YSミニ辞典(ら)
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ラーメン =
ラーメン(ラーメン関連に別掲)
ラーフル(rafle:オランダ) : 黒板文字消し。黒板消し。黒板拭き。
黒板にチョークで書かれた字や絵を消すための道具。
「rafle」はオランダ語で「こする、ほつれ糸」などの意があり、
オランダからチョークが入ってきた時には、布切れで消していた。
ラーフル
ライセンス(license) : @許可。免許。また、それを証明する文書。
A他企業のもつ商標や製造技術の特許権の使用許可。
ライチ →
茘枝(レイシ)
来年の事を言うと鬼が笑う →
鬼が笑う
ライ病 →
ハンセン病
ライフサイエンス(life science)
生命科学。遺伝子の研究などを始めとした、生命そのものを科学する学問。
生命現象を生物学を中心に化学・物理学などの基礎的な面と、
医学・心理学・人文社会科学・農学・工学などの応用面とから総合的に研究しようとする学問。
近年目覚しい発展を遂げている遺伝子は基礎研究の時代から、
機能解明による応用・利用の時代に移行し、
環境、食品、医療など遺伝子応用分野のいっそうの広がりが期待されている。
さらに、ライフサイエンス技術と情報技術(
IT)の融合により、未知の分野が拓かれようとしている。
ライフ・サイクル(life cycle)
@生活環
(せいかつかん)。
前の世代がつくる生殖細胞から出発して次の世代の生殖細胞までを結んだ生活史の表現法。
核相交代・受精・変態などに注目して表現されることが多い。
A誕生から死にいたる人の一生。人生の周期。生活周期。
人の一生には共通するいくつかの段階(出生、成長、結婚、育児、老後)があり、
これらの周期をライフサイクル(家族周期、人生の周期、生活周期)と呼んでいる。
B商品が市場に登場してからやがては他の商品に駆逐されるまでの過程。商品の寿命。
ライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment:LCA) : 資源採取から製造・物流・販売・使用・
リサイクル・廃棄にいたるまでの製品の「一生(ライフサイクル全体)」を通じて、
環境へ排出される大気汚染物質、水質汚濁物質、廃棄物、副製品などを定量的に把握し、
客観的かつ科学的に分析し、環境影響の可能性を評価する手法のこと。
LCAは特定の製品にかかわるすべての当事者の環境負荷を横断的に評価する。消費者にとっては、
自分の使う製品がどの程度「環境にやさしい」かどうかを一目で判断できる利点がある。
これまでの環境負荷評価は、製品の使用や廃棄に伴う有害物質の排出の有無、
処理の容易性等一定のプロセスだけを評価範囲としたものが多かったが、
これだと全体としては環境への負荷の低減には寄与しない製品が生産されてしまう可能性がある。
そこで製品の原料採取、製造、流通の段階も含めて環境への負荷を評価することにより、
経済社会活動そのものを環境への負荷の少ないものに変革しようとする手法が考えられた。
1993(平成5)年に制定された環境基本法においても「環境への負荷の低減に資する製品等の
利用の促進」が規定されている。また、LCAについては国際標準化機構(
ISO)においても
国際標準化が行われており、
ISO14040はLCAの一般原則、14041、48及び49は
インベントリー分析、42は影響評価、43は解釈に関する規格となっている。
参 :
地球環境問題
ライフ・ジャケット =
救命胴衣
ライフセービング(lifesavings) : @海水浴場や湖、プールなど水辺の水難事故を防止する活動や、
水難が発生した際に人命を救助する活動などの総称。
19世紀末にフランスで創始された奉仕活動の形態で、欧州やオーストラリアなどで発達した。
日本では1961(昭和36)年に日本赤十字社で技術を学んだ監視員が神奈川・片瀬西浜海水浴場で
活動を始めたのが原点とされる。現在は全国に広がり、1991(平成3)年に
日本ライフセービング協会が誕生し、1994年には国際ライフセービング協会に加盟した。
2009年8月現在、国内のライフセーバー有資格者は約3万人。
A@を行うライフセーバー(ライフセービング活動に携わる人)の技術向上のための競技活動や
一般者への訓練行為を競技化したもの。アイアン・マン・レース・ビーチ・フラッグスなどの
サーフ(海)競技と、マネキン・レスキュー・レースなどのプール競技に分かれる。
1975(昭和50)年から全日本選手権も行われている。
ライフ・ライン(lifeline)
水道・電気・ガス・通信など生活・生命を維持するために不可欠な物資の補給機能の総称。
災害などの際、これらのネットワーク-システム機能の停止は市民生活に大きな支障となる。
ラウンジ(lounge) : @ホテルやクラブなどの休憩室や社交室。A空港内の搭乗待合室。
羅漢山磨崖仏(らかんざんまがいぶつ) →
磨崖仏
楽あればあれば苦あり(らくあればくあり) : 楽しいことがあれば、その後に苦しいことがある。
楽なことばかり続くものではない。また、辛いことばかりではないということ。
【類語】●苦あれば楽あり●苦楽は相伴う●苦は楽の種
ラグタイム =
ラグタイム(ジャズ関連に別掲)
ラグビー →
フットボール
落雷(thunderbolt)らくらい :
雷が地上に落ちること。また、それによる災害を指す。
雷雲の中で発生した電気が地面との間で放電現象を起こすことをいい、
「直撃雷」「側撃雷」「誘導雷」「侵入雷」の4つに分類される。雷は地上の突起物に落ちやすい。
