桜関連(YSミニ辞典)

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河津桜(かわづざくら) : 静岡県賀茂郡河津町で毎年2月上旬〜3月に満開になる早咲きので、
    染井吉野とは違って濃いピンク色で、開花時期が早く、長く咲き続ける特徴がある。
    寒緋桜と早咲き大島桜の自然交配種と言われており、落葉高木で、
    樹形は広卵状で樹皮は紫褐色で光沢がある。花形は平開形で一重のやや下向きであり、
    花弁は5枚の円形で無毛である。色は蕾の時は濃紅色だが、満開時は淡紅色になる。
    人気のある桜で全国に広がりつつあり、台湾にも移植されている。
    
    河津桜と富士(壁紙村より)
    河津桜の原木は、伊豆急河津駅から天城方面に向かって1.2kmの地点、飯田氏の庭にある。
    現在は、樹齢約50年・樹高約10m、樹巾約10m、幹周約115cmである。
    河津町田中の飯田勝美氏(故人)が1955(昭和30)年頃の2月のある日に
    河津川沿いの冬枯れの雑草の中で芽吹いている桜の苗を見つけて、現在地に植えたものである。
    1966(昭和41)年から開花が見られ1月下旬頃から1カ月にわたり咲き続けた。
    この桜は、河津町に原木があることから、1974(昭和49)年に河津桜と命名され、
    1975(昭和50)年に河津町の木に指定された。
    河津桜の開花時期は、その年の気候に左右されるが、例年は、1月下旬から蕾をつけだし
    2月上旬から花を咲かせ、開花時期は、ほぼ1カ月間の長期間にわたり、
    ひと足早い春の訪れを感じることができる。
    萩の河津桜 : 吉田松陰の縁で山口県萩市と姉妹都市になっている静岡県下田市に
     在住していた個人から苗木の寄贈を受け、2004年から5年かけて植樹し、
     萩市椿東の道の駅「萩しーまーと」周辺に約160本の川津桜が植えられている。
     毎年2月下旬に開花し、「萩しーまーと」を訪れた人や、
     近くの笠山椿群生林で開催の「萩・椿まつり」帰りの観光客の目を楽しませている。
    
    萩の河津桜(2010.3.7撮影)。少し遅く葉が出ていた。
    
    同上
    参 : 河津町役場(HP)、河津町観光協会(HP)、
        [YouTube](河津桜まつり)、[YouTube](伊豆、河津さくら開花)
サクラ(cherry) : @バラ科サクラ属の落葉高木または低木の。4月7日の誕生花。花言葉は「高潔」。
     「桜」は旧漢字では「櫻」と書き、「貝の首飾りで着飾った女性のような木」という意味である。
     日本のバラ科の国花で、花といえば桜のこと。櫻に関することは「」へ。
     日本には自生種が9種、自然の交配種が約20種、園芸品種が300種以上で、約340種の桜がある。
     その花びらは、うすいピンクから黄色、緑色などとさまざまで、
     国内品種の8割を占めるのは「染井吉野(ソメイヨシノ)」である。[季語]春−植物。
     桜の種類は、自生の「山桜」と栽培種の「里桜」の2つに分類される。
     山桜は、「山桜(ヤマザクラ)」、「大山桜(オオヤマザクラ)」、「大島桜(オオシマサクラ)」、
     「霞桜(カスミザクラ)」、「江戸彼岸(エドヒガン)」、「豆桜(マメザクラ)」、「高嶺桜(タカネザクラ)」、
     「深山桜(ミヤマザクラ)」そして、養命酒でお馴染みの「丁字(ちょうじ)」を冠した
     「丁字桜(チョウジサクラ)」の9種類しかないが、里桜は園芸用につくられた品種で、
     その数は300種以上で、最も有名な品種が「染井吉野(ソメイヨシノ)」である。
     桜の花の色も、白色から薄紅色、薄紫色もあれば純白もありと、
     品種の数だけ濃淡を含めてさまざまな種類がある。
     染井吉野は、江戸末期に江戸染井村(現:東京都豊島区駒込付近)の植木職人が考案した
     オオシマザクラとエドヒガンの交雑種である。当時の「吉野桜」の名は、
     1900(明治33)年に吉野の山桜と区別するため「染井吉野」という名に変更された。
     桜は花びらの枚数によって呼び名が違い、「一重咲き」は花びらが5枚、
     「八重咲き」は花びらが10枚以上、「菊咲き」は花びらが100枚以上で、
     菊咲きの桜として有名なのが金沢の兼六園菊桜で、花びらが300枚以上もあるものがある。
     「開花」とは花が数輪(3〜5輪)以上咲いた状態で、「開花宣言」は花が5、6輪開いた状態となったとき。
     「満開」とは発芽の約80%以上が咲いた状態で、開花から約1週間後に満開になる。
     「平年並」とは平年の開花日との差が±2日以内。「早い」とは平年の開花日より3日以上早い。
     「遅い」とは平年の開花日より3日以上遅い。
     花見 : 「花見」といえば「桜」を思い浮かべるが、奈良時代には「梅」を指していた。
      桜が主流になったのは平安時代後期からで、起源は諸説あるが、
      安土桃山時代秀吉の吉野、醍醐の豪華絢爛な宴を頂点として、広く行われてきた。
      庶民の間に広まったのは江戸時代の八代将軍吉宗の頃である。
      今では、花を愛でるというよりも、宴会、場所取り、酔っ払いの方の感が強い。
     
