酒関連(YSミニ辞典)

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アブサン(absinthe:仏) : アプサーント。ニガヨモギで味つけした、
    アルコール分70パーセント前後の薄い緑色を帯びたリキュール(蒸留酒)で、水を加えると白濁する。
    もとはフランスの医師ピエール・オーディナーレがスイスで薬として発明した処方で、
    彼はその製法を1797年にアンリ・ルイ・ペルノーに売却してペルノーが商品化したため、
    ペルノー(pernod:仏)とも呼ばれる。特に、19世紀フランスの芸術家たちによって愛飲され、
    作品の題材とされた。多数の中毒者・犯罪者を出したことでも知られるが、
    ニガヨモギの香味成分であるツヨンにより幻覚などの抗精神作用が引き起こされることが判明したため、
    1915年3月17日にアブサンの製造・流通・販売は禁止された。
    その後、1981年にWHOがツヨン残存許容量を10ppm以下と承認したため製造が復活したが、
    アニスなどで味つけした低アルコール度のもので本物とは言えなかった。
    近年「科学的に見て問題ない」と結論付けられ、
    2005年3月1日に正式に解禁されて本物が再び市場に出ることになった。
    飲み方としては、水で薄めて砂糖を加えたり、角砂糖に垂らして食べたりする方法が知られている。
    
    昭和30年代頃までハイボールやカクテルが流行っていて、
    私もジンフィーズやギムレットなどの甘いカクテルをたしなみ、時には強いアブサンも口にしていたが、
    あんな強い酒が低アルコールのものだとは知らなかった。
    1度でいいから70度のアブサンを飲んでみたいが、ストレートでは飲めないのでしょうね。

甘酒(あまざけ、カンシュ) : 米麹(こめこうじ)の酵素の作用を利用して、デンプン質を糖化した甘い飲み物。
    一夜酒(ひとよざけ)、なめ酒、醴酒(こさけ)ともいう。米と麹、そして多量の水でおかゆ状にして
    作られる場合もある事から、「甘粥(あまがゆ)」と呼ぶケースもある。
    米麹でつくる甘酒は日本固有のもので、「」とついてるがアルコール分は含まれて無い。
    甘味の少なかった江戸時代に珍重された。飯を炊いて、これに約半量の水を加え、
    60℃ぐらいにし、米麹を米と等量加えて保温ジャーに入れ、
    55〜60℃で6〜8時間あるいは一夜保つと、糖化は完了する。煮立てて殺菌しておくのがよい。
    酒粕(さけかす)を甘酒の原料に使用する場合は、酒粕1kgに約40℃のぬるま湯を2〜3L入れ、
    火にかけ、ゆっくり加温する。粕がほぐれてきたら、砂糖を約500g加え、煮立てて飲む。
    酒粕には、日本食品標準成分表によるとアルコール分が約8%程度残存し、
    タンパク質と酵母に富む酒粕のエキスである。このことから、アルコール飲料として扱い、
    ドライバーが出席する場や未成年の集まる集会での振る舞いが見送られることが多い。
    現代では冬季に飲まれることが多いため、体が温まるように、あるいは風邪の予防として、
    甘酒を熱くしショウガ汁を入れて飲まれることがある。「白酒」は、製法も成分も異なる別物である。
    [季語]夏−生活。
飲酒(drinking、a drinker)いんしゅ、おんしゅ : 酒を飲むこと。
    ちなみに、飲酒戒(おんじゅかい)は、仏教五戒の一つでを飲んではいけないという戒めで、
    不飲酒戒ともいう。国立健康・栄養研究所・臨床栄養指導研究室が発表した
    「赤ワインを水がわりに飲むフランス人には狭心症心筋梗塞が極端に少ない。
    これは赤ワインに含まれるポリフェノールが原因である」の論文や、
    スペイン・ヘタフェ大学の研究チームの「赤ワインが前立腺がんの予防に効果あり」との
    報告などがテレビ番組で取り上げられたこともあり、赤ワインは1997年頃から大ブームになった。
    ところが最近、その弊害を訴える説が急浮上してきている。
    ワインに含まれる抗酸化物質のポリフェノールにより心筋梗塞が減るとしても、
    アルコールの過剰摂取によって、がん肝硬変アルコール依存症による
    家庭崩壊や自殺・事故・胎児の脳障害や流産などの危険性が高まることが多いとされている。
    昔から『酒は飲んでも飲まれるな』と言われるように、健康のためにも適量に留めておきましょう。
    また、『一杯は人、酒を飲む/二杯は酒、酒を飲む/三杯は酒、人を飲む』という言葉もあるように、
    節度を越えた飲酒は自分の身体にも周囲にとってもよい影響はない。
    しかし、適度な飲酒は『百薬の長』といわれるように心身にさまざまなメリットをもたらす。
    日ごろから適正飲酒を心がけ、楽しく健やかにアルコールを楽しみましょう。
    なぜ酒を飲むと酔うのか : 酔いの元のアルコールは、胃や腸から吸収されて血液に溶け、
    大部分は肝臓で分解されるが、残りは、やほかの臓器に運ばれる。
    脳の中では、神経細胞が互いに連絡をとりあって何かを覚えようとか、言葉をしゃべろうとか、
    色々な指令を出しているが、酒の中に含まれているアルコールが入ると、
    そうした脳の働きを乱すから酔うことになる。物忘れをしやすくなったり、不安な気持ちが薄れて
    陽気になったり、がまんしていた気持ちが表に出てきたり、眠くなったりするのが酔った証拠である。
    飲みすぎると肝臓でアルコールを分解しきれなくて、アセトアルデヒドという分解途中のものが体に残り、
    頭が痛くなったり吐き気がしたりする。乗り物酔いとは仕組みが違い、翌朝には二日酔いが待っている。
    酒を飲み続けていると、アルコールを飲まずにいられなくなる依存症という病気になる場合がある。
    低リスク飲酒 : @安全な量を守ることA習慣飲酒はしないことで、量としては、
    男性は1日純アルコール20g以下で、1週間の合計が200gを超えないこと。女性はこの半分。    
お酒の種類と適量
種類 1日の量 1週間の合計量
ビール 中ビン1本(500ml) 10本以下
日本酒 1合(180ml) 1升以下
焼酎 半合(90ml) 5合以下
ウイスキー
ブランデー
シングル1杯〜2杯
(60ml)
シングル10杯以下
ワイン 1杯(120ml) 10杯以下
    お酒の飲み過ぎによる障害
    アルコールは、胃や小腸から吸収されると、門脈という血管で肝臓に運ばれる。そして、
    ほとんどのアルコールが肝臓で人体に無害な物質に分解されるので、毎日たくさんのお酒を飲むと、
    だんだん肝臓に障害がでて、脂肪肝や、アルコール性肝炎肝硬変という病気になる。
    他には、心臓すい臓など、ほとんどすべての臓器に障害がでる。
    大人の男性では、肝臓で分解できるアルコールの量は、通常1時間で7グラム程度といわれ、
    肝臓で分解されるまで、アルコールは全身を巡っていくので、いろんな臓器に影響を与える。
    大酒飲みは「自殺要注意」 : 「大酒」は自殺リスクを高めるらしいことが、
     名古屋市立大の明智龍男助教授(精神医学)らの大規模疫学調査で分かった。
     酒量を調べた中高年男性のその後を追跡調査したところ、「1日3合以上飲む人」の自殺率は
     「時々飲む人」の2.3倍に上った。2006年11月、英国の精神医学雑誌に報告した。
      厚生労働省研究班として1990〜93年に飲酒状況を聞いた全国の40〜65歳の男性
     約4万5000人を、その後約8年半にわたって調べたところ、168人が自殺していた。
     全体では毎年約2200人に1人が自殺したことになる。
    お酒の妊婦に及ぼす害
    母親が妊娠中に飲酒した場合、1kg未満で生まれてきた超未熟児(超低出生体重児)では、
    生後4週間以内に死亡する危険度が飲酒しない母親に比べてかなり高いという調査結果を、
    神戸大医学部と全国11カ所の新生児担当医師らとの共同研究グループがまとめている。
    欧州の一部など、妊娠中に少量の飲酒ならかまわないという見解を示している国もあるが、
    米ピッツバーグ大学のナンシー・デイ博士らは飲酒の子供への影響は、
    これ以下なら安全といえるような量はないので、妊娠中は飲酒を止めるべきだと指摘している。
    なぜ子供がお酒を飲んだらいけないのか : 人間の脳は、アルコールで働きがじゃまされると、
    だんだんアルコールをが入ってきても大丈夫なように慣れてくる力を持っているが、
    子供は脳の発達の途中だから、アルコールになれてしまうとちゃんと発達しなくなってしまうからである。
    未成年者の飲酒 : 未成年の喫煙は明治33年3月7日の法律第33号「未成年者喫煙禁止法」
     で禁止されており、飲酒は明治時代に法案が提出されたが、造り酒屋関係議員の猛反対にあい、
     大正11年3月30日の法律第20号「未成年者飲酒禁止法」で、何十年も後に禁止されている。
     それは以下の理由からである。
      @急性アルコール中毒を起こしやすい。
      A未成年は大人と比べ、アルコール依存になるのが早い。
      Bアルコール依存症になる危険性が高まる。アメリカの調査で、
       14歳以下で飲酒を始めた人は、20歳以上になってから飲酒を始めた人と比べ、
       アルコール依存症になる危険性が4倍以上に高まるという報告がある。
      C酒が脳の発育や肝臓障害など身体に及ぼす影響を大人に比べて受けやすい。
      D体の成長の妨げになる(身長、体重の伸びが悪くなることがわかっている)。
      E飲酒が判断を誤らせる原因になる。
      F未成年の飲酒は、シンナーやアルコール、覚せい剤等他の薬物依存症のきっかけになりやすい。
      G法律で禁止されている。
    参 : 社団法人アルコール健康医学協会(HP)、酒席のマナー(HP)    
お酒を飲みますか?
全員が答えた  「はい」の人が答えた
なぜ「はい」ですか?  なぜ「いいえ」ですか? 酒の失敗の経験は?
順位 73%の
「はい」の理由
回答者
数(人)
27%の
「いいえ」の理由
回答者
数(人) 
失敗談 回答者
数(人)
味が好き 3459 体質 1645 嘔吐(おうと)など 4637
食事がおいしい 3386 おいしくない 1250 電車を乗り過ごす 3119
会話が進む 1798 健康上の理由 463 記憶をなくす 2674
ストレス発散  1762 酔いたくない  452 物をなくす 1413
習慣  1577 酔っ払い嫌い 380 終電乗り遅れ 1371
酔いたい  959 車を運転  145 ケガをする 1155
百薬の長だから 725 その他  331 くだを巻く 976
その他  717 外でつぶれる 969
体をこわす 620
10 翌日に遅刻など  561
2008.5.10、朝日新聞「be」掲載、「アスパラクラブ」会員によるアンケートより。
回答総数11257人。「はい」「いいえ」はそれぞれ二つまで選択。
今回の調査で、beモニターの73%が「お酒をたしなむ」と答えている。
車を運転する時に飲まないのは当たり前のことで、他の理由に入れるべきだ。
私の酒の失敗では、トップから7つまでも経験している。
失敗理由の中にはないが、若い時に女性もいる中で小便をし、大勢からナニを
見られたことが人生最大の失敗で、その後泥酔しないように心がけてきた。
酔ってタクシーから降りる時にサイフを落とし、1万円くらいしか入ってなかったが、
カードが数枚あり、拾って警察に届けた人に1万5千円送金したこともある。
電車ではないが、酔って眠り込んでバスの終点で起こされ、3キロほど歩いて帰った。
飲みニケーションは必要ですか?
「飲みニケーション」とは「酒を飲む」と「コミュニケーション」の合成語
「はい」の人の理由
(63%)
(3つまで回答)
回答
者数
(人)
「いいえ」の人の理由
(37%)
(3つまで回答)
回答
者数
(人)
仲良くなるのに最適 1716 酒癖が悪い人がいる 605
お互いのストレス解消になる 1284 酒席では大事な話ができない 564
相手の本音を引き出せる 1223 酒が飲めない 549
言いにくいことを言いやすい 1125 親しい人としか飲みたくない 417
飲むための口実 226 雑談になってしまう 325
腹を割って話ができる 138 酒席の雰囲気が嫌い 323
その他  259 その他 854
どんな場面で必要?
(「はい」の人複数回答、8位まで)
誘われたらどうする?
(「いいえ」の人回答)
職場の同僚との付き合い  1576 できるだけ断る 62
職場の部下との付き合い   1106 できるだけ行く  30
職場の上司との付き合い  979 必ず断る  7
取引先など社外との付き合い   748 必ず行く   1
近所や町内会など地域の付き合い   713
親族との付き合い   630
習い事や趣味での付き合い   542    
どんな場合でも   426    
どのくらいの頻度でしてる?
(「はい」の人の回答) 
 % 20年前と比べ、他人との
コミュニケーションは? (全員回答) 
 %
数カ月に1度  31 希薄になった   64
月に1度   23 どちらでもない   33
月に数回   17 濃密になった   3
週に1回   7    
週に数回   4    
ほとんどしていない、その他   18    
2011.6.4、朝日新聞「be」より。「アスパラクラブ」会員によるアンケート。回答者数:3978人
私は「はい」の一人で、言いにくいことを言いやすく、相手の本音がわかるから。
会社への満足度と関係
 リクルートエージェントは2009年末、20〜30歳代の会社員を対象に、飲みニケーション
実態調査をした。その結果、「社内で飲む機会が多い人」の53%が「会社に満足」と回答。
これに対し、「飲む機会が少ない人」で「満足」と答えた人は、35%にとどまった。
調査の担当者は「飲みに行くから満足度が高いのか、満足度が高いから飲みに行くのか、
定かではないが、この二つには相関関係があるようです」と話す。
 同社で10年度の営業成績が1位だった近藤なつ美さん(28)は、人脈づくりにツイッターを
フル活用している。そのフォロワーは1200人を超え、多くの著名なIT企業経営者とも
知り合った。近藤さんは、このバーチャルの結びつきをリアルのつながりにつなげるため、
ネットで知り合った人たちの「飲み会」には積極的に参加するという。
「初対面だと緊張もありますが、お酒にはそのハードルを下げてくれる効果があると思います」
ウイスキー(whisky:英、whiskey:米.) : 大麦・小麦・ライ麦・トウモロコシなどの穀類を
    大麦麦芽(芽の出た大麦)に含まれている酵素で糖化し、これに酵母を加えて発酵させたのち、
    蒸留し、樫(かし)や楢(なら)の樽(たる)に詰めて熟成させてつくる洋酒である。
    語源はアイルランド語で、「命の水」の意で、その名の通り薬用としても広く用いられていた。
    12世紀ごろアイルランド地方で初めてつくられたが、
    イギリスのスコットランド産のものがスコッチウイスキーとして有名である。
    世界中で主な生産地はイギリスのスコットランド(スコッチ)、アイルランド(アイリッシュ)、
    アメリカ(バーボン)、カナダ(カナデイアン)、そして日本(ジャパニーズ)の5カ所で、
    「世界の5大ウイスキー」と呼ばれている。日本には1853年( 嘉永6)年、
    アメリカのペリー提督が来航した際、将軍への献上品として
    ウイスキーや各種洋酒を携えて来たのが、ウイスキーの伝来とされている。
    蒸留されたばかりの原酒は無色透明だが、何年か樽の中で熟成されるうちに琥珀色に変化し、
    ウイスキーの香りもつくられる。つまり、蒸溜によって得られた蒸溜液は、
    厳密にはまだウイスキーとはいわず、木の樽の中で熟成させて、初めてウイスキーとなる。
    貯蔵年数は3〜4年が一般的だが、中には10〜20年も熟成された高級品もある。
    このように、世界中のウイスキーは、主に原料と蒸溜方法の違いによりタイプ分けされ、
    麦芽のみのモルトウイスキーや、トウモロコシやライ麦などを用いるグレーンウイスキー、
    およびそれらを混合したブレンデッドウイスキーなどがある。
    ウイスキーには2通りの綴りがあって、語尾を〜kyと綴るスコッチやカナディアンに対し、
    〜keyと綴るアイリッシュやバーボンは、「鍵のかかるウイスキー」と呼ばれる。
    ジャパニーズはスコッチから学んだことから、「whisky」である。
    ジャパニーズウイスキー : 名前の通り、日本産のウィスキーで、1900年代初めに、
     サントリーの前身である壽屋(ことぶきや)がスコッチを参考にし、生産を始めた。
     日本人の好みに合わせて、ピート(泥炭)由来の香りがおさえられているものが多い。
     今では、高価格ブランドの山崎・響・白州(サントリー)、余市・鶴・宮城峡(ニッカ)などが、
     さまざまなお酒のコンテストで世界的な評価を受け、富士山麓(キリンディスティラリー)のような
     同名義で廉価と高級価格帯が存在しているものもある。
     主なメーカーとしてはサントリー、ニッカウヰスキーのほか、
     キリンディスティラリー、メルシャン、本坊酒造などがある。
     
