性関連用語(YSミニ辞典)

[ホーム] [索引] [前項] [次項]

69(シックスナイン) : 男女が逆向きに重なりそれぞれの性器を愛撫しあうこと。
    体勢が数字の69に似ているのでそう呼ばれる。
ED(Erectile Dysfunction) = ED(勃起不全)
GID = 性同一性障害
FTM → 性同一性障害
HIV → HIV(別掲)
MTF → 性同一性障害
SM(sadism and masochism、sado−masochism、Sadomasochism、S&M)エス・エム
    サディズムとマゾヒズム。サドマゾ。加虐性愛と被虐性愛。加虐被虐性愛者。
    男のサディストは、S男性、サド者、マスター、主人など、女のサディストは、S子、女王様、ドミナ、
    マゾは、愛奴、犬、おもちゃ、セックスペット、生体家具、人間便器、ヤプーなどの呼び名がある。
    SMは、サディズムおよびマゾヒズム的な性的嗜好に基づいて行われる倒錯的プレイ全般、
    ないし同プレイを含む文化様式(サブカルチャー)群の総称である。
    一般には、サディズムとマゾヒズムが独立した性的嗜好であるように見られる傾向もあるが、
    実質的にはコインのように表裏一体のものであるケースも少なからず報告されており、
    また人格否定的な側面があるという誤解も根強いものの、
    プレイの一環として実情は人道に反するような性質は無いという。
    なおSMは、サディズム(Sadism)と マゾヒズム(Masochism)の頭文字を合わせた頭字語である。
    またプレイの一環で支配・被支配という役割を演じる傾向から、支配する側の人を「トップ」、「S」、
    または「主人」と呼ぶことがある。服従する側の人を「ボトム」、「M」、または「奴隷」と呼ぶことがある。
    責めには、輪ゴム打ち、あひる歩き、生きた噴水、人間ベッド、箱入娘、ばんざい、モデルいじめ、
    氷ぶろ、ウォーターゲーム、舌奉仕、ネリタール漬け、ぬり込みなどがあり、
    責めるは、サドる、しぼる、発声練習、いため打ち、あと責め、くるむ、やわにする、はずし場、
    ずらす、あり地獄、さし込み、どて焼き、ノーパン、ノーブラ、ハンデ焼き、びょう打ち、まんはり、
    ミルク焼き、ひ「よんそリンチ、ヘアー抜きなどの責め用語がある。
SSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitor) : 早漏治療薬。
    選択的セロトニン再取り込み阻害剤のことで、脳内で減少しているセロトニンという活性物質を増やし、
    抗うつ作用を発揮するものだが、現在はうつ病やパニック障害の治療に広く使われている。
    このSSRIを飲み続けると射精できなくなる場合があることから早漏治療に有効なことがわかったが、
    毎日長期間(数ヶ月)にわたって連用しなければ、射精障害にはならない。
    早漏への治療はこのSSRIの射精抑制作用を応用したものである。価格は1錠1000円程度である。
    副作用や使用上の注意 : 副作用には眠気、ふらつき、めまい等がある。
     服用後は車の運転は控える。使用禁忌はてんかん、緑内障、そう病の既往者、
     他の種類の向精神薬を服用している場合。飲酒は作用を増強することがあるので注意のこと。
     性交前にはバイアグラレビトラなどのED治療薬を併用した方が勃起の持続性が高まるが、
     他の精神安定剤等とは併用しないこと。
     使用方法 : 行為の5時間以上前に1錠服用する。1錠で効果が少ない時は、
              度に2錠服用する。長期にわたる非常に頑固な早漏の場合には、
              ワンショットでは効かなので、毎日夕方に1錠、効果がでるまで数日間飲み続ける。
STD = 性行為感染症(別掲)
愛液(あいえき) : 現在は淫らな液ということで、
    興奮すると股間から自然に漏れだす女性の淫液のことだが、ラブジュース、まん汁、
    天然ローションなどともいい、古くは男女それぞれの淫液の混じり合ったものを指して「愛液」といった。
    女性から出るのは主にバルトリン氏線液で、男性から出るのがカウパー氏線液で、
    精子が混じることもあるが、これらを含めて愛液と総称される。加齢とともにこれが出なくなったら、
    馬油(シュンメ・オイル)、バター、ラブオイルなどにお世話になることになる。
青かん(青姦) : 屋外での性交。青空の下で姦淫。野外でのファック。
    ちなみに、不良仲間の隠語として、青天井の下で寝ること。野宿すること。を言う。
アクメ(acme) = オーガズム
朝立ち(あさだち) : @英語では「nighttime elections」や「morning wood」で、「朝マラが勃つ」
     などとも言うが、正式名称は「夜間陰茎勃起現象(nocturnal penile tumescence:NPT)」である。
     特に男性が朝、目が覚めたときにペニス勃起していること。
     またその状態を言う。性的興奮や自意識とは関係のない状態で起こる勃起で、
     睡眠より目覚めたときに既にペニスが勃起している。これは睡眠のメカニズムに依るものであり
     性的な夢を見ていたからであるというのは全くの間違いである。
     レム睡眠中は自律神経の働きが活発になるため、脈拍、呼吸、血圧などが不規則に変動したり、
     勃起現象が生じる。「夜中に目がさめたら勃起していた」という経験は、
     レム睡眠中の自然現象である。夜、寝ている間に勃起が起き(夜立ち)、
     それが朝起きても維持されているためである。
     普通、睡眠より目覚めるのは朝であるためこう呼ばれるがもちろん朝でなくとも起こりうる。
     また朝立ちといえば多く男性のそれを指すが、構造が似ている女性のクリトリス(陰核)にも
     朝立ちは起こることが確認されている。「朝勃ち」又は「朝起ち」と表記されることもある。
     中高年ほど男性ホルモン(テストステロン)の分泌が少なくなるが、朝立ちの消失は、
     全身の動脈硬化の最初の症状であり、動脈硬化性の病気の前兆でもあるともいわれる。
     参 : 男性更年期障害
     「朝マラは、小便までの命かな」と昔から言われているように「溜まった尿の刺激で勃起する」と
     聞いていたが、この話は俗説とされている。