     周南緑地公園の吉野桜
     
     大阪造幣局の八重桜(大阪のK.Kさん提供)
     
     住吉大社の吉祥殿前に咲いていた桜(2011.4.3撮影)
     
     周南市明神の藪近くの山桜
     
     ニオイザクラ(大阪市東住吉区長居公園)
     
     同上
     
     京都・仁和寺の御室桜(おむろざくら)2011.4.12撮影
     
     鳥取県倉吉市の「極楽寺」の境内にある枝垂れ桜(鳥取の錦織梨園 錦織さん提供)
     日本三大桜名所 : 高遠(長野県高遠町)、吉野山(奈良県吉野町)、弘前城(青森県弘前市)
     日本三大桜
      ★三春滝桜(みはるたきざくら)福島県田村郡三春町大字滝字桜久保地内にある
       エドヒガン系の紅枝垂れ桜で、高紅色の花をつけた枝が地面近くまで垂れ下がる姿から、
       滝桜という名がつけられた。 推定樹齢千年以上と伝えられ、樹高12m、幹は目の高さで9.5m、
       枝張り東西約26m、南北約18m、根回り11mの巨木である。 参 : 三春町(HP)
       1922(大正11)年10月12日に天然記念物に指定された。
      ★根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)岐阜県本巣市(もとす)根尾板所
       岐阜県の北西部、福井県との県境に近い本巣市の山間にある美しい桜の木である。
       大正時代に国の天然記念物に指定された彼岸桜の古木で、推定樹齢は1,500年余り、
       高さ16.3m、幹の周囲は目の高さで約9m、枝張りは東西26.9m、
       南北20.2mの巨木である。花の色は、うす桃色のつぼみが満開になるに連れて白に変わり、
       散り頃のピークを迎えた後は淡い墨色になるので淡墨桜と言われている。
       10m近い大きな幹から四方八方に枝を伸ばしているさまがとても絵になる。
       これだけの巨木も昭和20年代には樹勢が衰えかけたり、伊勢湾台風で大きな被害を
       受けるなど、瀕死の状態に陥ったこともあったが、地元の方々の熱意で無事甦ることができ、
       今でも大切にされて毎年元気に花を咲かせている。
       1922(大正11)年10月12日に天然記念物に指定された。 参 : 本巣市(HP)
      ★狩宿の下馬桜(かりやどのげばざくら)駒止桜。静岡県富士宮市の富士山西南麓、井出家にある
       アカメシロヤマザクラ。学名が「アカメシロバナヤマザクラ」で、1193(建久4)、
       源頼朝が富士の巻狩りの際に馬を降りてつないだ桜と伝えられ、「駒止めの桜」とも呼ばれる。
       高さ10.2m、幹周8.5m、推定樹齢800年以上でヤマザクラとしては国内最古級である。
       桜の隣には頼朝の時代から続く井出家の高麗門や長屋がある。
       1952(昭和27)年に国の特別天然記念物に指定された。
       参 : サクラ(木材)、富士宮市(HP)、富士宮市観光協会(HP)
     日本三大巨桜
      ★山高神代桜(やまたかじんだいざくら)山梨県北杜市武川町山高地区の実相寺境内にあり、
       推定樹齢2000年以上といわれ、日本最古の巨木の桜エドヒガン(ヒガンザクラ)で、
       枝は細く葉や花部に軟毛がある。花は葉よりも先に開き、がく筒はつぼ形となる。
       高さ13.6m(往時は高さ30m)、幹は目の高さで10.6m、枝張り東西27.0m、南北31.0m。
        日本武尊が東夷征定の際にこの地に留まった記念として植えた桜だと伝えられている。
       その後、日蓮聖人がこの木の衰えを見て回復を祈ったところ、
       再生したため「妙法桜」とも呼ばれている。
       1922(大正11)年10月12日に天然記念物に指定された。 参 : 北杜市(HP)、実相寺(HP)
      ★根尾谷淡墨桜(岐阜県本巣市根尾板所) : 三大桜参照。
