YSミニ辞典(よ)

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良いこと尽くめ(よいこちづくめ) : 良いことばかりがあること。【反対語】悪いことだらけ。
    「だらけ」とは「傷だらけ」など、好ましくないものに付けて使う言葉で、「良いことだらけ」とは言わない。
よい歯の日 : 「よ(4)い(1)歯(8)」のゴロ合わせから4月18日。
    日本歯科医師会(日歯)が1993(平成5)年に制定した。
    ちなみに「いい歯の日」は11月8日、「歯の衛生週間」は6月4日〜6月10日である。
宵待草 = 待宵草
用意周到(よういしゅうとう) : 用意が遍(あまね)く行き届いて、少しも手抜かりがないこと。
    【類語】●手回しが良い●準備万端(じゅんびばんたん)
洋館(a European−style building)ようかん : 西洋館や洋風建築ともいい、西洋風に造った建物。
    煉瓦(れんが)・コンクリート・石などを用い、西洋建築を模して日本で建設された建物のこと。
    幕末から昭和初期までに建てられた建築物のうち、欧米の影響を受けた構造や外観を持ったもので、
    役所・学校・銀行や、海外の文化に敏感だった富豪の邸宅などに多く見られる。
    神戸では明治期のものを異人館、大正〜昭和戦前にかけてのものを洋館と呼んで区別している。
    懐かしいレトロな雰囲気を併せ持つこれらの建物は、歴史的価値が認められ、
    重要文化財等の文化財指定を受けて、修復・保存される建物もある。
    洋館と擬洋風建築の違い : 洋館とは「欧米の建築方法をそのまま持ち込んで建築されたもの」であり、
     擬洋風とは「日本の建築技術を用いつつ西洋系の雰囲気を実現しようとした建物のことである。    
日本一の洋館    
順位 建築物(場所) 回答数(人)
旧グラバー住宅(長崎)  11526
北野異人館(神戸)  7492
迎賓館(東京)  6595
アサヒビール大山山荘(京都) 2480
東京都庭園美術館(東京)  2420
北海道知事公館(札幌)  1919
山手西洋館(横浜)  1522
鎌倉文学館(神奈川)  1366
柳川御花(福岡)  954
10 長楽館(京都)  886
朝日新聞「アスパラクラブ」会員によるアンケートより
(2008.4.16掲載、回答総数2万158人)
洋酒(ようしゅ) = 洋酒(酒関連に別掲)
ヨウ素(ようそ) = ヨウ素(核関連に別掲)
ヨウ素剤(ようそざい) = ヨウ素剤(核関連に別掲)
溶岩ドーム(a lava dome)ようがんどーむ : 溶岩円頂丘(ようがんえんちょうきゅう)、鐘状火山、
    塊状火山、トロイデなどともいう。火山の噴火で地表に現れたマグマ(粘性の大きい溶岩)が
    火口上に盛り上がり、急傾斜の側面をもったドーム状に固まったもので、
    溶岩の粘り気が強いほど大きくなりやすい。冷えにくいため、崩落すると高温の岩石や灰が
    火山ガスとともに山の斜面を流れ落ち、火砕流発生の原因の一つになる。
    高さ数百メートルまでのものが多い。火口の真上に溶岩が押し出されるにつれてでき、
    規則正しい流理構造をもつ。マグマの粘性が高い場合は、溶岩はあまり流れ下ることなく、
    溶岩ドームと呼ばれる小山を形成する。溶岩ドームは後から上がってくる
    マグマの供給を受けて成長したり、押されて崩壊したりすることもある。
    1991年5月に溶岩ドームが出現した長崎県の雲仙・普賢岳噴火では、
    この溶岩ドームの崩壊によって火砕流が発生し、44人の死者・行方不明者が出た。
    1996年6月に終息するまで、13個の溶岩ドームが出現し、9432回の火砕流が起きた。
    箱根火山の駒ケ岳・二子山、浅間火山の小浅間山、昭和新山などがその例。
    
    雲仙「平成新山」の新溶岩ドーム(フリー写真素材より)
    参 : [YouTube](新燃岳の溶岩ドーム、火砕流の危険も)
陽子線治療 = 陽子線治療(がん関連に別掲)
楊貴妃(Yang Guifei)ようきひ : @(719〜756)中国、永楽(山西省)の人で、姓は楊、名は玉環。
     のちに唐の玄宗皇帝の妃となり、あまりにも玄宗皇帝が寵愛しすぎたために
     安史の乱を引き起こしたので「傾国の美女」とも呼ばれる。
     歌舞音曲に通じ、また聡明であったため、初め玄宗の皇子寿王の妃となったが、
     玄宗の寵愛(ちようあい)をうけて第二夫人の貴妃とされ、楊氏一族も登用され権勢を誇った。
     安禄山の乱を逃れる途上、宦官の高力士の手により、道端にある小さな仏堂に導きかれ、
     絹の布で首を絞められ756年、38才の幕を閉じた。
     エジプトのクレオパトラ、日本の小野小町とともに世界の三代美女の一人である。
     白居易の「長恨歌(ちようごんか)」をはじめ多くの詩や小説の題材となった。
     山口県では、楊貴妃が玄宗皇帝と共に安史の乱を逃れて日本に亡命してきたとの
     伝説が存在し、また、船で楊貴妃が漂着したとされる長門市油谷(ゆや)
     日本海沿いの久津浜には楊貴妃の墓がある。
    A(謡曲)の一つ。三番目物。金春(こんばる)禅竹作。白居易の「長恨歌」に基づき、
     玄宗皇帝の命を受けた方士(ほうし)が、亡き楊貴妃の霊を仙界の蓬莱宮(ほうらいきゅう)
     尋ねあてると、楊貴妃の霊はかつての玄宗との愛などを語る。
    B「楊貴妃桜(ようきひざくら)」の略称。サトザクラの一品種。花は大きく淡紅色で、八重咲き。
容器包装リサイクル法(ようきほうそうりさいくるほう) : 容リ法。平成7(1995)年6月16日に
    制定された「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」の略称で、
    平成9(1997)年4月から本格施行、平成12(2000)年4月1日から完全実施されたが、
    自治体の負担や処理費用の軽減が問題となっている。
    この法律の目的は、ペットボトル、空き瓶など家庭から出るゴミのうち、容積で6割、
    重さで2〜3割を占める容器包装ゴミを減らすため、
    @消費者(分別排出)→A市町村などの自治体(分別収集・保管)→
    B容器メーカーやスーパーなどの事業者(再商品化)の三者にそれぞれの役割分担を義務付け、
    容器包装廃棄物の再商品化(リサイクル)を促進することにある。今まで再利用されずに、燃やされたり、
    埋められたりしていたガラスびんやペットボトルといった容器包装廃棄物を燃やさずに、
    みんなで力を合わせて、再商品化(リサイクル)をしようとするもの。
    レジ袋や食品トレーなどのプラ容器ごみは2000年から対象になっている。
    事業者は日本容器包装リサイクル協会に費用を支払って、
    自治体から引き取った容器包装を再商品化している。
    容器包装リサイクル法における「容器包装」とは、商品の容器及び包装であって、
    商品が消費されたり、分離された場合に不要となるもので、基本的には全ての容器包装が対象となる。
    ここで容器とは、商品を入れる「もの」であり、袋も容器に含まれ、包装とは、商品を包む「もの」。
    対象となる容器包装
    【容器】・・法では「特定容器」 : 赤字は改正容器包装リサイクル法の対象容器。
                         アンダーラインは、再商品化が義務付けられているもの。
     ★ガラス製容器 : @びん、Aカップ形の容器およびコップ、B皿、C@〜Bに掲げるものに準ずる
               構造、形状等を有する容器、D容器の栓、ふた、キャップその他これらに類するもの
     ★PETボトル : @びん(しゅうゆ、飲料、酒類のプラスチック製PETボトル)、
                A@に掲げるものに準ずる構造、形状を有する容器
     ★紙パックを除く紙製容器
