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心神（しんしん） ： ①こころ、精神を意味する単語。
②日本の防衛省技術研究本部（以下技本）が三菱重工業を主契約企業として
開発を進めている国産のステルス研究機の開発計画の通称だが、
ステルス技術を搭載した日本初の実験戦闘機の名称でもある。技本では本機を
先進技術実証機（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｃａｌ Ｄｅｍｏｎｓｔｒａｔｏｒ－Ｘ：ＡＴＤ－Ｘ）と呼んでいる。
本機は次世代戦闘機に使用できる独自の先進的な軍事技術の開発過程において、
実際に飛行させて実証・確認をするための機体である。
防衛省は「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」でＦ－２戦闘機の後継機に
自主開発を選択肢に入れるため各種研究開発をするとしており、本機の成果も反映される。
既に各研究や実験で得られた技術を投入し、実物大模型のＲＣＳ試験や、
５分の１縮小サイズ無人モデルの飛行テストを成功させており、
２００９（平成２１）年度から本格的な開発が始まっている。２０１４（平成２６）年度頃に
三菱重工業社内での初飛行、２０１５（平成２７）年）度頃に技本と航空自衛隊での
飛行試験が予定されており、２０１６（平成２８年）度頃の開発完了を目指している。
「心神」の模型（防衛省提供のもの）
日本のステルス機「心神」の主要諸元
全長 ： １４．１７４ｍ
全幅 ： ９．０９９ｍ
全高 ： ４．５１４ｍ
離陸重量 ： ８ｔ
エンジン ： ＩＨＩ×ＸＦ５－１（アフターバーナー推力約５ｔ）×２
心神耗弱（しんしんこうじゃく） ： 心神喪失には至らないが、精神機能の障害により
行為の是非善悪を判断する能力（事理弁識能力)やそれに従って行動する能力（行動制御能力）が
著しく減退している状態をいう。刑法３９条２項の規定「心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」に
したがって、責任は阻却されないものの必ず刑が減軽（必要的減軽）され、
民法上は準禁治産宣告の原因となる。 参 ： 責任能力
平成１５年７月、奈良市の奈良西署富雄駅前交番に拳銃を奪う目的で押し入り、
交番相談員の女性（当時５１）を刃物で刺してけがを負わせたとして、強盗致傷と公務執行妨害、
銃刀法違反の罪に問われた無職被告の男（２１）の判決公判が奈良地裁で行われ、
奥田哲也裁判長は「自殺を遂げるのに使用する拳銃を入手するための犯行で刑事責任は重いが、
犯行当時、統合失調症の前駆症状で心神耗弱の状態にあった。また、積極的な加害の意図までは
認められず、更生が十分期待できる」として、男性被告に懲役３年、執行猶予４年、
猶予期間中の保護観察処分（求刑・懲役６年）を言い渡した。ということだが、
刑事責任は重いと言いながら心神耗弱を挙げて無罪のような執行猶予にしている。
また、交番相談員の腹部などを小刀で多数回突き刺し、約２週間のけがを負わせたせているのに、
積極的な加害の意図までは認められないというのもおかしな判決である。
腹部を多数回突き刺せば死に至る場合もあるし、殺人未遂の適用まで考えられるのである。
こういう犯罪者に甘い判例があるから精神異常を装って罪を軽くしようとするヤカラが出てくると思う。
殺人を犯す人間がまともな精神状態であるわけはないはずで、こういう裁判の時いつも弁護側は
心神喪失や心神耗弱の二つ覚えを主張するが、ただの逃げ口上としか思えない。
心身障害者用低料第３種郵便物（しんしんしょうがいしゃようていりょうだい３しゅゆうびんぶつ）
心身障害者の福祉を図ることを目的に、障害者やその家族らの団体が、
自分たちの活動を理解してもらう目的などで発行する定期刊行物（有料）を、
購読している支援者らに格安で郵送できる割引制度。趣旨に反する利用を防ぐため、
「有償購読者が８割以上」、広告の面積が全体の半分以下、発行部数が５００部以上などの
条件が設けられており、郵便事業会社（日本郵便）の第三種郵便物の事前承認や
心身障害者団体であること等を証明する資料が必要である。
刊行物入りの封書（通常１通８０円）や定形外郵便物（５０グラムまで１通１２０円以上）の発送料金が、
月３回以上発行される場合に最低で８円まで割り引かれる。
制度とは別に大量に発送する場合の割引もあるが、それに比べても安い。