雷の電圧は約1億ボルト(一般家庭使用量の100万倍)、エネルギーは約300キロワット
(一般家庭の2カ月分)であり、電波・稲光・雷鳴となり大空にまき散らされる。
他の風水害と比較して発生確率は低いものの、人間がひとたび落雷を受けると約80%が即死という、
非常に大きな被害となるので注意が必要である。我が国では、1954年から1989年までの間、
年平均22人が雷によって命を落としている。最近では年平均で数人と減少傾向にあるが、
依然として落雷による人的被害は毎年発生している。[
季語]夏−天文。
落雷の分類
直撃雷 : 言葉の通り、人間、構造物、樹木などに直接落雷することで、
人間や物体が直撃を受けた場合、最も大きな被害を引き起こす落雷であるため、
外出時、特にアウトドアレジャー時に注意が必要である。一般に10〜100kAもの電流が流れる。
側撃雷 : 物体に落雷した電流が、周囲の物体に再放電する雷のこと。
高い樹木などに落雷した場合、雷電流によって樹木の電位が上昇し、付近に向けて再放電する。
人間が高い樹木で雨宿りをしていると、この側撃雷に巻き込まれてしまう場合があるので、
外出時、特にアウトドアレジャー時に注意が必要である。
誘導雷 : 例えば高い樹木に直撃雷があると、樹木を中心に非常に強い電磁界が生じ、
電磁誘導現象により付近にも高い電圧が発生する。周辺でレジャー中のテントなど可燃物が
引火する場合がある。また、誘電雷は雷雲間での放電現象によっても生じることがある。
外出時、特にアウトドアレジャー時に注意が必要である。
侵入雷 : 送電線や配電線に落雷した場合、雷電流が電線を通じて家庭内へ侵入し、
大地に向かって放電する雷のことです。屋内にいても、家電機器や天井・壁から1m以上離れる、
パソコンなどの家電機器の故障を防ぐためコンセントを抜いておく、などの対策が必要になる。
雷の種類
熱雷(ねつらい) : 主に夏の午後から夕方にかけて起こる雷。
熱雷は、地表付近の湿った空気が熱せられて形成される積乱雲から発生する。
積乱雲は大きさが約10kmとさほど大きくなく移動距離も短いので、
熱雷により被害を受ける範囲は比較的限定される。地形が複雑な山岳部で、注意が必要である。
界雷(かいらい) : 前線で発生する雷で、前線雷ともいう。暖気と寒気の気温差が大きいほど
激しい上昇気流が起こるので、寒冷前線の真下の地域が危険である。
季節や時間帯に関係なく起こり、前線の移動に伴い、広い範囲に影響を及ぼす。
渦雷(うずらい) : 発達した低気圧や台風などの中心付近で発生する雷で、低気圧雷ともいう。
周囲から吹き込む気流が、強い上昇気流を引き起こす。台風直下の地域は注意が必要である。
落雷による事故を避けるためのノウハウ
雷は丘、山など小高い場所や草原、川原など広く開けた場所で人体が突出している状態が最も危険。
●雷が近づいたら低い場所に移動し姿勢を低くする。
森の中では直近の幹や枝から4メートル以上離れ、近くに建物があれば建物内へ逃げ込む。
●雷の側撃を防ぐ
近くに車や建物があれば逃げ込みましょう。ただし、テントやタープ内は危険である。
テントやタープのポールと人体の間に十分な距離が取れないため、人体へも雷電流が流れるからで、
金属は電気の通り道になるが、雷を誘導しないことは数々の実験で確認されている。
慌てて金属を体から外すより姿勢を低くすること。
夏に雷が多く発生するとは限らない。一年を通じて、上空に冷たい空気が入ったり、
地表に暖かい空気が入ったりすると大気の状態が不安定になり、
強い上昇気流が生まれ雷が発生する。気象情報にはくれぐれもご注意を!
家電製品の落雷対策
●有効な対策としては、近くで雷は発生する天気では電気製品のコンセントを抜く。
●テレビのクイックスタート・電子レンジなどの時計表示が、点灯している状態は
破壊される可能性があるのでメイン電源を切る。またはコンセントを抜く。
●コンセントに雷防止用の装置を追加する。
参 :
雷記念日、
パソコンの雷対策
羅紗(らしゃ) : 羊毛で作る織物の一種。地が厚く、目が詰まっていて、起毛加工をしている。
そのため、保湿性に富み、表面が滑らかなのが特徴。鉄砲伝来の頃に日本に伝えられ、
ポルトガル語で毛織物を意味する「raxa(ラシャ)」に漢字が当てられた。ラシャ紙は、厚手で強度があり、
表面に少しざらつきのある紙で、遮光や切り絵、本の装丁、そのほか紙を使った工作に広く使われる。
参 :
着物
拉致(carry away、kidnap)らち、らっち、 : 無理やりに連れて行くことだが、
「暴行・脅迫が絡んでの連れ去り」は法律用語では「略取」という。
本人の自由な意志を無視して、強制的に連行することだが、なかには、騙されて、
自分から積極的について行くケースもあるので「
誘拐」と完全に切り離せないとか。
「犯人」からの連絡が無く、その可能性が無いと思われる場合で、
さらわれた確証が無い場合には「拉致」か「行方不明」になる。
被害者の身柄を力尽くで強引に連れ去るものなので、「監禁」とセットになり、
大人が被害者であることが多く、暴行目的あるいは政治的・軍事的な目的で行われることが多い。
目的が人を連れ去る事を目的としたものの場合や連れ去る人を目的とする場合で、
例えば、連れさっておきざりにする場合や、レイプする場合とか、
さらに(幼児等を)監禁して調教する場合もある。
(例)見知らぬ男に拉致される。
(例)無理やり自動車に引き込んで連れまわされた子供。
(例)北朝鮮に限っての拉致のまとめでは、北朝鮮という国家の本質そのものが表にあらわれた現象で、