     ★PETボトルを除くプラスチック製容器
     ☆スチール缶・アルミ缶の金属、紙パック : 事業者の再商品化義務の対象外
       スチール缶・アルミ缶の金属、紙(飲料用紙カップ、紙製容器包装など、段ボール)は、
       市町村で分別収集されることにより、有価物として取引されており、現にリサイクルされているため
    【包装】・・法では「特定包装」
     ★紙製容器包装 : @箱及びケース、Aカップ形の容器およびコップ、B皿、C袋、
                  D@〜Cまでに掲げるものに準ずる構造、形状等を有する容器
                  E容器の栓、ふた、キャップその他これに準ずるもの
                  F容器に入れられた商品の保護または固定のために、加工、当該容器への
                   接着等がされ、当該容器の一部として使用される容器
     ★プラスチック製容器包装(生鮮食料品などのトレイと一緒に用いられるラップ等)
            @箱およびケース、Aびん、Bたるおよびおけ、Cカップ形の容器およびコップ、D皿、
            Eくぼみを有するシート状の容器、Fチューブ状の容器、G袋、
            H@〜Gに掲げるものに準ずる構造、形状等を有する容器、
            I容器の栓、ふた、キャップその他これらに準ずるもの、
            J容器に入れられた商品の保護または固定のために、
             加工、当該容器への接着等がされ、当該容器の一部として使用される容器
    改正容器包装リサイクル法
    2006(平成18)年3月上旬に改正案が国会に提出され、2006年6月に改正された
    改正容器包装リサイクル法は、限られた資源を有効に使う「循環型社会」の実現をめざす内容で、
    2007年4月の施行に向け、自治体が住民に分別の徹底を求める動きが加速する。
    市町村が質の高い分別収集をしてリサイクル費用を節約すると、
    節約分をメーカーなどの事業者と折半する仕組みが盛り込まれ、
    レジ袋のほか贈答品の箱や包装紙など容器包装の使用料が前年に50トン以上だった小売業者に、
    削減に向けた取り組み状況を国に定期報告することを義務づけた。
    対象はコンビニチェーンやスーパーなど全国約750社で、取り組みが業界平均と比べて
    「著しく不十分」と判断されると勧告や業者名の公表、命令をし、それでも従わないと罰金を科す。
    改正の際の論議ではレジ袋の一律有料化が検討されたが、
    飛び込み客が多いコンビニなど業態によってレジ袋の使われ方が違うため反対が根強く、
    レジ袋有料化の義務付けは盛り込まれなかった。
    参 : 古紙リサイクル
ヨーグルト(Yoghurt:ドイツ) : ケフィアと同じく発酵乳の一つ。牛乳・山羊乳・羊乳などに
    乳酸菌または酵母を加えて発酵させ、タンパク質を固めたクリーム状や液状にした食品。
    つくり方、砂糖などの添加物のちがいでハード、プレーン、ソフト、ドリンク、フローズンにわかれている。
    牛乳にくらべ、乳酸菌の働きによりたんぱく質は分解され消化吸収がよくなり、
    また乳糖も分解されるので下痢の心配がない。腐りにくく日持ちがよいのも特徴で、
    牛乳の栄養と風味をさらに高めた食品といえる。WHOやFAO(国連食糧農業機関)の国際規格では、
    乳酸菌の種類中、ブルガリア菌及びサーモフィラス菌の作用により、
    乳及び乳製品を乳酸はっ酵して得た凝固乳製品をいい、
    任意添加物(粉乳・脱脂粉乳・ホエー粉 など)の添加は随意だが、
    最終製品中には、これらの微生物が多量に生存していなければならない。と定義されている。
    日本にはヨーグルトという名称での規格はなく、厚生労働省の乳等省令で定められた
    「はっ酵乳」がヨーグルトに該当していて、無脂乳固形分8.0%以上、
    乳酸菌数または酵母数1mL当たり1000万以上、大腸菌群陰性と法律で定められている。
    柔らかいヨーグルト : プレーンヨーグルトは牛乳、乳製品だけを原料に、
                    乳酸菌醗酵させたもので、外国ではこれがヨーグルトである。
    硬いヨーグルト : 原料の牛乳、乳製品に砂糖や香料などを加え、
                 寒天などの安定剤で固めて作ったもので、日本独自のもの。
    液体ヨーグルト : ドリンクヨーグルトは、原料の牛乳、乳製品に砂糖と香料などを加え
                 乳酸菌醗酵させ、かき混ぜて液体にしたもの。これも日本独自のもの。
ヨーグルトとケフィアの違い
項 目 ヨーグルト ケフィア
発 酵 乳酸菌の単独発酵 乳酸菌・酵母の複合発酵
乳酸菌の種類 1〜2種類 30種類以上
体内での乳酸菌 腸に達せず 腸に達して働く
発酵温度 40〜45℃(特殊な器具が必要) 20〜30℃(室温)
風 味 酸味が強く、重厚 酸味がなくマイルド
酵 母 なし 生きている
葉酸(プテロイルグルタミン酸)ようさん : ビタミンM。水溶性のビタミンB複合体の一つで、
    ビタミンB12と協力して造血にはたらく水溶性のビタミンである。
    また、DNA合成に不可欠なビタミンで、赤ちゃんのや脊椎のもとになる神経管の異常で起きる
    「二分脊椎」などの発症リスクを減らす効果があることから、妊娠初期には大切な栄養素でもある。
    人のヘモグロビン形成に関与し造血因子として作用する。
    欠乏すると赤血球性貧血、舌炎、下痢、抵抗力の低下、口内炎などが起こる。
    血液は骨髄の中で活発な細胞分裂によって作られるが、葉酸が不足すると赤血球の出来が悪くなり、
    その結果悪性貧血が起こる。 また腸管粘膜などは細胞新生が多いが、
    葉酸が不足すると細胞が出来ずに潰瘍ができることがある。
    また葉酸は細胞が新生するところで、遺伝子や核酸の合成に働いている。
    そのため妊娠中には必要なビタミンで、胎児や乳幼児の成長には欠かせなく、
    欠乏すると脳神経の形成に異常がでる畏れがでる。ビタミンCによって活性型に変わるので、
    ビタミンCと共に摂ると良いが、ビタミンCを大量に摂取すると葉酸の排泄量を増やすため、
    ビタミン剤で一日2g以上ビタミンCを摂っている人は葉酸の必要量も増えることになる。
    葉酸の主な働き : 血球の再生、ビタミンCの利用、アミノ酸の合成
    葉酸(mg)成人1日あたりの目安量 : 240μg(許容上限摂取量:1000μg)
    葉酸を多く含む食品 : 海苔、レバー、牛乳ほうれん草・せり・パセリ、小松菜などの緑色野菜、
                    枝豆、ブロッコリーバナナ、杯芽、酵母。
    健康効果 : 小松菜は、高血圧動脈硬化を防ぐ葉酸とビタミンCを一緒に含む食材で、
     油粕と一緒に摂るとさらに効果がある。
    参 : 葉酸と母子の健康を考える会(HP)
容姿(figure、appearance)ようし : 人の姿かたち。外見。顔だちとからだつき。特に顔立ち。
    (例)●容姿の整った人●容姿端麗        
男性の容姿は重要と思う?
「はい」の人の理由
(68%)
(三つまで選択)
回答
者数
(人)
「いいえ」の人の理由
(32%)
(二つまで選択、上位六つ)
回答
者数
(人)
全員回答
女性の容姿は重要だと思う?
男女間の交際 2377 性格 1036 はい 81
仕事上のやりとり 1992 知力・知識 620 いいえ 19
就職の採用面接 1337 気力・精神力 483
親族や地域のつきあい 707 経済力 304
テレビや雑誌などのメディア 706 態度 267
友人とのつきあい 630 体力 78
学校  122
その他   174    
全員回答、容姿をよくする
努力をしている?
全員回答、
容姿で得したことがある?