     サントリー「ローヤル」
    スコッチウイスキー(Scotch whisky) : スコッチ。
     英国スコットランド特産のウイスキー。中世にアイルランドより製法が伝えられたとされ、
     スコットランドの法律では、「スコットランドの蒸留所内で、
     大麦麦芽の酵素によって糖化させた穀類の糖化液を、酵母の添加のみによって発酵させて蒸留し、
     木製の樽(たる)で最低3年間保税倉庫にねかせて熟成させたもの」と定義されている
     「こく」のある蒸留酒のこと。麦芽の乾燥時に使用する泥炭(ピート)による独特の香りが特徴である。
     一般に流通し消費者が手にすることができるボトルは、
     ブレンデッド・ウイスキーメーカーが販売するもの、ヴァッテドモルト・ウィスキーメーカーが販売するもの、
     シングル・モルト・ウイスキーとして蒸留所が販売するもの、
     蒸留所から原酒を買い付けた瓶詰業者が販売するもの、の4種に大別される。
     
     スコッチウイスキー
     
     同上
     
     同上
     
     同上
     
     同上
     
     懐かしい「ホワイト・ホース」。40年くらい経って中身が半分くらいあるが、今も製造しているのだろうか。
    バーボンウイスキー(Bourbon whisky) : 起源は17世紀末、ペンシルバニア州へ移住した
     スコットランドやアイルランドの移民たちが、コーン、ライ麦、小麦などを原料として
     ウイスキーを製造したことに始まったと言われ、「アメリカン」とも呼ばれる。バーボンウイスキーは、
     アメリカ連邦アルコール法で、原料となる穀物の51%以上80%未満がコーンであることや、
     内側を焦がして炭層を厚くつけた新樽で熟成させることなどの条件が厳しく規定されている。
     新樽で熟成させることにより生ずる、華やかな香りが特徴的なウイスキーである。
     現在は主にケンタッキー州で造られ、トウモロコシを主原料としている。バーボンの語源は、
     独立戦争に多大な支援をしてくれたフランス、ブルボン王家にちなんだものである。
     
     40数年前に50万円くらいするスコッチだといってもらったが、よく見るとバーボンだった。
     50年物が正しければ100年近く経っていることになる。
     味の分からない私としてはもったいないようだが、近いうちに開けて飲んでみるか。

     
     上記バーボンウイスキーの中身
    参 : 焼酎日本酒ワイン

    サントリー「ダルマ」好調 ウイスキー事業、2007年にプラスも
    サントリーが2006年3月に発売した「ザ・サントリーオールドウイスキー」が好調である。
    「ダルマ」の愛称で親しまれてきた「オールド」を7年ぶりに全面リニューアルして売り出し、
    2006年11月まで前年同期比10%増の伸びが続いている。
    ダルマ効果で、年々減少してきたサントリーのウイスキー販売量も、
    2006年はマイナス幅が大きく縮小し、2007年には9年ぶりのプラスもみえてきた。
     1950年に発売された「オールド」は、丸みを帯びた黒いボトルから「ダルマ」と呼ばれ、
    国産ウイスキーを代表するブランドになった。2006年3月のリニューアルでは、
    中身とラベルのデザインを刷新し、印象を強めるため、商品名に「ザ」の定冠詞を付けた。
     味も、「オールド世代」ともいえる団塊の世代を強く意識し、
    シェリー樽(たる)で熟成したモルト原酒の比率を上げるなどして、まろやかさを高めている。
    