北朝鮮の権力中枢が指示した証拠を一切残さない、極めて悪質で狡猾な誘拐という
国家的犯罪行為であり、テロであり、何人も犯すことができない基本的人権への侵害である。
このことから北朝鮮の場合は拉致というより「
強制失踪」の方が当てはまるかもしれない。
イラクでの邦人拘束で各新聞社の見出しには、
それぞれ「誘拐」、「拉致」、「人質」の3つの用語が使われていた。
その他、これらに関連する用語に「拘束」、「強制連行」などがあり、
頭が混乱するばかりだが、どれが正しい使い方なのだろうか。
私は、連れ去ったことの目的により分けられると思うので、
目的が判るまでは「拘束された」で統一すればよいと思う。
参 :
タリバンの外国人拉致、
A40、
A44
埒外(らちがい) : 一定の範囲の外。ある物事の範囲の外。「(例)優勝候補の埒外にしりぞく。
落花生(a peanut)らっかせい : 南京豆
(なんきんまめ)、ピーナッツ。唐人豆
(とうじんまめ)。
地豆
(じまめ、沖縄では「ジーマミ」という)。南米原産の地中でできる豆。マメ科の一年草。
江戸時代前期、中国を経て渡来し、各地で栽培される。
茎は基部から分枝して地をはい、長さ約40センチメートル。葉は四小葉からなる。
夏から秋にかけて、葉のわきに黄色い蝶形の小花をつけ、花後、子房の柄が伸びて地中にはいり、
繭形の豆果を結ぶ。種子は煎って食べるほか、落花生油・菓子材料とする。[
季語]秋−植物。
落花生(無農薬野菜・有機野菜の宅配「はにー★びー」より)
健康効果 : 落花生100g中には、豆腐2丁に相当する
たんぱく質が含まれており、
ほうれん草85gに相当する
鉄分が含まれ、他にも
マグネシウム、
ビタミンE、
不飽和脂肪酸であるオレイン酸・リノール酸などの栄養価の高い成分を数多く持つ健康食材である。
毎日10〜15粒食べることで以下のような効用が期待できる。
●
活性酵素の働きでも酸化されにくく悪玉のLDL
コレステロールを減らし、血圧を下げる働きがある。
●
生活習慣病の予防 : 腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やすオリゴ糖や、便通を促し、
血糖値の上昇を抑える働きがある
食物繊維など、
がん・
動脈硬化・
糖尿病などの
生活習慣病を予防する成分が豊富に含まれている。
●
肥満予防 : 不飽和脂肪酸はコレステロールを抑制する作用がある。
●記憶力アップ・
認知症の予防 :
脳の老化を防ぐ成分のレシチンを多く含み、
脳の神経細胞の働きを高める働きがある。
●血液をサラサラにして
心臓病や
血栓症の予防 : 強い
抗酸化作用を持ち、
ビタミンEは血栓を予防し、心臓病の発生を予防するレスベラトロールを含んでいる。
●血行を促し、
冷え性を予防効果
●若さを保つ : 肌を美しくするビタミンB2細胞を活性化するビタミンEを豊富に含み、
女性の美肌効果にも役立つ。
参 :
全国落花生協同組合連合会(HP)、ピーナッツの日
辣韮(a shallot)らっきょう : 大韮
(おおにら)、薤
(らっきょ)。中国原産のユリ科の多年草。
畑で栽培。ネギ類に属し、特有のにおいがある。地下に卵形の鱗茎がある。
初夏、鱗茎を収穫し、漬物にして食用にする。[
季語]夏−植物。
ラッキョウの花(鳥取の錦織梨園 錦織さん提供) 我が家の姫ラッキョウの花(紫と白)
ラッキョウの健康効果
●ラッキョウに含まれるアリイン類は、血液をサラサラにする効果があるが、
効果をさらに高めるにはスライスしたラッキョウを30分以上空気にさらし、
ジスルフィドに変化したところで
タマネギのアリイン類と一緒に摂ると、
血液サラサラ効果は79倍に高まることがわかった。
(血液サラサラ効果に加えて冷え性・肥満も改善する料理には、
「ラッキョウとタマネギの野菜炒め」があり、ラッキョウは最後に加えて歯ごたえが残る程度に炒める)
●ラッキョウには、食材から摂りにくい水溶性
食物繊維(フルクタン)が多く含まれ、
血糖値の改善やコレステロールの排出に、大きな効果があり、それを無駄なく活かすには、
酢漬けにし必ず漬け汁まで料理に使う(水溶性植物繊維は粒には1.4gしか含まれていないが、
漬け汁には17.2gも含まれている)。
●ラッキョウに含まれるフラボノイド(ILTG)には、
がん細胞を死滅させる物質の働きを強める作用があるが、
その効果をさらに高めるには油でコーティングするかき揚げなどが最適である。
(がん予防効果のほかに疲労回復・むくみも改善する料理には、
「ラッキョウとわけぎのかき揚げ」があり、衣はよく練ってから使う)
●ラッキョウに含まれる香り成分のもと(Sアルキルシステイン)は、
脳細胞の生存・再生能力を高めボケ症状の予防効果を高めることがわかったが、
それをさらに高めるには丸ごと焼くのがいい。
参 :
らっきょう漬け
らっきょう漬け(らっきょうづけ) =
らっきょう漬け(漬物関連に別掲)
ラッシュ(rush) : @殺到すること。物事が一時に集中して起こること。
特に、朝夕の電車が混雑すること、また、その時間帯をいう。
「ゴールドラッシュ」とは、新しく発見された金の鉱脈へ、一攫千金を夢見る採掘者が殺到することである。
A突進すること。突撃すること。特にボクシングで猛烈な攻撃。Bラッシュ-アワーの略。
C映画の編集等で、撮影結果を見るために焼き付けた未編集のポジフィルム。ラッシュ・プリント。
D
ラッシュ(性関連用語へ別掲)
ラップ口座 : 証券会社が個人投資家の資金を株や債権、投資信託などで運用・管理するサービスのこと。
