北隅櫓方面を望む。中央部に天主玄関、右側は内門
    
    十八間筋兜
    
    天守閣の最上階(三階)の床の間
    
    内門
    
    仕切門(左)と内門(右)。中央に聳えるのが大天守
    
    内門より中庭を望む
    
    1854(安政元)年築の仕切門(重要文化財)
    
    菅原道真公を祭る天神櫓(てんじんやぐら)
    
    北側の大天守
    
    数年前の観覧券(原寸は6.3×10.5cm)。現在はパンフレットのみ
    現在の料金は観覧券のみが500円、ロープウェイ・リフトの往復券との総合券が1000円
    
    同上(裏面)
    アクセス : 大街道電停下車、徒歩5分の東雲口駅から松山城ロープウェイ・リフト3分の
     長者ケ平駅下車、徒歩10分。
    問合せ先 : 089-921-4873(松山城総合事務所)
    参 : 松山城総合事務所(伊予鉄道株式会社HP)、松山市役所(HP)、
        松山観光コンベンション協会(HP)






























































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