    リニューアル前の「サントリーオールド」。「ダルマ」より「タヌキ」の愛称の方が多いと思う。
カクテル(Cocktail)コクテール : 混酒。ベース(基酒)となる酒に、他の酒類・ジュース・果汁・炭酸水・氷・
    調味料・香料等を混ぜることで元の酒とは異なるフレーバーに仕上げたアルコール飲料のことである。
    ただし、一部にはカクテルの瓶詰、缶詰も市販されている。
    また、カクテルは『主としてカクテルグラスに入れて、短時間で飲むミックスドリンクの一種で、
    いわゆるショートドリンク』といった狭く限定した意味の言葉としても使われている。
    使用材料や作り方で、ミックスドリンクは、フィズ(Fizz)、コリンズ(collins)、サワー(Sour)など、
    いくつかの共通したスタイルに分けることが出来るが、カクテルは、このスタイルのひとつを表す
    言葉でもある。普段よく目にするチューハイやサワーもカクテルの一種なのである。
    かならず酒を使用しなければならないわけではないので、1%満程度のノンアルコールカクテルもある。
    ベースとしてはジン・ウォッカ・ウイスキー・ラム酒・テキーラなどのスピリッツ類がよく利用され、
    レシピも多い。昨今はリキュールの種類が増えたため、頻繁に使われるようになってきている。
    カクテルの作成はバーテンダー(バーテン、バーマン)によって行なわれる。シェイクやステア、
    フロートといった様々な技法で手際よく作られる様を眺めるのもカクテルの楽しみ方の一つである。
    代表的なカクテル例
    青いサンゴ礁 : レシピ:【材料】●ドライジン:2/3●ペパーミント:1/3
     【作り方】以上を氷片とともによくシェークし、カクテルグラスに注ぎ、チェリーを1個入れる。
          グラスのふちをレモンの皮でぬぐっておくと格別の風味が味わえる。
    アッティ : レシピ:【材料】●ジン…3/4●フレンチベルモット…1/4●バイオレット…3ダッシュ
          【作り方】以上を氷片とともにシェークし、カクテルグラスに注いでだす。
    アレキサンダー・カクテル : レシピ:【材料】●ブランデー:1/3●カカオ:1/3●生クリーム:1/3
     【作り方】以上を氷片とともによくシェークし、カクテルグラスに注ぐ。
    ウォッカフィーズ : ウォッカ1/4、レモンジュース1/8、
     卵白1個分を氷片とともによくシェークし、タンブラーについでソーダー水を満たす。
    エンゼル・キッス : 小さなリキュールグラスにカカオを入れ、エバ・ミルクを静かに注ぐ。
     楊枝にチェリーを1個さしてグラスにわたし、カカオに浸して静かに回すとミルクとまじって、
     すばらしい紋様が雲のようにわいて、見た眼にも楽しい。
    カルーアミルク : 「カルアミルク」とも呼ばれ、カルーアというコーヒーリキュールを牛乳で割った、
     コーヒー牛乳のような甘いカクテルで、お酒が苦手な人でも飲みやすいがアルコール度数は
     8度前後あるので、調子に乗って飲みすぎないこと。少々前であれば女性の飲み物と言う
     イメージだったが、現在では男女関係なく頼まれるカクテルの一つとなっている。
     レシピ:【材料】●カルーア…30ml●牛乳…90ml
          【作り方】@氷を入れたグラスにミルク→カルーアの順で注ぐ
               A氷を上下に動かすようにステア(バー・スプーンで手早く掻き混ぜる)する。
      他にも生クリームを少々足す、ステアではなくシェイクする、と言ったレシピも存在する。
    キッス・オブ・ファイア
     レシピ:【材料】●スロージン…1/3●ウオッカ…1/3●フレンチベルモット…1/3
          【作り方】予めカクテルグラスのふちをレモンでしめし粉砂糖をつけておく。
               材料を氷片とともによくシェークしてこのグラスに注ぐ。
               グラスのふちが雪が降ったように白く光るスノースタイルのカクテル。
    ギムレット(gimlet) : ベースのジンを3/4〜2/3、フレッシュライムもしくは、
     ライムジュース1/4〜1/3をシェーカーに入れ、氷片とともによくシェイクして
     カクテルグラスに注ぐ。分量そのままでステアすると「ジン・ライム」になる。
     ライムをレモンに変えてジンジャエールでグラスを満たせば「ジン・バック」になる。
     ジンをソーダで割ってカットライムを入れた物は、「ジン・リッキー」である。
    サイド・カー(side car) : ブランデーベースの甘く香りのよいカクテルである。
     レシピ:【材料】●ブランデー…30ml●ホワイト・キュラソー…15ml●レモン・ジュース…15ml
          【作り方】@シェイカーに材料を全て入れる。(各1/3ずつでもよい)
               A氷片とともによくシェイクし、カクテル・グラスに注ぐ。
    昨夜の出来事(さくやのできごと) : リキュールのチェリーブランデー40ml、ドライジン20ml、
     レモンジュース15ml、アロマティックビターズ1ダッシュを氷片とともによくシェークし、
     オールドファッショングラスに注ぎ、ソーダ水で満たして出来上がり。
    ジンフィーズ(gin fizz) : ドライジンにレモンジュース・砂糖・ 炭酸水 を混合したカクテル。
     シェイカーにジンを1ジガー(45ml)1/4、レモンの絞り汁(レモン半個分)または
     レモンジュース1/8、砂糖バースプーン2杯と氷片を1個入れ、よくシェイクする。
     それをゾンビグラスやタンブラーに氷とともに注ぎ、氷をグラス一杯に足し、ソーダ水で満たし、
     バースプーンで泡立てないように小刻みに素早く上下にかき混ぜて出来上がり。
     シェイクは八の字にまわし、氷がシェイカーの中で転がるように降る、
     縦に振ると氷が砕けるだけでなく、シェイカーが悪くなる。
     ジンフィーズに卵黄1個分を加えてシェークすると「ゴールデンフィーズ」、
     卵白なら「シルバーフィーズ」、卵1個全部なら「ローヤルフィーズ」となる。
     また、リキュールのチェリーブランデー10mlを静かに落とすと「シンガポール・スリング」となる。
    スクリュー・ドライバー(screw driver) : ウォッカをベースとするカクテルの一つで、
     「レディーキラー」の異名がある。
     レシピ:【材料】●ウォッカ…30〜45ml●オレンジジュース…適量
          【作り方】タンブラーにオレンジジュースを6〜7分目ほど入れ、
               氷片を浮かべ、ウォッカをついでステアする。
     バリエーションとして、ベースはウォッカのままだがガリアーノを浮かべるハーベイ・ウォールバンガー。
     ジンベースにしたロングカクテルバージョンのオレンジ・ブロッサム。
     ラムベースにすると、キューバン・スクリュー。テキーラベースにすると、シャンギロンゴ。
     焼酎ベースにすると、焼酎・ドライバー(酎・オレンジ、オレンジハイ)。
     コニャックベースにすると、コニャック・オレンジ。アマレットベースにすると、
     イタリアン・スクリュー・ドライバー。アマレットベースのものをホットドリンクとして作ると、
     ホット・イタリアン(ホット・イタリアン・スクリュードライバー)。カンパリベースにすると、カンパリ・オレンジ。
     グラン・マルニエベースにすると、グラン・マルニエ・オレンジ。クレーム・ド・カシスベースにすると、
     カシス・オレンジ。クレーム・ド・ペシェベースにすると、ファジー・ネーブル。
     クレーム・ド・ミントベースにすると、ミント・オレンジ。コアントローベースにすると、
     コアントロー・オレンジ。サザンカンフォートベースにすると、サザンカンフォート・スクリュー。
     ディタベースにすると、ディタ・オレンジ。シャルトリューズベースにすると、シャルトリューズ・オレンジ。
     スロー・ジンベースにすると、スロー・ドライバー。ティフィンベースにすると、ティフィン・タイガー。
     マリブベースにすると、マリブ・ビーチ。
    スロージンフィズ : レシピ:【材料】●スロージン…30ml●レモンジュース…30ml
          【作り方】以上を氷片とともによくシェークしタンブラーに入れソーダで満たす。
    ネート・グロス : レシピ:【材料】●ドライ・ジン:40ml●シャンパン:適量
              ●砂糖:茶さじ1杯●オレンジビターズ:2〜3滴
          【作り方】12オンスグラスにジンを注ぎ、砂糖、ビターズ、氷片2〜3個を加え、
               シャンパンで満たす。レモンの薄片で飾る。
    ハイボール(highball) : カクテルの一種。広義では、ウイスキー、シェリー、ジン、ベルモット、
     ラム酒などのスピリッツ(蒸留酒)をソーダやトニックウォーターなどの炭酸飲料や、水、湯、
     フレッシュジュース、ジンジャーエールなどアルコールの含まれていない飲料で割ったものを指す。
     日本ではウイスキーをソーダ水で割ったもの(ウイスキー・ソーダ)をこう呼ぶのが一般的。
     多くの場合、比較的口の長いタンブラーにウイスキーを1/4ほど入れて氷塊一片を浮かべ、
     冷やしたソーダ水を注ぎ、バースプーンで軽く混ぜるようにして作る。
     ハイボールをおいしく飲むためには、混ぜる回数を2回くらいにとどめること。
     何回も混ぜると、炭酸ガスが逃げてしまい、せっかくの爽やかな味わいが台無しになる。
     またサントリーでは、たっぷり氷を入れた大きめのグラスでつくる
     ウイスキーのソーダ割り(ハイボール)のことを「Dハイ」と呼んでいる。
     Highballの語源は、ゴルフ用語のハイ・ボール(High−ball:高い球)からきたという説がある。
     これは、イギリスのあるゴルフ場のカウンターでウイスキーを飲んでいた人が、
     急に自分の打つ順が来たことを知らされ、慌ててそばにあったチェーサーに
     ウイスキーをあけ飲んだところ非常においしかった。そこに、たまたまハイ・ボールが飛んできたので、
     この名前をつけたという。他にも、かつてのアメリカの鉄道で使われていたハイ・ボール信号機の
     列車の進めの合図に金属製の玉を高く掲げることをハイボールといったことから、「進め」を
     「酔いのスタート」にもじったり、それがさらに転じて飲み物の呼称になったという説など、諸説ある。
     缶ハイボール : 2009年から始まったハイボールブームが2010年も躍進し、
      アルコール飲料の定番として、コンビニや外食で支持されている。そんななか、2010年秋以降は、
      特定のウィスキーブランドを冠にした「ブランド缶ハイボール」が続々と登場している。
      全国のコンビニエンスストア限定で2010年11月2日から発売された
      アサヒビール「竹鶴ピュアモルトハイボール」は、12年以上熟成したモルトウイスキーを用いて、
      竹鶴のスモーキーな味わいが手軽に楽しめるとのことで、発売当初から話題となった。
      これに続く形で、11月17日から、キリンビールが「フォアローゼズ ハイボール」
      「I.W.ハーパー ハイボール」を同じくコンビニ限定で発売。ブランド力のあるウイスキーを用いた
      ハイボールが市場に投入され、ハイボール市場のさらなる拡大が期待されている。
     
