YSミニ辞典(し)

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シーサー(Seaser、Seasir、Shisa) : 中国から渡ってきた魔除けの獅子(ライオン)のことで、
    沖縄ではシーサー又はシーシーと呼び、魔除けのシンボルとしてマジムン(魔物)から守る役目として
    屋根の上や左右の門柱の上に置かれ、その家の守り神として除災招福を導く物とされている。
    
    沖縄本島の残波岬公園にそびえる巨大なシーサー(2008.4.16撮影)
    一般的に屋根には鬼門の方角となる北東に、そのほかの場所では門や突き当りの道に置かれている。
    当初は、城門・寺社・王陵・集落の入り口などに置かれていた。
    19世紀末、民家にも赤瓦の使用が許されると、屋根に獅子を据えて魔よけとする風習が
    一般に広まっていった。屋根獅子には、焼物製と漆喰製があり、
    あちらこちらから睨みをきかせているシーサーは今や観光沖縄のシンボルとしても親しまれている。
     通常シーサーは2体がセットで、口の開いたシーサーが雌(メス)で、福を招き入れ、
    口を閉じたシーサーが雄(オス)で、災難を家に入れないとされている。
    しかし、屋根には口を開けた雌の方が多く、口を開いているのが威厳が高く強そうだと言うことで、
    口を開いているシーサーが雄だという見方もあり、雌・雄については明確にされていない。
    現在では装飾用として用いられることが多く、対(ツイ)にして床の間や玄関に置物として愛用されて
    いるが、一般的に、口の開いた雌を向かって右側に、口の閉じた雄を向かって左側に据え付ける。
    口の開閉は、あらゆる物事の「阿吽(あうん)」の形態ともいえ、神社などの山門にある仁王像や
    境内の狛犬(こまいぬ)も「阿吽」と口を開いている。まさに、すべて気のあった「阿吽の呼吸」である。
    シーサーは沖縄のお土産の定番でもあり、陶磁器製や漆喰製などのほか、
    清酒の入れ物に使われる干支の置物のように、泡盛を入れたシーサーの置物もある。
    ちなみに、4月3日は「シーサーの日」である。 参 : 郷土人形
    
    沖縄の浜比嘉島の民家の屋根のシーサー(2008.4.18撮影)
    
    沖縄の大浦湾近くの民家の屋根のシーサー(2008.4.18撮影)
    
    琉球村内のシーサー(2008.4.21撮影)
    
    琉球村内のシーサー(2008.4.21撮影)
    
    琉球村内のシーサー(2008.4.21撮影)
    
    沖縄師範健児の塔入口の売店の屋根のシーサー(2008.4.23撮影)2羽の雀がいる
    
    沖縄鼎平和祈念資料館前のシーサー(2008.4.23撮影)
    
    王国歴史博物館前のシーサー(2008.4.24撮影)
    
    左側のズーム
    
    右側のズーム
    
    八重山鍾乳洞動植物園内の「海人の家」屋根のシーサー(2008.4.26撮影)






















































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