YSミニ辞典(ラーメン関連)

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旭川ラーメン(あさひかわラーメン) : 北海道旭川市周辺で供され食べられるラーメンであり、
    ご当地ラーメン(ご当地グルメ)の一つ。北海道の「3大ラーメン」である札幌ラーメンの「味噌」・
    函館ラーメンの「塩」に対し、旭川ラーメンは「醤油」である。例外はあるが豚骨と魚介類で
    ダシをとったものを基本とした醤油味が主流(ちなみに醤油を正油と表記する店が多い)である。
    また、スープ上層部にラードの薄い層が浮き、スープが冷めにくいのも特徴と言える。
    麺に関しては、ほとんどの店が白い中細ちぢれ麺を使用している。
    近年は、塩ラーメンや味噌ラーメンを中心としているチェーン店も生まれている。
    旭川市は人口比のラーメン店数が多い地域でもある。
    
    旭川ラーメン
今治ラーメン(いまばりラーメン) : しまなみ海道開通10周年を向かえた今治市のまちおこし事業として、
    地元ラーメン店店主らが試行錯誤を重ね誕生したご当地ラーメンである。
    来島海峡の魚介をベースにしたスープを使用し、地元の食材のみにこだわった塩ラーメン。
    今治市は古来より製塩業で栄え、塩は今治市の発展と密接に関わってきた。
    そんな今治市の歴史から生まれた上品な味わいの塩ラーメンで、現在、今治市内7店舗で提供している。
    今治ラーメン販売店のスープは瀬戸内の厳選された天然の魚介類を使用している。
    今治市宮窪町(大島)高瀬水産にて、その日水揚げした天然の鯛、えそ、などの小魚を下処理し、
    干物にする。日の光を浴び旨みが凝縮された干物が出来上がる。
    また、各店舗のこだわりもあって同じ魚でもひらき方が(加工)違い、ある店主は頭とはらわたを除くだけ、
    ある店主は3枚に下ろすなど、職人のこだわりと物作りの探究心で、
    各店舗それぞれ高いレベルでの味が楽しめるという。
    
    今治ラーメン
尾道ラーメン(おのみちラーメン) : 広島県尾道市にあるご当地ラーメンである。
    始まりは1928(昭和3)年頃、中国の福建省からやって来た張氏が尾道市内の製麺所で
    作り始めた麺が好評で、尾道のラーメン作りが広がったと言われている。
    1947(昭和22)年には、尾道の人気店「朱華園」が屋台として現れたたという。それから
    市内のラーメン店などで出されるようになったが当時は尾道ラーメンではなく中華そばと呼ばれていた。
    1988(昭和63)年に山陽新幹線新尾道駅が開業した直後に、尾道の観光客が増えると同時に
    市内にある老舗店舗が注目されるようになり、尾道ラーメンの知名度がどんどん上がっていった。
    現在では知名度は全国区まで及ぶようになり、
    市内の店舗には尾道ラーメンを求めてやってきたラーメンマニアなどが集まるようになった。
    尾道ラーメンの定義は難しく、一般的には「醤油味ベースの鶏ガラスープ」「歯ごたえのある平麺」
    「小魚をスープの隠し味に使用」「豚の背脂が浮いたスープ」などが挙げられる。
    ちなみに麺は平打ち麺、トッピングはメンマ・チャーシュー・ネギなどである。
    しかし、スープにトンコツを合わせたり、細麺を使ったり、小魚を使わないなど、
    こうした特徴が当てはまらない店も多い。店独自の味の創出により「尾道ラーメン」は常に進化している。
    広島県内などのSAや道の駅などでは箱入りの尾道ラーメンが売られ、
    しまなみ海道が由来なのか、今治市内のSAや道の駅でも箱入りの尾道ラーメンが売られている。
    
    尾道ラーメン
鹿児島ラーメン(かごしまラーメン) : 鹿児島のご当地ラーメン。
    スープは、豚骨ベースで鶏がらや野菜なども使用する半濁スープが多く、
    九州各地に見られる白濁した豚骨スープとは異なる独特のもの。
    麺は、白っぽいストレート麺が多く、鹹水(かんすい)を使わないものものある。
    ラーメンの前に、大根の浅漬けなどの漬物が出る店が多い。
    