     アサヒビール、コンビニ限定の           アサヒビールの「ブラックニッカ クリアハイボール」
     「竹鶴ピュアモルトハイボール」

     
     キリンビール、コンビニ限定の「フォアローゼズ ハイボール」と「I.W.ハーパー ハイボール」
     
     サントリー酒類の「角ハイボール」と「トリスハイボール缶」
    ビッグ・アップル(big apple) : ウォッカとリンゴジュースで作るカクテル。
     タンブラーに砕いた氷を詰め、45〜60mlのウォッカを入れてリンゴジュースで満たす。
     リンゴジュースの代わりにサイダーでもよい。
    ブランデー・フリップ(brandy flip) : カクテル・スタイルの一つで、
     ベースの酒に卵黄と砂糖を加えてシェイクしたものを指す。
     ブランデー:2/3(45ml)、砂糖:茶さじ1杯またはシュガー・シロップ少量、卵黄1個分を
     氷片とともによくシェークし、カクテルグラスに入れ、あればナツメグ・パウダーを少量ふりかける。
    ブルー・ムーン : レシピ:【材料】●ジン…1/2●バイオレット…1/4●レモンジュース…1/4
          【作り方】以上を氷片とともによくシェークし、カクテルグラスに注いでだす。
    マウント・ローヤル・パンチ(mount royal punch) : オレンジ・キュラソー1/8、
     ドライジン1/8、オレンジジュース1/8、卵黄1個分を氷片とともによくシェークし、
     大型のゴブレットに注ぎ、ソーダ水を満たす。
    マティーニ(martini) : ジンベースの著名なカクテルで、「カクテルの王様」と呼ばれる。
     レシピ:【材料】●ドライ・ジン:2/3(45ml)●ドライ・ベルモット(フレンチタイプ):1/3(15ml)
              ●オレンジ・ビターズ:1滴
          【作り方】@上記材料をミキシング・グラスに入れてステアする。
               Aカクテル・グラスに注ぎ、オリーブの実を妻楊枝にさして飾る。
     今日ではジン3〜4に対してベルモット1が標準的とされ、
     これよりジンが多い場合はドライ・マティーニと呼ばれることが多い。
    マンハッタン(manhattan) : ウイスキーベースのカクテルの一種で、「カクテルの女王」と呼ばれる。
     レシピ:【材料】●ライ・ウイスキー、バーボン・ウイスキーまたはカナディアン・ウイスキー:
                2/3(45ml)●スイート・ベルモット(イタリアンタイプ):1/3(15ml)
              ●アンゴスチュラ・ビターズ:数滴
          【作り方】@材料をミキシング・グラスに入れる。
               Aクラッシュドアイスを加え、ステアする。
               Bカクテル・グラスに注いでマラスキーノ・チェリー1個を楊枝にさして飾る。
     ベースとなるウィスキーをスコッチに変えると「ロブロイ」という名のカクテルになり、スイートベルモットを
     ドライベルモットに変えて、チェリーではなくオリーブを飾ると「ドライマンハッタン」になる。
    若草フィズ : レシピ:【材料】●ドライジン:1/4●ペパーミント:茶さじ2杯●レモンジュース:1/8
     【作り方】以上を氷片とともによくシェークし、タンブラーに注ぎ、ソーダを満たす。
    参 : Myuma’s Cocktail Bar(HP)
カクテルの日 : 5月13日。1806(文化3)年5月13日、アメリカ雑誌「バランス」において、
    カクテルの定義が掲載されていて、「数種類の蒸留酒に砂糖、水、ビターを加えて作る刺激的な
    酒がカクテルである」ということが由来で、俗に「ビタースリング」と呼ばれ、
    選挙運動の妙薬ということになっていると紹介されている。
吟醸酒(ぎんじょうしゅ) : 法的な定義として「60%以下に精米した白米、米麹および水、
    またはそれらと添加量が白米重量の10%以下の醸造アルコールを原料とし、
    低温発酵させて醸造した清酒で、固有の香味を持ち色沢が良好なもの」の日本酒の一種。
    醸造アルコールは(95%に換算したときの重量)が白米の重量の10%を超えない範囲に限られている。
    米・米麹、そして香味調整の目的でごく少量の醸造アルコールを使用し吟醸造りして造られたお酒。
    使用原料によって、@アル添タイプとA純米タイプの2種類がある。
    ちなみに、精米歩合が50〜35%のものは「大吟醸」となる。
    大吟醸酒 : 吟醸酒のうち、精米歩合が50%以下の白米、
     米麹を使い固有の香味と色沢が特に良好なものをいう。
     
    月桂冠の大吟醸酒。右の「しぼりたて」は同じ生貯蔵酒だが精米歩合の表示がない
    
    月桂冠の「大吟醸」の裏ラベル。大吟醸酒の証拠に精米歩合50%以下の表示がある
    純米吟醸酒 : 吟醸酒のうち米、米麹、水のみを原料としてつくった清酒。
    
    月桂冠の吟醸酒。左の純金箔入は正月に飲んで中身はない
    純米大吟醸酒 : 純米吟醸酒、大吟醸酒のうち米、米麹、水のみでつくった清酒。
古酒(aged sake)こしゅ、ふるざけ : @定義については明確なガイドラインのようなものはなく、
     一般的には冬に作られた日本酒が絞られて出荷される場合は「新酒」と呼ばれるが、
     古酒の場合はその酒造年度内ではなく次の年度に出荷されるものをいい、
     そのまた次の年度のものを「大古酒(おおこしゅ)」と呼ぶそうだが、
     満3年以上蔵元で熟成させた、増醸酒(調味アルコール添加酒)を除く清酒のこととも言われる。
     広い意味で解釈すると、新酒が出来た時点で、それまでの酒はすべて古酒になるので、
     「古酒」とは「1年以上経った酒」を指すことになる。[季語]秋−生活。
      「泡盛」の古酒は「クース」と呼ばれ、「造ってから3年以上寝かせたもの」と言われ、
     厳密には「全量を3年以上貯蔵したもの、もしくは3年以上貯蔵した古酒が、
     総量の50%を超えるもの」と定義されている。
     新酒の泡盛と比べると味も香りもとてもまろやかになり飲みやすいのが特徴である。
      2004年から導入された「沖縄県酒造組合連合会」の古酒の品質表示に関する自主基準によると、
     古酒「5年」「10年」と表記する泡盛は、文字どおりその年数を寝かせた古酒100%か、
     あるいはその年数以上の古酒を混ぜたものとし、
     古酒をブレンドした場合は、古酒年数の低い年数を表記することになる。
     つまり、古酒100%でなければ、混和率を表示するか、
     年数を冠さず、「古酒」としか表示出来ないルールとなっている。
     例えば5年古酒に3年物古酒が1%でもブレンドされていれば、その古酒は3年としか表記できない。
    A長期熟成日本酒。熟成した酒。一般に、長い貯蔵期間を経て熟成した酒。
酒外れはせぬもの(さかはずれはせぬもの) : 酒の仲間からはずれるのはわるい。ちょっとだけでも飲め。
酒戻しはせぬもの(さかもどしはせぬもの) : 酒をさされたり、人から贈られたら、辞退するものではない。
    快く受けるのが礼儀である。
(alcoholic drink、Japanese rice−wine、sake)さけ
    @白米を蒸して、麹(こうじ)と水を加えて醸造した日本酒。清酒と濁酒(白酒)とがある。
     清酒(sake) : (濁酒に対して)澄んだ良質の酒。
      日本特有の、米と米麹とで醸造したもろみを濾(こ)して得た澄んだ日本酒の一種。
      日本酒(清酒)の活用法
      ★肉類の保存 : 容器に入れた肉に、ひたひたぐらいまで日本酒をかけておくと長持ちする。
      ★天ぷらの衣 : かんざましを倍の水で薄め、天ぷら粉をとくと衣がパリッとする。
      ★焼ぎょうざ : ぎょうざを焼く時に、水だけでなく日本酒と水を半分づつまぜたものを使うと、
       臭みが消えておいしい。
      ★塩味をまろやかに : 塩っぽ過ぎる「塩から」や「すじこ」などを一度お酒にくぐらせると、
       やわらかい味になる。
      ★味噌漬けの味噌をとく : 魚や、ニンニクの味噌漬け作りのとき、
       味噌を日本酒でとくと、1年以上も保存できる。
      ★自家製こぶ作り : 塩こぶ作りのときに、醤油2、酒1、水1の割合でまぜたものに
       一晩浸けておいてから煮る。早く出来て、しかも味がまろやかになる。
      ★おにぎり作り : おにぎりの手水に日本酒を使うと、長持ちする。
      ★しゃぶしゃぶナベ : ダシスープの代わりに日本酒と
       水を半分づつまぜたものを使うとおいしさが増す。
      ★あせも防止 : かんざましを脱脂綿に含ませて、風呂上りなどに塗る。
      ★歯茎のマッサージ : 少量の日本酒をカット綿にふくませて指に巻き、歯茎をマッサージする。
      ★打身やねんざ : 布にたっぷり含ませて、しっぷをすると早く熱がとれる。
      ★床づれ防止 : 長く床についている病人の体をふくときに日本酒を少々入れた湯を使う。
      ★風邪やのどの痛みを静めるシップ : 日本酒を多めの脱脂綿に含ませてのどに巻き、
       上からタオルで巻いて寝る。
     白酒(white sake、unrefined sake)しろざけ、はくしゅ : 濁酒(だくしゅ、どぶろく、にごりざけ)
      もろみざけ。どぶ。白馬(しろうま)。醪(もろみ)を濾(こ)し取らない、白く濁った酒。
     ●しろざけ。米やもち米に、米こうじ・アルコール・味醂(みりん)などを加えて
      熟成させた後、すりつぶして作り、アルコール度数が10%前後の濃厚な白色の酒のことで、
      甘味が強く、独特の香気があり、雛祭りに供える。ちなみに、甘酒(あまざけ)は、
      米を米こうじで糖化させて作り、アルコール度数は1%未満である。[季語]春−生活。
     ●しろき。新嘗祭(しんじようさい)・大嘗祭のとき、神に供えた白色の酒。
     ●はくしゅ。白く濁った酒で「にごり酒」や「獨酒(どぶろく)」「どぶ」「もろみ酒」「白馬」などとも言われ、
      酒と酒粕に搾(しぼ)り分けるところを、目の粗いザルで漉(こ)したもの。
      醪(もろみ)を酒と粕に分離する「上槽」という作業で、
      醪を入れた袋を搾った時に出て来る酒にはまだ滓(おり)が混入している。これを暫く放置し、
      滓を沈澱させた上層部の澄んだ清酒のみを「荒走り」「しぼりたて」等として出荷し、
      沈んだ滓と清酒の中間を汲み取って「中汲み(なかぐみ)」出荷するが現在のにごり酒の大半である。
      この他にタンクの底に残った清酒と滓の沈殿物を「にごり酒」として出荷している場合もある。
      タイプも原酒や生酒、生貯蔵酒、生詰め酒等、多様で、大抵のにごり酒は冬期限定醸造である。
      京都の増田徳兵衛商店の「月の桂」などは独自の製法で一年中楽しめる。
     ●白酒(パイチュウ)。中国で伝統的に飲用されている蒸留酒の総称。
      高梁(コーリヤン)酒・茅台(マオタイ)酒などがある。原料は米、麦のほか、
      コーリャンやトウモロコシなどである。アルコール度数が60度以上のものも珍しくなかったが、
      最近は30〜50度台が多く、ストレートで飲む。中国の白酒製造会社は主要企業だけで1千社に上る。
      「茅台(マオタイ)酒」や「五糧液」などは国内外によく知られた有名ブランドである。
    日本三大酒処 : ●(兵庫県)●伏見(京都府)●西条(広島県)
    Aアルコール(酒精)分を含み、人を酔わせる飲料の総称。
     酒税法ではアルコール分1%以上を含む飲料の総称。
     醸造酒(果実や穀類を発酵させ、発酵液を濾過した酒の総称で、
      蒸留酒に比べアルコール度が低くエキス分が多い。日本酒、ビールワイン、紹興酒など)・
     蒸留酒(果実や穀類を発酵・蒸留して造った酒の総称で、アルコール度が高く長期貯蔵に耐える。
      材料により独特の香気がある。ウイスキー、ブランデー、ウオツカ、焼酎など)・
     合成酒(アルコールに糖類・香料などを混合し、清酒に類似させて造る酒。合成清酒。新清酒)
    B酒を飲むこと。酒宴。
    参 : 甘酒二日酔い危険運転致死傷罪酒気帯び登院寝言屋(HP)、
        酒税・たばこ税の税制改正(HP)、酒類総合研究所(HP)
    