 
男女  はい 48 男女  ある 35  
いいえ 52 ない 65    
2010.8.7、朝日新聞「be」より「アスパラクラブ」会員によるアンケート。回答者数:4755人。
私は仕事上のやりとりには容姿はよい方がベターだと思うが、
仕事を離れれば容姿はどうでもいいと思う。
容姿端麗(ようしたんれい) : 姿かたちの美しいこと。「端麗」はととのっていて美しいこと。
    参 : 眉目秀麗
養生訓(ようじょうくん) : 貝原益軒(1630〜1714)著。八巻からなる益軒十訓の一つの教訓書。
    健康維持について、和漢の説を引用しつつ通俗的・具体的に説いた書。
    養生訓は、1713年に出版され、これは貝原益軒が85歳で亡くなる1年前の事であった。
    益軒自身、生来体が虚弱で、生涯病気に苦しみ、夫人も病弱であったため、健康に留意し、
    医薬、食、などの養生に心がけ実践した精華ともいえる著作がこの養生訓である。
     貝原益軒は83歳になっても歯が丈夫で1本も抜けなかったという。
    「養生訓」の中で、自前の歯を丈夫で長持ちさせる法を以下のように説いている。
     ★朝はふるま湯で口中をすすぐ。干した塩を使って歯と歯ぐきを磨く。
      それから温湯をふくんで2、30遍すすぐ。食後は湯茶で口中をすすぎ、夜はあたたかな塩茶ですすぐ。
     ★ときどき歯を36回ほどかちかちとかみあわせる。
      こうすれば歯は丈夫で、年老いても抜けない、とある。
    巻第一  総論 
    1.人間の尊厳性:自分が生きているのは、多くの人々のおかげだと認識し、両親や自然の恵みに
      感謝し、自分が健康で長寿を全うすることこそが、最大の感謝の表現なのである。
    2.養生の心がけ:健康法をよく考え実行すれば、常に健康でいられ、長生きすることができ
      人生を楽しむことができる。
    3.若いときからの養生:自分の体を守り長生きをしたいのなら、幼いころより
      健康を保ちつづける方法を学び実践することが大事である。
    4.内なる欲望と外なる邪気:自分の欲望のまま生活しないことや、環境の変化にたいして
      常に注意していれば、健康で元気に暮らせ、病気にかかることもなく寿命をまっとうできる。
    5.七情を慎む:食事の量は、適度にして大食をしない。胃腸に負担をかけるものを食べない。
      性欲も度をすぎないようにする。睡眠は長時間とることがないようにする。
      長時間、すわることもよくない。運動不足にならないよう、適度に運動をして気分転換をはかる。
      とくに食後は少し散歩をするとよい。食後に昼寝をしたり、食べたあとすぐに眠ることが習慣になると、
      消化不良になって病気の原因になる。そうすれば、体を衰弱させてしまう。
    6.天寿と養生の術:普通、人は長寿である。でも、養生せずに暮らしていると
      自分の寿命を縮めてしまう。逆に生まれつき虚弱体質で普通の人よりも長寿ではない人でも、
      養生に心を配れば意外に長生きできるものである。
    7.命の長短は養生次第:人の命は天からの贈り物だが、その寿命はわれわれの心次第で変わる。
      健康を考え暮らせば長生きできるし、そうでなければ短命になる。
    8.生命と外物:人は、この世界で誕生しこの世界で生きる。つまり人が生きていくことは
      この世界の恩恵によってである。父母やこの世界に恩を持たなければいけない。
      食べ物は身体の養分になる。食べ過ぎなければ、身体の健康を維持する。
    9.心を養う養生術:いつも心は平静にして、怒りや心配事を少なくすることが、心の健康法である。
      養生の道とは、病にかかっていないときに行うことであり、
      病にかかってから行うことは養生の最後の手段である。
    10.嗜食と忍:嗜食というのは、音を聴き、飲食をし、身体が色を好むという人間の欲望のことである。
       養生とは欲を抑えて「忍」の文字を大切にすることである。
    11.外邪を防ぐ法:いつも身体を健康に保とうと努力していたならば、
       体に受ける悪い影響を少しは防ぐこともできる。まわりの悪い要素も、
       食べ過ぎや色欲に狂うことも、できるかぎり避けなければいけない。
    12.養生は畏れの一字:「畏(おそれ)」は、身を守る心の法である。自分の欲望を畏れることは、
       欲望を慎むことである。欲望を慎むということは、養生の肝腎なことである。
    13.養生を害するもの:食べ過ぎ、色欲に狂う、過労などは、身体によくない。
       また遊びすぎたり、睡眠を長くとることは、気力をなくすことになる。
    14.心の静と身体の働:心は身体の支配者であるから、心を平静にすると身体にも良い。
       身体は、動かすことによって血の巡りをよくし、病気に罹りにくくなる。
    15.薬・鍼灸よりも予防を:薬は、体の調子に合わせてうまく使わないと、いくら良い薬でも毒になる。
       薬や鍼灸などはよほどのことがない限り使わないのがいいだろう。
    16.養生の道を守る:君子といわれる昔の偉い人たちは、
       礼楽・弓・乗馬・詠歌・舞踏などを行って適度な運動や精神の静養を行い、
       病にかからないようにしていた。病気になってから薬や痛い鍼、熱い灸などを行うのは、
       自分の体を痛めて病気をなおすことであるから、自分の体にいいわけはない。
    17.身体と運動:毎日、少しずつ運動をすれば血行がよくなり病気にかかりにくくなる。
       運動はただ、散歩するだけでもよい。
    18.人間は百歳を上寿とする:人間の寿命は100歳をもって上限とする。上寿は100歳、中寿は80歳、
       下寿は60歳である。長命するひとは少ない。それは養生を心がけていないからである。
    19.人生五十年:50歳までに死ぬことは、若死にである。長生きとは運命で決まるものではなく、
       人が長く生きたいと思う心が大事であり、欲の深い人や自暴自棄な人は長生きできないものである。
    20.内敵には勇、外敵には畏れ:生まれつきほかの人たちより強い人がいたとしても、
       その人が養生のすべを知らなければ、生まれつき体の弱いひとよりも長生きはできないであろう。
    21.元気をたもつ法:元気でいるためには、体によくない状況をなくすことと、
       体を強く保つための心がけをわすれないことであろう。
    22.人生の三楽:人として生まれたならば、三つの楽しみを知らないのは悲しいことである。
       一つはいい行いをして自尊心を高める。二つは健康で心配事がないこと。
       三つ目は長生きをして、人生を十分に楽しむことである。
    23.人命の貴さ:人の寿命とは、宇宙の寿命に比べればはるかに短いものだ。
       その短い寿命を、さらにその人が養生の道を行わず寿命を縮める行為をするのはおろかなことだ。
    24.勤勉即養生の術:適度な運動を行うことは、すなわち働くことも意味し、
       勤勉に働くこと自体、健康法なのである。
    25.養生術の習得:養生の術は大いなる道であって、小芸ではない。心してその術を学ばなければ、
       修得は困難であろう。もし、その術を知っているひとから直接学ぶことができれば、千金にも
       替え難い。天地・父母から受けたきわめて大切な身をもちながら、これを保つ方法を知らないで、
       身を崩して大病となり、身を失って早世することは、まことに愚かなことである。
       ひとは健康で長生きしてこそ、楽しみを多く味わうこともできよう。
    26.家業の中の養生:いつも働いている人よりも、
       なにもせずに暮らしている人のほうが、健康にはよくない。
    27.常と変と養生と:危急のような場合に力を発揮できるように、
       常日頃、健康に心を配っておく必要がある。
    28.睡眠と養生:睡眠を長くとると、元気を奪われてしまうのだ。
       睡眠を短くするのはつらいことであるが、努力して睡眠時間を短くすれば、習慣となるであろう。
    29.養生と口数:口数が多いのはよくない。多いと、気をつかいすぎるからである。
       言葉を慎むのも養生のすべである。
    30.少しの不養生と病気:たとえささいなことでも、体によくないことをするのはよくない。
       ささいなことであっても、それが原因で大病を引き起こすこともあるからだ。
       だから常日頃から、ささいなことにまで気をつかうことを忘れてはいけない。
    31.天寿の全うは養生から:生まれつき健康な人でも不健康な生活をすれば、早死にする。
       逆に体が弱い人でも、健康に気をつけながら生活をしていれば長生きできる。
    32.富貴財禄と健康長生との違い:財産を持てる人は、運がいい人であろう。でも、
       運がいいといっても健康をもてるとは限らない。健康は自分が努力しなければ得られないからだ。
    33.血気の流通は健康のもと:常に血気を流通させることで健康は保たれる。
    34.心と主体性:自分の信じる基準を持つことが大事である。
    35.我慢と養生:酒を飲むと気がよくなる。しかし後日、健康を壊すおそれがある。
       酒をのまずその快感を我慢すれば、後日の憂いがないのも確かである。
    36.予防と養生:病気になってから治療するのは、大変つらいことである。賢いひとならば、
       病気にならないように努力するほうが、病気を治療するよりも楽であることを知っている。
    37.気ままをおさえる:若いときは力があるので、それを過信すれば病気になってしまう。
       それゆえに年齢に関係なく、健康には気をくばるべきである。
    38.欲を少なくすること:欲を満たすために無理をするというのは、健康にとってはとてもよくない。
    39.とどこおりと病気:怒り・悲しみ・憂い・思いなどは胸にこもりやすいものだから、
       そういうことのならないようにいつも心がけることが大事である。
    40.偏しないことが養生法:物事の仕組みばかりを大事にすると人を傷つけるし、
       人の情ばかりに気を向けると社会の秩序を乱してしまうことがある。までが巻第一の要約の終り。
    巻第二 総論
    1.食後の養生法から始まり、
    12.酒食・色欲を慎む:酒色、色欲のおぼれていても、その楽しみをすべて味わう前に