証券会社側は顧客の年間資産残高に応じて資産運用会社の投資アドバイス料・紹介料、
売買手数料、口座管理料、運用報酬等のすべての手数料を一括して徴収することから
「ラップ(=包み込む:Wrap)」という意味でラップ口座と呼ばれている。
手数料等を一括して支払うため、取引ごとの手数料は不要で
顧客としては過剰な回転売買によるコスト増大を避けることができ、
証券会社としては市場動向に左右されない安定した収入源の確保につながる。
ラップ口座には比較的少額からでき、
証券会社のアドバイスの下で複数の投信を購入するタイプの「ファンド・ラップ(投信型)」と、
証券会社の助言の下で投資顧問業者と契約を結ぶタイプの
「コンサルタント・ラップ(投資顧問型)」の2種類がある。
手数料は、1回の売買ごとに徴収するのではなく、
投資家の預かり総資産の何%かを年間報酬という形で受け取るものが多く、
投資家の総資産を増やすことが結果的に証券会社の収入増にもつながる。
これは、証券会社が手数料獲得目的に短期売買を繰り返すのを防ぎ、
投資家と証券会社の利害の一致をもたらすため、投資家にとってもメリットが大きいといえる。
ラップ口座は米国では1970年代の手数料自由化を背景に導入され、
1990年代に急拡大したが、日本では2004年4月に解禁されている。
長引く低金利に不満が高まる資産家たちには人気だということだが、リスクもあり1千万円が単位で、
最低額が5千万円という証券会社もあり、私たち庶民には手の届かない世界である。
ラドン(radon) : 希ガスの一つで、地中の放射性ウランが
放射線を出して変化する過程でできる。
元素記号RN、原子番号86、単体は不活性な無色、無臭の気体で、気体中で最も重い。
同位体はすべて放射性で、質量数222、220、219の3種類が天然に存在する。
最も半減期の長い核種は質量数222のもので、ラジウムの崩壊によって生ずるガスである。
ラジウムを発見したのは有名なピエ−ル・キュ−リ夫妻だが、
ラドンの存在をつきとめたのはドイツのエルンスト・ドルンという学者で、1900年のことだった。
気体なので大気中に出やすく、半減期3.8日で
ポロニウムに変わり、さらにビスマスや鉛へ移り変わる。
これらは放射線を出す固体で、チリにくっついて気管支や肺に沈着し、
肺ガンを引き起こすと考えられている。
ラドンの健康効果 : ラドン温泉へ入浴すると、呼吸によって肺から直接血液中に、また
皮膚を通して組織内にラドンが吸収され、イオン化作用が血液や細胞に働いて新陳代謝を促進する。
また血液の流れがよくなり、浄化される結果、血液をよごしたり、血管を早く
老化させる中性脂肪、
コレステロ−ル、窒素化合物などはすみやかに体外へ排出され、組織の中では、
凝りや痛みの原因となっている老廃物の化学反応が急速にすすんで短期間で解消する。
神経痛・
リウマチ・ノイロ−ゼ・夜尿症・
高血圧・
動脈硬化・
糖尿病・皮膚病・公害喘息・
高コレステロ−ル血症・・・・といった病気に著効があるのは、このようなラドン独特のイオン化作用に
よるものである。また、ラドンはこれらの諸病のほか自律神経失調症にもよく効き、
飲用すると
腎臓病・
痛風の治療にも効果がある。とにかくラドン療法の対象となる病気は
間口が非常に広く、ラドンが間接作用して効果のある病気を含めると、特定の急性疾患をのぞけば、
ほとんど万病に効く、と言っていいほどである。(日本工業新聞社・驚異の秘泉より)
しかし、ラドンは自然の土地・岩・石やコンクリートから発生し、放射性物質なので濃度が高まると肺ガンを
誘発するなど人体にも悪影響が出るが、自然の屋外濃度(5レベル程度)ではほとんど問題はない
と言われている。昔の日本の住宅は、欧米の家屋に比べてラドンの濃度は低く、
問題になることもなかったそうだが最近は、密閉度の高い住宅が増えてくるにしたがって、
日本家屋のラドン濃度も欧米なみに高くなってきている。
独立行政法人
放射線医学総合研究所が1984(昭和59)年から5年計画で進めた調査結果によると、
マンションや木造家屋など一般的な日本の住まいの室内は、
ラドン濃度が平均で外気の8倍ひどいものは80倍にもなっているそうである。
このように汚染された室内で子供たちが長期にわたって呼吸していると、ラドンが気管支の
分岐点や肺内部にくっついて細胞に傷を付け、それがガン化する危険が高いと言われている。
米国ピッツバーグ大学のコーエン教授は、ラドンの吸い込みによって
全米で年間に15000人前後が
肺ガンになっていると推定しているそうである。また、すべての肺ガンのうち
ラドンが原因と考えられるのは、スウェーデンで22%、オーストリアで15%、
ノルウェーで10%だったとの研究報告がある。
このようなことから、
WHOがラドンの濃度規制の指針づくりに乗り出した。
国連科学委員会の2000年版報告書によると、自然界からの被曝線量は世界平均で
年間2.4ミリシーベルトで、その半分はラドンが原因とされる。
ラナンキュラス(Ranunculus:ラテン) : 花言葉は「晴れやかな魅力」「かわいらしさ」。4月3日の誕生花。
学名は「Ranunculus asiaticus」。キンポウゲ科キンポウゲ属の半耐寒性多年草。
西アジア〜ヨーロッパ東南部、地中海沿岸原産で、「ハナキンポウゲ」ともよぶ。
広くは同科ラナンキュラス属(キンポウゲ属)の植物を総称する。
原産地では、湿地に自生する多年草で、湿地に生えることと、
葉の形がカエルの足ににていることから、ラテン語のrana(カエル)を語源とする。
球根から、三つに裂けている葉を出し、初夏、高さ30〜50cmの花茎を立てて