    酒に関した言葉 : 酒は、乗るなら飲むな、飲んだら乗るな!
     ●酒は百薬の長酒が酒を飲む酒に飲まれる●酒は人を呑(の)む●赤きは酒の咎(とが)
     ●酒は飲むとも飲まれるな酒の皮を剥く●酒は気違い水●酒飲みの尻切れ襦袢
     ●酒と産には懲りた者がない●酒食らい●酒が回る●酒無くて何の己が桜哉●酒の上
     ●酒の酔い本性(ほんしょう)忘れず●酒飲み本性たがわず酒は本心をあらわす
     ●酒の燗は人肌酒は燗肴は気取り酌は髱酒は詩を釣る色を釣る酒は天の美禄
     ●酒に別腸有り酒は憂いの玉箒酒盛って尻切られる酒と朝寝は貧乏の近道
     ●朝寝酒は貧乏のもと●朝酒は門田を売っても飲め●酒外れはせぬもの●酒を煮る
     ●駆(か)けつけ三杯●酒戻しはせぬもの●酒利(さけき)き●酒焼(さかや)け●酒盛(さかも)
     ●酒癖(さけぐせ)●手酌貧乏●銘酒屋上戸(じようご)下戸(げこ)など。

    寝酒はかえって不眠誘発、日大医学部の兼板講師
     寝酒をすると夜中に目が覚める可能性が高くなる、と、日本大医学部社会医学講座の
    兼板佳孝講師(睡眠疫学)が2006年11月28日、都内でこんな研究結果を発表した。
    兼板講師は「眠ろうと思って酒を飲むことは、かえって不眠を誘発する可能性が示唆された」としている。
     研究は、旧厚生省が2000年に実施した保健福祉動向調査結果を利用。
    20歳以上の男女計約2万5000人分の睡眠やストレスに関するデータを解析した。
     1週間に1回以上寝酒をする習慣がある人は男性48%、女性18%。
    寝酒をする人の割合が最も高いのは男性は55〜59歳、女性は40〜44歳だった。
     「寝付けない」「夜間に目が覚める」「早朝に目が覚める」といった不眠の症状と、
    寝酒との関係を多変量解析と呼ばれる方法で調べたところ、
    「夜間に目が覚める」と寝酒との間に有意な関連があることが分かった。
     うつ状態と睡眠時間との関連についても調査。睡眠が「7時間以上8時間未満」が
    最もうつ状態の人の割合が低く、7時間より短くなればなるほど、
    8時間より長くなればなるほど、うつ状態の人の割合が高かった。
酒が酒を飲む(さけがさけをのむ) : 酒の酔いが回るに従って飲む量は益々増えるということ。
    酒盛りやはしご酒などして、酒飲みが理性を失って大酒を飲むこと。
酒と朝寝は貧乏の近道(さけとあさねはびんぼうのちかみち)
    どんな人でも大酒を飲み朝寝をして仕事を怠(なま)けていれば、忽(たちま)ち貧乏になる。
酒と産には懲りた者がない(さけとさんにはこりたものがない)
    酒とお産では相当辛(つら)く苦しい思いをするのだが、やめたという者もない。
酒に十の徳あり(さけにとおのとくあり) : 酒には十種の良いところがあるということ。
    @百薬の長、A寿命を延ばす、B旅行に食あり、C寒気に衣あり、D推参に便あり、
    E憂いを払う玉ぼうき、F位なくして貴人に交わる、G労を助く、H万人和合す、I独居の友となる、
    の十種の得をいう。
酒に飲まれる(さけにのまれる) : 酒に酔って正気を失うこと。【類語】●酒人を飲む●酒は人を呑む
酒に別腸あり(さけにべっちょうあり) : 体の小さい人でも、大酒を飲む人がいるように、
    酒量の多少は、身体の大小には関係しないということ。
酒の皮を剥く(さけのかわをむく) : 「剥く」は杯の酒を飲まずに零(こぼ)して捨てることから、
    贅沢(ぜいたく)を尽くすこと。浪費を重ねること。
酒の燗は人肌(さけのかんはひとはだ) : 酒の燗は熱くてもいけなく、体温くらいがちょうど良い。
酒飲みの尻切れ襦袢(さけのみのしりきれじゅばん)
    酒飲みは酒代の支払いに追われて、身なりに構(かま)っている余裕がないということ。
酒飲み本性違わず(さけのみほんしょうたがわず) : 酒飲みの人は、どんなに酔っても本性を
    失うものではない。【類語】●上戸(じょうご)本性違わず●酒の酔い本性忘れず●酒の酔い本性違わず
酒は憂いの玉箒(さけはうれいのたまばはき) : 酒は心の憂いを忘れさせ、憂さを掃き去る道具である。
    酒を飲めば沈んだ気持ちも晴れるということ。【類語】●亡憂の物
酒は燗肴は気取り酌は髱(さけはかんさかなはきどりしゃくはたぼ)
    酒を飲むときには、ほどよいお燗(かん)と、肴(さかな)は気の利いた刺身、
    それに若い女のお酌があればこの上ないということ。【類語】●酒の燗は人肌
酒は三献に限る(さけはさんこんにかぎる) : 酒は適量を飲むのが良く、酔いつぶれるほど飲むなということ。
    三献とは古くは公家の接客の礼法で、膳を出して杯に三杯勧めてから膳を引く事を一献として、
    それを三度繰り返すことをいう。
酒は詩を釣る色を釣る(さけはしをつるいろをつる) : 飲酒は詩を誘い出し、更に、色情をも誘い出すものだ。
酒は天の美禄(さけはてんのびろく) : @酒は天から賜(たまわ)った俸禄(ほうろく)であるということ。
    A酒の美味を褒(ほ)めて言う言葉。【類語】●甘露
酒は飲むとも飲まれるな(さけはのむとものまれるな) : 酒は飲んでもかまわないが、
    酒のために酔いしれて本心を失うような飲み方をしてはいけない。
    酒は適度に飲むべきで、「酒が酒を飲む」ようになってはいけないということ。
酒は百薬の長
(さけはひゃくやくのちょう) : 酒は、適量を飲めば、多くの薬以上に健康のために良い。
    この言葉は、漢の王莽(おうもう)の「それ塩は食肴(しょっこう)の将、酒は百薬の長、
    嘉会(かかい)の好(こう)、鉄は田農(でんのう)の本」からきている。
    これは、王莽が塩・酒・鉄を国の専売にするという政策の宣伝のために使ったのだが、
    「酒は百薬の長」というフレーズのみが、酒好きの自己弁護として伝えられたとされる。
    「酒は飲むとも飲まれるな」や「酒極まって乱となる」のことわざもあるので酒はほどほどに。
    【類語】●酒は気つけ薬
酒は本心をあらわす(さけはほんしんをあらわす) : 酔って本性あらわすこと。
    人は酒を飲むと、ふだんはおさえていたことをさらけだすようになる。
酒盛って尻切られる(さけもってしりきられる) : 人に酒をごちそうしたのがあだになって、
    乱暴されることから、好意を尽くしたのに、逆に損をさせられること。
    【類語】●酒買って尻踏まれる●酒買って尻切られる●酒買って乱となる
酒の卸業者(さけのおろしぎょうしゃ) : ビール・発泡酒は、メーカーと特約店契約を結んだ
    食品卸業者を通じて流通している。卸業者は小売業からの値下げ圧力が強く、
    採算が悪化し、1990年代初めの約1800社から、10年で約半分に減った。
    冷蔵物流インフラや受発注システムなどの投資負担もかさみ、
    卸業者の上位10社は過半数が大手商社系になった。
    1885年創業の老舗、明治屋も2005年4月から食品卸事業が三菱商事の傘下に入る。
    ビール大手4社が出荷数量に応じて支払うリベート(報奨金)を2004年末で廃止し、
    リベートを値下げの原資にしていた卸業者が小売側に値上げを提示していたが、
    小売側は「消費不況の時代に『卸を助けるために値上げします』などと消費者に言えるわけがない」
    「消費者の低価格志向は強まる一方。
    値上げする勇気はない」などと2005年2月になっても値上げを見送っている。
ジャパニーズウイスキー → ウイスキー(別掲)
シャンパン(champagne:フランス、champagn:英)シャンパーニュ、シャンペン : 三鞭酒。泡の出るワイン
    発酵によって生じた炭酸ガスを含んだ発泡性白葡萄酒(スパークリングワイン:sparkling wine)の一つ。
    スパークリングワインは各国、地方で製造されており、ドイツでは「ゼクト」、イタリアでは「スプマンテ」、
    スペインでは「カヴァ」、フランスでは「ヴァン.ムスー」と呼ばれ、フランスのパリの
    東北部140キロにあるシャンパーニュ地方産の発泡性ワインだけがシャンパンと呼ばれる。
    しかし、シャンパーニュ地方で造られれば、全てがシャンパンとなる訳ではなく、
    フランスのワイン法であるAOC(原産地呼称統制法)に従って、
    決められた地区の決められた品種のブドウ(赤のピノノワール、白のシャルドネなど)を使い、
    栽培から醸造、そして瓶内2次発酵まですべてが厳密に行われ、
    最終的に品質検査を受けて合格したものだけがシャンパンの名を名乗ることができる。
    本国と日本を含む11カ国に拠点をもつシャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(CIVC)が、
    「シャンパン」の違法な使用に目を光らせている。
    白ぶどう酒に古酒・シロップを加えて2度目の発酵をさせ、
    3年後におりを除いて同質のぶどう酒や糖液を補充し、瓶内で5年以上熟成(二次発酵)させたもの。
    この「瓶内二次発酵法」を考えたのが、ドン・ペリニョンという僧侶で、
    彼の名は、最高級のシャンパンの銘柄になっている。
    酵母が糖分を食べてできた炭酸ガスを瓶の中に閉じこめ、針金でコルクをしばって
    飛ばないようにしてあることから、栓を抜くときポンと音がし、祝宴やイベントなどに用いられる。
    シャンパン以外の普通のワインは、密閉性の無い樽や容器の中で発酵が完了するので、
    出来上がったワインは発泡していないだけのことである。
    したがって、シャンパンというのは、「自然に生まれて溶け込んでいる泡の出るワイン」だと言える。
    シャンパンの主な商標は、「ハイディジーク・モノポール」「パイパー・ハイディジーク」
    「シャルル・ハイディジーク」「ヴーヴ・クリコ」「ランソン・ベール・エ・フィス」などがある。
    甘辛の度合い