       人の体のほうが、滅んでしまうものだ。
    16.養生法の要点:養生の道は他言を必要としない。
       実行することは、大食せず、体に悪いものを食べず、色欲をおさえ、悩み事をなくすことである。
       心を平静にし、言葉を少なくし、まわりの環境に合わせた生活をし、
       適度な運動を行い、食後にすぐ寝ないように心がけることが大切である。
    21.心の楽しみを知る:静かに家の中ですごし、古書を読み、詩歌を楽しみ、香をたき、名書を見、
       山水を眺め、月花を賞し、草木を愛し、四季の変化を楽しみ、酒を少量たしなみ、
       自家栽培した野菜を煮たりるのは、すべて心を楽しませ気を補うものである。
       貧乏であっても、このような楽しみはいつでもできることである。この楽しみを知っている人で
       あれば、財産をたくさん持っていてもこの楽しみを知らない人よりも優れているといえる。
    41.一時の我慢:一時の浮気であっても、人生を破壊することがある。
       少しだけなら、と思っていてもとても大きな害を生むことがある。
    49.七情と養生:感情とは、「喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲」である。また医学的に感情とは、
       「喜・怒・憂・思・悲・恐・驚」である。欲とは、「耳・目・口・鼻・身・意」である。
       怒と欲は、人にとってあまりよくない感情だ。怒りとは炎のように人を焦がし、
       欲とは深い海ように底がなく人を冷たくする。どちらも気をつけなければいけない感情である。
    51.養生の4大要:欲を少なくし、環境から身を守り、身体を適度に動かし、睡眠を控えること。
    54.養生の4寡:心配事を少なくし、欲を抑え、飲食を控えて胃を守り、言葉少なくすること。
    55.養生の7養:言葉を少なくし内部に力をためる。色欲を控え精気を養う。
       味の濃いものは食べず、血気を安定させる。唾液を飲み、内蔵を休める。
       怒りを抑え、腹を立てない。飲食を控え、胃を休める。心配事はしない。
    56.修養の5宜:髪は多く切るのがいい?。手は顔に当てる。歯はしばらくたたくのがいい。
       唾液は常に飲むのがいい。騒がず、静かにしているのがいい。
    58.養生の4要:「怒らず、心配せず、口数を少なくし、欲を少なくする」ことである。
    59.4損と養生:遠くにつばを飛ばすと気がへる。多く寝ると神経が弱まる。
       多く汗をかくと、血が悪くなる。病になると体力が弱まる。
    68.天地陰陽についてで終わる。
    巻第三  飲食 上
    1.元気は生命のもと、飲食はその養いから始まり、
    9.五味偏勝をさける:同じ味のものを食べ過ぎることをいう。甘いものを続けて食べると、
      腹が張ってしまい痛む。辛いものを食べ過ぎると、血が上り、湿疹ができ、眼も悪くする。
      塩辛いものを多く取ると、血がかわき、喉か渇き、湯水を多く飲むようになり、
      湿疹ができ、胃腸を弱めてしまう。苦いものを多く取ると、胃腸の調子を狂わす。
      それゆえに、いろんな味をまんべんなく食べることが病気にかからないこつである。
    16.腹七、八分の飲食:食べ物を見ると人は食欲がわく。それで、つい食べ過ぎてしまうものだ。
       腹七、八分くらいで食事を抑えておいても、しばらくすれば腹は十分になる。
       腹いっぱい食べると、あとで腹が張り病気になる。
    33.5つの好み:清らかで新しいもの、香りがよいもの、もろくてやわらかいもの、
       味のかるいもの、もともといいもの、の五つは好んで食べるのがよい。
       益こそあれ害はない。これに反するものは食べてはいけない。
    37.多食してはいけない食物:多く食べてはいけない食物は、次のようなものである。
       餠の類、だんご、ちまき、干菓子、ひやむぎ、麺類、まんじゅう、そば、砂糖、甘酒、焼酎、
       小豆、酢、醤油、鮒、どじょう、はまぐり、うなぎ、えび、たこ、いか、さば、ぶり、塩から、鯨、
       生大根、人参、山芋、菘根(青菜か蕪の根)、かぶら、脂肪の多いもの、味の濃いもの。
    38.老人・虚弱者の食べてはいけないもの:老人や虚弱なひとが食べてはいけない食物。
       それは次のとうりである。いっさいの冷たい生もの、堅いもの、ねばっこいもの、
       脂肪の多いもの、ひやむぎ、冷たくて堅い餠、だんご、ちまき、冷えたまんじゅう、
       その皮、堅い飯、生の味噌、甘酒のつくりのよくないものと冷たい甘酒、鯨、いわし、
       しび(まぐろ)、かます、いろいろな果物などである。
    74.食後の力仕事で終わる。
    巻第四 飲食
    1.倹約と養生から始まり、
    44.酒は天の美禄:お酒は、天から与えられた褒美である。ほどよく飲めば、陽気になり消化を助け、
       心配事から開放され、やる気を出す。しかし、多く飲めば害になる。
       酒を多く飲むと寿命も縮めてしまい、せっかくの天からの褒美も台無しである。
    53.焼酎の飲み方:焼酎は毒があるから多く飲んではいけない。火をつけて燃えるのを見ても、
       熱を多く持っている。夏ならば、肌が多く露出しているので熱を逃がしやすいから、
       少しなら飲んでもかまわない。焼酎を元につくった薬酒は多く飲んではいけない。
       鹿児島のあわもり、佐賀の火の酒は、焼酎より濃い。外国の酒も飲んではいけない。酒の性格が
       わからないからである。焼酎を飲んだあとは、熱いもの辛いものなどを食べてはいけない。
       冬に焼酎を飲んで、体を温めようとは思ってはいけない。焼酎を飲みすぎたときは、
       緑豆の粉、砂糖、葛粉、塩、紫雪などすべて冷水で飲むとよい。温かい湯で飲んではいけない。
    60.煙草の害:たばこは天正(1573年)・慶長(1596年)年間の近年になって、他国から渡ってきた。
       「淡婆姑」は日本語ではない。煙草は、毒である。煙を吸い込むと目が回り倒れることもある。
       習慣になれば害も少なくなり少しは益もあるといわれるが、害のほうが多い。
       病気になったり、火事になったりと心配ごとが増える。習慣になると、
       煙草をやめれなくなり家計にも負担をかけることになる。
    62.交接の回数と年齢:男女の交接の周期は、20歳で4日、30歳で8日、40歳で16日、
       50歳で20日に一回である。60歳以上のものは、してはいけない。
       体力がある老人ならば一月に一回。
       また人それぞれ体調や体力などがあるから、すべてこれが正解ではない。
       また20歳までのものについては身体が成長していないので、回数が多いと身体に悪い影響がある。
    65.房中補益の説:40歳を越えても、性欲の強い人がいる。このような人は、
       無理に性欲を抑えるとかえって害になる。かといって、慎みがなければ害になる。
       このような場合は、精気をもらさず交接するのがよい。この方法は害がない。
    66.腎の働きと情欲:性欲があるのに性交を行わないと、体に精気がたまりよくない。
       そのようなときは、入浴して下腹部を温め、体の気を循環させれば問題ない。
    70.腎と脾とで終わる。
    巻第五  五官
    1.心は身体の主君から始まり、
    33.七穴をとじておく:目、鼻、口は顔面にある五つの穴で、気が出入りするところである。それだけに
       気がもれやすい。多く気をもらしてはいけない。尿の出るところとは、精気が出るところである。
       過度にもらしてはいけない。肛門は便が出るところで、定期的に通事があるのがよく、
       不規則な下痢はいけない。これらの七つの穴は、かたく閉じておいて気を多くの気を
       もらさないようにしないといけない。耳は気の出入りがないが、長く音を聞いていると精神が疲れる。
    52.汲み湯の効果で終わる。
    巻第六 慎病(病を慎む)
    1.予防医学から始まり、
    58.上医・中医・下医と薬で終わる。
    巻第七  用薬
    1.薬と病状から始まり、
    60.丸薬より早く効く薬の製法で終わる。
    巻第八  養老
    1.真心をもって親を養うから始まり、
    4.心を楽しく:老後は、若いときの10倍に相当する早さの感覚で月日が流れる。1日も無駄な日を
      過ごさせてはいけない。心を静かにし、残った日々を楽しみ、怒ることなく、欲を少なくし、
      身体を養うべきである。子は、老人の1日は大切なものであることを心にかけて接しないといけない。
    7.気を惜しむ:老いると気力が少なくなる。気力をへらすことをさけなければいけない。まず、第一に
      怒ってはならない。憂い、悲しみ、泣き、嘆いてはいけない。葬儀に関わらせてはいけない。
      死者の家族を訪ねさせてはいけない。また、もの思いにふけさせてはいけない。
      もっともいけないのは、多くを話すことである。早く喋ってはいけない。高い声で話したり、
      高笑いしたり、声高く歌ったりしてはいけない。遠いところまで歩くのはいけない。
      早足で道を歩いてはいけない。重いものを持ち上げてはいけない。
      これは、みんな気力をへらすことになる。
    10.老人と五味:老人は、とくに生で冷えたもの、堅いもの、脂っこいもの、
       消化しにくいもの、こげて乾いたもの、古いもの、くさいものなどは食べてはいけない。
       五種類の味(甘・酸・鹹・苦・辛)のかたよりのあるものは、
       味が良くても多く食べてはいけない。夜食はとくに注意したほうがいい。
    54.灸をする時刻:灸は午後するといい。の巻第八で終わる。
    
    養生訓は益軒十訓の一つで、8巻から構成されている膨大な書で、読みやすい文章に直しても
    全てに目を通すのはつらい。ダブッたところや現代にそぐわない個所もあるので、
    1巻上のみすべての要点をまとめ、2巻からは私が取捨選択した。 参 : G1

    YS養生訓(主に私の経験から)
    ●歯を大切にする。幼児期に余分に生えた歯は、親が注意して歯科医で抜歯などをしないと、
