茶の関連(YSミニ辞典)

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ウーロン茶(うーろんちゃ) : 烏竜茶。四川省、福建省や台湾などで産する中国茶の一種で、
    緑茶紅茶の中間くらいの発酵をさせた、半発酵茶である。褐色で特殊な香気をもつお茶で、
    歴史はさほど古くはなく、現在のような製法が確立されたのはわずか200年前のことである。
    生葉を日干し、その後に陰干しして葉をしおれさせる。短時間で発酵させてからもみほぐし、
    熱を加えて酸化酵素の働きを止め、乾燥させる。出来た茶葉の色は緑茶と紅茶の中間に仕上がり、
    緑茶よりも苦味や渋みが弱くなる。ゆっくりと丁寧に仕上げられた鉄観音茶は
    ウーロン茶の中でも高品質で知られている。
    ヨーロッパではインドの前は中国から紅茶を輸入していた。また案外知られてないのは、
    中国人が飲んでいるお茶のほとんどは発酵していない日本の緑茶相当するものである。
    日本にも高知県の碁石茶、徳島県の阿波番茶、富山県の黒茶などの発酵茶がある。
紅茶(black tea、tea)こうちゃ : の若葉を摘み取って、萎凋(いちょう)・揉捻(じゅうねん)し、
    低温で長く発酵させた後、十分に乾燥させさせて作ったお茶っ葉のこと。
    また、それを熱湯で煎(せん)じた飲み物をいう。煎汁は澄んだ赤茶色になる。
    国際規格による定義では、「飲料として消費するためのチャを造るのにふさわしいと知られている品種、
    カメリア・シネンシスの2つの変種(中国種とアッサム種)に限り、それらの葉、つぼみ(芽)、
    および柔らかい茎を原料として、発酵と乾燥という工程を通して製造されたもの」とされている。
    17世紀に中国茶が西洋に伝わり広まった。インドやスリランカ(旧・セイロン島)が主産地。
    日本には明治以降に伝わった。
    紅茶ポリフェノールの健康効果 : ★血中コレステロール、血圧、血糖値上昇抑制
                           ★血小板の凝集抑制作用★老化予防★抗菌作用
    カフェインの健康効果 : ★疲労回復★利尿作用★強心作用★消化促進★脂肪燃焼
    紅茶の保存 → 食品保存法    
主な紅茶の種類 (バックの色…:Straight、:Flavory、:Brend)
茶葉の種類 産   地 水   色 入 れ 方 記 事 ( )内は抽出時間・分

アールグレイ
(Earl Grey)

中国・
セイロンなど
濃い
オレンジ色
ストレートティー・
アイスティー 
ベルガモット(柑橘系)の香り。
一番有名なフレバリーティー。(5)

アッサム
(Assam) 

北インド 澄んだ濃い
めの紅色
ミルクティーに
最適
タンニンが多い。くせが少なく
甘い芳醇な香り(3〜4)

アップル(Apple)

中国・セイロン 濃い
オレンジ色
ストレートティー・
アイスティー
ラベンダーの香り 
アフタヌーンティー インド・アッサム 濃い紅色  ミルクティー・
アイスティーなど
まろやかな味 
アンブレ  中国・セイロン 濃い
オレンジ色
アイスティー・
ストレートティー 
ハチミツとオレンジによる
フレーバー 
イングリッシュ
ブレックファースト
インド・セイロン  濃い紅色  ミルクティー向き モーニングティー用に作られた
ブレンド。渋みが特徴 
ウヴァ(Uva) セイロン島
南東部 
明るい紅色 ミルクティーに
最適 
芳醇で刺激的な味、香り高い。
ダージリン、キーマンと並ぶ
三大銘茶のひとつ。 
オレンジペコー  セイロン産の
多種 
明るい
オレンジ色
が大半 
製品ごとに
よって様々 
マイルドでさわやかな味。(2〜3)

カラメル
(Caramel) 

中国・セイロン 濃い茶色  ストレートティー・
アイスティー・
ミルクティー
カラメルの甘い香りが
特徴のフレーバー
カルチェラタン  中国・セイロン  濃い
オレンジ色
ストレートティー・
アイスティー 
ラベンダーの香り 

カンヤム・
カンニャム
(Knyam)