     ★Ultra Brut(ウルトラ・ブリュット) : 超辛口(全くリキュールを加えないシャンパン)
     ★Extra Brut(エクストラ・ブリュット) : 極辛口
     ★Brut(ブリュット) : 辛口(甘さに左右されず、純粋にそのシャンパンの持ち味を味わえるという)
     ★Extra Sec(エクストラ・セック) : 中辛口
     ★Sec(セック) : 中甘口
     ★Demi Sec(ドミ・セック) : 甘口
     ★Doux(ドゥー) : 極甘口
    シャンパンの色
     ★Rose(ロゼ) : 薄紅色のシャンパン
     ★Blenc(ブラン) : 通常の白いシャンパン
     ★Blanc de Blancs(ブラン・ド・ブラン) : 白葡萄だけでつくったもの
     ★Blanc de Noirs(ブラン・ド・ノワール) : 黒葡萄だけでつくったもの
酒類販売業免許(しゅるいはんばいぎょうめんきょ) : 酒税法に規定される酒類の販売を行うための免許。
    卸免許と小売業販売免許があり、「酒販免許」ともいう。
    酒類を継続的に販売するには、酒税法に定める販売管理体制などを満たしたうえで、
    販売場ごとにその所在地の所轄税務署長の免許を受ける必要がある。
    酒類販売業免許を本店が受けている場合でも、支店が酒類販売業を開始する場合は、
    その支店の所轄税務署長から新たに免許を受ける必要がある。
    無免許で酒販売業を行った場合の罰則 : 免許を受けないで酒類の販売業を行った場合、
     酒税法により1年以上の懲役または50万円以下の罰金に処することとされている。
     売り上げを申告しないと追徴課税される。
    種類
    卸免許 : 酒類販売業者や酒類製造者に販売する免許。大きく分けて次の様な体系となる。
     ●全酒類卸売業免許 : 原則として全酒類を扱うことができる。
     ●ビール卸売業免許 : ビールのみを販売することができる。
     ●洋酒卸売業免許 : 果実酒類、ウイスキー類、スピリッツ
                   リキュール類、雑酒等を販売することができる。
     ●輸出入酒類卸売業免許 : 輸出される酒類と輸入される酒類を扱うことができる。
     ●特殊酒類卸売業免許 : 酒類事業者の特別の必要に応ずるためのもので、酒類製造者の本支店、
                      出張所に対する免許、酒類製造者の企業合同に伴う免許、
                      酒類製造者の共同販売機関に対する免許、期限付酒類卸売業免許。
    小売業免許 : 酒類を小売店等で販売するために必要な免許。大きく分けて次の様な体系となる。
     ●一般酒類小売業免許 : 原則として、全ての品目の酒類を小売(通信販売を除く)。
                      することが出来る酒類小売業免許をいう。
     ●通信販売酒類小売業免許 : 2都道府県以上の広範な地域の消費者等を対象として、
       商品の内容、販売価格その他の条件をインターネット、カタログを送付する等により提示し、
       郵便、電話その他の通信手段により売買契約の申込みを受けて当該提示した条件に従って
       酒類を小売する場合に限定して、付与することとした酒類小売業免許をいう。
       ただし、販売出来る品目は国産酒は地酒等、品目ごとの課税移出数量が、
       すべて3000キロリットル未満である小さな製造場で製造されたもの、または輸入酒類に限られる。
       販売場の所在する同一の都道府県内のみの消費者等を対象として酒類の通信販売を行う場合
        又は酒類の通信販売と併せて酒類の店頭小売販売を行う場合には、
        一般酒類小売業免許の取得を要す。
     ●特殊酒類小売業免許 : 特殊酒類小売業免許とは、酒類の消費者等の特別の必要に応ずるため、
                      酒類を小売することが認められる酒類小売業免許をいう。
焼酎(しょうちゅう) = 焼酎(別掲)
スコッチウイスキー → ウイスキー(別掲)
スピリッツ(spirits) : @蒸留酒。本来、欧米ではアルコール(酒精)、あるいはウイスキーブランデーや、
     ジン・ラム・ウォツカ・テキーラの四大メジャーなどアルコール分の強い蒸留酒の総称をいう。
     わが国の酒税法では、スピリッツ類は「スピリッツ」と「原料用アルコール」という品目に分類されており、
     焼酎・ウイスキー・ブランデーを除いた蒸留酒で、エキス分が2度未満のものをいう
     (エキス分2度以上の甘口のものはリキュール類として区分)。
     代表的なものとしてラム、ウォツカ、ジン、テキーラがこれに属する。
     ラムはサトウキビの糖蜜(とうみつ)を原料として、発酵、蒸留してつくる。特有の甘い香りと味がある。
     ウォツカはオオムギなどのデンプン質を糖化、発酵させ、連続式蒸留機(パテントスチル)で
     蒸留したアルコールを白樺(しらかば)炭の層を通して精製したもので、無臭で甘い味が特色。
     ジンは穀類を原料とし、ジュニパーベリー(ネズの実)を加えて蒸留した酒で特有の香りをもつ。
     このほかにメキシコ原産のテキーラやスカンジナビア諸国のアクアビットがある。
    A(sprit)肉体(物質)に対する精神。魂、真髄、霊魂、息、呼吸、勇気、活気。
     ウイスキーの語源は「生命の水」で、ブランデーも「オード・ヴィー(命の水)」と呼ばれ、
     スピリッツを作る職人たちの魂が込められたお酒の意味もある。
ソムリエ(sommelier:仏、wine steward:英)ワインスチュワード : ワインに関する専門的知識をもち、
    レストランなどで客の相談に応じてワインを選ぶ手助けをする給仕人。ワイン係。
    ソムリエは2000年4月から厚生労働省の職業分類に加わり、職業として改めて認知され、
    日本でソムリエになるには、飲食サービス業に5年以上従事し、
    現在も従事している方(または飲食サービス業に3年以上従事し、現在も従事、
    かつ日本ソムリエ協会に入会して3年以上経過した方)が対象で、
    日本ソムリエ協会の呼称資格認定試験に合格しなければならない。
    したがって、ソムリエとは資格認定試験に合格した人に与えられる呼称のことである。
    資格試験取得のほかにキャリアや深い見識が加わり、「ソムリエ」→「シニアソムリエ」→
    「マスターソムリエ」と格が上がる。ちなみに、ワインアドバイザーは3年以上の実務経験が必要で、
    ワインエキスパートは実務経験の必要はない。 参 : 社団法人・日本ソムリエ協会(J.S.AのHP)
地ビール = 地ビール(ビール関連に別掲)
電気ブラン(でんきぶらん) : 東京都台東区浅草にある「神谷バー」の創業者、
    神谷伝兵衛(かみやでんべえ)(1882〜1986)が作ったブランデー風アルコール飲料の商品名。
    当時電気が珍しかった明治時代に誕生した、ブランデーベースのカクテルで、
    文明の最先端を表す「電気」にブランデーの「ブラン」を合わせたのが名前の由来である。
    金持ちしか飲めない舶来のブランデーに似た美酒をだれもが飲めるようにと、
    初代・伝兵衛が研究を重ねて出来たモダンな庶民の酒なのである。
    神谷バーが開業した2年後に販売が開始され、琥珀色ででとろみがあり、
    ほんのりと甘く歴史を感じるカクテルで、ブランデーをベースに白ワイン・ジン・
    ベルモット・キュラソーや薬草などを配合した、酒精度40%のカクテルだが、
    材料の詳細、配合の割合は今も秘密にされている。発売当初は「電氣ブランデー」という名で、
    その後「ブランデー」ではないことから1957(昭和32)年に現在の商標に改められた。
    製造・販売元の神谷酒店は、1960(昭和35)年にオエノンホールディングス傘下の
    「合同酒精株式会社」と合併して「合同酒精」が生産している。
    現在発売中の「デンキブラン」は、1983(昭和58)年に新規製造されている。
    度数により、電気ブラン(30度)、電気ブランオールド(40度)の2種類がある。
    神谷バーのメニューでは前者をデンキブラン、後者を電氣ブランとしている。
    発祥地の浅草「神谷バー」でしか飲めないと誤解している人も多いが、普通にボトルで購入できる。
    2010年秋、製造元の合同酒精が飲食店向けにハイボールキャンペーンを行ったところ、
    3カ月間で約1400店が新規取り扱いを始め、ライト志向の若者にまで飲まれるようになってきたという。
    電気ブランのアルコール度数は、電気ブラン(30度)、電気ブランオールド(40度)の2種類だが、
    炭酸割の電気ブランハイボールでビール並みの軽さを実現し、
    少し甘くてさっぱりした飲みやすいお酒になっている。
    飲み方 : 基本的にはよく冷やしてストレートで飲む。
     神谷バーでは、注文すると口直しの氷水のグラスと共に運ばれてくる。
     さらに同店では生ビールをチェイサーにして交互に飲むのが流儀とされ、
     1杯70ミリリットルで260円だが、3杯以上飲み干すと、「口の中がしびれる」
     「腰が抜けて、歩けなくなる」という伝説まである。
     人によっては、黒ビールをあわせる場合もある。肴には冷たい魚介類料理が合うとされる。
生ビール = 生ビール(ビール関連に別掲)
日本酒(Japanese rice−wine、sake)にほんしゅ : 日本特有の。特に、清酒をいう。
    灘の酒のように「硬水」で醸造すると「辛口」になり、伏見の酒のように「軟水」だと「甘口」となるそうだ。
    日本酒の種類
     1、純米(醸造)酒 : 精米歩合70%以下の米・米麹と水のみを原料とした清酒。
    
     純米酒(白鶴)
    