     大人になって歯並びが悪くなり歯垢もたまりやすい。また、歯磨きは毎食後必ず行う。
     仕事などで歯磨きができない場合は食後にチューインガムをかむだけでも虫歯予防になる。
    ●肋膜炎などで水がたまった場合には、必ず水を注射器で抜いてもらうこと。
     「水を抜いても、くせになり、またたまる」という馬鹿医師もいるが、
     水を抜けば1週間から1カ月くらいで退院できるが、そのままにしておくと、
     3カ月から半年かかるうえに水のたまった側の肋膜が肥厚して片方の肩が
     大きく落ち込んでしまううえに、肺活量が半分くらいになってしまう。
    ●ガンなどを告知されたら、再検査の病院で手術をすることになっても、
     再度別の病院で検査することをお勧めする。手術をすることを紹介された病院では、
     検査で悪くなくても、発病した場合の責任と金儲けのため必ず手術をする。
     私の場合は再検査を何度もし、内科で全く異常がないと言われたのに、
     外科から「紹介した病院が悪いと言えば悪い」と言って手術になり、腹に大きな傷が残り、
     下痢などで悩まされることが多くなった。病院からの説明は全くなかったが、
     どこにガンがあるかわからないような症状でも最低3分の2は切除される。
     また、早く退院させるために手術後に腹にチューブを指したままの方法は、
     腹に大きなくぼみが残るので、金がかかっても通常の手術をしてもらう方がよい。
     退院後、検査データを別病院で見てもらったら、「白血球も全く変わっていないし、
     ガンの症状は全くない。ひどい目にあったね」と言われた。
    ●大学病院を信頼しないこと。父は白内障になり、町医者から大学病院を紹介されて手術をしたが、
     家に帰ってきたら手術した片目はガラス玉になっていた。若い研修中の医師のミスで
     大事な神経を切られたのだ。そのため父は45年間も仕事で使っていた運転免許証を返すことになり、
     職を失った。私は両眼とも白内障の手術をして両眼ともに0.3だった視力が1.2まで回復して
     5センチ近づいた手の指紋も、遠くの物も良く見えるようになり、毎日パソコンに8時間以上も
     ついているが、かすみ目や目の疲れなど全くない。それは何百例もの手術をてがけた
     ベテランの町医者の手術を受けたからである。実験台にされる大学病院ほど怖いものはない。
     E5に載せているように、東京の大学病院での目の検査時に、注射で瞳孔を開いて
     強い光をあてる検査で、若い研修医師から「私にも検査をさせてください」と2度もやられたうえに、
     検査後に瞳孔を縮める注射を忘れていたために、外に出ると全てが真っ白で地下街に駆け込んだが、
     2時間経っても外は「ぎんぎらぎん」のままだった。検査医療器の操作方法が分からずに
     他の医師を呼んできたり、患者を実験台代わりにしているのだ。
    ●貝原益軒の養生訓で「接して漏らさず」は、どんな文献をみても誤り。G1を参考にしてください。
    ●海水浴などで長時間の日焼けは避ける。20歳くらいでも火傷になり、多くのシミが残ってしまう。
     特に最近はオゾン層の破壊で紫外線が強くなっているので、皮膚は保護するほうがよい。
    ●風邪を引いたり体調が悪いときなどは、重いものを持たない。
     ぎっくり腰椎間板ヘルニアになることが多い。15年以上農作業の手伝いに行っていたが、
     ある年、風邪を引いて38度以上の熱があったが、代わりの人がいないので、
     無理を押して手伝い出かけた。臼引き後の米袋を軽トラに積んで農舎から
     別の農舎へ一人で運ぶのだ。しかし、30kgの米袋を100袋近くかかえた時に、
     腰が水が流れるようにジーンと冷たくなり全く米袋がかかえられなくなり、帰宅させてもらった。
     その時が椎間板ヘルニアになった瞬間で、45万円もかけたヘルニアのレーザー手術後も、
     いまだに右足の裏が犬や猫の足の肉球のような感じで、違和感がある。
     その後から濃作業の手伝いができなくなったことは言うまでもない。
    ●事故や病気で長期にわたって患者の手足を曲げたままにしておくことで、
     症状や病状が回復しても二度と歩くことができなくなり、その後の一生を「寝たきり」で過ごすことになる。
     とくに脳梗塞脳卒中パーキンソン病などの患者が自発的に手足を動かせない場合は、
     機能回復するまでの「リハビリ」が最も大切で、よくなってもそれまでのリハビリを怠っていれば、
     手足の筋が固まって歩くことができなくなり、寝たきりとなるのである。
     手足を動かさないと、筋や筋肉が硬くなって歩行ができなくなることを、
     患者や家族に知らせる病院はほとんどないことから、身内の寝たきりを防ぐには
     入院後に病状が落ち着いたら家族が進んで患者の手足を動かすことののケアが大切となる。
     ほとんどの患者は手足が曲がったままとなるが、いつも伸ばした状態の患者には毎日曲げることも
     繰り返す。手の指も同じでグーのままにしておくと、物をつかむことができなくなる。
     患者が痛がっても「リハビリをしておかないと、良くなっても二度と歩くことができなくなりますよ」と
     伝えて毎日のリハビリを欠かさないようにしましょう。
     手足の曲げ伸ばしやマッサージは「つぼ」を主体に行うとさらに効果が高まる。
    ●年をとったら、ストレスや疲労のたまる行為は極力避ける。
     九州国立博物館の阿修羅展から2009年9月13日の夜に帰宅したとたん、
     38.5〜39度の高熱が出、翌日に近くの医院に行ったが、インフルエンザテストは陰性で、
     全身に赤い斑点が出ていることから皮膚科を紹介されて、体内の細菌を殺す飲み薬と塗り薬を
     併用すると2日位で斑点はほとんど消えた。しかし、相変わらず熱は下がらないので、
     他の病院に行き、ウイルスを殺す薬を飲むと、20日ぶりに回復した。
     結論は、帯状疱疹のように、体内にひそんでいた細菌やウイルスが、
     阿修羅展での長時間の渋滞と長い待ち行列のストレスと疲労で活発化したのだろうとのことだった。
     初期の全身の赤斑は、頭を蝿取り蜘蛛に咬まれたときの細菌により、
     長期の高熱は、体内にいたウイルスが極限の疲労で活発になったことの、2つの原因だろうという。
     土日の安い高速1000円を利用したことが、長引く病につながったことに反省している。
     1カ月にもなるのに、メールの返信も出す気力もなく、床に就いている方が多い。
養殖真珠 → 真珠
容積率(ようせきりつ) : 建物の延べ床面積の、敷地面積に対する割合。
    物件表示などでは、最大容積率の数値を表示している。
    例えば、延べ面積100平方メートルで土地面積200平方メートルなら、100÷200=0.5となり、
    容積率は50%となる。延べ面積とは、建築物の各階の床面積合計。
    容積率制度の目的は、建物の容積率を各地域の実情に応じた一定の割合にすることによって、
    道路等の公共施設の能力に対応した機能の維持と増進を図るため。
    容積率の最高限度は、用途地域によって定められているが、住居地域は500%、
    商業地域は1300%。前面道路の幅員や特定街区では、緩和措置がとられる。
    指定された地域毎に、定められた容積率の限度、かつ、
    敷地が接している道路幅員によって算定される限度以下に、
    計画する建物の容積率をおさえて、建物をつくらなくてはならない。 参 : 建蔽率
ヨウ素(Jod:ドイツ) : 沃度(ヨード)。ハロゲン元素のひとつであり、原子番号53、原子量126.90447。
    常温で固体であり昇華性を有する。「ヨード」とも云われ、生物には欠かせない物質で、
    特に医療現場においては、うがい薬やヨードチンキなどに日常的に使用されている消毒薬でもある。
    体内に約20〜30mgくらい存在し、甲状腺ホルモンの成分としてや発育を促進・エネルギー産生を
    高めるなどの働きをしている。体内にあるヨウ素の約半分は甲状腺に存在し、甲状腺ホルモンの
    チロキシンとトリヨードチロニンを作る材料になる。これらのホルモンは交感神経を刺激して、
    蛋白質脂質糖質の代謝を促進する。海に囲まれた日本では、
    海草類を摂っていれば不足の心配はほとんどない。
    千葉県長生郡白子町で生産される年間1千トンのヨウ素は、世界の産出量の約6%に及ぶ。
    ヨウ素1日あたりの推奨量 : 150μg(上限量3000μg)
    ヨウ素の欠乏症 : 発育不全、知能障害、その他種々の機能障害や甲状腺腫・甲状腺機能低下症
         などを引き起こす。体がだるい・鈍いなどの症状が現れたり、子供では発育が遅くなったりする。
    ヨウ素の過剰症 : 甲状腺腫・甲状腺ホルモンの生成低下症(2mg/日)。
    ヨウ素が多く含まれる食品 : 昆布(だし汁も含む)、ワカメイワシサバ
                         カツオブリ海苔、寒天、など。
幼稚園(ようちえん) = 幼稚園(教育関連に別掲)
用地補償(ようちほしょう) : 公共事業用地を国などが買収する際には、土地代や建物移転料、
    移転の必要経費である移転雑費補償金などが支払われる。土地などは「正常な取引価格」で、
    建物や施設は敷地内移転ができない場合、同種同等のものの建設費用から経過年数を考慮した
    額を引いて補償する。算定は通常、国などに委託された民間の補償コンサルタント会社が行う。
    一般的な用地補償の流れ
    @事業説明…事業の内容等についての説明会を開く。
    A設計協議…道路や河川等の計画について地元の人達と協議して決める。
    B用地測量…土地の境界および必要な用地幅を決めるための測量をする。
    C物件調査…土地に物件がある場合、移転する建物等の調査を行う。
    D補償額の算定と説明…土地・物件について補償額を算定し、その補償額について説明する。
    E契約・調印…了解を得れば、契約書に調印する。
    F土地の登記・建物等の移転、土地の引渡し…登記・建物等の移転の完了後、土地の引渡しを受ける。
    G補償金の支払い…登記・建物等の移転完了後、補償金を支払う。
    H確定申告…公共事業などのために譲り受けた土地について確定申告をする。