ネパール  オレンジ色 ストレートティー
向き 
珍しいお茶。
ダージリンのように香りが芳醇 

キーマン
(Keemun)

中国安徽省  薄目の
オレンジ色
ストレートティー・
ミルクティー向き 
蘭のようなスモーキーフレー
バー、中国茶のブルゴー
ニュ酒ともいわれる(5) 

ギャル(Galle)

セイロン島南部 明るい
オレンジ色
アイスティー・
ストレートティー・
ミルクティー向き 
花のような香り 

キャンディー
(Candy、Kandy)

セイロン島
中央部 
輝きの
ある紅色
バリエーション
ティーやアイス
ティーに最適 
渋みが少なく、こくのある味 
クラシックブレンド 中国・台湾・
インド 
濃い紅色  ミルクティー向き 渋みと苦みのバランスがよい 

グランボアシェリ
・バニラ 

中国・セイロン  濃い茶色  ストレートティー・
ミルクティー 
芳醇なバニラの香り 

ケニア(Kenya)

ケニア  濃い紅色  アイスティー・
ミルクティー向き
渋みがなく、こくがあり、
甘みもある 
シッキム(Sikkim) 北インド
シッキム州 
濃いめの
オレンジ色
ストレートティー・
ミルクティーなど 
ダージリンに似るが、渋味が弱
めでこくと花のような香りがある 
ジャワ(Java)  ジャワ島  明るい
オレンジ色
アイスティー・
ミルクティー向き 
マイルドな香味、品質も安定 

ジョルジ
(Georgie) 

ロシア  濃い
オレンジ色
ストレートティー
向き 
甘い味が特徴 
セイロン  セイロン島
(スリランカ) 
こはく色  ストレートティー・
ミルクティーなど 
花のような香気とマイルドな
味わいをもつ。(2〜3) 

ダージリン
(Darjeeling) 

北インド  オレンジ色
、透明度の
高い琥珀色
ストレートティー
向き 
マスカットフレーバーと
呼ばれる独特の香りが特徴。
高級品。(4分30秒)

ディンブラ
(Dimbula) 

セイロン島
中央部 
オレンジ色 アイスティーや
バリエーション
ティーに最適 
バラの香りににた
やわらかい香り&マイルドな味 
ドアーズ
(Dooard)
北インド  濃橙色  ミルクティー向き 強い渋みはなく、こくのある
味だが、香気に劣る。 
ニルギリ(Nilgiri) 南インド  濃いめの
オレンジ色
ミルクティーや
バリエーション
ティーに最適 
フレッシュですっきりとした
香り&しっかりとした味

ヌワラエリヤ
(Nuwara Eliya) 

セイロン島
中央部 
オレンジ色 ストレートティー
向き 
さわやかな香り&
しっかりとした味
バイカル  中国・セイロン  濃いめの
茶色 
ストレートティー・
アイスティー 
ベルガモットの香りとオレンジ
果汁を加えたフレーバー 

フランボワーズ 

中国・セイロン  濃い
オレンジ色
アイスティー・
ストレートティー 
木苺の甘酸っぱい香り 
ブレックファスト  インド・セイロン   濃いミルクティー
に最適 
英国紅茶の代表的な茶。
比較的強い渋味を持つ。(2〜3)
モンターニュブルー 中国・セイロン  濃い茶色  ストレートティー・
アイスティー 
ラベンダーと各種フルーツ
フレーバーのミックス 

ラプサンスーチョン
(Lapsang
Souchong) 

中国福建省  濃いめの
オレンジ色
アイスティー・
ミルクティー向き
松の香りのスモーキー
フレーバーを持つ。
オリエンタルな香り 

ラミン(Raming) 

タイ  濃い茶色  ストレートティー・
アイスティー向き 
大きなリーフが特徴 
リゼ(Rize)  トルコ  濃い茶色  チャイ・ストレート
ティー向き 
輸出量の非常に少ないお茶 
ルフナ(Ruhuna) セイロン島南部 深く濃い
紅色 
ミルクティー向き  独特のスモーキーフレーバー
を持っている。渋みは少ない 