白・桃・紅・橙赤・黄色などの光沢のある花が咲く。品種が多く、五弁のものから数十弁のものまである。
観賞用で、赤・桃・橙色などの大輪花をつける園芸品種があり、プランター植え、鉢植えに適している。
赤のラナンキュラス(フォト蔵より)
管理方法 : 越冬は室内か、霜のあたらない場所にに置くが、
10℃程度の低温に一定期間当てないと、花芽が形成されない。
花付きの鉢などは屋内で管理してもよい。よく肥えた土と、日当たりを好むが、
高温、多湿、極端な乾燥に弱いため、日中も室内に置いていたり、
暖房器具のある場所で育てる場合、水やりに注意する。
水やりは、土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。
花や葉に水をかけると、灰色カビ病が発生するおそれがあるので、根元から静かに与える。
用土は、水はけがよく、有機質に富んだ土がよい。赤玉土(小粒)5:腐葉土4:バーミキュライト1など。
市販されている球根は、からからにひからびた休眠した状態になっており、
吸水させてから植え付けるが、暑い時期に急速に吸水させると、腐敗しやすい。
植え付けは10月か11月に行い、市販されている球根はかさかさにひからびた
休眠した状態になっており、直で土に植えると急に水分を吸収して芽が出る前に腐ってしまう。
バーミキュライトを軽く湿らして球根と一緒にビニール袋に入れて日陰で2日くらい置き、
ゆっくりと吸水させて充分ふくらんでから植え付けましょう。
10月か11月に、筆の穂先のような球根の、先が細くなっている方を下にして、
5cmくらい土がかぶるように浅めに植え付ける。株間は20〜30cm。
鉢植えは6寸鉢に3球くらいで、1cmくらい覆土する。
発芽したら、水と追肥は十分に与える。
花が次々と咲くため10日に1回液体肥料を与えるようにしましょう。
アブラムシとモグリウジバエがつきやすいので注意する。
咲き終わった花は、摘み取っておく。花が終わり、葉が自然に3分の2ほど枯れてきたら
球根を掘り上げて、消毒剤に浸して充分乾燥させてから風通しのよい日陰で保管し、
10月になったら植え付けをおこなう。
ラニーニャ現象(La Niña) : 南米のペルー沖から中部太平洋赤道付近の海水面温度が、
平年より0.5度以上低い状態が半年以上続く現象をいう。世界的に異常気象を起こすとされる。
ラニーニャはスペイン語で「女の子」の意味(逆にエルニーニョは「男の子」の意味)で、
海水温が上昇する「
エルニーニョ現象」とは、全く逆の温度パターンになる。
朝日新聞2007.7.11版引用
エルニーニョにより東方へ追いやられた温水が西方に戻る時に発生するとされ、
ペルー沖の深海から冷水が湧き出し、海表面近くまでやってきて、表面の暖水層が薄くなり、
太平洋で貿易風が強まって西向きの海流が発生する。西部太平洋では上昇気流が発生し、
東部太平洋では下降気流になる赤道上の東西循環(ウォー カー循環)が強まる。
東部太平洋での下降気流が、東風をさらに強め、水蒸気を西に運んで、
西部太平洋の降雨が一層多くなる。
ラニーニャ現象が発生した年は、北大西洋でハリケーンが多く発生している。
日本では冬は寒く、空梅雨、猛暑、渇水、寒冬になると言われており、
1973(昭和48)年のラニーニャでは北陸や東北地方で大雪に見舞われた。
科学的なメカニズムが解明されているわけではないが、日本付近では、
夏から秋の初めにかけて全国的に高温になり、冬の気温は平年並みから低めとなる傾向がある。
アメリカの米海洋大気局(NOAA)は、2000年から2001年にかけて発生して以来、
2006年に入ってラニーニャ現象が発生したと発表している。
気象庁は2007年4月からラニーニャ現象が起きているとみている。
2007年夏は8月に岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で74年ぶりに記録を更新する
最高気温40.9度を観測するなど、全国的に記録的な猛暑になった。
ラピアクタ =
ラピアクタ(風邪、インフルエンザ関連に別掲)
ラピタ人(Lapita) : 1952(昭和27)年、ニューカレドニアで発見された土器が
「ラピタ土器」と命名されたことから、この文化が「ラピタ文化」と呼ばれるようになった。
これらの高度な土器文化と栽培食物を運んだ「海のモンゴロイド集団」の一団であり、
人類史上初めて遠洋航海を実践し、太平洋の島々に住み着いたと思われる民族である。
今から3600年ほど前に、パプアニューギニアあたりから東の海に向かって航海を始め、
数百万平方キロに及ぶ未知の海域を探検し、バヌアツ、ニューカレドニアを経て、
ついには西ポリネシアのトンガ、サモア、フィジーにも居住を始め、
それまで誰も知らなかった太平洋の島々を発見しては、入植していった人たちである。
2000年前頃には再び拡散を開始し、クック諸島、ソシエテ諸島、マルケサス諸島など
東ポリネシアに到着し、西暦1000年頃には、イースター島、ニュージーランドに到着するという
数百万平方キロに及ぶ未知の海域を探検し、それまで誰も知らなかった太平洋の島々を発見しては、
入植していった人たちをいう。海図も羅針盤もない時代に、勇敢にも、まだ見ぬ大地をめざして
紺碧の大海原へと漕ぎ出していったラピタ人たちは、家族、家畜、タロイモの苗、石器など、
新たな生活を築くためのあらゆる必需品をたずさえて旅に出て、わずか数世紀のうちに、
彼らの居住圏は、ジャングルに覆われたパプアニューギニアの火山地帯から、
はるか3000キロ以上東の、サンゴ礁の島々にまで広がった。