    東京外郭環状道路(外環道)の整備をめぐって平成13年3月、
    国土交通省が建設予定地にあった千葉県市川市の産廃処理会社の敷地の一部を買収した際、
    移転が必要とされた同社の焼却炉を本来の価格より2.5倍の数億円を多く見積もり、
    それに基づいて移転補償費を支払っていたことが2005年12月30日に分かった。
    産廃処理会社は焼却炉について、実際を大幅に上回る性能を前提とした見積書を作成。
    同省はこれを基に、本来あるべき金額より数億円多い6億3500万円の補償額を算出し、
    用地代などを含む総額13億9000万円を支払った。
    補償交渉には、同省関東地方整備局の職員が当たったが、半年近くにわたり、
    少なくとも3人の暴力団関係者が入れ代わり立ち代わり入ってきて、脅迫的な発言を受けたという。
    同局長名で12月20日に被害届を提出、過払いとなった数億円についても同社に返還を求める。
    また、同省は職員らの対応に問題がなかったか内部調査を進めており処分も検討している。
    この問題で、北側国交相は「過払いがあったことは遺憾だ」と述べ、
    同省として補償費が払い過ぎだったことを認めた。
要注意外来生物 → 外来生物法(外来に別掲)
腰痛(ようつう) = 腰痛(医療関連に別掲)
羊頭狗肉(ようとうくにく) : 「羊頭を掲げて狗肉を売る」の略。見た目と内容が一致しないこと。
    羊の頭を看板に出しながら実際には犬の肉(狗肉)を売ることから、
    見かけが立派でも、実質がそれに伴わないことをいう。
    「牛頭を懸けて馬肉を売る」からの転という。
    【類語】●見掛け倒し●牛頭を懸けて馬肉を売る●看板に偽りあり●羊皮虎皮(ようひこひ)

    上海の道ばたで、串に刺した肉を焼いているのは主に羊肉串(yang rou chuan)こと「シシカカブ」で、
    独特の香辛料のにおいがたまらなく、上海市民の間でも食べる人も多いということだが、
    『新聞晨報』の報道記事で、シシカカブの肉に野良猫の肉が使われていることが分かった。
    売っているのは羊の多い新疆ウイグルから来たと思われるエキゾチックな少数民族の人たちで、
    その風貌から疑いもなく羊の肉として食べていたのでしょう。きっかけは、あるボランティアグループが、
    上海市内の公園の野良猫が極端に減少していることに気づき、シシカカブの肉の成分を調査したところ、
    なんと一部に猫科の動物の肉が混ざっていることが判明したという。
    猫科の肉でも、肉に羊の脂をつければ立派なシシカカブになるそうで、さらに野良猫が材料となると、
    コストはゼロなのだが、なんとその野良猫も200元くらいで取り引きされているそうだ。
    また一部悪質な市場では食用のウサギの肉の変わりにも猫の肉を売っているところもあるようで、
    とくにシシカカブのような焼き方では、中まで火を通すことは難しく、寄生虫などの重大な問題も
    指摘されている。さらに、注意したいのは、道ばたのシシカカブ屋の多くは、使われた串を拾ってきて
    再生利用している点で、肉を焼くことによって発生する発がん性物質の指摘もあり、
    上海や杭州のシシカカブは食べないことが賢明とまでとも言われている。
    韓国でも赤犬の肉を食べる風習があり、それらをとやかく言うことはないが、
    道端や肉屋で売るのは外国の観光客も食べることもあるので取り締まってほしい。
    本当に中国は何でも偽装することが得意で、これでは「羊頭猫肉(ようとうびょうにく)」ではないか。
    中国語では「挂羊頭買猫肉」と書くそうだが、日本では建物の強度を偽装するので、もっと怖いことだね。

要約筆記(ようやくひっき) : 先天性の失聴・難聴者はもちろんのこと、
    事故や老齢のため難聴・失聴者になられた方(中途失聴・難聴者)で手話ができない人らに対して
    ノートや紙、パソコンなどを使い、話し言葉を文字化して情報を伝える筆記通訳のこと。
    話す速さは、1分間に約350字〜400字なのに対して書く速さは、漢字・仮名交じりで1分間に
    せいぜい60字〜80字である。よって、聴こえた通りを全て書いて伝えるのは不可能なことから、
    話の要点を掴み、要約しながら書くので「要約筆記」と言う。
    「速く・正しく・読み易く」の三原則を頭において要約することが求められる。
    会議や講演会などでは、 人の声を透明のシートに書き込み、
    OHP(オーバーヘッドプロジェクター:投影機)のスクリーンに投影して会場内に写し出して
    大勢の人に見せることもある。今後、高齢化社会や医学の発達により、
    中途から失調・難聴になられる方が増加すると考えられる。
    そのために要約筆記はさらに必要性が増すボランティアである。
葉緑素(chlorophyll)ようりょくそ : クロロフィル。植物の細胞の中の葉緑体に含まれる緑色色素のこと。
    光合成で中心的役割を果たす。マグネシウムを含みアルコールやアセトンによく溶ける。
    多くの高等緑色植物では青緑色のクロロフィルaと黄緑色のクロロフィルbとが
    およそ3対1の割合で含まれる。葉っぱが緑色に見えるのは、太陽光の赤い光と青い光を吸収する
    葉緑素によるもので、赤と青の間にある緑色の光は吸収できなくて反射したり透過したりして
    人間の目に入るからである。また葉緑素は不消化物ですが体の中を通過する際、
    コレステロールや有害な物質を体外に排出してくれる。中でも葉緑素は問題になっている
    ダイオキシンを体外へ排出する効果が高いことが報告されている。
    ただし、取りすぎは必要な栄養素まで排泄してしまうので気をつけましょう。
    健康効果 : 健胃作用、コレステロール抑制、殺菌作用、免疫力強化、脱臭作用
    多く含まれる食品 : パセリ、隈笹(熊笹)、緑茶クレソンほうれんそうケール
     三つ葉、春菊、モロヘイヤ
養老の滝 = 養老の滝(滝関連に別掲)
ヨガ(yoga)ヨーガ : 梵。4000年前頃に古代インドで冥想(めいそう)から生まれた宗教的実践法のこと。
    仏教を通してチベットへ伝わり、中国・日本にも伝わった。日本では、奈良時代以来、
    ヨガは「瑜伽(ゆが)」とよばれ、ラジヤ・ヨガ(冥想・瞑想)、ジユニャーナ・ヨガ(哲学)、
    マントラ・ヨガ(真言・陀羅尼)、カルマ・ヨガ(日常生活の実践で、因果を超える)、
    バクティ・ヨガ(神仏への信仰三昧)などが、仏教や神道の実践修行や教理学の中心として伝わってきた。
    特殊な座法・呼吸法などを行い、心身の統一・訓練などによって、物質の束縛から自由になることをめざす。
    近代になって宗派としての力は弱まったが、苦行による超日常的能力の開発法や神秘的瞑想法として、
    宗派を超えて実践された。現代では心身の健康法としても応用されている。
    ヨガの原語は「結び」または「結合」で、「統一」、「調和」と言う意味があることから、
    心・身体・精神の調和が目標であるとも言われ、基本は呼吸とポーズ(一定の姿勢を保つ)である。
    近年、従来のヨガに筋力的なトレーニングの要素を強化し、有酸素運動要素を取り入れ、
    エクササイズに発展した「パワーヨガ」がブームとなっている。
    また、高温、高湿を保った部屋の中で行う「ホットヨガ(Hot Yoga)」も注目を浴びている。
    ヨガのポイント
     ●1日のリズムを整えるためにもヨガは朝食前に行うのがベストですが、
      時間が取れない場合は夕方や就寝前などの空腹時に行うのが良いでしょう。
     ●ヨガを始める前は、いったん呼吸を整えてから始めましょう。
      「鼻から吸って、鼻から吐く」がヨガの呼吸法の基本です。
    参 : 心身爽快ヨガノート(HP)
    
    70年間断食は本当? 聖者の「ヨガパワー」を検証中、インド
     インドの軍医のチームが、70年前から食べ物も飲み物も摂取していないという
    ヨギ(ヨガの聖者)の体の仕組みについて現在じっくりと調査中だ。
    そのヨギはプララド・ジャニ(Prahlad Jani)さん(83歳)で、
    アーマダバードの北120kmのアンバジで洞窟に住み、隠遁(いんとん)生活を送っているという。
     2010年4月22日から、インド西部アーメダバード(Ahmedabad)の病院に缶詰めにされ、
    医師30人によって1日24時間、観察されている。4月29日の時点で観察開始以降、
    ジャニさんは一切の飲食をせず、トイレにも行っていないことが確認されている。
    通常、人間の体は食べ物なしでは数週間、水なしでは3〜4日しか生きられないという。
    
    プララド・ジャニさん(83歳)
    
    アーメダバード病院で観察を受けているプララド・ジャニさん
     部屋にはビデオカメラが2台設置されているほか、用事で部屋を出る時にはビデオカメラを持った
    スタッフが付き添うという徹底ぶりだ。ジャニさんは15〜20日間にわたって病院に留め置かれ、
     血液検査、MRI検査、電極を使った脳や心臓の測定など神経生理学的な検査が実施される。
    後援しているのは国防省傘下のインド国防研究開発機構の一部門である生理機能に関する研究所だ。
     研究ディレクターのG.Ilavazahagan博士は調査の目的について
    「どのようなエネルギーによって彼は生存できているのかを理解することにある」と語った。
    またジャニさんが「瞑想(めいそう)によりエネルギーを得ている」と語っている点に触れ、
    「兵士たちは瞑想はできないかもしれないが、
    ジャニさんに備わっていると見られる生存能力は兵士にも参考になる」と期待を寄せた。
     さらに自然災害や極限のストレス状況下、
    宇宙空間などで生存するための戦略づくりへの応用も視野に入れている。
     データを分析した結果、ジャニさんの秘密が明らかにされるか、
    それとも彼の主張がまったくのでたらめだったかの判断が下されるまでには、
    少なくとも2カ月はかかるという。 参 : [YouTube]、[動画](英語)
     瞑想により、生存に必要な栄養はヒンズー教の神様からもらっていると言うが、
    食べないので排泄はないかもしれないが、体内に毒素が溜まると思う。髪や髭が白くなっていることから、
    不老長寿ではないとしても、食べ物も飲み物もなしで何歳まで生きられるのでしょう?