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     埼玉県の純米酒「神亀」
     2、普通(醸造)酒 : 米、米麹、水及び醸造アルコールを原料とした清酒。
     3、増醸酒    : 米、米麹、水のほかに醸造アルコール、ブドウ糖・水飴などの糖類、
                 有機酸、アミノ酸塩などを原料にした清酒
     4、本醸造(清)酒 : 精米歩合70%以下の米、米麹と醸造アルコール、水を原料とした清酒。
                 また、醸造アルコールの添加量が制限されている。
     5、吟醸酒 : 別掲
    日本酒のタイプによる呼称
     生酒(なまざけ) : 製成(醸造)後、通常タンクに貯蔵前と瓶詰めする前の2回火入れ(加熱処理)を
      行い殺菌処理をするが、その火入れを一切しない清酒のこと。
      醪(もろみ)を搾っただけの、生まれたままの日本酒なので酵母や酵素が生きていて、
      しぼりたてのフレッシュな味わいと華やかな香りが楽しめるので、
      通常は冷やで飲むことが多いが、当然品質の劣化は早いので、冷蔵庫での保存は必須である。
      ちなみに、生酒(きざけ)と言えば、混ぜ物のない純粋の酒、生一本の酒をいう。
     にごり酒(にごりざけ) : 醗酵が完了する直前の醪を目の粗い布で漉(こ)したり、
      おりを除いたりしないので、醪の成分が残った白く濁った白濁酒で、
      甘口でアルコール度数が高いものが多い。出荷のとき加熱、殺菌していないものを
      「活性にごり酒」や「活性酒」といい、酵母や酵素が生きたままである。
      にごり酒の注意!!
      ●開栓前には絶対に振らない。
      ●開栓直後は中身が噴き出す可能性がある。体(特に顔)をキャップから離して、
       片手を瓶口下に添え、もう一方の手で開ける。また周りが汚れても良い場所で開けましょう。
      ●開栓前に瓶を洗い、あらかじめ酒の下にたらい等(直径30〜50cm、高さ10cm程度のもの)を
       置き、開栓直後に調理用のボールを反対にして噴き出し口にかぶせる様にすると、
       噴き出した酒の流出は最小限で済む。
      ●開栓時は汚れても良い服装で。
      パーティー等で開栓するだけでエンターテイメント性があるが、
      酒がこぼれて勿体無いという方にはおすすめ出来ません。
       三重県上野市千歳41番地の2にある「合名会社・森喜酒造場」の
      「るみ子の酒」(活性濁り生原酒)は、テレビで放映されて有名になったが、
      酵母や酵素が生きているため炭酸ガスを含み、熟成度や振動によっては栓を抜いたときに、
      酒がガスと一緒に噴出し、その高さは4メートルにもなり、壜内の酒は4分の1程度しか残らない。
      したがって、屋外(花見など)で栓を抜きましょう。
      「日本酒のシャンパン」とも呼ばれるそうだが、栓は飛んでも酒は飛ばないようにしてほしいね。
       
      るみ子の酒(1.8 L:通販で3150円)    るみ子の酒・直汲み(1.8L:3675円、720mL:1837円)
     原酒(げんしゅ) : 通常、日本酒は搾り終えた後に水を加えて(割水)アルコール度数を調整するが、
      この加水調節をしない酒のことで、当然アルコール度数は高くなる。
      風味は濃醇(のうじゅん)で、湯や水で割ってもおいしい。
    奉納樽酒 : 全国の酒蔵から奉納された菰樽(こもだる)
    
    住吉大社の奉納樽酒(2011.4.3撮影)
    
    春日大社の奉納樽酒(2011.4.2撮影)
    参 : ワイン白酒焼酎ビール古酒二日酔い
バーボンウイスキー → ウイスキー(別掲)
発泡酒(はっぽうしゅ) = 発泡酒(ビール関連に別掲)
ビール = ビール(ビール関連に別掲)
ビール風飲料 = ビール風飲料(ビール関連に別掲)
ブランデー(Brandy) : 果実酒からつくった蒸留酒の総称。語源は焼いたワイン(ヴァン・ブリュレ)から。
    フランスではオー・ド・ビィ(eau−de−vie:生命の水)とよんでいる。
    ドイツ語でブラントバイン(Branntwein)、日本では「火酒」と訳している。
    主に白ブドウのワインを蒸留して樽に入れ、熟成して製造する。
    単にブランデーと言った場合は通常、ブドウが原料のワインを蒸留して作られたものを指すが、
    リンゴから作ったアップル・ブランデーやサクランボから作ったチェリー・ブランデーも存在する。
    アルコール度数は40度弱から50度程度と高めである。
    一般的には果実酒を蒸留した酒であるが、わが国の酒税法上の定義では次の3つに分類される。
     @果実または果実と水を原料として発酵させ、ついで蒸留したもの。
     Aできあがった果実酒(果実酒粕(かす)でもよい)を蒸留したもの。
      @、Aともに蒸留時に留出物のアルコールは95%未満である必要がある。
     B前記の@、Aにスピリッツ、香味料などを加えたもの。
    おすすめの使い方
    ★ステーキなどの肉料理やお菓子の香りづけにおすすめ。
    ★トマトの煮込みに使えば、こっくりした味になり、ご飯にもパンにもよく合う。
    ★照り焼きダレに加えれば、風味豊かに仕上がる。
    
    ブランデー(フランス産)
    
    同上
    
    同上
    
    ブランデー(サントリー、V.S.O)
    
    ブランデー(サントリー、X.O)
    
    ブランデー(ニッカ、X・O)
    
    ブランデー(ニッカ、X・O)の白瓶
茅台酒(mao tai wine)まおたいしゅ、マオタイチウ : 中華人民共和国の高粱(カオリャン、蜀黍)を
    主な原料とする代表的な蒸留酒(白酒:パイチウ)。強い芳香があり、飲み干してもなお香りが残る。
    名前は原産地の茅台(貴州省北西部仁懐市茅台鎮)に由来する。
    この酒は1915(大正4)年に開催されたサンフランシスコ万国博覧会で金賞を受賞したことなどから、
    1951年より「国酒」と称するようになった。毛沢東がリチャード・ニクソン大統領をもてなし、
    周恩来首相が田中角栄首相をこの酒で接待したことや、
    実際中国ではしばしばお祝いの宴席で乾杯に用いられることなどから、名実ともに国酒といえる。
    1972(昭和47)年の日中国交回復のパーティーの檜(ひのき)舞台に登場して一躍有名となった。
    麦、小豆(あずき)を粗砕し、水で練り固めてつくった麹(こうじ):きょくし)と
    蒸したコウリャンと少量の水で半固形のもろみをつくり、穴蔵の発酵槽(窖子:ジヤオツ)で
    密閉発酵させて蒸留し、これを甕(かめ)に入れて長期間貯蔵熟成させる。
    発酵に9カ月、熟成には2〜3年を要する。香りの成分には、カプロン酸、カプリン酸など
    高級脂肪酸のエチルエステルや、酢酸エチル、酢酸イソアミルなどのエチルエステルが多く、
    わが国の焼酎(しょうちゅう)ウイスキーの香りの成分と異なっている。
    当初、アルコール度数は65%であったが、近年35〜47%に下げられている。
    飲みすぎても二日酔いせず、むしろ適度の飲用は健康に良いとされる。
    周恩来は風邪を引いても薬は飲まず、茅台酒を飲んで治したという。
    産地である茅台独自の気候風土のなかで5年の歳月をかけて蒸留される。ワインのように古酒もある。
    
    茅台酒(400ml、アルコール分52%)2004年12月15日製造
洋酒(foreign liquor、wine)ようしゅ : 西洋(主にヨーロッパ・北米)から渡来した酒(アルコール飲料)、
    また、その製法に倣(なら)って製造した酒。広くはビールワイン、葡萄酒(ぶどうしゅ)などの
    醸造酒も含まれるが、通常「洋酒」という場合、蒸留してつくるウイスキーブランデー
    あるいはスピリッツ類のようにアルコール分の強い酒をさすことが多い。ちなみに、
    酒類は醸造酒(ワイン等)、蒸留酒(ブランデ−等)、浸出酒(リキュ−ル、マラスキ−ノ等)に大別される。
    最古の酒類であるワインの醸造が始まったのは、紀元前6千年頃で、
    弥生時代初期に生まれた日本酒よりずいぶん早くから飲まれていた。
    そんな歴史の長い洋酒だが、日本に渡来したのは遅く、室町時代後期に
    フランシスコ・ザビエルが諸国の大名にワインを献上したのがきっかけとされている。
    原料にはオオムギ、コムギ、ライムギ、トウモロコシなどの穀類、
    ブドウリンゴ、サクランボなどの果実、またジャガイモやサトウキビなどが用いられる。
    蒸留法としては、ポットスチル(単式蒸留機)による伝来の方法と、近代的な
    パテントスチル(連続式蒸留機)によりアルコールを蒸留する方法とがある。
    前者は蒸留が不完全であるため、アルコール以外の成分が混じって原料の持ち味を生かした酒ができ、
    後者は95度ぐらいの純粋に近いアルコールを留出するため、これに香味を加えたり、
    水で薄めたりして飲用する。
    商標法施行規則第6条別表に定めるところでは、商品類として「洋酒」があり、
    具体例としては「ウイスキー、ウォッカ、ジン、ビタース、ブランデー、ラム、リキュール」と定められており、
    ビール、ワイン、中国酒は別商品類に分類されている。
    一方、日本洋酒輸入協会は、日本国外において製造され輸入される酒類を輸入洋酒としワイン、
    ブランデー、ウイスキー、リキュール、ビール等と例示している。
ラム(rum、ron:スペイン) : ラム酒。別名「ネルソンの血」。サトウキビの搾り汁から砂糖を取り除き、
    糖蜜の状態にさせた醸造酒を発酵・蒸留して作られる、西インド諸島原産の蒸留酒。
    連続式蒸溜機で蒸溜・熟成した「ライト・ラム」、単式蒸溜機で蒸溜したのち内側を焦がした樽で
    熟成した「ヘビー・ラム」、連続式蒸溜機もしくは混合ブレンドを経た「ミディアム・ラム」の3つに大別され、
    色によって、「ホワイト・ラム」、「ゴールド・ラム」、「ダーク・ラム」などにも分けられる。
    カリブ海のバルバドス島が発祥の地とされ、島の住民たちがこの酒を飲んで騒いでいる様子を、
    イギリス人がrumbullion(デボンシャー方言で「興奮」の意)と表現したのが名の由来だとされる。
    サトウキビ栽培地域の拡大に伴いラム酒も広まっていき、
    南北アメリカやアフリカでも作られるようになった。また、他の地域でも、
    ラムの原酒を輸入して熟成を行った上で出荷するということも行われるようになった。
    三角貿易によってヨーロッパに広まった、哀しい歴史を秘めた酒でもある。
    ラムは、比較的イギリスと関係の深い酒である。かつてイギリス人は、ラムのことを「憩いの水」とも
    呼んでいた。これは、1609年にジョージ・サマーという者の船がバミューダ島に向かっていた折、
    ハリケーンに遭い難破しそうになるということがあり、この時、船の乗組員は死の恐怖に直面したが、
    ラムを飲んで心の平穏を保ったことに由来するという。
    18世紀、ラムはイギリス海軍の支給品となり、エドワード・バーノンという提督が強烈なラムの
    アルコールを薄めた水割りラムを支給することにした。これをグロッグという。
    グログラムという生地でできたコートを着ていた提督のあだ名から、グロッグは由来している。
    泥酔を意味するグロッギーは、やがて日本で訛り、「グロッキー」になった。
    おすすめの使い方
     ★お菓子やカクテルに多く利用される。
     ★溶かしたチョコレートにラムを混ぜ合わせ、市販のウエハースに塗って冷蔵庫へ入れ、
      1〜2時間ほどおけば、ラムフレーバーのチョコウエハースが出来る。
リキュール(liqueur) : 醸造酒や蒸留酒(スピリッツ)または純アルコール液に香料、色素を加えて
    香味づけをし、果実、ハーブ、種子、草根木皮などの風味をスピリッツに移し、
    砂糖やシロップの甘味や着色料などを加えた特有の芳香がある、アルコール分の強い、甘い酒である。
    そのまま飲むこともあるが、多くはカクテルの材料や菓子の風味付けなどに使う。
    わが国の酒税法でいうリキュール類とは、製成された酒類と糖類、香味料、色素を原料とし、
    アルコール分が15%以上、エキス分が2%以上のものである。ただし、清酒、合成清酒、
    焼酎、みりん、ビール、果実酒類、ウイスキー類、発泡酒に該当するものは除かれる。
    