何世紀も後の時代になると彼らの子孫はポリネシア人と呼ばれるようになり、現在のタヒチ人や
ハワイ人、ニュージーランドのマオリ族、
イースター島に謎の石像を立てた人々となっていった。
その基礎を築いたのはラピタ人で、子孫たちが太平洋全域に広めた言語や風習、文化は、
もともとはラピタ人たちが島々に伝えたものである。わずかに発見されている人骨から、
人種的には現在のポリネシア人に似た大柄な人々だったらしいと言われている。
ラ・フランス(lafrance) =
ラ・フランス(梨に別掲)
ラベンダー(lavender:英、lavande:仏) : @ラワンデル。真正らべんだー(和名)。薫衣草(中国語)。
6月10日の誕生花。花言葉は「疑問」、「鎮静」。
シソ科ラバンデュラ属の小低木で、地中海沿岸地方原産の半木本性植物。
ラバンデュラ属には、28種あり、真正ラベンダー(イングリッシュ・ラベンダー)の変種
(ヒッドコート、ナナ・アルバ、ロドン・ピンクなど)が多く、
他に、フレンチ・ラベンダー(デンタータ、ストエカスなど)がある。高さ30〜100センチ。
茎に白い毛を密生し、細い葉が対生。初夏、枝先に薄紫色の唇形の花を穂状につける。
中富良野のラベンダー畑(北海道無料写真素材集より)
イングリッシュ・ラベンダー(鉢植え)2010.5.9撮影
全体に芳香があり、花からとったラベンダー油は古くから香料に用いられ、
入浴剤、化粧品、ポプリ、ドライフラワーなどに利用される。
精油成分には、酢酸リナリル、リナロールが含まれ甘い芳香があり、
鎮静、殺菌、消炎などの作用がある。スパイク・ラベンダーはカンファーを含むので防虫効果がある。
また、フレンチ・ラベンダーは防虫・抗菌効果が最も強いとされる。
アルカリ性で肥沃でない土地を好み、日当たりが良く乾燥状態の方が適している。
枯らす原因の多くは、油粕などの肥料の与えすぎと水のやりすぎだそうで、
種から育てるのは成育が遅いので、春か秋に若枝を挿し木で増やす。
属名のLavandulaは、ラテン語の「洗う」意のlavareに由来しており、
古代ローマ人が、入浴用香水や衣類や身体を洗うときにこの花を使ったと言われている。
また、ラベンダーの花色から、リヴェレ(青いの意)に由来するという説もある。
日本には江戸末期に渡来している。[
季語]夏−植物。
A@の花のような、くすんだ青みがかった紫色。
ラム(rum) =
ラム(酒関連に別掲)
ラム肉 →
羊
ラムサール条約(the Ramsar Convention) : 水鳥湿地保全条約。
正式名称を「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」
(Convention on Wetlands of International Importance especially as Waterfowl Habitat)
として、1971(昭和46)年2月2日、イランのラムサール(カスピ海沿岸の町)で開催された
「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において採択(1975年12月21日発効)された。
第一回の会議に参加した国は、わずか18カ国でしたが2005年10月現在で146カ国が、
条約の締約国となっている。日本では、自然保護団体を中心に、水鳥や生息地保護の気運が高まり、
1980年に締約国となった。締約国になるためには、その国にある
ウェットランドを少なくとも1カ所、
保全する場所として指定し、スイスのグランにある条約事務局に登録をしなければならない。
そして、締約国は、その国の制度によって、登録したウェットランドの保全を図り、
登録していないウェットランドについても、自然保護区を設け、調査を行ない、
保全を図っていくことが義務づけられている。
ラムサール条約は3年毎に締約国会議を開催している。会議では、条約事務局の活動報告、
事業計画、予算の承認などの他に、各国におけるウェットランド保護の状況の検討などが行なわれる。
会議には世界のウェットランド保護の専門家、担当者が一同に集まり、意見を交換し合う場でもある。
1999年の第7回会議で、従来の水鳥中心から生物の多様性を重視する方針に転換している。
締約国の権利・義務 : 本条約は、湿地の生態学上、動植物学上等の重要性を認識し、
その保全を促進することを目的としている。主な規定は、以下の通り。
(イ)各締約国が自国の領域内にある国際的に重要な湿地を指定し、湿地の登録簿に掲載すること。
(ロ)登録湿地の保全及び湿地の適正な利用(賢明な利用)を促進するため、計画を作成、実施すること。
(ハ)登録湿地であるかを問わず、領域内の湿地に自然保護区を設けることにより
湿地と水鳥の保全を促進すること。
(ニ)湿地の研究、管理及び監視について能力を有する者の訓練を促進すること。
日本の登録湿地には、1980年の
釧路湿原(北海道)を初め、1985年の
伊豆沼・内沼(宮城県)、
1989年の
クッチャロ湖(北海道)、1991年の
ウトナイ湖(北海道)、1993年の
霧多布湿原(北海道)・
厚岸湖・別寒辺牛湿原(北海道)・
谷津干潟(千葉県)・
片野鴨池(石川県)・
琵琶湖(滋賀県)、
1996年の
佐潟(新潟県)、1999年の
漫湖(沖縄県)、2002年の
宮島沼(北海道)・
藤前干潟(愛知県)まで13カ所が登録されていたが、2005年11月8日、
サンゴ礁の
慶良間諸島海域(沖縄県)・
名蔵アンパル(沖縄県)・地下水系の
秋吉台(山口県)・
ベッコウトンボ生息地の