    A朝早く旅立つこと。
    B政治家が朝の出勤時間に人の多く集まる場所で出勤途中の有権者に向けて
     演説活動などをすること。これに対して夕方の帰宅時間に行うことを「夕立ち」と言う。
    C朝立。早朝に降る土砂降りの雨のこと。
    D朝立。日本における地名。
アナル(anal) : おしりの穴、肛門のこと。アヌス、菊や菊座とも言う。
    ラテン語で肛門を意味する「anus」が語源で、
    正確には名詞の「アヌス」であり、アナルは「肛門の」という意味の形容詞だが、
    “穴る”としての響きがよいからか肛門として用いられることが多い。
アナルセックス(anal sex) : 「肛門性交」。通常、女陰で行う性交を肛門をもちいて行うこと。
    また、男色家が女陰の代替として肛門をもちいる場合にもいう。
アメーバ赤痢 : 赤痢アメーバの経口感染によって起こる伝染病。熱帯・亜熱帯地方に多い。
    大腸粘膜に特有な潰瘍(かいよう)を作り、粘血便の下痢が数日間続く。再発を繰り返しやすい。
    感染しても症状が出ないことが多いので通常はあまり心配ないが、HIV(エイズウイルス)に
    感染していて免疫機能が低くなっている場合は、症状が出やすくなる。
    症状のあるときは、感染後1〜3週間で粘液と血液の混じった下痢便や腹痛がある。
    赤痢は細菌による病気だが、アメーバ赤痢は原虫という微生物により起こる別の病気である。
    アメーバ赤痢の患者の20〜30%は肝膿瘍(かんのうよう)になるといわれている。
    これは、口から腸に入った原虫が血液を通して肝臓に移ることにより起こり、
    肝臓に化膿した固まりができる。主な症状としては肝臓の痛み(肋骨のおなか側の下あたり)、
    食欲不振、嘔吐、38〜39℃の発熱などがある。
    感染経路 : アメーバ赤痢感染者の便が口から入って感染するので、
     感染する可能性のあるセックスはリミングで、相手のアナルからの便により感染する可能性がある。
      また、フェラチオをするとき、相手のペニスがくわえる直前に他の人の
      アナルに挿入されていた場合、感染の可能性がある。アナルセックスや
      リミングによって感染するので欧米ではゲイに多い腸の病気のひとつと考えられている。
    治療 : 原虫を殺す薬(抗原虫剤=メトロニダゾール)を7〜10日間飲む。
蟻の門渡り = 蟻の門渡り(別掲)
遺精(oneirogmus)いせい : 性行為やマスターベーションによらず、
    主に覚醒時の勃起が不十分なうちに不随意に射精してしまうこと。
    このなかで、夢精は「夜間遺精」とも呼ばれ睡眠中にみられるものを指す。
    何らかの性的刺激により起こる場合は病気とは考えられないが、
    1日に2〜3回以上あり、勃起や性感を伴わない場合は病気である。
    原因として、神経衰弱、精神興奮状態時、脊髄(せきずい)神経疾患でみられることがある。
    なお、いわゆる射精症は性欲倒錯症(せいよくとうさくしょう)の一種であり、
    異性に汚物を投げかけて性欲を満足させる病気で、遺精とは違う。
イマラチオ : フェラチオのように口で男性性器を愛撫するが、違いは男性が主導となって動くこと。
陰茎 = ペニス
陰茎折症(Penile fracture)いんけいせっしょう
    勃起したペニス(陰茎)に無理な負担がかかって折れること。
    「陰茎骨折」ともいうが人の陰茎に骨はない(陰茎骨はヒトにはないが、他の霊長類にはある)。
    無理な体位やマスターベーションなどで、浅陰茎背静脈などの血管の破裂による内出血や
    海綿体を包んでいる白膜(はくまく)が断裂し、陰茎が著しく変形したり腫れ上がったりする外傷である。
    折れ曲がるときに、本当にボキッと断裂音がする。女性上位で、ストロークの大きい激しい
    ピストン運動をしているうちに、膣から陰茎が抜け、膣の周囲に陰茎が当たって折れるケースもある。
    手術で白膜を丁寧に縫合すれば、ほほ正常の勃起機能が回復するが、
    放置するとEDになる確率が高くなる。
    陰茎折症には至らないまでも、ペニスの周りの血管が切れて内出血し、
    ペニスが真っ青になったり紫色になったりして腫れ上がることもある。
陰嚢(the scrotum)いんのう、ふぐり : 哺乳類の雄の陰茎基部にあって下垂し、
    精巣(睾丸)、副精巣(副睾丸)、精管の一部を内部に含む袋のこと。
    薄い皮膚でできた袋で、精巣を包んで保護している。
    また、陰嚢の表面には多数のヒダがあり、暑いと伸び、寒いと縮まって精巣の
    温度を調節する役割もあり、陰嚢内の温度は体温より3〜5度ほど低くなっている。
    これは、高温だと正常な精子形成ができないからであり、股間にぶらさがっている理由でもある。
インポテンツ = ED
エイズ → エイズ(別掲)
会陰(えいん) : 性器と肛門の間の部分。蟻の戸渡り(ありのとわたり)とも言う。
    会陰部への刺激は程よい刺激となり性的興奮を高めるのに効果的とされる。指圧のつぼ
    個所も同じ「会陰」と呼び、インポテンツ(ED)・精力減退などを治療するつぼの一つである。
エッチ : 変態をローマ字で書くと「HENTAI」で、性的にいやらしいさま。また、そういう人をいう。
    昭和27年当時の女子学生たちが、隠語でH(頭文字)と言っていたのが起源で、
    作家の船橋聖一が小説の中で採りあげたのをきっかけに、一般に広まった。
    「エッチな人」は性的にいやらしい人のことだが、「エッチする」がセックスすることを
    意味することになったのは「明石家さんま」さんが昭和50年代の後期に、
    テレビで下ネタのことを言いづらいということから、エッチと言う言葉で表現したとされる。
エネマグラ(ENAMAGRA)
    前立腺と会陰部を同時に刺激することでオーガズムをもたらすという器具のこと。
    本来の目的は「前立腺肥大症を治療する器具」としてアメリカの泌尿器科医が考案し、
    米国HIH社により開発されたものであるが、前立腺や会陰部を刺激することで快感が得られるとして、
    広まっていった。その副産物で、男性でも射精を伴わない無限の快感、
    「ドライオーガズム」が生まれた。なお、直腸洗浄を行わない場合はエネマグラにコンドーム
    つけて使用したほうがよいとか。エネマグラの種類や使用方法ここをお勧めします。
    参 : ENAMAGRAのホームページ
エレクト(erect、Hard on) : ペニスが勃起(ぼっき)すること 。元の意は直立すること。
    主に性的な刺激によって、スポンジのような陰茎海綿体に血液を吸い込んで貯め、
    膨張して陰茎が硬くなった状態のことをいう。勃起のなかには、性的な興奮を伴わないものもある。
    それは朝だちのように膀胱が充満しているときなどにみられる。
    勃起はみたり、聞いたり、読んだり、エロチックなことを想像したりするときの大脳の刺激や、
    外陰部に加えられた知覚的な刺激が、脊髄勃起中枢に入ると、こんどは逆に中枢から
    陰茎の血管や陰茎海綿体の筋群に刺激がつたわり、遠心性に勃起が起こる。
    このように、勃起は反射弓によって成立している。血液がなぜ海綿体に流れ込んでいくのかについて、
    Contiの学説によれば、動静脈吻合があって、普通、動脈血は動静脈吻合路を通って流れている。
    この吻合が閉じると動脈血は細動脈を通って海綿体に入り、勃起を起こす。
    同時に輸出静脈も閉じ、陰茎の勃起組織以外へいく動脈も収縮して、
    海綿体への血液を増加させて勃起を促進する。このような血管の開閉は、
    自律神経が関与するということで説明しているが、はっきりとしたことは解っていない。
    勃起はみたり、聞いたり、読んだりしても起こる以外に抑制することもできる。
    それは、大脳皮質と脊髄勃起中枢の間に神経線推があって、
    大脳は興奮と抑制をつかさどっているからである。 参 : ED(勃起不全)
オーガズム(Orgasm:英) : 性交時の興奮の絶頂。
    オルガスムス(Orgasmus:独)、オルガスム(Orgasme:仏)、アクメ(Acme:仏)、
    エクスタシー、クライマックス、フィニッシュなどとも言う。セックスオナニー、性感帯の刺激、
    他人による性器への愛撫などにより、快感が最高潮に達した状態のことをいう。
    俗語では「いく」「来る」「よがり」「気やり」「落ちる」などともいい、
    文語では「達する」「昇天する」「気を遣る」「満足する」などと表現されることもある。
    男性では多くの場合、オーガズム時に射精が起こり、
    女性では膣口にある括約筋の規則的な収縮などが見られる。
    オルガスムスの語源をたどると、ギリシャ語で「ビショビショに濡れること」からきている。
    アクメも元はギリシャ語で「頂点」を意味している。
    古川柳に「落ちます といわれて 抜き身 ぐっと突き」というのがある。
オーラルセックス(oral sex) : 口腔性愛。
    オーラルとは口の意味で、異性の性器を口唇で愛撫すること。
    フェラチオクンニリングスなどをまとめて言う。歯磨きや口臭予防などをオーラルケアと言う。
オカマ : 女装してオネエ言葉を使う男性や男らしくない男性に対する俗称だが、
    男性同性愛に対して用いられることも多い。差別的な意味あいを強く含むため、
    当事者が自分に向けられて不快に思うことが多い。今では「ニューハーフ」も同じ意味で使われる。
オナニー(onanie:仏) : マスターベーション(masturbation)。
    「自慰をする」のスラングは「jack off」。自慰(じい)。手淫(しゅいん)。自涜(じとく)
    手や道具を使って自分の性器や性感帯を刺激し性的快感を得る行為で、
    男根を手で数百回擦り続けても、オーバーに幾千回や数万回も擦り続けるとして、
    センズリ(千摺り、千擦り、腺摺り、腺擦り)が主に使われ、マンズリ(万摺り)とも呼ばれるが、
    センズリは男性に用い、マンズリは「マンコを摺る」意味から女性用とも言われている。
    他に、皮つるみ、きせはぎ、五人組、五人囃し、しこる、手マンコ、握り飯、一人エッチ、
    へんずり、マス、マス掻き、ろうそく、などの呼び名がある。
    自慰のやりすぎは腎虚につながるが、程よい自慰は健康や性器鍛練のためにもよく、
    モヤモヤ、イライラなるストレスも解消でき、年齢にもよるが週1程度の射精は必要とされる。
    だいたいホルモンという奴は、1回放出して再び満タンになるまで、約70時間かかると言われているけど、
    若い時は精力旺盛、少々乱暴にホルモンを使っても、すぐに回復するので心配するには及ばないそうな。
     オナニーは「創世記」にあるオナンの故事から付いた。ユダの次男オナンは、
    女性と性交するが子孫を残すことを避けて、自分の子種を地面に流したので、
    主の意志に反したかどで殺される。オナンが行ったのはいわゆる膣外射精で、
    自慰ではないが、キリスト教ではともに子孫の繁栄につながらない邪悪な行為とされる。
オナベ : 男装した女性や女らしくない女性に対して用いられる言葉である。
カウパー氏腺(クーパー氏腺) : 男子尿道の後部にある豌豆大の粘液腺のことで、
    ここから出る粘液をカウパー氏腺液と呼び、俗に「先走り」、「我慢汁」、「亀清水」、
    「スケベ汁」、「善がり汁」などと呼ばれている。性的に興奮すると、アルカリ性の透明で、
    極めて粘滑性の粘液を分泌し、尿道内を清掃すると共に、亀頭を滑らかにし、
    膣への挿入を容易にならしめる。もっとも色情興奮しただけでこの分泌は起こる。
    女性の膣から出る粘液のバルトリン氏腺液を含めて「愛液」または「淫液(いんえき)」という。
    HIV感染者のものには、HIVウイルスが混じっていることもあるので、フェラチオも厳禁。
割礼(かつれい) = 割礼(別掲)
カミング・アウト(coming out of the closet:押し入れの中から出てくる)の短縮形)カムアウト
    他人に自分が同性愛者であることを明かし、対社会的にその現実を突きつけること。
    また対社会的なことと同様に自分自身がそれを受け入れ、認めていることが必要である。
姦淫(adultery、Belphegor)かんいん : 結婚関係のない既婚男女が、
    不倫・背徳・享楽などの道義に背(そむ)いた肉体関係を結ぶこと。
    つまり、既婚の男女がその配偶者以外の異性または同姓と交わることである。
    しかし、強姦罪の姦淫については「男性器を女性器に挿入すること」の意味があり、
    被害者は必ず女性である。 参 : 姦通
カンジダ感染症(candida:ラテン) : カンジダ症。モニリア症。
    カンジダ菌は通常、口の中や腸の粘膜にいる真菌(カビ)の一種で、
    カンジダ菌による皮膚や粘膜の病気がカンジダ症である。カンジダ属には100種類以上ある。
    その中でも身体に悪さをするものとして6種類ぐらいが知られている。
    皮膚角層・角膜・口腔・性器・粘膜などがおかされる「表在性カンジダ症」と、
    皮膚深部・気管支・肺・消化管などの内臓がおかされる「深在性カンジダ症」とがある。
    性感染症などで頻度の高いのは、その中の一つでクラミジア・アルビカンスという種類である。
    いつどこで感染したか気付かない事が多く、常在箇所も皮膚や口腔、消化管、膣など、ほぼ全身に
    住み着いている。発症部位は脇の下、股間、背中など汗をかきやすい所、それに指の間が多い。
    特に女性の膣に多く、風邪を引いたり、ストレスや寝不足が続くとカンジダが増殖する。
    おり物に特徴があり、「チーズ状」「酒かす状」「黄緑色状」が増えてくると、痛痒いような、
    しみるような痒みが出てくる。セックスパートナーがいる女性が膣カンジダ症になった場合、
    女性だけを治療しても、パートナーとの間で感染を繰り返すだけなので、
    男性も女性と一緒に治療を受ける必要がある。治療には抗真菌剤が有効である。
姦通(adultery、illicit intercouse)かんつう : @広義では、不義や密通のこと。
     男女が道徳や法にそむいて情を通ずること。
    A狭義では、夫または妻が、他の異性と肉体関係を結ぶこと。参 : 
     旧憲法下の刑法では「姦通罪」として、妻が夫以外の男と肉体交渉をもつことをいった。
     「姦通罪」は男女平等の思想から、1947年(昭和22)に刑法の規定から削除され、廃止された。
    参 : 姦淫
菊門(ass hole、back door)きくもん : 「菊」や「菊花」とも呼び「肛門」のこと。
    名前は、肛門の形が菊の花びらのように見えることに由来する。
亀頭(the glans、head)きとう : 陰茎のくびれより先端部。
    「かり首」ということもあるが、通常、くびれの部分を指す。
巨根(big cock) : 巨大なペニス。でかチン。
金玉(きんたま) = 精巣(別掲)
クラミジア感染症(chlamydia infection) : 性器クラミジア感染症。
    クラミジア目の微生物の感染による病気で、主に性行為によって感染する。
    人工培地で培養できず生きた細胞内でのみ増殖、濾過性でインターフェロン感受性があるなど
    ウイルスに似た性質を示すが、リケッチアや細菌に似た性質ももつ。
    オウム病・鼠径(そけい)リンパ肉芽腫症・トラコーマなどの病原体がある。
    クラミジアは4種類に分類されていて、そのうち3種類が人に感染する。
    その中でも性感染症で代表的なのは、性器感染を起こすクラミジアトラコマチスという種類で、
    クラミジアで汚れた手などで目に触れると、目に感染しトラコーマという病気になる。
    女性の場合、子宮の入り口から子宮内膜や卵管へと広がり、炎症を起こす。
    妊娠後に治療せず放置すると、絨毛膜(じゅうもうまく)や羊膜という胎児が入っている袋が炎症を起こし、
    流産や早産につながることがある。男女共に分泌物があり、放置すると男性では睾丸炎など、
    女性では卵管炎などに進展し、男女とも不妊症の原因となる。
    最近は減少傾向にあるものの、最も多い性感染症で、特に若者の間で広がっている。
    高校生約3200人を対象にした調査で男子の7%、女子の14%が感染していたとの報告もある。
クンニリングス(cunnilingus) : 吸陰。舐陰。口(唇や舌)で女性性器を愛撫すること。
    「クンニ(cunnus)」は女陰、「リングス(lings)」は舌を意味する。
    反対語はフェラチオ(注)クンニは、ヘルペスなどに感染の可能性がある。
    クンニのほか、おなめ、貝吹き、舌で探宮する、たべる、大そうじ、アベリチーフなどの呼称があり、
    洗った直後は、味なし、うす味などで呼ばれるという。
ゲイ(gay) : 「ホモセクシュアル」。「同性愛者」はフルーツ(fruit)とも呼ばれる。
    同性と性行為を行い同性と恋愛関係にある。
    性的指向性が自分にとっての同性に向けられている場合の同性愛者。
    別名に、ホモ、ホモだち、尻童、真夜中のカウボーイ、水戸黄門(肛門)、薔薇族、かまほり、などがある。
    ゲイの方がホモセクシュアルよりも肯定的で、政治的な意味合いがある。
    ともに英語圏では、同性愛を意味し、女性のゲイという言い方も当然ある。
    同性愛者の多くは、身体の性と性自認が一致した状態で、
    かつ男性が男性に、女性が女性に性的指向が向いている状態にある。
    特に女性の同性愛を区別したい場合の用語はレズビアン(lesbian)。
コイッス(coitus、koiss:ドイツ)
    「性交」のことで、一緒にゆく、お互いに逢うというラテン語がもとになっている。
    コイッスの医学的意義は、男性性器を女性性器に挿入し、摩擦運動を行い、射精することにある。
睾丸(こうがん) = 精巣(別掲)
肛門性交 : 男性性器を肛門に挿入するセックス。アナルセックス、アナルファックともいう。
    (注)HIV、淋菌、クラミジア、尖圭コンジローム、梅毒などに感染の可能性がある。
コンドーム(a condom、a rubber) : サック。スキン。男性避妊具の一つ。
    性交の際に避妊あるいは性病予防のために、陰茎にかぶせる薄いゴム製の袋で、
    男性性器に直接被せることで精液が女性の膣内に入るのを防ぐ。
    男性同性愛者の間では避妊具としてではなく性行為感染症の予防のために用いる。
     
    使用前のコンドーム(突起部が精液溜まり)  使用後のコンドーム(Wikipediaより)
    ゴム製が多かったが、1998(平成10)年に特殊なビニール素材による製品も発表されている。
    コンドームの国内出荷量は減り続け、2003年は約4億2千万個で、
    ピークだった1993年の約6割となった。
    セックスの経験人数が多いほど、コンドームを使わない傾向が強いという。
    女性用コンドーム → 避妊法(別掲)