    洞窟に住んでいるので、水分は夜露や洞内の湿気から得られるかもしれないが、
    エアコンのきいた病院では水分の補給はできないのに、
    すでに15日以上何も口にしていないのは不思議というほかない。
    私がヨガを始めて瞑想ができたとしても仏教徒なので、
    お釈迦様から必要な栄養をもらわなければならないが、どうしたらいいの?

預金者保護法(よきんしゃほごほう)
    「預金者保護法」のもとに、預金先の金融機関の経営が破たんしても預金の全額が保護されるため、
    各金融機関(すべての銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫)は強制的に
    「預金保険機構」に加入していて、破たん後の預金者への払い戻しに応じきれない分も、
    そこからまかなえることになっている。これを「預金保険制度」という。
    しかし、これでは金融機関の自己責任意識を薄れさせるとの批判もあって、1996年6月に、
    この「預金者保護法」が改定され、アメリカ流の「ペイオフ」制度を導入することになった。
    具体的にいうと、「破たんした銀行に口座を持つ預金者1人につき1000万円までの元本と利息は
    保証するが、それを超える分については、破たん金融機関の財務状況に応じて弁済金・配当金を
    支払うことで勘弁してくれ」という制度に変わった。 参 : カード預金者保護法ネット・バンキング
預金保険機構(よきんほけんきこう) : 預金保険法に基づき、政府、日本銀行及び
    民間金融機関の出資により昭和46(1971)年7月に設立された特殊法人のこと。
    平成8(1996)年、預金保険法改正等により業務内容が拡充され、預金者保護を図るため、
    金融機関が預金等の払戻しを停止した場合に必要な保険金等の支払と預金等債権の
    買い取りを行うほか、金融機関の破綻処理に関し、破綻金融機関に係る合併等に対する資金援助、
    金融整理管財人による管理、破綻金融機関の業務承継などを行う。 参 : 名寄せRCC
預金保険制度(よきんほけんせいど) : 金融機関が預金等の払戻しができなくなった場合などに、
    預金者を保護し、また資金決済の確保を図ることによって、
    信用秩序を維持することを目的とする制度のことで、運用主体は預金保険機構が行っている。
    平成13年4月1日に施行された改正預金保険法において、平成14年4月以降、金融機関において
    保険事故(金の払い戻しの停止など)が発生した場合に、預金保険制度によって保護される金額は、
    1金融機関ごとに預金者1人あたり、元本1,000万円までとその利息となっている。
    元本1,000万円とその利息は、あくまで最低保証で、最低保証される金額を超える分は、
    破たん金融機関の財産の状況に応じて支払われ、一部カットされることがある。
    日本国内に本店のある◆銀行◆信用金庫◆信用組合◆労働金庫◆信金中央金庫
    ◆全国信用協同組合連合会◆労働金庫連合会の預金取扱金融機関に対し、
    預金保険制度への加入が義務付けられているが、日本国内に本店を有しない外国銀行の支店や、
    日本国内に本店のある金融機関の海外支店は対象外となる。
    以下の金融機関は、預金保険制度と同様の農水産業組合貯金保険制度に加入している。
    ◆農業協同組合◆農林中央金庫◆水産加工業協同組合◆漁業協同組合◆上記協同組合の連合会
    参 : ペイオフ決済用預金
(desire)よく : 「欲望」、「欲求」などともいい、何かを欲しいと思う心や、そう感じている状態。
    欲は正しい欲望だが、欲に心が付く、「慾(よく)」は慾(良く)ない、余分なもので、悩みが生じる。
    また、欲に邪が付いた「邪欲(じゃよく)」も道徳に反した不正な欲望、みだらな欲望(淫欲)である。
    「欲」や行過ぎた欲「邪欲」を制御(コントロール)できるのは人間だけで、
    動物は本能がおもむくままの性欲、食欲、睡眠欲の3大欲しかない。
    ブッダ(釈迦)は、欲や怒り、愚痴のかたまりが人間だと説かれている。
    食欲や睡眠欲、権勢欲や愛欲のほか、自己の存在を多くの人の中で
    ことさらにアピールしたいという欲求の自己顕示欲など、人間が持っている欲はいろいろあるが、
    もっとも制し難いのが人にもよるが、睡眠欲や愛欲だと言われる。
    「欲」には大きく分け「生理的(物理的)欲求」と「精神的(頭脳的)欲求」の2種類ある。
    「生理的欲求」とは、食欲、排泄欲、睡眠欲や性欲のことをいうが、
    これらは我慢したりするのではなく、生理的に満たしてやれば満足して一旦「欲」がなくなる。
    しかし「精神的欲求」とは、社会欲、名誉欲、金銭欲や物質欲などで、
    この欲には「もう満足」という物理的ラインがないので、
    「もっともっと」と精神的(頭脳的)欲求がどんどんエスカレートして、満たされることはない。
    では、どうすればいいのか? それは自分自身で『もう充分』と思えばよい。
    そうすれば、無限に満たされないという思い(恐怖心、焦燥感、不幸感、孤独感、絶望感など)から
    解放され、『幸せ』な気持ちになれるという。
    人間の3大欲は必要不可欠な、食欲、睡眠欲(休欲)、性欲(色欲)で、
    その他、昇進欲(上に行きたい欲)、金銭欲(儲けたい欲)の2つを足して「5欲」と言う。
    金銭欲、権力・名誉欲、性欲を3大欲と言う説もある。
    仏教での人間がもつ5欲は「五塵(ごじん)」ともいい、色(しき)・声(しょう)・香(こう)・味・触(そく)
    五境に対して起こす欲望のことで、財欲(お金や物が欲しいという欲望)、色欲(生存のための欲望)、
    飲食(おんじき)欲(好きな物を食べたいという欲望)、名誉欲、睡眠欲の5つをいう。
     中国では古代から政治や生き方の問題と関連して取り上げられた。
    ある程度抑制すべきだとする節欲説、極端に抑制すべきだとする禁欲説、
    自然におこさせないようにすべきだとする無欲説、放任して充足さすべきだとする縦欲(しょうよく)説、
    本来欲は寡少なものだとする宋(そうけい)の寡欲説などが戦国時代に唱えられた。
    実用主義で万事に倹約を尊ぶ墨家(ぼくか)は禁欲説を、無為自然を尊び人々が無知無欲であることを
    理想とする道家(どうか)は無欲説を、人間の感覚的欲を充足することを尊重する魏牟(ぎぼう)
    它囂(だごう)らは縦欲説を主張した。節欲説は儒家の立場で、人に内在する道徳性を尊重する
    孟子(孟軻(もうか))が、欲を自主的に節制すべきだとする寡欲説を唱えたのに対して、
    外的規制の礼を重視する荀子(じゅんし)は、欲の多寡は問題ではなく礼によって外から
    上手に規制すればよいと考えた。宋(そう)代以後は自然的欲を天理として肯定するとともに、
    それを超えた過度の欲を人欲として抑制すべきだとする去欲存理説として節欲説は存続した。
     美輪明宏さんは、人間には@食欲A物欲B性欲C自己顕示欲(名誉欲)の4大欲求があり、
    この欲求を制御し、初めて人間社会の秩序が保たれると説き、
    人の一生を大過なく過ごすには、欲望を制御することが必要という。
抑鬱(よくうつ) : 心がふさいで不快なこと。おさえられて心がはればれしないこと。
    鬱状態のことで、憂鬱感・不快感・劣等感などを抱き、意欲や興味がなくなる精神状態をいう。