ロイヤルブレンド 

インド・セイロン
など多種 
濃いめの
茶色 
ミルクティー向き  ブレンドの割合は
メーカーによって様々
ストレートについてはおおよそ生産された地名が名称となる。
ブレンド前の茶葉(原茶)をブレンドに対し、エリアティーと呼ぶことがある。
最近ではダージリンと一言でいっても茶園まで明記されることも多くなり、一段と名称が増えている。 
    参 : 緑茶紅茶の日
紅茶の日(National Tea Day)こうちゃのひ : 11月1日。
    1791(寛政3)年、暴風雨のためロシアに漂着した伊勢の国(現在の三重県)の船主、
    大黒屋光太夫他2名が10年間ロシアに滞在中の1791年11月1日に、
    当時の首都ペテルブルク(現在のサンクトペテルブルク)で女帝エカテリーナの茶会に招かれ、
    日本人として初めて紅茶を飲んだ人として、日本紅茶協会(HP)が1983(昭和58)年に制定した。
    紅茶が日本に初めて輸入されたのは1887(明治20)年だったが、日本には緑茶があるため、
    すぐには定着しなかった。1952(昭和37)年、大阪に日本で初めての紅茶専門店
    「MUSICA(ムジカ)」が開店し、東京都内には1974(昭和49)年に初めて紅茶専門店ができた。
茶道(the tea ceremony)さどう、ちゃどう : @茶の湯。茶の湯によって精神を修養し礼法を究める道。
     をいれて飲むだけでなく、精神修養、礼儀作法、茶道具や茶室に置く美術品など、
     広い分野にまたがる総合芸術とされる。現在では、ふつう「さどう」という。
     茶道は「もてなし」と「しつらえ」を基本とした日本の伝統文化であり、
     「日本的な美の世界」だということができる。
     現在、茶道は先発の抹茶道と後発の煎茶道があり、単に茶道というと前者を指すことになる。
     鎌倉時代、禅宗の寺院において定めた喫茶の礼に始まり、民間に広まって、
     茶室や道具類が整うとともに精神面が強調されるようになった。
     室町時代の華やかな東山文化のもと、村田珠光(むらたじゅこう)の「茶の湯」に始まり、
     武野紹鴎(たけのじょうおう)らを経て、安土桃山時代千利休(せんのりきゅう)
     侘茶(わびちゃ)を完成させ、これが現在の茶道の原形となった。[季語(利休忌)]春−行事。
     「侘(わび)・寂(さび)」とは、わびしい、さびしい、という満たされない状態を認め、
     慎み深く行動すると言うことから、質素で静かなものを指す。茶道においては、
     この「わび・さび」の精神を大切にし、茶室という静かな空間で茶を点(た)てることに集中することで
     心を落ち着かせる。その事によって自分自身を見直し、精神を高める。
     茶道では「一期一会」という言葉があり、これら精神にのっとってお茶をたてる事を大切にしている。
     利休四則 : 「四則」とは和敬清寂(わけいせいじゃく)の精神を言う。
     利休七則 : 茶道の大成者千利休に対し、ある人が「茶道とは何ですか、教えてください」と
      尋ねたところ、利休は、@茶は服のよきように点てA炭は湯の沸くように置き
      B冬は暖かに夏は涼しくC花は野の花のように生けD刻限は早めにE降らずとも雨の用意
      F相客に心せよの七則がすべてですと応えた。すると尋ねた人は怒って「そんなことくらいは、
      三才の赤子でもわかっております」と言ったところ、利休は「わかっていてもできないのが
      人間ではないですか。あなたが本当にできるならば、私が弟子になりましょう」と言ったそうです。
     利休以後、孫の千宗旦の子を初代とする、表千家(おもてせんけ)・裏千家(うらせんけ)
     武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)の三千家に分かれたが、いまでは他にも多くの分派がある。
     茶の湯には「薄茶」と「濃茶」があり、薄茶は一人ずつ別々の茶碗に点てるが、
     濃茶は複数人数分を点て、ひとつの茶碗で回し飲みする。本来お茶会は茶事(ちゃじ)とよばれ、
     今日では食事(懐石料理)を伴った茶会をいい、濃茶と薄茶でもてなしをすることをいうが、
     最近では薄茶だけのお茶会が多くなってきている。お茶会はお茶室とよばれ、炉が切られた特別な
     部屋で行われる。その部屋に付属する露地(ろじ)とよばれる庭と一続きで茶室と称することもある。
     炭点前、濃茶点前、薄茶点前がこの一日で全て行われる。
     茶事の種類には、「口切」「夜咄」「初釜」「暁」「初風炉」「朝茶」「名残」などがある。
     手前の手順 : 茶を点てること、そしてその作法の事を点前(てまえ)と言う。
      (1)茶碗に抹茶を入れて釜の湯を注ぎ、
        茶筅(ちゃせん:竹製のお茶を点てるための道具)でかき回し泡立てる。
      (2)茶碗には柄が綺麗な部分の正面があり、お客には正面を向けて差し出す。手で茶碗を取り、
        左の手のひらにのせ、この綺麗な模様のあるところを避けるため、茶碗を回して飲む。
      (3)飲んだ後を指先でぬぐい、指は懐紙(かいし:茶席で、菓子を取り分けたりするのに用いるもので、
        たたんでふところに入れておく紙)
で拭く。元に回して戻し、綺麗な茶碗を鑑賞する。
     