    音楽ビデオ放送「エム・ティ・ヴィー・ジャパン」は2005年度からHIVAIDS啓発活動」を始めており、
    若者の性意識を把握する目的でアンケートを実施し、15〜19、20〜24、25〜29歳の男女
    それぞれ50人ずつから回答を得たが、その調査結果によると、セックスをするときに
    コンドームを使用するかどうかについては、10代の76%が「いつも使用する」と回答。
    「時々使用する」の19%と合わせると約95%が「使用する」と答えた。
    20代後半で「いつも使用する」と回答したのは49%しかなかった。
    また、「セックスのときにHIV/AIDS感染を意識するか」という質問に対しては、
    10代が「非常に意識する」「まあ意識する」と答えた人を合わせて74%だったのに対し、
    20代後半は37%で、10代と20代では性感染症への意識に大きな差があった。
    NY市公式コンドーム、新デザイン決定
     米ニューヨーク(New York)市がエイズウイルス(HIV)や性感染症に対する関心を
    高めるために企画した、オフィシャル・コンドームの包装紙デザイン・コンペティションで、
    パソコンなどでよく見られる「電源オン」のマークが最優秀作品に選ばれたと、
    同市が2010年3月9日、発表した。
     コンテストで優勝した、「電源オン」のデザイン
     コンペには約600作品が出品され、シルクハットやマンホールのふた、
    電車のトンネルを連想させるデザインのものなど5作品が最終選考に残った。
     優勝したデザイナーのルイス・アコスタ(Luis Acosta)さん(29歳)は、
    「人びとがわたしの作品を見て、自らが自分自身をコントロールしているとの思いをもってくれることを
    期待している。われわれはみんな、性感染症やエイズ(HIV/AIDS)、
    計画外妊娠を防ぐパワーを持っている」と語った。
     市の保健当局によると、ニューヨークのHIV患者は約10万人と推定され、
    全米で最大の感染率だという。市は予防策として、2007年2月から
    地下鉄の路線マークを施した公認コンドームを無料で配り始め、
    現在は、市内のバーや病院、ジム、喫茶店など2200カ所で年間約4100万個を配っている。
ザーメン(samen:独、semen、sperm、come) : 精液のこと。スペルマ(sperma:ラテン)。
    他に、男汁、雄汁、カルピス、白酒、種汁、なみだ、白獨、ミルク、
    ヨーグルト、よだれ、ロード(load)なども使われる。
    7割程度の精嚢腺液(精子を含む)と3割程度の前立腺液などの液体成分が混ざり合ったもので、
    精子とともに射精によって尿道をとおり、陰茎の先端の外尿道口(鈴口)から体外へ出される。
    ヒトの精液は、色は乳白色ないし黄白色のジェリー状のネバネバした液体で、
    栗の花のようなにおい、またはイカのような生臭いにおい、と形容される。
    精液は、皮膚に付着したり、飲みこんだりしても無害であるが、
    男性が性行為感染症の原因となるウイルス類に感染している場合、
    そのウイルスを媒介することが知られている。
    ヒトでは、一般的に性交や自慰行為による陰茎等の性的刺激により射精が誘発される。
    1回の射精時に放出される精液の量には個人差が大きく、
    また同一人でも前回の射精からの時間や体調、ホルモン状態によって左右されるが、
    2〜6cc(茶匙一杯分程度)が一般的であり、若者は多く、年老いるにしたがって減少する。
    そこには驚くなかれ2憶〜10憶、少なくても450万の精子が含まれるといわれるが、
    平均は、中年者で2〜4億程度という。
     キンゼイ報告では、20歳前の男性は毎日1回行なうとして、5年間で1500回、
    21歳から30歳までの10年間は週3回として10年間で1440回、31歳から40歳までの10年間は
    週平均2回として960回、41歳から50歳までの10年間は週平均1回として480回、
    51歳から60歳までは、月3回として366回、61歳から70歳までは月1回として120回、
    合計すると、男性は、70歳までに5160回ぐらい射精していることになり、
    その量は、大体総量15リットルの計算となる。
    精液の科学成分 : 無機質のナトリウム、カリウム、カルシウム、燐、アンミニア、
     有機質としてはアスコルビン酸、乳酸、クエン酸、果糖、ブドウ糖、コレステロール、
     酸素としてはヒアルロニダーゼ、アミノ酸酸化酵素、線維素溶解素、
     アデノシンその他かなりたくさんの成分から成り立っていて、
     苦味がある液体だが、糖分が含まれており、やや甘く感じる場合もある。
    精液の量 : 個人差があり、セックス頻度によっても1回当たりの量が変わったりする。
     1〜2週間ほど禁欲してみたら、通常に戻るかもしれない。もし減っていたとしても、
     年齢によって精液量が減るのはごく普通の現象。まあ、気にしても仕方がない。
     それでも「若いころのようなドクドク感を取り戻したい」と考えている人には、
     亜鉛を豊富に含んだ食品やサプリメントを薦められる場合もある。
     亜鉛が不足 すると精子の量が減少することが知られているからである。
     ただ「それよりも全身の状態を健康に保つことが大切」ということである。
     最近、ストレスや運動不足で40代の男性ホルモン量が低下していることが知られており、
     ホルモン低下が精液量を低下させる可能性もある。上手にストレスを解消し、
     1日30分の散歩でもいいから運動を続けることがホルモン量と精液量の回復に役立つという。
     気をつけておきたいのは、泌尿器科の病気が原因で精液が減る場合があること。
     40代から前立腺の肥大が始まり、なかには前立腺肥大症が原因で精液量が減る場合もある。
     精液量が減るだけでなく、なかに血液が混ざるようなことがあれば、すぐに泌尿器科を受診しよう。
     また、精液が尿道口の方へ出ず膀胱の方に行ってしまうことを逆行性射精という。
     医薬品の副作用として起こることが知られているので、頻繁に起こるようなら担当医に相談しよう。
     パートナーの妊娠を望んでいる人の場合、少なすぎると男性不妊の原因になることがある。
     泌尿器科の検査(一般精液検査)では、4〜7日の禁欲後に測定して2mL以上あれば正常範囲だが、
     不妊は精子の濃度や運動能力などほかの要素が原因になることもあるので、
     不安なときは専門医に相談をしましょう。
サディズム(Sadism) : サド。変態性欲の一種で加虐性欲(かぎゃくせいよく)ともいい、
    フランスの作家サドの名にちなみ、相手(動物も含む)に身体的または精神的に
    苦痛を与えることによって性的快感を味わったり、そのような行為を想像したりして
    性的興奮を得る加虐(かぎゃく)趣味のことで、異常性欲の一つ。
    極端な場合、精神的な障害とも見なされ、この場合は性的倒錯(パラフィリア)となる。
    男性に多く、女性に対し、精神的肉体的苦痛を加えることにより性的快感をむさぼる異常性欲をいい、
    例えば女性を裸にして鞭うったり、天井からつり下げてみたり、焼火ばしを肌に押あてたり、
    衣服を汚損したり、はなはだしい場合は惨殺してしまうこともある。
    これの反対がマゾヒズムで、被加虐性変態性欲のことである。
シアリス(Cialis) :  イーライリリーが製造・販売する勃起不全(ED)の治療薬「タダラフィル(tadalafil)」の
    商標名。2003年に販売を開始。先行する同効薬バイアグラレビトラと並ぶ、
    3大ED治療薬の一つだが、これらのED治療薬と異なり、
    食事の有無に関わらず服用が可能で、投与後36時間にわたって勃起機能改善効果がある。
    その持続時間の長さから、「ウィークエンドピル」と言う別名もある。
    シアリスの実験段階のデータによると、実に81%の治験者たちが、勃起不全が解消したという。
    服用後15分〜30分であなたの新しい性の扉が開き、その開いた性の扉は24時間〜36時間に渡って
    あなたの野獣を放ち続けるという、現在世界でもっとも安全で人気がある男性用精力剤だってさ。
    ただし、シアリスは服用すると自然に勃起するものではなく、服用後陰茎部に刺激を与えたり、
    性的な刺激を与える事によりいつもと違った変化があるということなのである。
    日本では2005年9月に厚生労働省へ承認申請が行われ、2007年7月31日に製造販売承認を取得、
    同年9月12日より日本イーライリリーから医療機関向けに販売された。
    日本で正規に入手するためには医師の処方箋が必要である。
    健康保険の適用外の自由診療(保険外診療)で、上記の先行同効薬と同様、薬価基準未収載であり、
    1錠1800円(10mg錠)〜2500円(20mg錠)程度である。輸入代行や迷惑メール等の
    宣伝行為を行う業者や、偽造品も多い。2009年7月より日本イーライリリーから日本新薬へ販売移管。
    副作用 : とりわけ多い症状と報告されるのが■偏頭痛で、ほかに■消化不良、■めまい、
     ■鼻水/鼻づまり、■腰背痛/筋肉痛などがあるが、個人によって違いはある。
    利用上の注意
     ■高血圧・低血圧と心臓病の方、未成年の方は服用しないこと。
     ■手術後6カ月間は使用しないこと。
     ■1日の最大使用可能量は50mgで、これを超える量を服用しないこと。
     ■90日以内に心筋梗塞のあった場合は使用しないこと。
     ■不整脈、低血圧(90/50mmHg以下)または高血圧症の方は服用しないこと。
     ■ニトログリセリン系の薬または心臓病を治療する薬を服用している方は絶対に服用しないこと。
     ■慢性炎症の患者、または性交の時に炎症を起こした事がある方は使用しないこと。
     ■服用24時間前後に降血圧薬の服用はしないこと。
     ■未成年、妊婦の方は飲用しないこと。また、飲酒時に併用すると、回復力が薄れてしまう。
     ■飲酒直前直後の使用は避け、飲酒の場合はなるべく時間をおいてから使用すること。
     ■使用後すぐのサウナ、入浴など血圧の上がるような行為は避けること。
     ■他の薬と併用しないこと。
     硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニコランジル等の硝酸エステル系薬剤)との
     併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下降させることがあるので、併用は禁忌である。
     死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されているので、
     投与の前に、心血管系障害の有無等を十分確認すること、との警告がなされている。
    利用方法 : 成人男性のみ服用が可能で、
     性行為前12時間以内の食後30分以内に半錠を服用する。最大50mgまで服用することができる。
     シアリスをはじめて服用する方は、まず半錠から試し、効果が弱いと感じた場合には50mgを服用する。
    参 : EDケアサポート(日本新薬株式会社)
シーメール(shemale) : 英語でニューハーフに近いニュアンスを持つが、風俗関連産業、
    芸能産業などにおいて、女性化した乳房と男性外性器の両方を持つ状態を明示的に指すことが多い。
児童買春禁止法 : 「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」
    (平成11年5月26日法律第52号)の略称。
    法律の目的 : 児童に対する性的搾取及び性的虐待が児童の権利を著しく侵害することの
     重大性にかんがみ、児童買春、児童ポルノに係る行為等を処罰するとともに、
     これらの行為等により心身に有害な影響を受けた児童の保護のための措置等を定めることにより、
     児童の権利の擁護に資することである。
     この法律の定義において「児童」とは、18歳に満たない者をいう。
     (注)児童買春」とは、児童や児童の周旋者、保護者に対し、対償を供与し、
        又はその供与の約束をして、当該児童に対し、性交等(性交若しくは性交類似行為をし、
        又は自己の性的好奇心を満たす目的で、児童の性器等を触り、
        若しくは児童に自己の性器等を触らせることをいう)をすることをいう。ことだが、
        性器等とは性器、肛門又は乳首をいうので、乳首に触るだけでも児童買春が適用される。
        また、相手が18歳未満の場合は刑法の「わいせつ罪」とは関係無しに
        「青少年育成条例」でも罰せられる。相手と合意の上でセックスをしても逮捕される。    
罰則等
種  類 適用
条項
条  文  内  容
児童買春 児童買春をした者は、3年以下の懲役又は
100万円以下の罰金に処する。
児童買春周旋
1項.児童買春の周旋をした者は、
   3年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処する。
2項.児童買春の周旋をすることを業とした者は、
   5年以下の懲役及び500万円以下の罰金に処する。
児童買春勧誘
1項.児童買春の周旋をする目的で、
   人に児童買春をするように勧誘した者は、
   3年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処する。
2項.前項の目的で、
   人に児童買春をするように勧誘することを業とした者は、
   5年以下の懲役及び500万円以下の罰金に処する。
児童ポルノ頒布等
1項.児童ポルノを頒布し、販売し、業として貸与し、
   又は公然と陳列した者は、
   3年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処する。
2項.前項に掲げる行為の目的で、児童ポルノを製造し、
   所持し、運搬し、本邦に輸入し、
   又は本邦から輸出した者も、同項と同様とする。
3項.第1項に掲げる行為の目的で、児童ポルノを外国に輸入し、
   又は外国から輸出した日本国民も、同項と同様とする。
児童買春等
目的人身売買等
1項.児童を児童買春における性交等の相手方とさせ又は
   第2条第3項第1号、第2号若しくは第3号の児童の
   姿態を描写して児童ポルノを製造する目的で、当該児童を
   売買した者は、1年以上10年以下の懲役に処する。
   2項.前項の目的で、外国に居住する児童で略取され、
   誘拐され、又は売買されたものをその居住国外に移送した
   日本国民は、2年以上の有期懲役に処する。
   3項.前2項の罪の未遂は、罰する。
射精(ejaculation、cumshots)しゃせい : ペニスの外尿道口から精液を射出すること。
    男性器に加えられる刺激により射精中枢が興奮し、興奮が最高に達すると、反射的に起こる。
    射精の過程は2段階に分かれ、第1段階は精液が尿道前立腺部に排泄されるまで(エミッション)をいい、
    第2段階は精液が尿道前立腺部から外尿道口より射出されるまで(エジャクレイション)をいう。
    第一段階の「エミッション」を詳しく説明すると、主に陰茎亀頭部に加えられた摩擦刺激によって
    射精中根が興奮し、反射的に輸精管へ伝えられ、精巣上体(副睾丸)尾部にたまっている精子を、
    輸精管の蠕動運動によって輸精管膨大部に運ぶ。中枢興奮が最高になったとき(オーガスム)、
    前立腺液が前立腺尿道部へ排出され、同時に輸精管膨大部の液と精嚢腺液が排出される。
    これらの液が前立腺尿道部へ排泄されると、膀胱内括約筋の収縮が起こって、
    膀胱内への逆流を防ぐ。このとき尿道海面体球部が膨張する。
    第2段階の「エジャクレイション」は、勝胱外括約筋が弛緩することから始まる。
    精液は尿道海面体球部、尿道海綿体部に入って、ここで球海綿体筋、坐骨海綿体筋、会陰筋、
    尿道括約筋などの収縮が起こって、外昧道口から射出される。
    この過程は陰部神経、下腹神経によるものである。
    1回の射精で2〜5CCの精液が放出されるが、日本人は平均して3CCとされている。
    また、1回の射精に費やされる男性のエネルギーは、約800カロリーであり、
    普通1日の生活に必要とされるカロリー数は2700カロリーなので、
    1回の行為によっておよそ1回分の食事に相当するエネルギーを放出していることになる。
    しかし、そのあとの快楽感、充実感があれば、すぐに疲労と結びつくというわけではなく、
    セックスは精神的なものだといわれる由縁はここにある。
処女(a virgin、a maiden)しょじょ : @生娘(きむすめ)。乙女(おとめ)。バージン。
     男性と交わったことのない女性。処女膜の破れていない生娘を指すことも多々ある。
     中国の「結婚前の家に処(い)る女」を意味する語に由来し、
     男性との経験がない女性を意味するようになった。
     古く中国では、処女が「かわいらしい女性」をさした例も見られる。 参 : 童貞
    A他の漢語の上に付いて用いる。
      ●人が一度も手をつけていないこと。(例)初雪。
      ●初めての経験であること。(例)処女航海。
     「処女作」など漢語の上に付き、「初めて」の意味を表すようになったのは明治以降のことで、
     ヨーロッパ言語の訳語として用いられたことによる。
女性器(Female genital、Cunt、Pussy、Vagina)じょせいき
    女性の性器のことで、女性生殖器の一つ。妊娠・出産のための生殖器官である。
    外性器は外から見える部分で、陰核(クリトリス)、尿道口、小陰唇、大陰唇、膣前庭、膣口があり、
    内性器はその内側の部分で、処女膜、膣、子宮、卵管、卵巣がある。
    