    鹿児島ラーメン
喜多方ラーメン(きたかたラーメン) : 福島県喜多方市周辺で作られるご当地ラーメンである。
    喜多方市(合併前の旧喜多方市)は人口37043人に対し、120軒ほどのラーメン店があり、
    対人口比では日本一である。札幌ラーメン、博多ラーメンと並んで日本三大ラーメンの一つに
    数えられることもある。喜多方では中高年層を中心に「そば」と言えばラーメンを指す事が多いが、
    この地域一帯はいわゆる「蕎麦」の産地でもあるため、
    ラーメンの事を指すときは「支那そば」と区別して呼ぶこともある。
    昭和初期、市内ラーメン店「源来軒」の藩欽星が、中華麺に近い「支那そば」を打ち、
    屋台を引いたのが原点となっている。当時は、戦争の影響による食糧難の時代でもあり、
    この「支那そば」は市民にとって、すばらしいご馳走であり、
    その味は、市民生活に浸透していくこととなった。最大の特徴と言えるのが、
    太目の平打ちちぢれ多加水麺で、茹で時間も3分以上はかかる。食感はツルツル・モチモチっとしている。
    なめらかで、食べ応えがある麺だ。平たくて縮れているのでスープがよく絡む。
    喜多方は自店で麺を打っている店は少ない。市内には製麺所が多くあり、各店それぞれ製麺所へ
    注文しているようだ。それなりに個性が出る。ちなみに製麺所は市内に10軒以上はあるという。
    スープは豚骨のベースと煮干しのベースを別々に作り、それをブレンドしたもので、
    基本的な味はさっぱり醤油だが、店によっては塩味や味噌仕立てなど千差万別である。
    麺は太めの平打ち縮れ麺を使っている。具はチャーシュー、ネギメンマ、もやしと
    一般的な構成である。同じ福島県のご当地ラーメンとして白河ラーメンがある。
    
    喜多方ラーメン
    参 : 喜多方らーめん.どっと.こむ
熊本ラーメン(くまもとラーメン) : 熊本のご当地ラーメン。
    濃厚な豚骨スープに、マー油というにんにくを揚げて香りを移した黒色の油を浮かせたり、
    にんにくチップを入れたりする。麺はストレート麺を使用するが、
    同じ豚骨スープでも、博多ラーメンと比べて太めである。
    
    熊本ラーメン
札幌ラーメン(さっぽろラーメン) : 腰の強い中太縮れ麺に、脂の浮いた熱々の味噌スープが一般的だが、
    現在の札幌では様々なスタイルのラーメンが林立し、
    ラーメン横丁、新ラーメン横丁、狸めんこい通り、琴似周辺などラーメン店が集まるエリアも存在する。
    とはいえ、味噌ラーメンが一番人気であることには変わりなく、
    味噌ラーメンのレベルの高さは間違いなく全国一だという。
    味噌ラーメン発祥の地は札幌で、昭和30年代、「味の三平」店主、大宮守人氏(故人)が、
    数年の歳月をかけて完成させた味噌ラーメンは、瞬く間に全国へ広がった。
    ラーメン店自体は味噌ラーメンの発祥よりはるか以前から札幌に存在していた。
    札幌初のラーメン店は、1921(大正10)年に現在の北海道大学近くで創業した「竹家食堂」である。
    ちなみに日本で最初に「ラーメン(拉麺)」という名称を使い始めたのはこの店と言われている。
    昭和初期になると、すでに札幌ではラーメンという名称は定着し、ラーメン屋台はどんどん増えていった。
    現在、札幌市内にあるラーメン店の数は1000軒以上で、中でも今、札幌で人気なのは
    「純連」「らーめんてつや」などの店に代表される、こってり系スープが特徴のラーメンである。
    ただこれらの店のラーメンは「伝統的な札幌ラーメン」とは少し異なる。
    「札幌ラーメン」といえば、やはり「味の三平」や「龍鳳」といった店の味を思い出す人も多い。
    札幌といえば濃厚なスープが主流と思われがちだが、
    最近では原点回帰というべきが、透明感のあるスープで勝負する店も目立ち始め、
    素材の本来の旨みを生かした“脱こってり系”の店が続々と増えてきている。
    