      ★三春滝桜(福島県田村郡三春町大字滝字桜久保地内) : 三大桜参照。
     日本三大夜桜 : 高田公園(新潟県上越市)、円山公園(京都市)、丸山公園(長崎市)
     桜の薬効 : 花びらではなく樹皮の方にあり、生薬名は「桜皮(おうひ)」といい、
      煎じて“桜茶”として飲めば食中毒、食あたりなどに効果があるとされる。
      また咳止めにも使われ、その抽出エキスは、いまでも市販のシロップ剤などに配合されているという。
      一方、深く煎じた液は湿疹や打ち身、腫れ物などにも外用したようである。     
日本一の桜の名木
順位 名木桜(場所:都府県) 回答数(人)
1  円山公園のシダレザクラ(京都) 3994
2  三春の滝ザクラ(福島)  2285
3  六義園のシダレザクラ(東京)  1824
4  仏隆寺の千年ザクラ(奈良)  1720
5  根尾谷の淡墨ザクラ(岐阜)  1663
6  盛岡の石割ザクラ(岩手)  1301
7  常照皇寺の九重ザクラ(京都)  1196
8  久遠寺のシダレザクラ(山梨)  990
9  瑞巌寺のシダレザクラ(宮城)  651
10  日光の金剛ザクラ(栃木)  627
2009.4.1朝日新聞掲載
「アスパラクラブ」会員によるアンケートより 
一度は訪れたい桜の名所    
順位 名所(都道府県) 記    事 票数
弘前公園
(青森県弘前市)
50種、2600本の桜が公園を埋め、弘前城の天守閣や遠くに
望む岩木山と美しく調和する。「日本最古」(樹齢120余年)や
「日本一太い」(幹の周囲5.37m)というソメイヨシノも咲く
2677
吉野山
(奈良県吉野町) 
シロヤクザクラを中心に200種3万本が山の斜面を覆う大パノラマが楽しめる。標高200〜800mまで標高差があり、例年4月
20日ごろまで1カ月近く桜を楽しめる。散り際の桜吹雪も見事だ
2642
造幣局
(大阪市北区)
1883年に始まった、なにわの春の風物詩。南門から560mに
わたって「桜の通り抜け」が続く。大阪市の中心部にあり、
2009年の初日には4千人が開門を待った。2010年の
一般公開は4月14日〜20日。記念硬貨セットの販売もある
1886
嵐山
(京都市右京区)
渡月橋(とげつきょう)から望めば、山の緑に映える桜色が美しい 1794
醍醐寺
(京都市伏見区)
平安時代から名所として知られ、
豊臣秀吉も豪勢な花見の宴を開いた
1508
姫路城
(兵庫県姫路市)
2011年から3年間は世界遺産で国宝の天守閣が
工事のために見られない
1333
仁和寺(にんなじ)
(京都市右京区)
遅咲きで背丈の低い御室桜(おむろざくら)が、
何度も和歌などに歌われている
1309
高遠(たかとう)城址
公園(長野県伊那市)
伊那谷の春を彩るタカトオコヒガンザクラは固有種として知られる 1224
千鳥ケ淵
(東京都千代田区)
都心であることを忘れる美しさ。
皇居の石垣や堀が情緒を引き立てる
1097
10 錦帯橋・吉香公園
(山口県岩国市)
五連のアーチ状の橋を囲む土手や周辺に3000本が咲き誇る 888
11 熊本城
(熊本市)
872
12 新宿御苑
(東京都新宿区)
864
13 上野公園
(東京都台東区)
760
14 日光街道桜並木
(宇都宮市)
740
15 鶴ケ城公園
(福島県会津若松市)
725
16 桧木内川堤・武家屋敷
(秋田県仙北市)
699
17 小諸城址・懐古園
(長野県小諸市)
617
18 根尾谷・淡墨公園
(岐阜県本巣市)
583
19 大阪城公園
(大阪市中央区)
554
20 紀三井寺
(和歌山市)
543
2010.3.27、朝日新聞「beランキング」掲載。「アスパラクラブ」会員によるアンケートで、
財団法人「日本さくらの会」が1990年に選定した「日本さくら名所100選」を基本とする
選択肢からいくつでも選んでもらった。総回答数は4771人。
訪れたい理由として最も多くの人が挙げたのが、「周囲の風景も美しい」(2691票)。
次いで「スケールが大きい」(2282票)、「名木がある」(891票)だった。
山口県の花見スポット(本数規模)