    女性生殖器(左45度)。子宮と腟は、泌尿器系である膀胱や尿道の後方、
    尿管の前方に位置している。左右にある卵管采は卵巣と近接しており、卵管膨大部、
    卵管を経て子宮に連なり開口している(左45度から見たところ)。(教育用画像素材集HPより)

    
    女性生殖器(断面)(教育用画像素材集HPより)
    正中矢状断面では、子宮および腟の断面や周辺の臓器の位置などを見ることができる。
    
    女性生殖器の構造(教育用画像素材集HPより)
    女性の生殖器は、卵巣、卵管、子宮、腟、外生殖器、乳腺からなる。
    卵巣は卵管とは直接つながっておらず、排卵された卵子は卵管采によって卵管内に取り込まれる。

    男性の陰茎の先から出た精子と女性の卵巣から排出された卵子が結合し、
    受精した状態になることを妊娠といい、子宮内で受精卵が育ち、
    新たな生命となり女性器の膣を通って出産する。
    日本各地の俗称として、おまんこ:汚門戸(東京都など)、ぼぼ(九州全域)、
    おめこ(奈良県・山口県など)、ちょんちょん(北海道など)、ちゃんぽ(徳島県など)、
    おけえちょう(岡山県なと)、まんみぞ(福島県)、まんじょこ(新潟県)、
    まんじゅ(鹿児島県など)、ほーみー:宝味(沖縄県)などがある。そのほか愛の泉、
    赤貝(似たり貝の異称あり)、赤核(あかざね:俗に若いコの女陰を指す)、
    あけび(この実は熟すと薄紫色をして割れ、形状が似ていることから)、あそこ、アタックポイント、
    あなぼこ、池、陰三角(いんさんかく:陰毛の形からとったもの)、ヴァギナ、
    奥の院(おくのいん:女陰の異称)、押麦、オチョチョ、お股、股座、おばけ、お姫様、
    おめこ(下汚口)、おまん、おまんじゅう、おまんた、おまんちょ、核、花弁、観音様、
    亀裂、毛ぶとん、毛ぼぼ、こうまん、裂け目、鞘(さや:抜き身をおさめるから)、しとしとぴっちゃん、
    羞恥の摺鉢(すりばち:「摺古木」に対する言葉)、前門、恥部、チャコ、ちょんちょん、
    ちょんべ、トンネル、肉饅頭(にくまんじゅう)、ばかばか、蛤(ハマグリ)、ひこ、秘唇、秘肉、
    プッシー、べっちょ、ぼんぼちょ、マンホール、密壷、われめ、ワレメちゃん、
    谷地(やち:しめった谷間から)など様々な呼び名がある。
女性性器切除(Female Genital Mutilation:FGM)じょせいせいききせつじょ
    女性割礼・女子割礼(Female Circumcision)、陰核切除とも呼ばれ、
    主にアフリカを中心に2千年以上続くとされる因習のこと。
    ソマリアやエジプト、エチオピアなど約30カ国で行われ、受けた女性は世界で約1億3千万〜
    4千万人にのぼり、毎年約300万人の少女が犠牲になっているとされ、
    女性虐待とされる批判のある風習である。過去にFGMを受けた女性は累計で13億人になるという。
     純潔や貞操を守ることが目的とされ、性器を切って性感を失わせることで、
    性的欲求を抑えることができるなどとの考えに基づいている。結婚の条件となっているところもある。
    実施される地域や分析する研究者の分類によって様々であるが、大きく次の3つに分類されている。
    もちろん、それぞれにはさらに細かい差異がある。
    @スンナ割礼 : クリトリスの包皮と先(柔らかい部分)の除去。陰部閉鎖は行わない場合がおおい。
    A切除・クリトリス切除 : クリトリスと外陰部、ときには外生殖器の隣接部分の除去。
     地域によっては、膣が切られる。
    B陰部封鎖(ファラオニック割礼) : クリトリスと大陰唇・小陰唇をすべて除去した後、
     外陰部の両側を膣の上で縫合し、尿や月経血を出すための小さな穴を残しておく。
    ABがほとんどを占め、10歳ごろまでに行われるのが一般的である。
     不衛生な状態で処置され、出血多量や感染症で死亡することもある。
    Bの場合は結婚すると縫合部を一部切り開くが、性行為に苦痛が伴う上、難産になり、
    合併症を起こす確率が高まるほか、赤ちゃんの死亡にもつながりやすい。
     1995(平成7)年の北京女性会議は「人権侵害で廃絶すべき悪習」と認定、
    1997年にはユニセフなど国連3機関が廃絶に向け共同声明を出した。FGMが行われている地域では、
    「文化、風習であり、外国人は口をはさむべきではない」とする声も根強い。
    しかし、西洋世界における女性の権利意識の高揚と、
    その結果として引き起こされた国際化の流れのなかで、大きな論争をよんでいる。
腎虚(じんきょ) : SEXのしすぎで精液の尽きることをいう。「アゴでハエを追う」という表現があり、
    これは精気の喪失した状態を表現したもの。腎虚のヒドイものは死に至ることもあるという。
芋茎(ずいき) = 芋茎(イモ類に別掲)
鈴口(すずぐち)
    @外尿道口。男性器の亀頭(きとう) のことだが、主に先の小便や精液が出る口をいう。
    A大名屋敷などの、表と奥との境。
     赤い組緒のついた鈴がかけてあって、これを引き鳴らして用事を通ずる所。お鈴口。
素股(すまた) : @何もはかずに、肌があらわれている股のこと。なにも身につけていない股のこと。
    A内もも。転じて、男性器を女性の内股に挟んで圧迫・摩擦する擬似挿入性行為(股間交接)をいう。
     いわゆる正常位の体勢で互いの性器が密着する場合がほとんどであるが、
     挿入行為が存在しないためそのものだけであるという意味の「素」にこする部位の「股」が、
     合成されてできた俗語である。通常、男性の性器と、女性の性器を密着させ、
     互いに摩擦しあう行為であり陰茎を膣に挿入できない事情がある場合に、素股行為に及ぶことが多い。
     最近は男女間の愛を確かめ合うセックスにおいても用いられ、広く知られている。
     また、女性が生理中などの場合、フェラチオや手コキなどで射精させる場合がほとんどであるが、
     最近ではヌルヌルしたローションを使い、セックスに近い性行為である素股が
     多く用いられるようになった。つまり、ローションをぬった手を女性器に当てて、
     手と女性器の間に男性のペニスを擦りつけてピストン運動をするというもので、
     騎乗位が一般的だが、正常位や、後背位もあるという。
スペルマ = ザーメン
スワップ(swap) : 夫婦交換のことで、スワッピングともいい、
    2組のカップルが、互いのパートナーを交換してセックスすること。
精液 = ザーメン
精管(せいかん) : 輸精管。精子精巣上体(副睾丸)から尿道に送る管(輸送路)で、
    膀胱の下で尿道と合流する。脊椎動物ではウォルフ管から生じる。
性交(sexual intercourse、fucking、bang、copulation)せいこう : 交接の一つ。
    交合。房事。営み。セックス(sex)。男女の性的まじわり。肉体のまじわり。
    日本では男性器女性器に挿入することを「性交」というが、
    欧米などの英語圏でのセックスは「性」を意味し、挿入の意味はないそうである。
    性交とは何よりも肉体と肉体の直接的な接触で、触覚の世界であるが、直接的に触れ合いながら、
    触覚に誘われるようにして感覚的にも交わり、触れ合い、交感する。そして、この交感は、
    肉体の接触がないときでも起きることから、単に肉体的な交わりだけではないと言われている。
    動物は(本能的に)子孫を残すために交尾を行うが、人間の性交では必ずしも妊娠・出産を目的とせず、
    男女相互のコミュニケーションのため、あるいはもっぱら快楽を得るために行われる場合も多い。
    したがって、性交する(copulate)は、合かぎを合わせる、穴を掘る、打ち込む、犯す、おこなう、
    こぐ、こじあける、ちん入する、とどめをさす、はめはめする、パワーをぶちこむ、プラグインする、
    ホールインする、テトる、中央線で走る(局部の愛撫は山手線)、ハモる、やとをへぐ、大場る、
    春木る、などの使用例がある。
    男性の性交能力(ポテンシィ)に必要な条件 : @性的欲望A勃起能力B膣内挿入の可能性
     C射精の4つが揃う必要がある。それを行うためには、大脳、間脳、腰椎、仙椎などの、
     いわゆる性中枢といわれる部分が正常でなければならない。
     さらに、下垂体をはじめ、精巣(睾丸)などを含めたホルモン分泌機能が正常でなければならない上に、
     骨盤に附着している脚、その要(かなめ)である腰、その接点である関節、運動の主役をする筋肉、
     腱なども正常でなければならない。ギックリ腰を患うと、性交が不能になるのは、機械的にそうなるので、
     単にまがりなりにも性交が行なえる、というのではなく、古川柳にある「抜かずの6回」というツワ者は、
     男性属の最優秀選手の部類に入るが、常識的に考えれば、不可能に近いことで、
     一種の切なる願望志向を表現した川柳とみるべきでしょう。
     男性の最も性的気力の旺盛なのは、前記の4つの条件がさなわっている18歳ぐらいで、
     その後は、年ごとに下降の一途をたどる男の性能力の哀れな一生というわけである。
    参 : コイッス

    性生活の頻度は?世界最新ランキング(英・デュレックス社調査)
     2008年4月に避妊具メーカーのデュレクス社が発表した
    「セクシャル・ウェルビーイング・グローバル・サーベイ(性生活幸福度世界調査)」で、
    「性生活満足度」「性生活頻度」に関する各国の水準がわかった。調査対象は26カ国、2万6032人。
    以下は、「週1回以上性生活がある」と答えた人の割合を示したランキング。
    1位・ギリシャ87%、2位・ブラジル82%、3位・ロシア80%、4位・中国78%、
    5位・イタリア・ポーランド76%、7位・マレーシア74%、8位・スイス72%、
    9位・メキシコ・スペイン・南アフリカ71%、12位・フランス・オーストリア70%、
    14位・ドイツ・インド68%、16位・タイ65%、17位・オランダ・ニュージーランド63%、
    19位・香港・シンガポール62%、21位・オーストラリア60%、22位・カナダ59%、
    23位・イギリス55%、24位・アメリカ・ナイジェリア53%、26位・日本34%
     なお、「性生活満足度」について「満足している」と回答したのが世界平均で44%に対し、
    日本は15%、中国は13%、香港は8%となっている。
    これらを総合すると、中国は性生活の回数は多い(週に1回以上が78%)が満足度は低く(13%)、
    日本は性生活の回数も少なく(週に1回以上が34%)、満足度も低い(15%)となる。
    香港はその中間といったところか。それにしても、性生活の頻度が、
    日本は極端な数字で最下位となっている。少子化社会とはいえ、元気のない結果だ。
性行為感染症(Sexually Transmitted Disease:STD)せいこういかんせんしょう
    性感染症。性行為を通して感染した諸疾患症の総称をいう。性行為感染症の大部分が、
    性器の接触や体液を通じて感染し、男性では尿道、女性では子宮頸管に炎症を起こす。
    ところが、感染しても約半数に症状が出ない。
    クラミジア感染症や淋病などでは感染したまま妊娠すると出産の際に子供にうつす可能性が
    あるだけでなく、エイズウイルスに感染する危険性が高まる(3倍〜300倍)。
    性感染症による炎症部位にはリンパ球が集まる。エイズウイルスはリンパ球を通じて感染し、
    ピルで避妊しても感染を予防できない。感染を防ぐにはコンドームが最も効果がある。
    従来の性病のほかに、下記のような感染症がある。    
STDの種類
病原菌 疾   患
細 菌 梅毒淋菌感染症(淋疾)■軟性下疳(げかん)■鼠径(そけい)肉芽腫症
ウイルス ■単純性陰部疱疹(ほうしん)■尖圭(せんけい)コンジローマ■陰部伝染性軟属腫
■A型・B型肝炎■サイトメガロウイルス感染症■成人T細胞白血病(ATL)
■伝染性単核症■性器ヘルペス感染症■エイズ(後天性免疫不全症候群)
クラジミア ■鼠径リンパ肉芽腫症(第四性病)■非淋菌性尿道炎(男性)■子宮頚管炎(女性)
マイコプラズマ ■非淋菌性尿道炎■子宮頚管炎
真 菌 ■外陰・膣(ちつ)カンジダ症■陰股部白癬(いんこぶはくせん:いんきんたむし)
原 虫 ■膣トリコモナス症■アメーバ赤痢
寄生虫  ■疥癬(かいせん)毛じらみ
◆血液を介して感染したり、手や口からの感染、出産のときに感染する母子感染、
 輸血によるエイズ、B型肝炎の感染は、性行為と関係ないが、STDの中にくくられている。
◆尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルスが原因で、陰茎や外陰部にイボやかゆみが出る。
◆性器ヘルペス感染症は、亀頭部や外陰部に多数の水ぶくれができ、痛みと発熱がある。 
精子(a sperm)せいし : 精虫。生物の雄の生殖細胞。小形で運動性に富む。
    大部分の動物の精子は、染色体を含むDNAのつまった核の頭部、
    ミトコンドリア・中心小体を含む中片部、運動をする鞭毛の尾部からなり、
    形は生物の種類によって異なるが、人間ではおたまじゃくし状である。
    1827年にリューワエンホークという医学者が顕微鏡下ではじめてこの精子の所在を発見確認した。
    動物ばかりでなく植物の一部(コケ・シダ類・イチョウ・ソテツなど)にも精子がみられる。
    精子は精巣(睾丸)で作られる。精巣の中は精子を作る細胞で満たされており、
    休むことなく精子を作り出している。精子生産の命令は間脳下垂体が支配していて、
    生産の量は男性ホルモンの分泌量をもとに計算されており、一定のレベルを保つように調整されている。
    精子一匹は40〜60ミクロン(1ミクロンは100万分の1メートル)であり、肉眼では見えない。
    形はオタマジャクシを長くしたようで、丸い頭部に小さい中枢部と、細長い尾から成っていて、
    常に前進運動をしており、大体1秒間に20〜60ミクロンの速度で前進している。
    頭部中枢部には生殖と遺伝に関係ある重要な要素を含み、
    男女の性を左右する染色体と遺伝原質はこの中にある。尾は活発にはねまわる運動をひきうける役で、
    射精時に膣内に放射された精子は、数分後には子宮腔に進入するが、
    ほとんどが膣内に残り、2〜3時間後には死滅するものと考えられている。
    精子が完全なものに成長するまでには72時間を要すという。
    正常な精子の数は、WHO(世界保健機構)の数値が広く使われている。
    現在では正常値は1ccの中に2000万匹以上とされているが、実は、この数値は数年前に
    引き下げられた。それまでは1cc中に5000万匹以上が正常値とされていた。
    世界中の男性の精子の数が減少傾向にあるといえる。
    良好精子 : スピードが25micron/sec以上で直線性が80%以上の
             両方の条件を兼ね備えている精子のこと。
    凍結精子 : 精液を保存液と混ぜ、零下196度の液体窒素の中で凍結、保存したもので、
             技術的には、半永久的に保存できる。
    