障害者郵便悪用で２人を逮捕、大阪の広告代理店社長ら
障害者団体の定期刊行物に適用される郵便料金割引制度を悪用し、
ダイレクトメール（ＤＭ）の発送料を免れた上、脱税もしたとして、大阪地検特捜部は２００９年２月２６日、
郵便法と法人税法違反の疑いで、大阪市の広告代理店「新生企業」（現・伸正）の
社長宇田敏代容疑者（５３）ら２人を逮捕、関係先を家宅捜索した。いずれも容疑を認めているという。
宇田容疑者らは、大阪府や兵庫県内の障害者団体を使い、複数の広告会社に制度の利用を勧誘。
免れたとされる正規料金との差額は数年で約１億通分、
１００億円超に上るとみられ、特捜部は実態解明を進める。
調べでは、宇田容疑者らは２００６～２００７年ごろ、印刷・通販大手ウイルコ（石川県白山市）の
通販ＤＭを、本来は１通１２０円で発送しなければならないのに、障害者団体が発行したとする
定期刊行物と合わせて割引制度の１通８円で発送。計約６億円の郵便料金を不正に免れた疑い。
さらに、悪用に絡み法人税約８０００万円を脱税した疑い。
制度の利用には刊行物の８割以上が有償購読されていることが条件。
しかし宇田容疑者らは自社で刊行物を制作した上、広告主に買い取らせ、
団体に郵便事業会社の承認を取得させていたという。
日本郵便には①実際に送られる郵便物を郵便局でチェックする
②障害者団体の刊行物に一定数の購読者がいることを毎年確認する、
などのルールがあるのに、長年にわたりまったくチェックしていなかったことになる。
障害者団体で発行することのない派手なＤＭが郵便局を素通りしていたという。
このような採算の取れない制度を支えているのは、
私たち他の郵便を利用する人たちであり、８割もの不正を放置していて
郵便物の値上げにつながることになれば、不正を放置していた日本郵便の責任は大きい。
卵が１個５円でも値上げされるとブーブー言われるのに、過去に切手などは倍近くに値上げされてきた。
お国がやることでしかたなかったが、民間になったからにはこれまでのようにはいかない。
福祉目的とはいえ民間企業なのだから、割引率最大の１２０円を８円は、
４分の１の３０円くらいにしてもよいと思う。国は郵便事業を民間に移行させておきながら、
まったく採算の取れない制度の割引率まで企業に押し付け続けてはならない。
心神喪失（ｌｕｎａｃｙ）しんしんそうしつ ： 精神機能の障害等の事由により、
行為の是非の判断（事理弁識能力)や行動の制御（行動制御能力）ができない状態をいう。
刑法３９条１項の規定「心神喪失者の行為は、罰しない」にしたがって、
刑法上は責任無能力者として処罰されず、民法上は禁治産宣告の原因となる。
責任無能力者とは、自らの行った行為について責任を負うことのできる能力の無い人をいう。
無罪判決が出た場合は、検察官が地方裁判所に審判の申し立てをし、処遇（入院、通院、治療不要）を
決める鑑定が行われるとともに、社会復帰調整官による生活環境の調査が行われる。
入院決定の場合は６カ月ごとに入院継続確認決定が必要とされ、通院決定、
あるいは退院許可決定を受けた場合は原則として３年間、指定通院医療機関による治療を受ける。
参 ： 責任能力、心神喪失者等医療観察法（法律）、心神喪失者等処遇法（法律）、刑事責任能力
心神喪失と認められると、不起訴になるか、起訴されても無罪となる、ということに関しては、
私も抵抗感を抱く一人で、心神耗弱を含めて本当に精神障害か、
覚せい剤などの薬物乱用によるものか、飲酒酩酊によるものかなど、本質は大きく異なると思う。
故意または過失によって一時的に心神喪失状態に陥った者は不法行為責任を免れないとしているが、
無理やり飲まされたとか、麻薬を注射された後の心神喪失による犯罪の区別の困難性などもあり、
まともな法とは言えない。例えば、殺人の目的で大量に飲酒し、心神喪失状態で目的を達した場合、
「飲酒酩酊状態でまったく覚えていない」と主張すれば無罪になることになる。
他人に暴行を加えることが犯罪だと判別できないほどの飲酒自体が犯罪で、
覚せい剤使用も被害妄想や幻覚症状が現れることは分かっている犯罪であるし、
精神異常者といえども、完治しないままに一般社会で生活させた病院側の責任もあると思う。
人間であれば平等に、たとえ精神異常者だとしても罪を犯せば世間と同じ罰を受けるべきで、
医療刑務所などの服役もあるし、無罪判決での再発は許せない。心神喪失というだけで、
何をやっても無罪なのはおかしい？というアンケートでも８０％に近い人が肯定しているのである。