場   所 本数
(約)
記事
竜王山公園(山陽小野田市) 10000 市内を一望できる絶景地 
常盤公園(宇部市)  3500 平成2年に「日本さくら名所100選」に選ばれた 
錦帯橋吉香公園(岩国市)   3000 名橋「錦帯橋」と周辺のサクラとが織り成す景観は壮観 
ダム記念公園(柳井市)   2100  
周南緑地公園桜の森(周南市)  1550  
火の山公園(下関市)   1100 夜景と夜桜が見事 
草山公園(山口市秋穂東)   1000 山口市の最南端・草山岬にあり周防灘を一望できる 
秋吉台家族旅行村(美祢市)  1000 ソメイヨシノから順に咲きはじめ、ヤエザクラ、ヤマザクラと順番に咲いて、長い間サクラを楽しむことができる 
五条千本桜(周防大島町)   1000 桜並木が海岸に沿って延長5kmも続く
祝島(上関町)   1000 山桜
銭壺山(岩国市)   800  
  高瀬湖(周南市高瀬)  680  
指月公園(萩市)   600 ミドリヨシノは全国で萩に2本しかなく、
そのうちの1本があり、分類学的にも貴重
重源の郷(山口市徳地深谷)  600 四季折々の自然を楽しめる憩いのスポット 
大原湖岸(山口市徳地野谷)   600 県道489号沿いに咲く 
  菅野湖(周南市中須北)   580  
  向島運動公園(防府市向島)   570  
  太華山(周南市栗屋)    520  
戦場ケ原公園(下関市)   500 展望台からは市街地が一望できる 
老の山公園(下関市)   500  
秋吉台サファリランド(美祢市)   500 染井吉野、枝垂桜、山桜、白妙(シロタエ)他が楽しめる 
桑山公園(防府市桑山)   500 ジョギング・散歩コースでもある 
向道湖(周南市大向) 500
維新百年記念公園(山口市) 500  
天神山公園(防府市松崎町)   450 防府天満宮裏の天神山公園付近に
ソメイヨシノが咲き乱れる 
  川上湖(周南市川上)   400  
回天記念館(周南市大津島)  350  
永源山公園(周南市富田)  350 山頂にはオランダ製風車「ゆめ風車」がある 
若山公園(周南市福川)   350  
徳佐八幡宮
(山口市阿東町徳佐中) 
 300 道の両脇に沿ったシダレ桜並木が370m続く。
JR徳佐駅から徒歩約5分 
  木戸山(山口市宮野上)   300  
田布施川河川公園(田布施町)  300 田布施川両岸に広がサクラ 
天神山公園(周南市鹿野上)  300  
大平山(防府市牟礼)   260 山麓駅周辺などに咲き誇る 
徳山動物園(周南市)   250 自然の森に古くから造園技術を施したサクラの名所 
下松公園(下松市西豊井) 250
  御屋敷山浄水場
(下松市西豊井) 
 250  
真締川公園(宇部市) 220 ソメイヨシノが川の両岸に咲き並び、夜桜も見事 
一の坂川(山口市後河原)  200 京都の鴨川に見立てた一の坂川の
両岸に咲き誇るソメイヨシノ 
西河原緑地公園(光市浅江) 200
  冠山総合公園(光市室積)   200  
笠山(萩市)   200 日本最小の噴火口を持つ笠山の
山道に植栽されたサクラ 
  香山公園・瑠璃光寺
(山口市香山町)
  170 瑠璃光寺五重塔(国宝)を中心とした桜山 
毛利氏庭園(防府市多々良)   160 芝生広場周辺にサクラの古木がある
木戸公園(山口市糸米)   160  
栄山公園(山口市小郡矢足)   150  
切戸川河川公園(下松市西柳)   140 切戸川両岸に沿って続く桜並木 
川島堤(萩市)   140  
天然記念物とか樹形が美しいなどではなく、本数規模順に並べたもの。
     参 : 財団法人日本さくらの会(HP)、全国の桜の名所 → iタウンページ(HP)
    A色が桜色であるところから呼ばれる馬肉(horseflesh)の俗称。
     露店などで、客の買い気をそそるため、客のふりをして買い物する仲間。
     桜は「ただで見れる」の意から芝居の無料見物人の意となり、そこから生じたといわれる。
     大道商人、競売、劇場などでもサクラが使われる場合がある。
     テレクラなどではアルバイト女性のこと。
     少しでも女性コールを多く見せるためにアルバイトを雇う店がある。
     もちろんアルバイトとはいえ素人の女性なので、
     普通のコールと同じように逢ってH出来る可能性もあるが、その確率は低い。
     店が直接雇う場合もあるが、最近は店との契約に基づき
     サクラコールを配信するプロダクションのようなものもあるらしい。
桜の開花予想(さくらのかいかよそう) : 気象庁の観測部観測課が、
    全国120カ所の(ソメイヨシノなど)の開花日を予想し、3月の第1週から4月の第4週までの
    水曜日(祝祭日と重なる場合は火曜日)に発表する。各地域ごとでは3回、全体では8回発表される。
    桜の開花状況によっては発表の開始や終了時期を1週間前後させたり、
    各地域に対する予想の発表回数を増やすことがある。過去の開花日と気温のデータから予想式を作成し、
    これに前年の秋からの気温経過と気温予報(週間予報や1カ月、3カ月予報など)を当てはめて求める。
    特に2月、3月の気温経過が大きく影響するため、
    この時期の気温が予想以上に高くなった年は記録的な早さで開花した地点が多くなる。
    開花宣言は各気象台・測候所などにある標本木(ひょうほんぼく)
    「花が5、6輪開いた状態となったとき」に出される。「標本木」は各都道府県にあり、例えば、
    北海道は札幌市の円山公園内の2本、東京では靖国神社の2本が、
    大阪は大阪城公園内の西の丸庭園の2本、広島県では気象台から約400メートル離れた
    縮景園内にある5本、山口県は下関地方気象台内、福岡県は中央区大濠の福岡管区気象台の敷地内、
    鹿児島県は東郡元町の鹿児島気象台内のソメイヨシノがそれぞれ決められている。
    参 : 気象庁のさくらの開花予想(HP)
桜桃(Nanking cherry)さくらんぼ : 櫻桃。桜坊(さくらんぼう)、桜桃の実(おうとうのみ)
    中国北部が原産のバラ科サクラ属の落葉低木、およびその果実の総称で、
    食用にする果実のほうを指すことが多い。学名は「Prunus tomentosa」。
    わが国へは江戸時代の中頃に渡来した。 3月から4月ごろ、白色または淡紅色の5弁花を咲かせる。
    6月には果実が真っ赤に熟し、生食または果実酒にする。果実は丸みを帯びた赤い実が多く、
    品種によって黄白色や葡萄の巨峰のように赤黒い色で紫がかったものもある。中に種子が1つある。
    漢方では「桜桃(おうとう)」と呼ばれ、消化促進や便秘、利尿に効果があるとされる。[季語]夏−植物。
    