     茶道(朝日新聞「きほんまき」より)。イラスト・向井田りゅう
    A茶頭(さどう)。近世、茶事をつかさどるかしら。「茶道」「茶堂」とも書き、茶坊主の意にも用いる。
(tea)ちゃ : @茶の木。めざましぐさ。学名を「Camellia Sinensis:カメリア・シネンシス」と言い、
     ツバキ科ツバキ属の常緑低木で、暖地に自生している。
     原産地は中国の四川・雲南・貴州など霧の多い山岳地方とされる。
     日本には、805(延暦24)年に最澄が種子を持ち帰って比叡山に植えたのが最初という。
     若葉を摘んで緑茶紅茶を作るためアジア一帯で広く栽植する。
     よく分枝し、狭卵形で厚くつやがある濃緑色の葉を互生する。
     葉腋に白色五弁花を少数つけ、平球形の(さくか)を結ぶ。
     茶摘 : ツバキ科の常緑低木の茶の新芽を5月の八十八夜ごろから摘み始める一番茶、
      二番茶と順次摘み、8、9月ごろまで3、4回摘む。
      「茶摘」の[季語]と「製茶」の[季語]は春−生活。「新茶」の[季語]は夏−生活。
      「茶の花」の[季語]は冬−植物。
     
     茶の花(2009.11.8、防府市大道にて)
     
     茶の実(種)。光市スポーツ公園にて(2009.6.13撮影)
    A@の若芽・若葉を用いて製した、飲み物の原料。また、それに湯を注いだ飲料。
     カフェインタンニンアミノ酸・精油・ビタミンC等を含み、「長生きのもと」とさえ言われ、
     古くから中国で薬用・飲用とされた。製法により玉露(ぎょくろ)・煎茶(せんちゃ)番茶(ばんちゃ)など
     種類が多い。一般に発酵させない日本茶(緑茶の類)を指すが、
     摘んだ葉を発酵させるもの(紅茶など)や半発酵させるもの(中国茶ウーロン茶など)など各種ある。
     鎌倉時代に栄西禅師が宋から抹茶の作り方と飲み方を持ち帰った時は
     「薬」と考えられていたらしい。「吾妻鏡」には、鎌倉3代将軍の源実朝が二日酔いで困った時、
     栄西禅師が茶を良薬として称して勧めたところ、すっきり治ったという話がある。
     また、栄西は持ち帰った種子を筑前背振山に植え、それを高山寺明恵上人に贈ったものが
     栂尾(とがのお)で栽培され、のち宇治・駿河などに分けられて喫茶の風が広まったという。    
茶の分類(製造方法の違いによるもの)赤字は製法など