    札幌味噌ラーメン
    参 : 元祖さっぽろラーメン横丁(HP)
世界ラーメン協会(World Instant Noodless Association:WINA)せかいラーメンきょうかい
    即席めんの品質の改善および消費拡大を図り業界発展と世界の食生活に貢献することを目的に、
    IRMAとして1997(平成9)年3月に設立された。2006(平成18)年に
    即席めんの国際基準CODEXが採択されたことを受け、CODEXのカテゴリー名称である
    “Instant Noodles”に準拠すべく、会の英語名称を2007年2月よりWINAに変更致した。
    当協会では「食の安全」確保のための研究や情報共有、
    および災害時の即席めん支援など精力的な活動をしている。
徳島ラーメン(とくしまラーメン) : 茶色の豚骨醤油スープに中細麺、
    トッピングには豚バラ肉・ネギ・モヤシ・生卵…というのがもっとも一般的に知られている。
    徳島県(東部)のご当地ラーメンで、地元では「中華そば」や「そば」と呼ばれている。
    1999(平成11)年に、徳島市内にあるラーメン店「いのたに」が、
    新横浜ラーメン博物館に期間限定で出店した事から有名になった。
    現在では、豚バラを使わない所やあっさりとした豚骨ベースのスープの所など様々な店舗がある。
    こってり濃い印象を受けるスープの見た目とは裏腹に、塩が少なめでマイルドな仕上がりである。
    徳島で豚骨醤油が主流になったひとつの理由として、県内にハム工場(徳島食肉加工場、
    徳島ハム、後の日本ハム)がありそこで大量の豚骨が出たため、
    安く簡単に手に入れることができたからといわれている。
    通常細い麺は長いものだが、徳島の麺は細くて短くすすり易いストレート麺を使用している。
    肉にはチャーシューではなく豚バラ肉を甘辛く煮たものを乗せる。
    この味付けから「すき焼きラーメン」との呼び名もある。
    
    徳島ラーメン
長浜ラーメン(ながはまラーメン) : 博多ラーメンの中でも、
    あっさりとしたスープに細麺が特徴のラーメンで、発祥は「元祖・長浜屋」である。
    1953(昭和28)年、榊原夫妻により博多区築港本町に開業され、
    長浜ラーメンの代名詞ともいうべき存在で、地元の人々のみならず、
    観光客にもその名を知られファンも多数という。
    また、博多のラーメンには欠かせない名物「替え玉」発祥の地でもある。
    昭和30年代、魚市場の現在の博多区築港本町より長浜2丁目近辺へ移転した。
    それに伴い、「元祖長浜屋」をはじめ「一心亭」などのラーメン屋さんや屋台も長浜に店舗を構えはじめた。
    つまり長浜ラーメンとはもともと、魚市場で働く人々に食されていたものだった。
    そのため、魚の競りの合間に食べられる、素早くゆでられる極細麺、麺だけの追加注文の
    替え玉ができる、味の濃いスープ(当時)というスタイルが出来上がったとされている。
    長浜ラーメンの注文の仕方は、博多ラーメンの食べ方・注文の仕方にもあるように、
    「脂の量」と「麺の固さ」を表した言葉で注文する。
    言葉の意味は以下の通り。●麺の硬さ…ヤワ・カタ・ナマ/カキアゲ●脂の量…ナシ・ベタ
    ちなみに「ナマ」とは「生麺かと思うほどの麺のゆで具合」を指し、
    「ベタ」とは「ベタベタするほど脂の量が多め」という意味である。
    脂の量と麺の固さ両方を指定する場合は、「ベタヤワ」や「ナシカタ」と言うように、
    脂の量を先に言うのが通例となっているが、ノーマルなものを食べる場合は、必要はない。
    「長浜ラーメン」とは一般的には、福岡市中央区の長浜にあるラーメン屋さんや屋台のラーメンを指し、
    「博多長浜ラーメン」と呼ばれる場合もある。また、「博多ラーメン」と「長浜ラーメン」は
    別物であるという論争もあるが、最近ではあまりはっきりとした分別はされていないという。
    