    精子の構造(教育用画像素材集HPより)
    日本人男性の精子数は、フィンランドの男性の精子数の約3分の2しかないなど、
    調査した欧州4か国・地域よりも少ないことが、日欧の国際共同研究でわかり、
    英専門誌と日本医師会誌2006年5月号に発表した。
    環境ホルモンが生殖能力にどう影響するか調べるのが目的で、精巣がんが増えている
    デンマークの研究者が提唱し、日本から聖マリアンナ医大の岩本晃明教授(泌尿器科)らが参加した。
    神奈川県内の病院を訪れた、20〜44歳の日本人男性324人(平均年齢32.5歳)の精液を採取した。
    年齢などの条件は各国でそろえ、禁欲期間の長さの違いによる影響が出ないよう補正して、
    各国男性の精子数を統計的に比較した。
性自認(gender identity) : 「自分は男性(女性)である」という自己認識のこと。
精子バンク = 精子バンク
生殖腺(Genital gland)せいしょくせん : 雄では精巣、雌では卵巣のことで、
    人間などの哺乳類では左右対をなしている。配偶子形成の性ホルモン分泌には、
    アンドロジェン(男性化ホルモン)とエストロジェン(女性化ホルモン)がある。
精巣(the testicles、the balls)せいそう
    動物において精子を形成する器官で、哺乳類ではその形態が球形またはそれに近いことが多く、
    「睾丸(こうがん)」は哺乳類の精巣の別名であり、ほかに布久利・布倶里・布久里(ふぐり)、たまたま、
    金玉(きんたま)、おふくろさん、家宝、球体、クリャン(朝鮮語)、宝殿、ボーデン(Hoden:ドイツ語)、
    ゴールデン・キング・ポイント(=金+王+点)、ディテユモイ(ギリシャ語)、
    テステイクル(英語)、テステイス(testis:ラテン語)、ミクロなど、多くの呼び名がある。
    金玉は、「精(き)をやる玉」から「きをやるたま」→「きのたま」→「きんたま」となったと言われるが、
    子宝に恵まれる金のように大切な玉からと、私は聞いていた。
    精巣(睾丸)は、男性の生殖腺であり、大きめのオリーブほどの大きさの卵形の器官で、
    左右一個ずつあり陰嚢に収められている。精巣には、精子をつくる機能と、
    他に或種の分泌物および主要な男性ホルモンであるテストステロンをつくる機能がある。
    この性ホルモンは、直接体組織に吸収されて男性の肉体的、精神的特徴を作る重要な働きをしている。
    精子は精巣の主要部を構成する細精管(精細管ともいう)中で形成される。
    ちなみに、睾丸の重さは国や人種によって違いがあるが、標準成人の精巣の質量は35gである。
    日本人の精巣は、ある文献では長径3〜4cm、重量にして10〜15g(1個)とされている。
     胎児の睾丸は、妊娠初期には、赤ちゃんのお腹の中にあるが、妊娠4カ月を少し過ぎた頃から
    下降を始め、妊娠7〜8カ月ごろ陰嚢の中に入る。下がってこないで停留睾丸になる男性が
    数パーセントはいて、不妊娠になったりする。右のほうが、左より下降するため、
    通常、子どもでも大人でも、左の精巣は右よりもわずかに低い位置にある。
     「鉄槌伝」での「ふぐり(睾丸)」のくだりは、「身は脂膏(しこう)の地に居(いる)、潤沢の多きに居る。
    外の交有(まじわりあり)と雖(いえど)も、内の利を倶(とも)にせず。
    故に名づけて布倶里(ふぐり)と曰ふ(いう)。一名下重(そひ)
    常に沈痾(ちんあ:長わずらい)に嬰(かか)れど、能(よ)く予(あらかじ)め風雨の気候を知る。
    時の人これを謂ひ(いい)て巣処公(そうしょこう)となす」。その意味は、
    会陰から睾丸にかけては、あぶら汗のでるところであり、触覚受容器の密集しているところである。
    女性性器の外側とは接触はするが、性器内に入ることはない。ペニスとともに喜びを分かつことが
    できないから布倶里とも呼ばれる。時に「そひふぐり」という病になるので「そひ」とも呼ばれ、
    また下に垂れ下がる長わずらいにもなりやすいけれども、あらかじめ淫風雲南の気を知る能力がある。
    時の人はこれを名づけて「隠居の公(きみ)」と称した。
精巣上体(せいそうじょうたい)
    別名に「副睾丸」、「副精巣」があり、精巣(睾丸)の生産物を運ぶ導管の一部で、
    精巣の上端に帽子のようにかぶさる頭部と細長い体部・尾部とから成っている。
    精巣にそって索状物として触れられ、睾丸の上極から睾丸にくっつくように下がって睾丸下極の後ろで、
    精管につながっているコイル状の管で、長さは約6mあり、左右の精巣にそれぞれつながっている。
    精巣でつくられた精子は精巣上体に集められ、ここで成熟し、
    蓄えておく働きと同時に、余分な精子の吸収を行っている。
性的指向性(sexual orientation) : 性欲や恋愛の方向を表す概念。
    ヘテロセクシュアルホモセクシュアルバイセクシュアルなどがある。
性同一性障害 = 性同一性障害(別掲)
精嚢(seminal vesicle、seminal gland)せいのう : 正式名は「精嚢腺」。男性の生殖器の一つ。
    前立腺の上部にある、長さ約5cm、幅約2cmほどの曲がりくねった細長い扁平(へんぺい)
    袋状の付属腺(器官)で、膀胱(ぼうこう)の底部後面に左右対称に1対あり、
    精液の約3分の2を占める液体である精嚢腺液という粘液をつくつている。
    内部はいくつかの小室に分かれており、細かいひだが発達している。
    内皮からは精子の鞭毛を動かすエネルギー源となる果糖などの栄養素が含まれている
    アルカリ性の淡黄色の粘液を分泌して内部にたくわえる。
    また精嚢の腺壁には平滑筋が発達しており、射精時には強く収縮して内容物を射精管へ放出し、
    精巣(睾丸)からきた精子と混ぜ合わせ精液を作る役割がある。
    精子の貯蔵・破壊・吸収に関与しており、哺乳類以外では精子を貯蔵するので貯精嚢とよぶ。
     古くは精液の貯蔵庫と考えられていたため、精嚢と名付けられたが、
    唾液腺のように液体を分泌することが判ったので、精嚢腺と名称が変わった。
    精嚢炎とはその精嚢に炎症を起こしてしまう症状をいう。
性犯罪 = 性犯罪(別掲)
性病(a venereal disease)せいびょう : 主として性行為によって感染する病気の総称であり、
    かつて花柳界で感染して蔓延(まんえん)したので、俗に「花柳病」ともよばれた。
    性病には日本に多い梅毒淋病(淋疾)と、日本には少ない軟性下疳(なんせいげかん)
    第四性病(鼠径リンパ肉芽腫(そけいリンパにくがしゅ)症)の4疾患がある。
    淋疾および軟性下疳は古代より種々の名称で記載されていた。
    1879年にはドイツのナイセル(Albert L.S.Neisser:1855〜1916)が淋疾の病原体である
    淋菌を発見し、1889年にはイタリアのデュクレーが軟性下疳の病原体である軟性下疳菌を発見した。
    さらに1905年ドイツの動物学者シャウディンが梅毒の病原体である
    梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)を発見し、病理学者のホフマンが確認した。
    また1935(昭和10)年宮川米次(1885〜1959)ほか、三田村篤志郎、矢追(やおい)秀武らは
    第四性病の病原体として宮川小体を発見したが、その後の研究によると宮川小体は
    クラミジアに属するクラミジア・トラコマチスL1〜L3であることが明らかになっている。
     なお、1970年代より性行為の多様性がみられ、とくに1980年前後より欧米の同性愛男性間において
    顕在化し、一般に知られるようになった後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)が注目され、
    性交ないし類似の行為による感染症の種類が増加し、従来の性病を含めて性行為感染症として
    総称されるようになった。すなわち、広義の性病とも解釈されるわけで、その病原体も細菌ウイルス
    マイコプラズマ、クラミジア、真菌、寄生虫などと広範にわたり、AIDSをはじめ、陰部ヘルペス、
    伝染性軟属腫(水いぼ)、尖圭(せんけい)コンジローム(尖圭コンジローマ)、
    非特異性尿道炎(非淋菌性尿道炎)、腟(ちつ)トリコモナス症、腟カンジダ症などのほか、
    疥癬(かいせん)やケジラミ症などまで含まれることになる。
    これらの性行為感染症は、従来の性病に対して準性病ともよばれる。
     性病だからと言って、病気でないわけではなく、保険にかかると、
    医者から保険者(健康保険組合など)に行く書類に病名を書かれるので会社に知れてしまう。
    したがって、多くのサラリーマンは、少なくとも性病に関しては保険を使っていないという。
    性病に関する主な法律
    ●性病患者の受診は義務である(性病予防法第3条)
    ●伝染のおそれがある性病にかかっている者が売いんをしたときは、
     これを2年以下の懲役または1万円以下の罰金に処する(性病予防法第26条)
    ●売いんの常習者から性病をうつされたら、告訴することができる(性病予防法第28条)
性欲(sexual desire、libido:ラテン)せいよく : 男女間(動物では雌雄間)の欲求の一つで、
    性的・肉体的な充足を求める欲望のこと。肉欲。
    性的欲求は本来、子孫を残すための繁殖を目的とした欲望であり、動物の生殖本能の現れである。
    故に一般に、生殖相手としてふさわしい同種の異性に対して抱くものである。
    ただし、多くの動物で同性愛など生殖に結びつかない性行動も観察され、
    また人間の場合は多彩な欲求との相互作用により変化し、学習によって様々なフェチズムが生まれる。
    そのため一口に性欲といっても個体によって様々な形がある。
    精神病理学者・小田晋は性欲を、「成熟した男女が人間的出会いをし、
    相手の肉体・精神の両面を愛すること。」と定義している。
    一般に二次性徴を迎え生殖能力を獲得したとき「性の目覚め」が起きるとされるが、
    それ以前から明確な性欲を抱く人もいる。性欲の強さや高まる時期は個体差や性差が大きい。
    一般に男性の性欲は睾丸の造精に関連が深く、分泌される性ホルモンに左右される。
    そのため、去勢を行うと性欲が低下する。思春期がもっとも性欲が強く、年齢とともに低下する。
    女性は排卵日前がもっとも性欲が高まる。
    異常性欲(sexual abnormality)いじょうせいよく : 質的にも量的にも異常な性的行動。
     性愛行動には、年齢、性別、時代、地域による個人差があり、
     正常・異常の区別は困難な場合がある。時には犯罪と関係することがある。
     異常性欲については、性欲の亢進(こうしん)あるいは低下といった
     量的異常性欲(性欲亢進と減退)と、性対象の異常、性目標の異常といった
     質的異常性欲(対象と行為の異常)に分けて考えるのが一般的であるが、
     最近ではこれらを総称して「性障害」と呼んでいる。