菌類
発酵茶
乳酸発酵茶 ミャンマー、タイの食べるお茶
後発酵茶 プーアル茶(普耳茶)、
六保茶など
餅茶、団茶など
高知県の碁石茶、徳島県の
阿波番茶、富山県の黒茶など
酸化
発酵茶
強発酵茶
(発酵度
 100%)
中国紅茶…工夫、小種など 摘まれた生葉は長時間萎凋して
酸化酵素の働きを促し、揉捻と発酵に
よってタンニンなどの成分を酸化させる。
その後加熱乾燥すれば完成。
酵素を完全に酸化させ、急激に
乾燥させるため、葉が褐色となる。
英国紅茶…オーソドックス、
 アンオーソドックス
半発酵茶
(発酵度
30〜70%)
烏龍(ウーロン)茶…鉄観音、
 水仙、色種、岩茶、
 ジャスミン茶など
生葉を日干し、その後に、陰干しして
葉をしおれさせる。短時間発酵させて
から揉みほぐし、熱を加えて
酸化酵素の働きを止め乾燥させる。
出来た茶葉の色は緑茶と紅茶の
中間に仕上がり、緑茶よりも苦味や
渋みが弱くなる。ゆっくりと丁寧に
仕上げられた鉄観音茶はウーロン茶の
中でも高品質で知られている。
包種茶(パオチョンティ−)
弱発酵茶…白毫、蒙頂、
       毛峰など



不発酵茶
生茶に熱を
加えて
発酵を止め、
揉んで乾燥
中国式(釜炒り茶)…竜井茶、
 清茶、嬉野茶、青柳茶、
 緑磚茶など
熱した釜の中に生葉を入れ、
煎りながら作る。
日本式(蒸茶)…玉露、煎茶、
 かぶせ茶、番茶、抹茶、
 玉緑茶、ほうじ茶など
生茶を蒸気で蒸して揉む。