藺牟田池(鹿児島県)・
くじゅう坊ガツル・タデ原湿原(大分県)・
ウミガメの屋久島
永田浜(鹿児島県)・
宍道湖(島根県)・
中海(鳥取県、島根県)・
串本沿岸海域(和歌山県)・
三方五湖(福井県)・
尾瀬(福島県、群馬県、新潟県)・
奥日光の湿原(栃木県)・
蕪栗沼周辺水田(宮城県)・
仏沼(青森県)・
風蓮湖・春国岱(北海道)・
野付半島・野付湾(北海道)・
阿寒湖(北海道)・
濤沸湖(北海道)・
サロベツ原野(北海道)・
雨竜沼湿原(北海道)の20カ所が加わって一挙に倍以上の33カ所になった。
締約国は、締約国会議で採択する分担率に従い、予算にかかる分担金を支払うこととなっているが、
2005年の我が国の分担金は、約71万スイス・フランで、米国に次いで拠出第2位であるが、
20カ所も登録申請して採択されたから分担金が大幅に増えたのでしょうね。
条約に登録されるには、国内の自然公園法や鳥獣保護法などの対象区域になっていることが前提で、
和白干潟(福岡県)などの国内条件をクリアできなくて採択されなかった場所もあるが、
登録されても新たな規制も生まれないし、元からの目的である湿地に関係のあるもののみを
申請してほしいね。分担金は税金だから。
ラリーポイント制 : バレーボールで、従来は「サイドアウト制」というサーブ権を持っているチームが
ポイントを決めたときだけに得点が与えられたが、2002年のワールドカップバレーボール大会から
サーブ権に関係なく決めた方に得点が入るようになったルールのこと。
1セットは25点制(第5セットのみ15点制)で、24−24からは2点差がつくまで戦う。
ラワン =
ラワン(木材に別掲)
ラン・オブ・ハウス(Run of House:ROH) : ホテル予約形態を表す言葉で「部屋指定なし」の意。
一般的なホテル予約の形態で、客はチェックイン時に空いている部屋に泊ることになり、
多くの場合空いている部屋の中で一番割安の部屋が割り当てられる。
希望のクラス・景観の部屋に泊まりたい場合は、少々金額が上がっても部屋指定をする必要がある。
ランゲルハンス島(islets of Langerhans)らんげるはんすとう : 膵島
(すいとう)。
多くの脊椎動物の
膵臓内に存在する内分泌腺の細胞の塊で、α細胞とβ細胞から成り立っている。
通常、20万個〜200万個程度とされており、細胞が島のように点在しているので、
発見者のドイツの医学者P.ランゲルハンスの名前を取ってランゲルハンス島と呼ばれている。
ランゲルハンス島は、A、B、C細胞に分けられ、α細胞とβ細胞は
血糖値をモニターし、
血糖値が高くなった場合はβ細胞が
インスリンを、低くなった場合はα細胞が
グルカゴンを
血中に分泌することにより、血糖値を常に80〜140mg/dLに維持している。
「膵島移植」とはランゲルハンス島のβ細胞を肝臓に移植するものである。
β細胞は体重1kgあたり5000個前後存在し、総数で30万個前後が平均的な個数である。
ランジェリー(lingerie) : 基本的には、女性用の
インナーウェア、つまり下着であるが、
個人の私室や寝室において、アウターに準じて着用する薄手の衣類である。
卵子凍結(らんしとうけつ) : 通常は
体外受精のために採卵したものの、
夫の
精子が採取できなかった場合などに、卵子を無駄にせず保存する目的で使われる。
最近は、自分の卵子を若いうちに採取・保存し、将来の妊娠に備える技術として注目を集めている。
白血病や卵巣がんなどを患う未婚女性が将来妊娠できるように、
卵子を凍結保存している医療機関が国内で約10施設あることが、朝日新聞社の調べでわかった。
放射線治療などの影響で
卵巣がダメージを受けるため、事前に卵子を取り出し、
結婚した際に体外受精で妊娠・出産させる。日本産科婦人科学会(日産婦)のガイドライン(会告)では、
卵子凍結は不妊治療が必要な「夫婦」に限るとしているが、
患者の将来を考えて会告違反を承知で実施していた。
凍結卵子を使った体外受精による出産は1986(昭和61)年、オーストラリアで最初に報告された。
未婚女性の場合は夫の精子がないので受精卵をつくることができず、
凍結技術の恩恵を受けることが困難なのである。
だが、卵子は受精卵に比べ細胞膜が弱いため、凍結すると壊れやすく、技術的に凍結保存が難しかった。
このため通常の不妊治療を行う夫婦の場合は、
体外受精させて精子と合体させた受精卵にしてから凍結保存する例が大半を占めている。
朝日新聞社が日本産科婦人科学会に卵子・受精卵の凍結保存を登録している347施設に
アンケートしたところ、全国で約40施設が卵子の凍結保存を実施していた。
既婚女性の卵子凍結しか実施していない施設でも多くが、
「依頼があれば未婚女性についても対応したい」と答えた。
卵巣(らんそう) =
卵巣(性関連用語に別掲)
卵巣がん =
卵巣がん(がん関連に別掲)
藍藻 =
シアノバクテリア
ランタナ(common lantana、shrub verbena) : 花色の変化から「七変化
(しちへんげ)」や
紅黄花
(こうおうか)、セイヨウサンダンカの別名がある。
江戸時代の1867(慶応3)年にアメリカから渡来した。花言葉は「合意」「協力」「確かな計画性」「厳格」。
学名は「Lantana camara」。ブラジルなどの熱帯・亜熱帯アメリカ原産。
クマツヅラ科ランタナ属の常緑低木。茎は高さ約2mで、とげがある。
葉は対生し、卵形で長さ2〜9cm、縁
(へり)に鋸歯
(きょし)がある。
夏から秋、葉腋
(ようえき)から直径0.5〜1cmの小花が集まってつぎつぎと半球状に咲き、