    私の性欲をどうしたらいいのか
    (2011.1.15、朝日新聞be「悩みのるつぼ」より、59歳の会社員の相談)
     現在59歳。夫婦間の性に関しては居酒屋でアルコールの力を借りるとしても
    なかなか同僚やましてや兄たちにも聞けない。
     男女の身体の仕組みが異なるのは分かるが、還暦を間近にしてこの私、
    若いぴちぴちした女性を見るとしゃぶりつきたくなる。せめてそばにいて欲しいと切望し、
    その気になればいつでも夜の営みはOKの態勢にある。が、肝心の女房がもうなえ果てている。
    数年前、痛みが走り、それ以来、努力もしたのだが、相手にしてもらえない。
     正直私は結婚後、浮気も不倫もしたことがない。自慰行為もなく、AVビデオも一本もない。
    女房とは子供が巣立ち今2人きりの生活だが、私のいびきで寝室は別にしている。
     けんかしているわけでも、相性が悪いわけでもない。長女の女房に末っ子の私。どちらもO型。
    一緒にTVを見たり、お酒を飲んだり、エロい話もするし、お互いをマッサージしたりすることもある。
    だが、その後女房は、現実に戻させるようなさめた色気のない話をする。
     女房にもう私とのセックスは金輪際なくてもいいかと問うたら、「一生なくてもイイ。不自由しないもん」。
    「素人はご法度だけど浮気もしてもいいから」ともつけ加えた。
     今更夜の街に出向き、欲情を発散させたくない。
    性の処理、私はこれからどう向き合っていけばいいのか。
    アドバイス「あなたは努力してきましたか」
    (回答者:東京大学大学院教授で社会学者の上野千鶴子氏)
     よくあるんですよね、この手のお悩みが。夫はその気満々なのに、
    妻の方がいっこうに乗ってこない、という食い違いや、その反対の組み合わせも。
     夫婦の性関係は、性抜きの関係の反映。団塊カップルはもう結婚歴40年ばかり。
    これだけかけて作ってきた人間関係は、容易には変えられません。
     今になって性関係を持ちたくないというのは、それ以前だってきっと妻にとっては
    セックスが楽しくもうれしくもなかった証拠でしょう。加齢すれば女性器は潤いが減少し、
    性交痛が生じるのは常識のうち。それを緩和するHRT(ホルモン補充療法)や潤滑ジェリーの
    使用などの処方箋(せん)もありますが、さまざまな手段を用いて挿入スタンバイをするなんて、
    たとえ夫婦のあいだであっても強姦(ごうかん)OKと言っているようなもの。
     それよりもっと大事なのはセックスがキモチいい、と妻が思えるかどうか。
    そしてそのためにあなたが努力したかどうか。キモチいいことならまたしたくなるのはあたりまえ。
    これに年齢は関係ありません。80代でキモチいいセックスをしている女性も知っています。
     妻の「一生なくてもイイ。不自由しないもん」は、翻訳すれば「あんなつらいおつとめはもうたくさん」。
    実はこのせりふは『老年期の性』(79年)の著者で、この分野のパイオニアで知られる保健師の
    大工原秀子さんが、調査当時70代以上だったお年寄りの女性から聞いた声でした。
    団塊カップルの多くで、夫の独りよがりなセックスに妻がうんざりしてることは
    各種の性調査からもわかっています。あなたが例外でないだけで。
     あなたの性欲は妻との関係欲ですか、それともたんなる身体的な性欲?
    妻との性関係を復活させたいなら、それがだめになっていったのと同じだけのテマヒマをかけて、
    高齢期の夫婦にふさわしいベッドマナーとテクを学んで下さい。
     もし後者なら。いまはマスターベーションのおかずは世にあふれていますから、
    テンションが高まったら適度に抜いてさっぱりしてください。たまには妻に手や口で協力してもらっても
    いいでしょう。え、それすら頼めない、ですって? そのくらいのスキンシップが成りたたないようなら、
    この先、どちらかが要介護になったときに、排泄(はい・せつ)介助を含む身体介護なんてできませんよ。
性暴力(せいぼうりょく) : 次のような性行動を性暴力という。
    ●気付かれないように裸をのぞいたり、はっきりイエスがないのに、
     性行為におよんだりするような、同意がないままに行われる性行動。
    ●二人の間に平等性がないときに行われる性行動。●強制による性行動。
     上司と部下、先生と生徒、親と子などのように力関係があり平等ではない二人で、
     強者から弱者へとなされる性行動や、力づくや脅しといった強制による性行動も性暴力である。
千擦り(せんずり) = オナニー
早漏(premature ejaculation)そうろう : 性交時、射精に至るまでの時間が早すぎること。
    ペニスを膣に挿入する前や、挿入時、あるいは挿入した直後に、本人が望んでいないにも関わらず、
    ごくわずかな刺激で射精してしまうこという。正式な早漏の定義は存在しないが、
    早漏とは膣内挿入後30秒以内、1分半以内あるいは2分以内にオーガズムに達する、
    射精までの時間をひとつの判断基準とする定義もあれば、
    性交の際のピストン運動が10回以内に射精してしまうことと、
    性交運動の回数を基準とする定義もある。一方、時間や回数が重要な問題ではなく、
    射精反射のコントロールがうまく出来ない状態が早漏であるとの定義もある。
    生理的、機能的な原因の上に心理的(心因性)のものが多く、性への劣等感・不安・緊張、
    家庭や職場でのトラブル・ストレスや先走った気分などで起こりやすく、
    「早く射精してしまった経験」がトラウマになり、慢性化して治りにくくなっていく。
    生理的には、自律神経の失調、機能的には、性感神経の過敏性があり、
    心理的には、大脳の性中枢が性的過敏に弱い場合、性行為が完全に行なえないのではないか、
    といった恐怖や不安、オナニーや過去における性交失敗の記憶のため、
    性的能力に欠陥があるのではないか、といった悩み、性器短小などのための劣等感、
    性交技術がヘタなために、相手に軽蔑されている場合など色々あるが、要するに、
    大脳の性中枢と、腰椎にある射精中枢、その興奮を促進する亀頭の快美神経末梢との間の、
    総合連絡がうまくいかず、射精中枢だけが単独に早く興奮して、異常に早く射精してしまうのである。
    ペニスは完全に勃起している状態より、いくぶん柔らかい状態の方が過敏に反応するため、
    中高年の勃起力低下も早漏の原因のひとつにある。
    EDと同じく相手あっての悩みで男の自信はぐらつき、相手との関係がこれで壊れる場合も少なくない。
    早漏は包茎のせいだとか亀頭が敏感すぎるせいだと思っている人が多いが、
    実際には包茎や亀頭のせいではなくが性的に過敏で
    それを抑制できないような状態で起きることの要因が大きい。
タチ : レズビアンでの責めの方をいい、受けの方はネコという。
    男性のゲイの場合は、主にアナルに挿入する方をいい、されるの方はネコとか受けなどいう。
男根 = ペニス
男性器(Male reproductive system)だんせいき : 男性生殖器。
    体外と骨盤周辺に位置する男性の生殖器官で、女性器に比べれば、きわめて簡単である。
    生殖細胞と男性ホルモンを製造する精巣(睾丸)と、ここからの生産物を運搬する精巣上体(副睾丸)、
    精管、陰茎(ペニス)とに分かれる。男性器で作られた精子は女性の卵子と受精すると
    受精卵(接合子)を形成し、細胞分裂を繰り返して胎児へと成長する。
    男性器に含まれる諸器官のうち、陰茎と陰嚢は体外に露出している。
    
    男性生殖器(左45度)。精巣(睾丸)、精巣上体(副睾丸)、精管と、
    泌尿器系と共有する尿道海綿体、陰茎海綿体、陰茎亀頭などがある。また、付属腺である精嚢や
    前立腺などがある(左45度から見たところ)。ペニスは陰茎亀頭と赤い色の海綿体の部分をいう。
    (教育用画像素材集HPより)

    
    男性生殖器解剖図。1.膀胱、2.恥骨、3.陰茎4.陰茎海綿体、5.亀頭、6.包皮、7.尿道口、
    8.S状結腸、9.直腸、10.精嚢、11.射精管、12.前立腺、13.尿道球線、14.肛門
    15.精管、16.精巣上体、17.精巣、18.陰嚢(図はウィキペディアより)

    
    男性生殖器(英語表示)
恥毛(pubic hair:プービック・ヘアー、beaver:ビーバー)ちもう : 陰毛(いんもう)。恥部にはえている毛。
ディープスロート = ディープスロート
貞操帯(ていそうたい) → 貞操帯(下着に別掲)
同性愛(homosexuality)どうせいあい : 男性同士または女性同士の間での親愛や性愛、
    その性的指向(sexual orientation)など、広義のライフスタイルを指す。
    同性愛の性質を持っている人のことを同性愛者(homosexual)という。
    同性愛者自身は男性同性愛者のことをゲイ(gay)もしくはゲイマン(gay man)、
    女性同性愛者のことをレズビアン(lesbian)という。
    ゲイは稀に男性だけでなく女性の同性愛者も含んだ「同性愛者一般」という意味で用いられることもある。
    さらに性的少数者一般を指す言葉として代表させる表現でもある。
    性的少数者一般を指す単語としては、「LGBT」が推奨されている。
    ホモという略語は、とくに同性愛者でない異性愛者の間では頻繁に使われている。
    なお、「ホモセクシャル」の略語ではあるが、「ゲイ」と同様に男性の同性愛者のみを指すことが多い。
    同性愛に対して異性愛を「ヘテロ・セクシュアル」(heterosexual)、両性愛を
    「バイ・セクシュアル」(bisexual)という。異性愛者は「同性愛の気(け)がない」ことから
    「ノンケ」などの呼び方をされることもある。また、性的対象を持たない無性愛は英語で
    「asexual」と表記し、代表的な辞書には「エイセクシュアル(アセクシュアル、ASEXUALの英語訛り)」
    という発音が掲載されているが、日本では「アセクシュアル」と言うことが少なくない。
童貞(a virgin)どうてい : @男性が、まだ女性と肉体的交渉の経験をもっていないこと。また、その男性。
     参 : 処女
    Aカトリック教会における修道女。
ドライオーガズム(dry orgasm:和、multiple orgasm:英) : マルティプルオーガズム。
    前立腺マッサージなどによる、射精を伴わない快感の絶頂のこと。射精自体がないので、
    性欲を抑制するホルモン、プロラクチンが放出されないため、快感は持続し連続オーガズム状態になる。
    女性は、基本的に複数回のオーガズムを経験できる構造になっているが、
    男性でも1回のセックスでオーガズムを何回も経験できるとされる。
    それを目的として作られたような器具に「エネマグラ」がある。
トリコモナス感染症(Trichomonas:ラテン)
    原生動物鞭毛虫綱に属する寄生原虫の一種で、体長5〜30マイクロメートル、
    体は洋梨形、数本の鞭毛と波動膜があるトリコモナス原虫の感染による病気である。
    多くの動物およびヒトの粘膜に寄生し、膣(ちつ)トリコモナス症などをひき起こす。
    ヒトに寄生するトリコモナスは、膣トリコモナス、口腔トリコモナス、
    腸トリコモナスなど3種類ほど知られているが、生殖器などに感染し、性感染症などを起こすのは、
    膣トリコモナスだけで、女性は膣炎を起こし、痒み感が強く、
    泡沫状で黄色や膿状で悪臭の強いおり物が多く出るが、男性は無症状のことが多い。
中折れ(なかおれ) : セックス(性交)の途中何らかの原因で、男性性器が萎えてしまい、
    充分な勃起持続ができないため、それ以降の性行為が出来ない状態の事を言う。
    中折れは、その後インポテンツに繋がる傾向がある。
    40〜70歳の男性のうち過半数がこのような勃起力の低下や中折れを経験していると言われるが、
    若い人ではほとんどが心因的なものだという。例え ば、自慰では勃起射精もできるのに、
    初めての女性のときに緊張のあまり中折れして射精に至らなかったりすると、
    すっかり自信を失い悪循環に陥ってしまう こともあるから要注意。また、中折れ状態を必要以上に
    恥じることで、どんどんセックスから遠のき、完全なセックスレス夫婦になってしまうこともある。
    高齢化とともに性機能が衰退する原因はホルモン分泌量の減少などと言われている。
    男性ホルモンは10代後半から23歳頃まで最も多く分泌され、それ以降その後加齢と共に、
    ホルモン分泌が低下していく。そして、早い人では30代から、
    大半の人は40〜50代にかけて男性ホルモン「テストステロン」の量が減少してくるととともに、
    意欲や興味薄くなり、性欲も低下して勃起機能が低下し中折れも経験する。
    精巣精子をつくる臓器であると同時に、男性ホルモンのひとつであり、
    性欲と性機能をつかさどるホルモンである「テストステロン」の合成も行っている。
    まず、ペニスを勃起させるには、大脳の視床下部からの性的衝動を起こさせる指令が必要になる。
    この視床下部への刺激物質がテストステロンでありテストステロン濃度の増量は性的衝動には
    必要不可欠である。男性ホルモン「テストステロン」の一番重要な働きは、
    男性の性欲と性機能を高めることで、中折れの心配もなくなる。
    ちなみに、女性の場合は、20代後半から性的欲求はむしろ高まるという。
    同年代の夫婦の性生活が長年暮らすとうまくいかなくなる要因の一つは、
    こうした男女の身体機能の違いにより起こるのである。
    近年では、年齢にかかわり無く、勃起不全や中折れで悩む人は増え続けているという。
    勃起不全や中折れの原因は様々なものがあるが、ストレスや不安感などの精神的な面から始まり、
    糖尿病や腎不全、心血管障害、高血圧動脈硬化、神経系疾患、うつ病治療薬の内服、
    ホルモンバランスの異常などのほか、喫煙や飲酒から始まるものがある。喫煙や飲酒においては、
    近頃若い頃から始める方も多いので、若年層の中折れはこういったところからも発症しているという。
    中年を過ぎて、中折れを防げる可能性のある方法は運動することで、
    ウォーキングストレッチなど、持続してできる運動を週に3〜4日続けるとよい。
    運動することでストレスが減少し、男性ホルモンの低下を防ぎ、中折れを防げる事が証明されている。
    男性更年期治療やED治療の第一人者である医療法人社団医新会の横山博美理事長は、
    「男女のつきあいが長くなれば、たまにあること。挿入や射精にこだわりすぎず、
    2人の間でリラッ クスしてスキンシップを楽しむのも大人のセックスといえるでしょう。
    そういう行為は、2人の心理的な関係を深め、セックスレスの予防にもなります」と話している。
    しかし、本人が中折れに強い欲求不満や不安を感じているようなら、
    立派なED(勃起障害・勃起不全)といえる。EDというと、全く勃起しないことを想像しがちだが、
    実際はED治療を受ける人の9割以上が中折れの悩みなのである。
ニューハーフ(newhalf) : 和製英語。女装した男性であること、あるいは男性から
    「性転換」したことを公言して、風俗関連産業、芸能産業などに従事している人を指す。 参 : オカマ
バイアグラViagra) : 米国ファイザー製の承認済みED(勃起不全)治療薬で、
    勃起を促す神経信号物質(一酸化窒素)の働きを活性化する作用を持っている。
    1998(平成10)3月27日にFDA(米国食品・医薬品認可局)により販売を認可された。
    国内では、1999年1月25日承認され、1999年3月販売開始された。
    バイアグラはペニスを直接勃起させる薬ではなく、勃起を阻害する体内酵素の働きを弱めることにより、
    勃起を促進させる薬で、1錠を性交の一時間前に飲むだけでインポテンツの治療、勃起力の強化、
    勃起時間の延長、ペニスの硬度を高める等の効果が認められている。
    勃起は通常、性的な刺激で陰茎動脈が拡張し、血液が大量にペニスの海綿体に流れ込んで起きるが、
    勃起したままでは困るので、PDE5という物質が勃起を抑制している。
    このPDE5物質の分泌を減らし勃起を維持させるのが「バイアグラ」であり、
    刺激があれば勃起するという効果を利用している。飲んだら勃起し続けると思われがちだが、
    性的刺激がなければ勃起はしない。バイアグラは食事後に服用すると効果が出るまでに
    1時間以上かかる場合があるので、食事前に飲み、服用は1日1回を守って24時間以内の
    連続服用は控える。飲んでから45分〜1時間して効果が現れ、2〜3時間持続する。
    早く効いて長時間作用する承認済みの「レビトラ」もある。また、
    天然バイアグラの「ハーバルV」やバイアグラとほとんど同じ成分の「カベルタ(Caverta)」もある。
    イーライ・リリーの「シアリス」も承認されている。これらのすべてはEDの服薬治療のためのものである。
    使用上の注意
     多少の飲酒は問題はないが、使用にあたっては、必ず医師の診断を受けて処方してもらうこと。
     「バイアグラ」は、ニトログリセリンを常用している心臓病の患者が服用すると、
     相乗効果により急激な血圧降下を起こす危険性がある。
     また、糖尿病による動脈硬化症の患者や高齢者の服用は極めて危険と言われているので、
     素人判断や興味本位で気軽に人から貰ったりして服用するのは絶対にしないこと。
     「65歳以上の方は25mgまで」と云う断り書きがあるそうなので、
     勃起効果を期待するあまり、多量に服用する事は避ける。
     頭痛や顔のほてり、泌尿器神経炎、幻覚・光に対する過敏症、めまい、下痢などの副作用が
     出ることもあるし、パートナーがそれほど強く望まないのであれば使用しないほうがよい。
    価格 : バイアグラもレビトラも1回分1錠(10mg)が1500円くらいだが、
          レビトラ10mgがバイアグラ50mgに相当する。
     良いことばかりではありませんぞ!ある掲示板には、バイアグラを服用して、
     セックスを堪能したのはよいが、後が悪くて凄い倦怠感と疲労感が数日続いたそうで、
     残りの半錠の方は今後絶対に服用しない事にした。とありました。
     喜びのあまり、回数や時間が多すぎて倦怠感や疲労感が続いたのかもね。
     「くっつき合ったり抱き合ったりすることなどしながら、スキンシップを図っていくことによって、
     セックスなしでも幸せな夫婦生活はあり得る」とセックスカウンセラーは話しています。