お茶の葉の主な成分と期待される効能
成分 機能・効能
水溶性成分
(20〜30%)
カテキン類 抗酸化、抗がん、抗動脈硬化、
抗菌、抗アレルギー
可溶性食物繊維 血中コレステロール低下
カフェイン類 中枢神経興奮、利尿、抗ぜんそく
テアニン リラックス、抗がん剤の作用増強、
アルツハイマー病予防
その他(γーアミノ酪酸、
フラボノールなど)
お茶を濁す
不溶性成分
(70〜80%)
食物繊維 便秘防止、大腸がん予防
たんぱく質 栄養素
その他(ビタミンE、
βーカロテンなど)
静岡県立大学の伊勢村護・客員教授による
韓国伝統茶の種類(朝鮮半島で伝統的に飲まれてきた飲料)
代表茶 記  事 こんなときにオススメ
桂皮茶
(ケーピ茶) 
ピリッとスパイシーな生姜と香り高いシナモン(肉桂)を煎じたお茶。どこか懐かしい香りと、
黒砂糖の甘みが。壺に漬け込む際は砂糖、
生姜、カリンの順で層にして漬け込む。
●食べ過ぎ
●血糖値が気になる
妊娠の可能性がある方には お勧めできない 
高麗人参茶
(インサム茶)
韓国伝統茶の代表格。高麗人参を煎じたもの。
健康飲料。高麗人参は朝鮮ニンジンとも呼ばれる
植物の根で、ビミンやミネラルを豊富に含む。
韓国では貴重な高山植物として珍重されてきた。
スサム(寿参)茶は、
高麗人参の6年ものだけを使った薬用茶。
●なかなか疲労が取れない
●寒気がする
●気力がない
五味子茶
(オミジャ茶)
モクレン科のチョウセンゴミシの実を乾燥させて煎じたもの。茶は赤い色でほのかな甘みとさわやかな
酸味がある。甘味、酸味、苦味、辛味、塩味の
5つの味を感じるというので五味子の名がついた。
口に含んだときの甘酸っぱさが五感を刺激し、
爽快な気分に。
●リフレッシュしたい
●なかなか疲労が取れない
生姜花梨茶
(モクァ茶:
 木瓜茶)
花梨(カリン)の実と砂糖、蜂蜜を煮込んだものに湯を注して飲む。花梨はバラ科に属する植物で、その実は大きく、ゴツゴツして見た目はあまり可愛くないが、部屋に置いておくだけで良い香りがする。
お茶にしても香りが愉しめ癒される。
●なかなか疲労が取れない
●体が冷える
生姜茶
(センガン茶)
生姜を蜂蜜とてんさい糖で煎じたものに湯を注して飲む。生姜は韓国でも薬味野菜としてよく使うが、
お茶やスイーツにもよく使う。
飲んだ後は身体がポカポカ温まる。
●体が冷える
十夢母茶
(ジュモンモ茶)
十種類の薬草を煎じたお茶。独特のカンゾウエキスの香りと甘さが特徴。渋みもあり滋味深さを舌で実感。蜂蜜でちょうど良い甘さに調節している。 ●なかなか疲労が取れない
●食欲がない
●栄養不足
ナツメ茶
(テチュ茶)
ナツメの実と砂糖、蜂蜜を煮込んだものに湯を注して飲む。韓国でナツメは「必ず1個食べないとキレイになれない」と言われるほど女性によいとさける果実。
必ず実をつけることから子孫繁栄を意味する。
●体が冷える
●鉄分を摂りたい
柚子茶
(ユジャ茶)
柚子と砂糖、蜂蜜を煮込んだものに湯を注して飲む。見た目はマーマレード状。茶というよりはホットレモネードのようなものである。柑橘系の果物の中でトップのビタミンC含有量を誇り、日本では薬味として使われることが多い柚子だが、韓国では柚子茶としていただくことが一番多い。香り高く、ほどよい甘みと酸味がある。 ●なかなか疲労が取れない
●寒気がする
●気力がない
日本サプリメントの「暮らしいきいき(2011年9月号)」などより
    お茶の毒洗い : 葉に熱湯を回しかけて、湯を捨てる。一番茶を捨てることで、
     茶葉に残った残留農薬やダイオキシンを減らせる。緑茶だけではなく、中国茶、紅茶なども同様に。
    参 : お茶を濁す    
日本一の茶どころ
順位 茶どころ 回答数(人)
宇治(京都) 12896
八女(福岡) 6020
牧之原(静岡) 4793
狭山(埼玉) 4390
川根(静岡) 4223
嬉野(佐賀) 2477
本山(静岡) 2053
知覧(鹿児島) 1994
伊勢(三重) 944
10 足柄(神奈川) 742
2008.6.25、朝日新聞「アスパラクラブ」
会員によるアンケートより
    B抹茶(まっちゃ)。抹茶をたてること。点茶。また、その作法。
    C茶道。茶の湯。
    D茶色。
茶道(ちゃどう) = 茶道(さどう)
茶の湯(ちゃのゆ) → 茶道
中国茶(ちゅうごくちゃ) : 中国茶の歴史は「茶経」によると、紀元前2700年頃の伝説から始まり、
    解毒の薬として飲用されていた。年月を経て飲み物として一般大衆へと広まり、
    やがて遣唐使を通して日本にも運ばれてきたが、当時は大変貴重なものとして扱われ、
    飲めるのは貴族や僧侶くらいだった。17世紀に入ると東インド会社がお茶を買い付け、
    オランダからヨーロッパ各国への伝播が始まった。
    中国茶は発酵度合いの低い方から緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶、の6種類と
    花茶の7つに分類されている。緑茶や白茶など発酵度合いの低いものは体を冷やし、
    紅茶や黒茶といった発酵度合いの高いものは体を温める効果があるので、
    体質やその日の体調に合ったお茶を選んで飲む。お茶は同じ銘柄でも収穫年で風味が違うワインの
    ようなもので、購入する前には試飲して色々飲み比べてみよ。
    大抵の茶荘は、こちらから申し出なくてもたくさんの種類のお茶を試飲させてくれる。
中国茶の種類(中国産の茶の総称。ウーロン茶など)

代表茶 特徴 味・香り

・西湖龍井
・碧螺春
・高橋銀峰
・南京
 雨花茶
中国茶でもっとも飲まれている種類。
まったく醗酵させずに作った無(不)醗酵茶。
日本茶は「蒸す」に対して、
中国茶のほとんどが「釜煎り」する。
緑茶成分、カテコール、ビタミンCなどが豊富で、
タバコをよく吸われる方にお薦め。
また、気分をすっきりさせてたり、
肺をきよめたり、炎症を抑えたりする効果もある
新鮮で
若々しい香り。
日本の緑茶より
香ばしい

・白毫銀針
・白牡丹
・寿眉
生産量の少ないお茶で高価なお茶である。
白茶(パイチャ)は、摘み取った茶葉を揉まずに
月光浴をさせて乾燥させた軽(微)発酵茶。
葉の特徴として、茶に甘みがあり、細かい産毛が
生えている。また解毒、解熱作用があるとされ、
暑い日に好んで飲まれている
水色は薄く、
味はやや淡く、
清涼感があり
飲みやすい

