縄文(YSミニ辞典)

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縄文海進(じょうもんかいしん) : 「海進」とは、気候の温暖化によってそれまで凍結していた海水がとけ、
    海水面が上昇すること(逆に、気候が冷涼化して海水が凍結し、海水面が低下することを「海退」という)
    をいい、海水面が上昇すると、標高の低い地域が海にのみこまれ、陸地面積が狭くなる。
    日本の縄文時代のはじめごろ(6500〜5500年前頃)に起きた海進は、
    海面が最も上昇した時期で、そのため特に縄文海進と呼んでいる。
縄文時代(the Jomon Period)じょうもんじだい : 日本の考古学上の時代区分。
    縄文土器を製作・使用した時代。旧石器時代の後、弥生時代の始まる紀元前3世紀頃まで続く。
    土器の型式の発達に基づき、草創・早・前・中・後・晩の6期に区分する。
    年代でいうと今から約1万6500年前(紀元前145世紀)から約3000年前(紀元前10世紀)、
    地質年代では更新世末期から完新世にかけて日本列島で発展した時代であり、
    世界史では中石器時代ないし新石器時代に相当する時代である。
    旧石器時代と縄文時代の違いは、土器の出現や竪穴住居の普及、貝塚の形式などがあげられる。
    縄文時代の終わりについては、地域差が大きいものの、定型的な水田耕作を特徴とする
    弥生文化の登場を契機とするが、その年代については紀元前数世紀から紀元前10世紀頃までで、
    多くの議論がある。なお、沖縄県では貝塚時代前期に区分される。
    次の時代は、貝塚時代後期、東北北部から北海道では続縄文時代と呼ばれる。
    参 : 古墳時代飛鳥時代白鳳時代奈良時代天平時代平安時代
        鎌倉時代南北朝時代室町時代安土桃山時代江戸時代
縄文時代草創期(じょうもんじだいそうそうき) : 日本列島で人類の生活が始まったとみられる
    後期旧石器時代(約16,000年前)に続く時代で、約15,000年前か約11,000年前とされる。
    最終氷期が終わり気候は暖かくなり、人々は狩猟や漁労、木の実の採集などで生活の糧を得ていた。
    矢柄研磨器など新しい石器や土器が数多く出現したのが特徴である。
    旧石器時代の人々は移動生活を繰り返していたが、縄文草創期に竪穴住居が造られ始めたと
    みられることから、この時代に定住化が進んだとする研究者もいる。
     この時代の出土品の一つに、六ケ所村の表館遺跡の隆起線文(りゅうきせんもん)土器があり、
    これは、約12,000年前のもので、底部が乳房の形をした深鉢形土器である。
縄文土器(じょうもんどき) : 縄文式土器。縄文時代に製作・使用された縄文文化の土器のことで、
    表面に縄目模様(なわめもよう)のあるものが多いところから命名された。
    焼成温度が600〜800度程度と低いため黒褐色や赤褐色を呈する軟質土器で、
    深鍋を主要な器とし、複雑な形の器も少数伴い、時期・地域による型式の差は大きい。
    口が幾山かの起伏をもつ波状口縁の存在も特徴的である。
    
    縄の文様がついている縄文土器



































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