売春(prostitution、pussy cat)ばいしゅん : 売淫。売色。売笑。
    女性が金品などの対価を受けて、又は受ける約束で、不特定多数の男性と性交すること。
    金銭などの対価を得る条件では、同性との性行為も売春とされる。
    ちなみに、買春(かいしゅん)とは、対償を与え、もしくは与える約束で性交を行なうことをいい、
    音読みでは「ばいしゅん」となるが、これは1970年代から1980年代にかけて、
    日本人男性による韓国や台湾、タイ、その他の東南アジアへの「セックス・ツアー」(買春ツアー)激増が
    マスメディアによって報じられ、それに対する告発によって生まれた造語である。
バイセクシュアル(bisexurll、bi:バイ) : 両性愛者、両刀遣い、二刀流のほかに、
    AC−DC(交流と直流)、うらおもて、ダブルウェイ、フライパン、むさし(宮本武蔵)、
    レコード盤(A面とB面がある)、両性類、両性愛の人などの別称がある。
    異性だけでなく、同性とも性的行為を営める人のこと。
    性的指向性が男女両性に向いていること、またはそのような人。
    好む順番が、若い女、若い男、それより年上の女のように決まっていたり、
    女性とは性交渉のみだが男性とは性交渉も恋愛もするなど、様相は各人各様まちまちである。
    参 : 同性愛
梅毒(syphilis)ばいどく : シフィリス。六百六号。瘡毒(そうどく)。かさ。
    梅毒トレパノーマの感染によって起こる慢性伝染病。梅毒には、母親が感染していて
    子宮内で胎児感染してしまう先天性のものと、性行為などで感染する後天性のものがある。
    コロンブスがアメリカから持ち帰り、はじめにスペインで流行し、ヨーロッパに広がったと言われている。
    日本語の「梅毒」は、病気の発疹がヤマモモ(楊梅)の果実に似ているところから
    楊梅瘡(ようばいそう)と言われていたのが「梅毒」と変ったもの。
    潜伏期間は約3週間で通常は慢性的に経過する。
    梅毒の場合、症状発症の経過を第1期〜第4期に分けられている。
    第1期梅毒 : 局所にしこり(硬結)ができる。
     感染して約3週間は症状が出ない。(第1期潜伏期)その後、
     性器に直径1cm以内の硬いしこりやブツブツが出来、股間のリンパ節が硬く腫れてくるが痛みはない。
     しばらくしてしこりやブツブツが消えてしまうが、これはなおったのではなく、
     病毒が深く静かに潜行してしまった証拠で、この時期にはまだ血液の梅毒反応はない。
     約3カ月で第2期潜伏期に入り、この期間に病原体(梅毒トレポネーマ)が全身に広がる。
    第2期梅毒 : 皮膚に紅斑を生じる。
     感染から約3カ月ぐらいで全身に症状が現れる。小指の先ほどの斑点が全身に出てくる。
     (梅毒性バラ疹)性器やわきの下に悪臭を放つブツブツ、
     口の中に出来る粘膜斑点などが出たり消えたりしする。ひどいときには不規則な脱毛がある。
     これらは放っておいても自然に消え、第3期潜伏期に入ります。 この時期が一番感染力が強い!
    第3期梅毒 : 皮膚・臓器などにゴム腫を生じる。
     感染から約3年で全身に硬いコブのような結節性梅毒ゴム腫が現れ、放っておいても治るが、
     治った後に瘢痕が出来るため外見が醜くなる。これが繰り返される。
     この頃には感染力が弱くなり、感染源となる可能性は少なくなる。
     これから更に潜伏期間が長く、第4期潜伏期に入る。
    第4期梅毒 : 神経系が侵される。
     感染から10年以上経過すると、最悪な状態に入り、昔言われた「脳梅」で、
     中枢神経が冒され日常生活が出来なくなり最後は死に至る。
     最近ここまで病気が進行する事は稀だと言われている。
    参 : 性病
破瓜(はか) = 破瓜(別掲)
花電車(はなでんしゃ) : お座敷で女性性器を用いる芸のこと。
    なんとも形状のハッキリしない部分でタバコを吸って煙を吐いたり、ラッパを吹いて音を出したり、
    細い管を差し入れて吹き矢を飛ばしたり、バナナをちぎったり、
    床に落ちたコインを吸い上げたり、などして面白おかしくお客に見せる演技のこと。
    昔、路面電車がお祭りの時などに車体を花で飾った「花電車」が街を走っていたが、
    「見るだけで乗れない」ことからこの名前がついた。
    性関連用語とは言えないが、性器を用いるのでこちらに載せた。
バルトリン氏線液(Bartholin’s gland) : 性的に興奮すると女性の膣から出てくる粘液で、
    酸性が強く独特の匂いが性的興奮を誘い、「淫水」「和合水」「二涕」などと呼ばれる。
    男性の粘液であるカウパー氏腺液とを含めて「愛液」または「淫液(いんえき)」という。
ビーバー(beaver) : 膣のまわり、陰部。陰毛がビーバーの毛と似ていることから。
避妊法 → 避妊法(別掲)
ピル → ピル(別掲)
フェティシズム(fetishism)
    異常性欲の一つで、性の対象として、人間以外の物、
    たとえば異性の身体・衣類・所持品などの物に対し、異常に執着・愛好すること。
フェミニーナ軟膏 : 陰部の炎症・かぶれ・かゆみ止めの非ステロイド系の治療薬。
    医師の処方箋が無くとも一般薬局や通信販売で購入可能。
    特に女性のデリケートな部分によく効くとか。
フェラチオ(Fellatio、Blowjob、Pipe job) : 口(唇や舌)で男性性器を愛撫すること。
    フェラは略語で、尺八を吹く、あるいは単に尺八ともいう。
    反対語はクンニリングスでハーモニカを吹くともいう。
    (注)淋菌、クラミジアなどの感染や、相手のペニスが直前にアメーバ赤痢感染者の
       アナルに挿入されていた場合、感染の可能性がある。
ペッサリー → 避妊法(別掲)
ペッティング(petting) : 愛撫。男女が互いに愛撫し合うこと。性的に刺激し合うこと。
ヘテロセクシュアル(heterosexual) : ヘテロセクシャル。ヘテロ。異性愛者。
    自分にとって異性のみを対象とする性的指向性のこと。
    精神医学上の病名として登場したホモセクシュアル(同性愛)に対し、対抗概念として誕生した用語。
ペドフィリア → ペドフィリア(別掲)
ペニス(Penis:ラテン、Cock、Dick:英) : 陰茎(いんけい)。男根(だんこん)
    ペニスはラテン語で動物の尾を意味する、という説があるし、
    ギリシャ語の茎(くき)をあらわす「ペオス」からきている、という説もあるが、
    語源はギリシャ語の柱や陰茎を意味する「ファロス」である。
    時に「ファルス」という言葉が用いられるが、これはラテン語で、意味は勃起したペニスのこと。
    日本では藤原明衡(あきひら)の編纂による、平安時代の秀いでた詩や文章427篇を集めた
    漢詩文の選集である「本朝文粋(ほんちょうもんずい)」に「まら」のことを「鉄槌(てっつい)」として、
    以下の記述がある。「鉄槌、字(あざな)は藺笠(ゐがさ)、袴下(こか)毛中(もうちゅう)の人なり。
    一名(いちめい)磨裸(まら)。其の先(さき)は鉄脛(かなはぎ)より出づ。
    身長(みのたけ)七寸、大口(たいこう)にして尖頭(せんとう)、頚下(けいか)に附贅(ふすべ)有り。
    少(わか)き時に袴下に隠(かく)れ処(ゐ)て、公主(こうしゅ)(しき)りに召(め)せど起(た)たず。
    漸(ようや)くに長大(ちょうだい)するに及びて、朱門(しゅもん)に出仕(しゅっし)す。甚(はなは)
    寵幸(ちょうこう)せられ、頃之(しばらくありて)(ぬきい)でて開国公(かいこくこう)となす。
    性(さが)甚だ敏給(びんきふ)、能(よ)く賦枢(ふすう)を案(かんが)ふ。
    夙夜(しゅくや)吟翫(ぎんがん)し、切磨(せつま)して倦(う)むこと無し。
    琴絃麥歯(きんげんばくし)の奥(おくが)、究通(きゅうつう)せずといふこと無し。
    人となり勇捍(ゆうかん)、能く権勢(けんせい)の朱門(しゅもん)を破る。
    天下号(なづ)けて破勢(はせ)と曰(い)ふ。(巻第十二、伝、鉄槌伝の一部)」
    「鉄槌」とは、隆々と勃起した「まら」のこと。「藺笠」とは、いぐさで編んだ笠に似ていることから「亀頭」。
    「袴下毛中の人」とは、褌(ふんどし)の中で黒々とした毛に囲まれている物のこと。
    「身長七寸」とは、1寸は約3cmなので、21cmほどの大まらとなることから、
    願望で誇張されたとされるが、当時より現代の日本人の一物は退化したとも揶揄されている。
    「少時に袴下に隠れ処て、公主頻りに召せど起たず」とは、若い頃は袴の下でだらっと垂れていて、
    公主(年上のえらい女性)から誘われても物の用に立たなかった、ということ。
    「漸くに長大するに及びて、朱門に出仕す」とは、
    長じて男性になれば、女性の朱門(紅い入口)に出入りできる、ということ。
    「寵幸せられ、頃之擢でて開国公となす」は、
    朱門に入ってこよなく愛され、しばらく楽しんだ後、ことが終わって抜き出すと
    開国公(国家を生み出す大事業をなしとげた人、すなわち子供を宿すこと)になる・・・などの意味。
    なお、「鉄槌」より勇ましい逸品の「破勢(はせ)」や、
    「大まら」の天礼菟久(てれつく)のくだりもあるが、長文となるので省略。