・君山銀針
・黄大茶
歴史は白茶より古く、唐の時代から飲まれていた
という記録もある。芳醇な香りを持つ軽発酵茶。
茶葉の形が美しく昔の高貴な人々は
ガラス器を使って飲んだと言われている
味は緑茶に近く、
若々しい香り

・鉄羅漢
・鉄観音茶
・東方美人
・烏龍茶
日本でももっとも有名な烏龍茶がこの種にあたる。
15%〜70%で醗酵された半醗酵茶。
爽やかな香りとマイルドな甘みと口当たり、
そして飲んだ後に返ってくる回甘が特徴。
過酷な環境で成熟した茶葉を用いて日光により
乾燥させ、非常に香りが高くなるように
作られている。烏龍茶は血液中の
中性脂肪を減少させる効果があり、
脂っこい食事の後に飲むとすっきりとさせてくれる
甘く、清清しい
香り。高級の
烏龍茶は
花の香りがし、
とてもリラックス

・キーマン
・正山小種
・祁門紅茶
紅茶のルーツは16世紀までさかのぼる。
その後19世紀以降はインド・スリランカで多く
生産され、紅茶としてはそちらの方が
有名になった。中国紅茶は完全醗酵で、
欧米の紅茶では茶葉が細かく砕かれているが、
中国紅茶は葉の形が残っているのを
高級とみなす。苦みがなくすっきりとした味わい。
体を温める効果があり冷え性におすすめ。
醗酵茶
特有の香りと
風味がするが、
渋みや苦味は
あまりない

・プー
 アール
・六安茶
・雲南茶
ダイエットの代名詞としてのプーアール茶が
この種に分類される。麹菌により数カ月以上
発酵させたもの。後醗酵茶で古いものほど
価値が高くなる。また消化を促進し、
体内の脂肪を洗い流す消化促進の
作用があり、食後によく飲まれる
味がまろやか
で深みがあり、
時間が経つに
つれてより
それが強くなる

・毛峰香片
・菊花
・茉莉花茶
・バラ茶
花茶(フォアチャ)は緑茶を基本原料として
花の香りをつけたもの。
茉莉花茶(ジャスミン茶)は日本でも有名だが、
大別すると茶葉に花の香りをつけたものと、
花そのものが入って一緒に飲む(バラ茶、菊茶)
の2つに大別される。見た目がきれいなので、
ガラス茶器などを使って飲むことをお薦めする
新鮮な花の香りと、
やや甘く
さわやかな味


緑茶・黒茶や紅茶を原料に蒸気で固めたもの
番茶(coarse tea)ばんちゃ : 古葉や硬化した新芽などが原料の粗大な型の煎茶のこと。
    古くは「晩茶(遅く摘んだ茶)」の意で品質が劣るとされたが、近年、製茶技術や保存技術が向上し、
    市場も高級志向となったことなどから、上級品と区別し、アミノ酸の含有量が低い廉価なものを
    「番茶」と呼ぶようになってきた。さらに、地方独特の製法で作られているお茶をその地方では
    「番茶」と呼ぶことが多く、定義はさだかでない。
緑茶(green tea)りょくちゃ : の若芽を摘んで蒸気で蒸し、焙炉(ほいろ)の上でもみながら、
    酸化酵素の働きを失わせ、葉の緑色を損なわないように乾燥させた茶のこと。
    生のお茶の葉を発酵させずに製造した不発酵茶で、煎茶(せんちゃ)・抹茶(まっちゃ)・玉露(ぎょくろ)
    かぶせ茶・玄米茶(げんまいちゃ)・玉緑茶(たまりょくちゃ)・碾茶(てんちゃ)・焙じ茶(ほうじちゃ)
    番茶(ばんちゃ)など、日本で普通に飲まれるお茶である。
    発酵させたお茶には「紅茶」があり、程々に発酵させた半発酵茶に「ウーロン茶」がある。
    ほかに中国の「ガンパウダー」やインドの「カングラ茶」などもある。なお、中国緑茶と日本緑茶は
    製法が異なり、中国緑茶は釜炒りが中心なのに対し日本緑茶は蒸すのが中心である。
    不発酵茶、半発酵茶、発酵茶のすべてが同じお茶の葉から造られ、製造方法が違うだけである。






















































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