    長浜将軍本店
    
    同上の長浜将軍ラーメン(2011.9.9現在で600円なり)
    ネットでもよく知られる長浜将軍ラーメンの本店まで、地下鉄「赤坂」駅から炎天下を歩いて行き、
    将軍ラーメンを注文したが、「脂の量」と「麺の固さ」を言わなかったからか、
    麺は細いものの年寄りには硬くて塩からく、油も多すぎて、私にはこのラーメンは向かなかった。
    次回に行った時には、ちゃんと「ヤワ」の「ナシ」か「ナシヤワ」と言って食べてみよう。

函館ラーメン(はこだてラーメン) : 北海道函館市周辺で昔から単に「ラーメン」、
    「支那そば」と呼ばれているご当地ラーメンご当地グルメ)で、北海道遺産となっている。
    豚骨、鶏ガラ等の透明な塩味スープに柔らかめのストレート麺、基本的に、チャーシュー、
    メンマ、長ネギ、ホウレン草、麩もしくはナルトのシンプルな具で構成されているのが特徴で、
    一般的には塩ラーメンと呼ばれている。「函館ラーメン」という呼称は最近のもので、
    味噌味のラーメンである「札幌ラーメン」が顕在化した頃、いわゆるご当地ラーメンの呼称として、
    函館ラーメンなる呼称が生まれたと考えられ、札幌ラーメンの「味噌」、旭川ラーメンの「醤油」とともに
    函館ラーメンの「塩」が北海道の「3大ラーメン」として自然発生したものと考えられる。
    
    函館らーめん「汐星」の塩らーめん(600円)
冷し中華(ひやしちゅうか) = 冷し中華(料理関連に別掲)
ラーメン(Ramen noodles)らあめん : 拉麺。老麺。柳麺。中華麺と汁(スープ)と具からなる日本の料理。
    別名に「中華そば」、「支那そば」、「南京そば」などがある。
    中国の麺料理を原形に、明治時代に横浜・函館・神戸などの港町に伝わり、
    大正時代ごろ(当時の名称は支那そば)から日本の中華料理屋で発展してきたものである。
    その間、約100年ほどの歴史の中で、さまざまなアレンジが加えられていき、
    現在の日本のラーメンは中国に元々あった麺料理文化とは異なる
    日本独特の食文化に進化(変化)し、現代日本の外食産業を支える代表的な料理でもある。
    現在日本では国民食と呼ばれるほど広く親しまれており、
    アジアや欧米など国外でも知名度が高い。中国・台湾では、日本拉面・日式拉麺と呼ばれている。
    焼豚・メンマなどを具に添えた醤油仕立てのものが一般的で、
    海苔(のり)、鳴門巻(なるとまき)、ホウレンソウなどの具(ぐ)を加えて日本風に仕立てたり、
    塩味、みそ味などのラーメンもある。なお、インスタントラーメンは、
    1958(昭和33)年の発売以来またたくまに大衆的な人気を得るに至った。
    ちなみに日本で始めてラーメンを食べたのはあの時代劇で有名な水戸黄門だと言われている。
    8月25日はラーメン記念日。
和歌山ラーメン(わかやまらーめん) : 主に和歌山県北部の専門店や大衆食堂で出される
    ご当地ラーメンで、和歌山ではラーメン(中華そば)のことを「そば」と言う。
    なのでラーメン屋は「そば屋」となる。全国区で言うところの蕎麦(そば)のことは
    「くろそば」「日本蕎麦」などと中華そばと区別を付けるための別名がつく。
    麺の量がやや少なめであることと、ナルトの代わりにカマボコが乗せられていることが特徴で、
    スープは大別して澄んだあっさり系の豚骨醤油の色が強い「車庫前系」と呼ばれるものと、
    醤油ダレを白濁スープで割り、茶濁した豚骨スープの「井出系」と呼ばれるものの2種類に別けられ、
    麺や具は、両系統ともだいたい同じようなものである。
    
    和歌山ラーメン




























































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