花笠
(はながさ)状を呈する。花穂の中心から開花し、花色は初め黄色または淡紅色であるが、
しだいに橙
(だいだい)色または濃赤色に変わる。日当りと水はけのよい所でよく育つ。
我が家のランタナ(2008.8.20撮影)
白いランタナ(周南市内にて、200.6.12撮影)
主な品種
ランタナ・カマラ(七変化) : 熱帯アメリカ原産。葉や茎にトゲがあり、触るとチクチクする。
高さが30cm〜1mと庭木になるほど大きく生育する。
株元から細い小枝が何本も出て、その先端に花がつき、
燈黄色から紅紫色に色が変化するのでシチヘンゲの別名がある。
漏斗状の小花が集まって丸くなりひとつの花に見える。
ランタナ・ヒブリナ : 最も一般的な品種で、カマラに比べて良く咲き、鉢花や花壇に重宝されている。
コンパクトで細く分枝してあまり伸びず、葉も小型である。
ランタナ・セロウィアーナ(Lantana montevidensis:コバノランタナ) : 南アメリカ原産。
全体に小型で枝が細く、葉も花もさらにが小さく、耐寒性に優れている。
横に広がりやすい性質をもち、地面を這い赤、紫などの花をつける。
葉がランタナ・カマラに比べて小さいのでコバノランタナと呼ばれる。
基本種は淡いピンクだが白や黄色の園芸品種もある。
管理方法
花の咲く5〜10月は常に日当たりの良いところで育て、耐暑性はあるが耐寒性はないので、
冬は室内の3℃以上に保てるところに置く。繁殖は挿木で、5月〜7月に行う。
若く元気な穂を7〜10cmぐらいカットし、水はけの良い土に挿すと2週間ぐらいで発根する。
水は、やや乾燥気味に与えると花付きがよくなる。
肥料は花用の化成肥料を月に1回施す。冬は肥料はいらない。
ランチメイト症候群(ランチメイトしょうこうぐん) : 精神科医の町沢静夫氏によって名付けられた
精神症状の一つで、孤独な昼食から心のバランスを崩す現象をいう。
学校や職場で一緒に食事をする相手(ランチメイト)がいないことに一種の恐怖を覚えるというもの。
一般的に大学生や20代のOLや女子大生、女子高生たちの間に広まっている現象で、
昼の食事を一人でとることができず、しかも自分から同僚や友達を誘うこともできないという症状である。
会社や学校では昼食時になると、皆が連れ立ってレストランに行ったり、
弁当を広げたりが当たり前の風景かと思っていたが、最近ではそうではなくなっているらしい。
彼女たちによると、独りぼっちで食事をとると寂しいから友達を探していっしょに食べるというのが
理由というが、一人で昼食をとっている姿を見られると、友達がいないと誤解されるかもしれないことへの
防御策だという説もある。そのために前日からケータイで翌日の昼食をいっしょにとってくれるように
約束を取りつけたり、昼食仲間に加えて欲しいと頼む場合もある。友達を昼食に誘えなかったり、
誘っても断られたりして、出社拒否や登校拒否なってしまうこともあるという。
「現代社会の孤独」と表現すればよいのだろうか?
学校や会社の中にあるグループの輪に加われない者が若い世代に急増しているのだ。
彼らはランチタイムになると、一人で外食に出かける。
また、弁当派は、教室やオフィスで一人でお弁当を広げていると「あの人、友だちがいないのかも……」と
思われる ことになる。それが嫌で一部ではトイレの個室で食事をとる者まで現れているという。
これらの現象を取り上げて「便所飯」と命名するメディアまで現れるほどである。
既存のグループに馴染めず。職場や学校でスムースな人間関係を築けない自分は価値のない
存在ではないだろうか……。そんな不安にさいなまれ、心のバランスを崩してしまう現象である。
ただ、逆に群れたがる人たちを「ひとりでいられない症候群」と命名する学者もいる。
彼らなどは「孤独であることの勇気」を説いたりもする。
どちらにしろ心の問題は奥が深く、「良い悪い」の単純な二元論では片付けられないのである。
ランディング(landing) : @飛行機の着陸。Aスキーのジャンプ競技や体操競技などで、着地。
ランドリー・サービス =
バレット・サービス
ランドルト・マーク
視力検査で使われている、アルファベットのCのようなマークのことで、このマークは、ランドルト環といい、
世界共通の視力検査用の記号である(ランドルトは、19世紀後半から20世紀初頭のフランスの眼科医)。
視力は、確認できる最小視角の逆数で表され、1分の視角を確認できる能力を、
視力1.0という(1分は角度を表す単位で、1度の60分の1の角度)。
例えば、確認できる最小視角が2分なら視力は1÷2で0.5、10分なら1÷10で0.1になる。
ふつう視力検査は、視力表から5メートル離れて行い、視力表で視力1.0に該当するランドルト環は、
高さ7.5ミリ、文字の太さ1.5ミリ、文字の切れ目部分の幅1.5ミリで、この「文字の切れ目部分の
幅1.5ミリ」がちょうど、5メートル離れたところからの視角1分に相当する。5メートル離れたところから、
この文字の切れ目を確認できれば(ランドルト環の向きがわかれば)、1.0の視力があることになる。
ちなみに、視力0.5用のランドルト環の大きさは1.0用の2倍、0.2用は5倍、
視力表の一番上にある0.1用は1.0用の10倍の大きさになる。 参 :
眼病
ランニング-コスト(running cost) : 企業が経営を維持していくのに必要な費用。運転資金。
欄間(らんま)
天井と
鴨居の間にある開口部で、和風住宅では、透かし彫りや組格子などデザインされた板をはめ込み、
西洋風住宅では、ガラスの
はめ殺しや壁にしてしまうことが多い。