    さくらんぼ(2009.5.7、防府市大道にて)
    
    鈴なりのさくらんぼ(2011.5.18、防府市大道にて)
    品種 : 早生種の「ジャボレー」、中生種の「高砂」、「佐藤錦(さとうにしき)」、
     晩生種の「ナポレオン」、「紅秀峰(べにしゅうほう)」、「アメリカンチェリー」などがある。
    
    佐藤錦。ナポレオンと黄玉を交配してできた国内で最も多く生産されている品種。
ヒカンザクラ(緋寒桜) : 緋桜(ヒザクラ)の別名。元日桜。
    
    ヒガンザクラ(彼岸桜)と混同しないためにカンヒザクラ(寒緋桜)とも呼ばれる。
    バラ科の落葉低木で、1〜3月ごろ、葉より先に、
    径2cmほどの暗紅紫色あるいは桃紅色の花が半開きに下を向いて咲く。
    萼筒(がくとう)は円筒状鐘形で花弁と同色をしている。関東地方以南で庭などに植える。
    [季語]冬−植物。
ヒガンザクラ(彼岸櫻) : 彼岸桜。コヒガンザクラ。エドヒガンに近縁。花言葉は「優れた美人」。
    
    越の彼岸桜
    3月11日の誕生花。バラ科の落葉高木。山地に自生し、庭木にもされる。葉は狭い楕円形。
    沖縄、中国南部、台湾などに分布し、ピンクの色合いがやや濃く、春の彼岸頃、
    他のサクラよりいち早く咲く。ソメイヨシノとの違いは小さな葉も同時に開くこと。
    サクラ類中、最も寿命が長く大木となる。[季語]春−植物。
    
    新宿御苑の寒桜
    
    北海道日高の「エゾヤマザクラ」(フリー写真素材集「旅Photo」より)























































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