    リキュール(サントリーのヘルメス・モカ720ml)。50年くらい前の酒で、製造していないかもしれない
ワイン(wine) :  @葡萄(ぶどう)酒。広い意味では果実から造る醸造酒のことをいうが、
     一般的には、葡萄の果実または果汁を発酵させた葡萄酒をワインという。ブランデーも葡萄から
     造られるが、こちらは発酵後、さらに蒸留してアルコール度を高めた蒸留酒である。
     ワインが、ビール日本酒と決定的に違うことは「醸造の過程で水を使わない」こと。
     だから原料となる葡萄の品質がそのままワインの品質となって現れる。
     人類が最も古く紀元前3、4千年の頃から造っていた最古のといわれ、宗教との結びつきも強い。
     文献では紀元前2000年頃の古代バビロニアに流布されていた叙事詩に出てくるのが最古のもので、
     この詩のおかげでブドウ酒がエジプトやギリシャ、さらに西ヨーロッパにも広まった。
     ヨーロッパではワイン造りの歴史は数千年の歴史があるが、日本に渡ってきたのは室町時代で、
     ポルトガルの宣教師フランシスコ・ザビエルが1551(天文20)年に周防(山口)城主・大内義隆に
     献上したのが最初の記録とされ、「本朝食鑑」(1957年)には、江戸時代は薬酒として用いたが
     飲用としては日本人の嗜好に合わず普及しなかったとの記述がある。
     日本でワイン造りが始まったのは明治時代の初めからで歴史は浅い。
     ワインだけの特徴として、瓶詰されてからも熟成することが挙げられる。
     ウイスキーやプランデーは樽で熟成されることで味がよくなるが、
     ワインは、瓶詰後も瓶の中で熟成し、味を高めていく。
     赤ワインと白ワインではぶどうの皮を漬け込んで発酵させるか、果汁のみを発酵させるかの違いがある。
     原産地統制名称(AOC)(げんさんちとうせいめいしょう) : 「原産地呼称統制法」とも呼ばれ、
      ワインではラベルに「ボルドー」などの地区名、「マルゴー」などの村名のほか、
      「ロマネ・コンティ」といった畑の名前が入る場合もある。
      産地ごとにブドウの品種が定められる。醸造や熟成の方法も細かく定められる。
     ワインの種類 : 一般的に色によって「赤ワイン」「白ワイン」分類されている。
      原料の葡萄の種類によって製法・味・色などが異なるが、普通、「赤ワイン」「白ワイン」
      「ロゼワイン」に大別し、ほかに「スパークリングワイン」などが存在する。
     赤ワイン : 紫や赤など色のついたブドウを使い、果皮や種をを入れたまま発酵させて造る。
      渋みの強いものから軽いものまで、味わいはさまざまで、肉料理との相性は抜群である。
      おすすめの使い方
       ★ハヤシライスのルーに少量加えれば、コクのあるおいしさに仕上がる。
       ★肉団子の具材に少量混ぜ合わせれば、肉のうまみがアップする。
     白ワイン : 白ブドウを原料にし、果汁のみを発酵させて造る。果皮や種は取り除くため、
      赤ワインのような渋みは控えめで、辛口から甘口まで、幅広い風味が楽しめる。
      おすすめの使い方
       ★強火で煮詰めた白ワインをホワイトソースに加え、さらに粉チーズを加えてよく混ぜ合わせ、
        最後に塩・コショウで味を調えれば、よりクリーミーで濃厚に仕上がる。
      
      ロゼワイン(徳山「巨峰」)
     スパークリングワイン(sparkling wine) : 発泡性白葡萄酒のこと。
      発泡性ワイン全てを「シャンパン」と呼ぶ人がいるが、「シャンパン」は
      「シャンパーニュ地方で規定の葡萄、方法で造られた瓶内二次発酵ワイン」のことなので、
      クリスマスにスーパーなどで売っている「炭酸ワインもどき」は決してシャンパンではない。
     ボージョレ・ヌーボー(Beaujolais nouveau)ボジョレー・ヌーヴォー、ボージョレ・ヌーヴォーなど
      商品名の表記はワイン販売メーカーですべて異なり、商標登録やライバル意識のせいとか。
      しかし、新聞各社はボージョレ・ヌーボーに、テレビ各局はボジョレー・ヌーボーに統一している。
      新聞やテレビには原則として「ヂ」「ヅ」「ヰ」「ヱ」「ヲ」「ヴ」は使わないのである。
      ボジョレー(Beaujolais)とは、フランス南東部・リヨンの北に位置するワインの産地であり、
      しばしばこの地のワインそのものを指す。毎年11月第3木曜日に解禁される特産品の
      新酒をボージョレ・ヌヴォー(Beaujolais nouveau)という。
      ぶどうの収穫後1カ月程度で出荷できるのは、炭酸ガス処理をして赤い色を出しつつも
      酸味とタンニン分の渋味を抑えているからである。
     ワインの飲みごろ
      ワインはヌボー(新酒)は例外として、一般には熟成させた後に飲み頃を迎える。
      熟成にはタンクまたは樽熟成と瓶熟成がある。熟成期間は国産ワインの場合、
      白ワインで1〜3年、赤ワインは2〜5年で飲み頃になるが、なかには、
      10年の時が経って飲み頃をむかえる高級ワインもある。
      1000円クラスのワインは熟成させて飲むワインではないので、買ってきたら、なるべく早く飲む。
      また、「ロゼワイン」、赤の「ボジョレー」、ロワール地方の白「ミュスカデ」は長く置くワインではない。
      ボジョレー・ヌーボーは、解禁日から、その年いっぱいまでに飲むのがベスト。
      逆に、ヴィンテージの記してあるワインで、よい年のものは寝せてから飲んだ方がおいしいく、
      白なら5年以上、赤なら10年から20年くらいが飲みごろである。
      また、ヴィンテージの記してあるワインでも、よい年でないものは飲みごろのピークが早く来るので、
      大体3年から5年の間に飲むのが、おいしく飲める時期とされる。
     飲みごろの温度 : 同じワインでも温度が違えば味わいも違って感じられ、
      温度が高すぎれば一般的に味に締まりがなくなり、
      冷やしすぎればまろやかさが失われ、香りの立ちが少なくなる。
      赤ワイン : 季節によって異なるが、大体18℃プラスマイナス2℃くらい。
       赤ワインは、ほぼ温室(口に含んだときに温度差を感じない程度)で飲むのがおいしい。
       ただし、ボジョレー・ヌーボーのような若飲みタイプだとやや低く、
       12℃から13℃くらいがおいしいとされる。
      白ワイン : 赤ワイン以外は冷やして飲み、甘口になるほど低い温度になる。
       これは、人間の舌は低温になるほど甘さを感じにくくなるからである。
       白ワインの辛口は7℃〜10℃、甘口は4℃くらい。ロゼは白ワインと同じくらいで、
       スパークリングワインは6℃〜7℃くらい。冷蔵庫なら、白の辛口で1時間くらい、
       スパークリングで2時間くらい冷やせば適温になる。ちなみに急いで冷やしたいときには
       冷蔵庫より氷水を使うのがベストで、肩までつけておけば20〜30分程度で冷える。
     ワイン(ブドウ酒)の効能(栄養成分など)
      赤ワイン : ブドウを丸ごと発酵させるので種子や果皮に含まれるタンニンやアントシアニン
       フラボイドなどの成分を総称したポリフェノールが大量に溶け出しており、
       これが活性酸素を消却する働きをして動脈硬化脳血栓心臓病を予防する。
       また細胞の酸化も防ぐためガン老化防止に役立ち、
       最近ではアルツハイマー病の発症率が低くなるともいわれている。
      白ワイン : ポリフェノールは少ないが殺菌作用は強力で、大腸菌やサルモネラ菌、
       赤痢菌には赤の2倍の力を発揮し、食中毒を防止する。
      このほか赤、白ともに体内のナトリウムを排出させるカリウムを多く含み、
      高血圧を予防し新陳代謝を活発化させる。
     ワインの保存
      ワインの理想的な保存温度は14℃〜15℃、湿度は75%くらいとされているが、
      なるべく「振動が少なく、暗く、温度差がないところ」に保存しする。
      適温にすることよりも、温度差が激しいことがワインにはよくない。保存するときは横にし、
      箱に入れたり、新聞紙にくるんでビニール袋に入れるようにする。冷蔵庫ではワインには
      温度が低すぎるので、冷蔵庫に入れるのは飲む前だけで、長期保存はしない方がよい。
      飲み残しのワイン
      空気のふれる面を少なくして酸化を防ぐために縦置きとする。
      小さいびん(ハーフボトルの空きびんなどが便利)に移し替えておくと、
      さらに効果的だが、いずれにしても飲み残しは2〜3日以内に早く飲むほうがよい。
      残った量が少ないようなときは料理用に。赤ならば、肉を煮込んだり焼く前の漬け込みに使うと
      肉を柔らかくする効果がある。また、白は手軽な風味付けになる。
    A果実あるいはそのしぼり汁を発酵させてつくった醸造酒。
    B洋酒。日本酒
ワインエキスパート
    ワイン関係の資格では、(社)日本ソムリエ協会認定のソムリエ
    ワインアドバイザーがあるが、いずれもプロ対象の資格。
    「一般でも挑戦できる認定試験を」とのアマチュアのワイン愛好家からの要望に応えて、
    同協会が1996(平成8)年にスタートさせたもので、認定試験を受験し、
    合格したときに取得できるワインに関する資格。
    日本ソムリエ協会にて1次試験、2次試験と2つに分かれており、1次は筆記試験、2次は口頭試問、
    デギュスタシオン(利き酒)がある。20歳以上であれば、誰でも認定試験に挑戦できるため、
    飲食業などで働いているひとのためのソムリエやワインアドバイザーと違い、
    一般のワイン愛好家を対象にしているので、毎年公務員や銀行マンなど、
    さまざまな職種のワイン通が受験し、受験者数も年々増加している。
    この資格を取得すると、ワインの品質判定に的確なる見識を持っていると認められたことになり、
    料理教室の先生や飲食・サービス業界をめざす人なら、取得すればアピールポイントになる。
    2003年の受験者数は1,326名。そのうち合格者は628名と合格率はおよそ47%。
    現在日本には2,910名のワインエキスパートがいる。
























































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