虫関連(YSミニ辞典)

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衣料害虫(いりょうがいちゅう) : 繊維やその製品を加害する昆虫のことで、
    おもに動物性の繊維に被害を及ぼす。
    衣料害虫は、動物性蛋白質を好み、養分として成長するため、主に毛、絹織物は食害を受けやすく、
    穴あきの心配がある。原因は幼虫による食害で、特に狙われやすい素材として動物性繊維の羊毛、
    絹織物、毛皮等である。汚れ、汗、食べカスが付着していると、植物繊維、合成繊維でも害虫が発生する。
    小型の甲虫(こうちゅう)、カツオブシムシの仲間と、「衣類につく蛾(が)」から名付けられたイガの
    仲間が多く、悪さをするのは幼虫の時で、そのほかに、ゴキブリが衣類をかじることもある。
    衣料害虫の代表的なものとして日本では4種類が知られ、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、
    イガ、コイガ等が知られているが衣類の被害は、ほとんどが「ヒメマルカツオブシムシ」によるものと
    言われている。名前からわかるが、かつお節や煮干しなどの食品も食べる。
    ケラチンという動物性たんぱく質を含んだものが好物だそうだ。しかし、食べ始めるのは、
    不思議とソースとかビールとかの染(し)みがついたところで、毛糸や絹でなくても、
    こうした食物の食べ残しが衣類についていると、化学繊維でも被害にあうことがある。
    これらの害虫はタンスの中で自然と発生する分けではなく、屋外に生息し、屋内へは、
    干した布団、洗濯物などに卵を産みその卵がタンスの中などで孵化したものであり、
    幼虫時に、大切な衣類を食害する。カツオブシムシの幼虫は暗いところが好きだが、
    成虫は明るいところがよく、5月ごろ、白い花に集まる。ちょうど衣替えの季節で、
    白っぽい衣類を屋外に干しておくと、寄ってきて卵を産み落としていく。
    そんな性質も使いようがあり、動物の骨の標本を作るときには、仲間のハラジロカツオブシムシ幼虫を
    骨と一緒にしておくと、人が取れなかった細かいところの肉をきれいに食べてくれるので、
    ピカピカの骨格標本ができる。
    衣類の上手な保管法
     ●外から取り込んだ時は、虫や卵を落とすためにきちんとブラッシングする。
     ●コイガの幼虫は100分の1ミリ程度のすき間を通り抜けたという実験結果もあるので、
      服と一緒に防虫剤を入れること。
     ●保管する前には、着用した、しないに関わらず、
      洗濯・クリーニングに出しキレイにして保管するように心掛ける。
     ●洗濯・クリ−ニング後は、湿気の少ない日に、十分に乾燥させてから保管する。
     ●クリ−ニングから戻ってきたものは、
      袋から出し通気性の良いカバー等に入れて風通しの良いところに保管する。
     ●湿気は比較的、下の方に溜まります。タンス等での保管については、
     ●湿気に弱いもの(絹、綿等)は上の方に、その他のものについては下の方に収納すると良い。
    参 : 大日本除虫菊ホームページ
衛生害虫(えいせいがいちゅう) : 吸血したり毒針・毒毛で刺したりして人間に害を与え、
    生活環境を悪化させ、伝染病などの病原を伝播・媒介する昆虫やダニ類。
    ノミ・シラミ・ブユ・ドクガ・スズメバチ・ハエ・ゴキブリ・ダニなど。
    家畜に対して同様の害を加えるものを含めることが多い。
益虫(えきちゅう) : 人間の生活に直接・間接に益をもたらす昆虫。
    生活に必要な物を生産するカイコ・ミツバチなど、害虫を捕食するトンボ・カマキリなど、
    受粉の助けをするチョウ・ミツバチなどをいう。また、成長の時期によって、
    害虫が益虫になるモンシロチョウなどもあり、便宜的な分類である。
害虫(a harmful insect、vermin:総称)がいちゅう : 人間の生活に直接・間接に害をもたらす昆虫。
    人体を刺したり吸血したりする衛生害虫のほか、家畜を襲うアブ、農作物や果樹などを食害する
    ウンカ・アブラムシ・ハムシなど、食物や衣類などを食害するイガ・シミ、木材を食害する
    シロアリなどの総称。また、昆虫以外でも回虫・ツツガムシ・サナダムシなども含めることが多い。
昆虫(こんちゅう) = 昆虫(昆虫関連に別掲)
(insect)むし、ちゅう : 正字は「蟲」。
    @昆虫類の総称 : 一般には、動物の中で、獣・鳥・両爬類・魚介類以外の小動物を指す。
     江戸時代には、ヘビも「長虫」と呼ばれていた。また、カタツムリも別名「デンデンムシ」と呼ばれ、
     カタツムリやナメクジを含む貝類、とりわけ小型の陸貝は虫の範疇に入ることもあり、
     陸貝以外でも貝の種類を表す漢字には虫偏のものが多いことが分かる(「蛤」など)。
     要は、細長くて、左右対称で、はいまわるものは「虫」なのである。
     鳥を羽虫、獣を毛虫、亀(かめ)の類を甲虫、竜のように鱗(うろこ)のある動物を
     鱗虫(うろこむし)といい、扁形動物門のウズムシや紐形動物門のヒモムシや
     星口動物門のホシムシなど、様々な動物群にムシの名が使われる。
     ムカデやクモは昆虫ではないが、多足類・クモ類は全て虫の範疇である。
     そのため例えば、「クモという虫は」と言えば「クモは昆虫ではないよ」と返されることがある。
     また、クモ綱には、クモ類以外にもサソリやダニも含まれ、これらも虫の範疇である。
     他にも、現在も名称としての「ムシ」をもつものは幅広い。
     節足動物の中でも、甲殻類にワラジムシ・ダンゴムシ・フナムシがある。
     しかし、エビ・カニについては、同様に節足動物であり、その外観は同種の動物に
     かなり近いものであるのにもかかわらず、現在、一般的には虫とみなされていない。
     人間を裸虫(はだかむし)などといったりし、近世には、人間の体内にあって、
     その人の健康状態や感情の動きにさまざまな影響を与える9匹の虫の存在が信じられていた。
    A回虫(かいちゅう) : 人体に寄生する虫の一種。
    B癇癪(かんしゃく)
    C物事に熱中すること。(例)芸の虫。
虫干し = 虫干し





































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