    嵯峨天皇から後一条天皇まで約200年間の作家69人の詩文の内の一編であるが、
    今でいう性医学書だとしても、藤原明衡はこんな好色な漢詩文を書いた作者をよく重用したものだ。

    精液および小便を放出する男性器(男性生殖器)の一つ。円筒状の器官で、中に尿道が通っている。
    ふだんは、やわらかく、ダラリと下がっていて、長さは7cm程度。
    勃起すると硬くなり、前方に突出して、長さは約2倍近くにもなる。尿道は尿を通す通路と、
    精液の通路の2つを兼用しているが、ふだんは、精液は通らず尿だけの通路となっている。
    魔羅(マラ)は仏教用語で梵語の「魔羅」からとったもので、僧侶の隠語で陰茎のこと。
    M(エム)も同じ。オチンチン、チンチン、チンコ、チンポ、チンポコ、チンポンコ、ポコチン、
    チンボは、陰茎の小児用語とされる。他に、珍宝、足、暴れん棒、アレ、生き針、いちもつ、うまい棒、
    キャン玉、金玉、愚息、コック、竿(さお)、ジュニア、摺古木(すりこぎ)、第3の足、チン棒、ティンコ、
    ナニ、にょい棒、願棒、パイプ(pipe)、バット、ピーター(peter)、ポール(ちゃん)、真ん中の足、
    ミート(meat)、息子、やんちゃ棒、陽三角(ようさんかく:陰毛の形からとったもの)、欲棒、
    リンガ、呂留(りょる)、玉茎、中霊(ちゅうれい)など多くの呼び名がある。
    江戸時代の春本では、男根のことを「肉具(にくぐ)」の呼び名で使われていた。
    抜き身(ぬきみ)は、コンドームなどを被せていない生の男根のこと。
    ちなみに日本人の勃起時平均チン長は約13cm。アメリカ人は約17cm。
    世界記録はアメリカのポルノ男優で43.5cmだそうで、馬並み以上でしょう。
包茎(phimosis、uncut)ほうけい : 皮かむり。皮かぶり。
    陰茎亀頭(先端部)が包皮でおおわれている状態をいう。
    通常、新生児は生理的に包茎だが、幼児から少年期になるに従って包皮と亀頭の癒着がとれ、
    青春期には亀頭が自然に露出した状態になる。包皮の翻転(はんてん)が起こらないで
    そのまま亀頭をおおっているのが包茎、俗にいう「皮かむり」である。これはラテン語で
    「フィモージス」というが、ギリシャ語の「フイモース(馬や犬などの動物にはめる口輪)」が由来である。
    ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などでは、割礼(かつれい)を行う習慣があることはよく知られている。
    包皮を切除することは、成人を祝い多産を願う宗教儀式としてだけでなく、
    入浴が困難な中近東などの乾燥地帯では衛生面からも合理的であったと考えられる。
     包茎では恥垢(ちこう)がたまって不潔になり炎症の原因になったりして、
    清潔好きな日本人には嫌われたようだが、古代ギリシャ・ローマ人は、
    むしろ包皮のおおっていないペニスを汚らわしいものと考えていたらしい。
    そのため古代ギリシャの競技者は、出場前から禁欲と生殖器の保護の目的で、
    包皮をリボンで結んでいたというのだから、時代の流れと文化の違いを痛感せざるを得ない。
    道理で、ミケランジェロの「ダヴィデ像」をはじめ、古代の彫刻や銅像のほとんどが包茎だったのだ。
    それに比べて日本の浮世絵には誇張はあるが包茎はない。

    包茎の種類
     ●仮性包茎(かせいほうけい) :  ふだんは皮をかぶっているが、勃起したときや、
      陰茎(ペニス)の胴の先の部分をつまんでからだの方にそっと寄せたときに、
      先がめくれて亀頭が顔を出す状態をいう。
      亀頭包皮炎などの炎症を起こしやすく、ひごろから入浴などの際に皮をむいて
      カス(恥垢:ちこう)をよく洗い落とすことが大切で、治療はかならずしも必要ではない。
     ●嵌頓包茎(かんとんほうけい) : 包皮の開口部がとても狭いため、無理をすればむけるが
      元に戻らない場合があり、亀頭の根元にきた皮が常時ペニスを締めつけるために、
      亀頭にうっ血や浮腫(むくみ)をおこし、皮膚がただれたり痛みを伴うこともある。
      つまり真性と化性の中間程度の包茎である。
      そのままの状態で放っておくと、血が通わなくなって壊死を起こしてしまうこともある。
      包皮の口を横に毎日少しずつ伸ばしていく矯正方法もあるが、
      セックスの際に痛みを伴う事があるので、早めに治療をしておいた方がよいとされる。
     ●真性包茎(しんせいほうけい) : 包皮先端の一番狭いところの包皮輪(ほうひりん)が狭いために、
      勃起時はもちろん平常時でも亀頭を包皮から露出させようとしても出来ない状態のこと。
      亀頭が露出されないため発育が障害されることが多く、皮をむいて恥垢を洗い落とすことが
      できないほか、性交障害の原因にもなり治療をした方がよい。
    包茎の問題点
     ●亀頭に皮がかぶっているため、皮の内側にカス(恥垢)がたまり、
      たまることでばい菌が繁殖し、さまざまな性病・性感染症にかかりやすくなるほか、
      陰茎ガンの原因にもなる。また、独特の悪臭を放つようになる。
     ●普段皮をかぶっている人がセックスをした場合、そのときだけ露出した亀頭は、
      外部との摩擦になれていないため、女性器の中で超過敏になり、
      その結果、すぐに果ててしまうことが多い(早漏)といわれている。
     ●いつもかぶっている皮が障害になり、亀頭の発育が遅れる。具体的には、
      キノコの傘のように大きく成長しないで、いわゆる「先細り」の亀頭に育ってしまう。
     ●包茎であることでコンプレックスを抱き、男性としての自分に自信を持てず、
      女性に対して引き気味の性格になり、セックスが楽しめない。
勃起 = エレクト
勃起不全 = ED
ホモセクシュアル(homosexual) = ゲイ
ホモフォビック(homophbic) : 同性愛嫌悪。ゲイ嫌いというか、ホモを徹底して拒絶すること。
    ジンバブエのムガベ大統領のホモフォビックは有名で、「同性愛者は豚や犬以下」などと発言し、
    世界的に非難されていた。これまでも同国には、同性間の性行為を禁じる法律があったが、
    同性同士が手を握ったり、抱き合ったり、キスしたりすることが法律で禁じられることになり、
    それが、さらに強化されることになった。
ポルノグラフィー(pornography) : ポルノ。性を主題とし、情事の露骨な描写に力を入れた文学。
    好色な、書画・映画・写真・テープなどについてもいう。
マスターベーション(masturbation) = オナニー
マゾヒズム(masochism) : マゾ。作家ザッヘル=マゾッホの名にちなみ、相手から肉体的・
    精神的苦痛を受けることによって性的な快感を得る被虐(ひぎゃく)趣味のことで、異常性欲の一つ。
魔羅(マラ) = ペニス
蚯蚓千疋(みみずせんびき) : 膣の内壁の襞(ひだ)が絶妙で、興奮すると無数のミミズが
    うごめくが如く、男根を包みこみ、刺激を与える女性器のことで、名器とされ珍重される。
ミラクル・ミート(miracle meat) : 勃起していないときも勃起しているときも、
    大きさのあまり変わらないペニスのこと。
ミルク(milk) : 外国でのスラング語で、売春婦が性交する前にペニスをもんで分泌液を出させ、
    その男が性病を持っているかどうかを調べること。
夢精(a wet dream、nocturnal emission)むせい : 睡眠中に性的な夢やオルガズムを伴い
    勃起(ぼっき)後に射精してしまうこと。時には、夢やオルガズム、勃起を伴わないこともある。
    13〜16歳の青年期によくみられる現象で、病気ではない。
     夢精は、青年期では精液の成分をつくっている精嚢腺(せいのうせん)前立腺(ぜんりつせん)
    分泌液を大量に作るため、自律神経を介する射精反射が起こることが原因と考えられている。
    とくに夜間は、膀胱が尿で充満するため、これに接している
    精嚢腺や前立腺が圧迫されて夢精が発生すると考えられている。
    マスターベーションの回数が少ない人は夢精の頻度が多くなることが知られている。 参 : 遺精
容合(ようごう) : 仏教用語でSEXを意味する。
好がる(よがる) : 「うれしくおもう」「好ましがる」の意。転じでSEXで歓喜し嬌声をあげることをいう。
ラッシュ(rush) : 「お部屋の香り」などの名目で輸入されている小さな瓶に入った興奮剤。
    揮発性の単純な化学合成薬品で、
    狭心症治療にも使われる劇薬である亜硝酸アミルの成分が性感を高める。
    ティッシュに含ませてかいだり、直接瓶から片方の鼻で吸ったりすると、
    絶頂感が倍増するというもの。ポルノショップなどで手に入る。
    揮発性が高いので冷蔵庫の中などで保管する。使用する前には常温に戻してから使用しないと
    揮発しにくくなり効果が半減する。合法ドラッグ類と共に使用されることも多い。
卵巣(the ovary、the ovarium)らんそう : 動物の雌の生殖腺のこと。卵を形成(製造)する器官で、
    人間では女性の生殖腺のことである。卵巣固有靭帯で子宮と結びついており、
    左右に2個ある親指大の楕円形の臓器のことで、それぞれ卵管の下に垂れ下がっている。
    生殖細胞である卵子がそこで成熟し、放出され、それとともに周期的に女性ホルモンを分泌している。
    参 : 精巣
リバ : リバーシブル(reversible)の略で、途中で受けと攻めが逆になることだが、
    ここでは「受け」「攻め」どちらの役割もこなすことができるということ。
    つまり、相手に合わせてタチ(男役)もネコ(女役)も出来る人のこと。
リミング : アナリングス。肛門を口で愛撫すること。(注)A型肝炎、ヘルペスなどの感染や、
    アメーバ赤痢感染者の便が口から入って感染するする可能性のあるセックス。
両刀遣い(りょうとうつかい) = バイセクシュアル
淋病(gonorrher、the clap:俗)りんびょう : 痳病。淋疾。トリッペル。
    淋菌の感染による性病で、性行為のほか菌の付着した手やタオルからも感染する。
    潜伏期は1〜7日の潜伏期ののち、男性では尿道炎、女性では膣炎(ちつえん)として発症し、
    尿道・膣(ちつ)などの粘膜に炎症が起き、尿道から膿(うみ)が出たりし、
    排尿時に激しい疼痛(とうつう)や灼熱感がある。
    治療が不完全だと、炎症は生殖器や眼結膜へと波及する。前立腺炎・卵管炎などを併発することもある。
    性交してから2〜7日で、放尿するとペニスの先端がむずがゆいような熱っぽい感じがし、
    さらに進むと、先端をつまむと黄色いウミが出るようになるので淋病の見分けがつく。 参 : 性病
レズビアン : サフィズム。ゲイ(ホモセクシュアル)に対して、特に女性の同性愛を指す。
レビトラ(Levitra) : 第二のバイアグラと呼ばれる承認済みのED(勃起不全)の治療薬で、
    バイエル薬品が発売した商品名で、一般名は塩酸バルデナフィル。
    レビトラは飲んで15〜30分で効果あり、しかも個人差はあるが4〜8時間くらい持続する。
    食事の影響もバイアグラより少ない。
    副作用は、ほてりや胸焼けなどがあるが一時的なものですぐに治まる。
    ただし、禁忌事項が多く、医師の処方箋が必要なので、
    気軽に人から貰ったりして服用するのは危険である。バイアグラと同じように医療保険は適用されず、
    処方希望者は、診察・薬代を全額自己負担しなければならない。
    使用上の注意 : レビトラと硝酸剤、
     一酸化窒素供与剤(ニトロ・亜硝酸アミル・硝酸イソソルビドなど)との併用は絶対禁止。
     狭心症心筋梗塞心不全の治療を受けている方、
     不整脈・低血圧または高血圧症の方、心臓疾患の方は使用出来ない。
     また、腎臓病貧血白血病・過度の肥満糖尿病前立腺肥大症などの方を含め、
     レビトラの服用については、あらかじめ医師の診断を受ける事をお勧めする。
    使用方法 : レビトラ1錠は20mgだが、通常は半分の10mgで十分と言われている。
     レビトラをカッター等で半分にカットし、性交30分前に服用する。
     早い人では服用後15分程度で効果が現れるが、平均25分程度の時間を必要とする。
     バイアグラよりは食事の影響を受けにくいが、食後2時間以上経過後に使用するのがよい。
    参 : シアリス
ローソクプレイ → 低温ローソク
ロリータ(lolita) : 少女愛。未成熟な女性の総称。 参 : ロリコン




























































inserted by FC2 system