抑留(detain、seize、intern)よくりゅう
    @おさえとどめること。また、一定の場所に無理にひきとめておくこと。
    A逮捕に引き続く身柄の拘束で、比較的短期間のもの。 参 : 拘禁
    B国際法上、他国に属する人または物を自国の権力下に置くこと。特に船舶の場合にいう。
横井弘(よこい・ひろし) = 横井弘(作詞・作曲家に別掲)
横綱(よこづな) : @ 四手(しで)を垂らした白麻の太い綱のこと。
     古くは戦国時代に、黒白横綱という黒と白を混ぜて撚り合わせた綱が存在していたとされる。
     力量・技の最もすぐれた大関に相撲行司の家元・吉田司家(よしだつかさけ)から授与され、
     土俵入りのとき、化粧まわしの上に締めた七五三縄(しめなわ)をいう。
    Aグランドチャンピオン(Grand Champion)。相撲で、力士の最高位。また、「横綱力士」の略称。
     横綱は、天下無双であるという意味を込めて「日の下開山(ひのしたかいざん)」と呼ばれることもある。
     待遇は大関以下とはまったく異なり 非常に好待遇となる。 付き人が7〜8人つき、
     身の回りの世話をする。土俵入りでは綱を締め個人の土俵入りをすることができる。
     本来は大関の中で、@の綱を締めることを許された力士をさしたが、
     現在は、日本相撲協会が免許する地位となった。
     本来は、城や館を築くときのお祓いに、化粧回しの上に七五三縄の綱を締めての土俵入りを許された、
     最強大関のことで、地位として制定されたのは、明治以降である。
     大関の位で二場所連続優勝、またはそれに準ずる成績を挙げると推挙されることになっている。
     横綱になった力士は、特別な事情が生じた場合を除き、半永久的にその地位に留まり、
     引退することによってのみその地位を降りる。現在の大相撲においては、
     横綱は、全ての力士の代表する存在であると同時に、神の依り代であることの証とされている。
     それ故、横綱土俵入りは、病気・故障等の場合を除き、現役横綱の義務となっている。
     ちなみに、初代横綱は、明石志賀之助である。
     
     第35代横綱・双葉山定次(36代は羽黒山政司)     
記憶に残る横綱ベスト10    
順位 横綱名 回答数
(人)
 多かった回答内容(3位まで)
大鵬 2803 相撲の代名詞、負ける気がしなかった。
大きな翼を感じさせる美しい土俵入りだった。
引退後に病を得たが、このたびの文化功労者は喜ばしい。
千代の富士 1869 小兵ながら、無差別級の土俵上で品格を保持し好成績を
残した。相撲を本物のスポーツと感じさせた。
肩の脱臼癖を筋肉と強い気力で克服した。
若乃花
(初代)
1282 激しい動きと多彩な技の連発で観客を魅了した。
子を亡くしたあと数珠を持って土俵入りしていた。
地方巡業で柏戸との取り組みを間近に見た。
栃錦 1050
柏戸 956
北の湖 603
貴乃花 496
双葉山 473
千代の山 392
10 朝潮 289
朝日新聞「アスパラクラブ」会員によるアンケートより
(2009.11.30掲載、回答総数6530件)
あなたが選ぶ名横綱は?    
順位 横綱名 記    事 票数
千代の富士 小柄でけがも多かったが、猛げいこでスピード相撲を完成、
一時代を画す。ウルフの異名。連勝53、優勝回数31。
通算勝ち星1045は立派
2334
大鵬  連続6場所2回を含む32回の優勝を誇る。柏戸と
「白鵬時代」を築き、「巨人、大鵬、卵焼き」の流行語も生れた
2131
初代若乃花 呼び戻しなどの豪快な技で知られ、「土俵の鬼」と呼ばれた。
優勝回数は10回だが、記録より記憶に残る
1212
双葉山 12回の優勝のうち8回が全勝優勝。
1936年から1939年にかけて69連勝を達成した。
いつでも受けて立つ「後の先」の取り口は無敵だった
1037
北の湖 数々の最年少記録を作り、昭和の「怪童」と異名をとった。
優勝は24回だが、数字に表れぬ強さがあった。ライバルは輪島
1015
栃錦 小柄で軽量だったが、多彩な技を駆使した取り口で、
初代若乃花と「栃若時代」をつくった。優勝10回
828
貴乃花 兄の3代若乃花とともに「若貴人気」で平成の相撲ブームを
巻き起こした。ライバルは外国人力士。優勝22回
820
白鵬 入門先が決まらず、宮城野部屋に「拾われた」エピソードは有名。
大化けした力士の典型。独走時代は続く
773
柏戸 速攻相撲で知られ、「柏戸の剛、大鵬の柔」と並び比せられた。
優勝が5回と少ないのは、大鵬がいたからか
555
10 輪島 学生相撲から入門、最高位に。「黄金の左」から放たれる
下手投げは必殺の技だった。優勝14回
307
11 朝青龍 日本語が堪能なモンゴル国、ウランバートル出身の元力士。
第68代横綱現役中に、相撲史上初となる引退勧告、
それを受諾する形で引退した。幕内優勝25回
12 北の富士 北海道旭川市出身の第52代横綱。現在は北の富士勝昭という
名前でNHKの大相撲中継で解説を務めている。
13 千代の山 北海道初の横綱となった第41代横綱
14 ハワイ州オアフ島出身で、外国人初の横綱(第64代)。
1996年に日本に帰化し、現在はプロレスラー、タレント
15 3代目若乃花
16 玉の海
17 朝潮
18 羽黒山
19 吉葉山
20 2代目若乃花
21 武蔵丸     
22 鏡里     
22 佐田の山     
24 照国     
25 大乃国     
2010.11.20、朝日新聞「beランキング」掲載。回答数は3432人。
編集部が示した38人の横綱の中から、「名横綱」だと思う力士を5人まで挙げてもらった。
    B同類の中で最もすぐれた者。(例)マージャンでは彼が横綱だ。
横綱審議委員会(よこづなしんぎいいんかい) : 日本相撲協会が1950(昭和25)年5月に設立した
    横綱をつくる際に意見を聞く諮問機関で、略して「横審(よこしん)」と呼ばれる。
    同協会理事長が委嘱する各界の有識者15人以内で構成され、横綱の推薦、
    その他横綱に関する種々の案件について、協会の諮問に答申したり、進言したりする。
    年6度の定例委員会が毎場所後に開催され、東京場所前には、けいこ総見を実施する。
    内規により、横綱昇進を推薦し、成績不振や体面を汚す行為があった時などの横綱には
    「激励、注意、引退勧告」を行う。委員は理事長から委嘱をうけて就任する。任期は2年。
    現在は最長で5期10年、委員長は2期4年まで。報酬はなく、毎場所千秋楽翌日の定例会と、
    東京場所で年3回ある稽古総見と場所総見後に食事の接待ぐらい。
    総見以外での観覧は各自切符を購入する。
    1958(昭和33)年に内規が出来、推薦するのは「品格、力量が抜群で、
    大関で2場所連続優勝か、それに準ずる成績を挙げた力士」となっている。
    この「準ずる」という表現があいまいで、もめる原因となっている。 参 : 相撲
横浜事件(よこはまじけん) : 太平洋戦争下の1942(昭和17)年から1945(昭和20)年にかけて
    中央公論や改造社、朝日新聞などの言論・出版関係者ら約60人が「共産主義を宣伝した」などとして
    治安維持法違反容疑で逮捕された言論・思想弾圧事件のことで、「泊事件」ともいう。
    雑誌「改造」の「世界史の動向と日本」という論文に対し、大本営報道部長谷萩少将が
    共産主義の宣伝であると非難し、同雑誌を発禁処分にし、
    著者の細川嘉六が治安維持法違反に問われて1942年9月14日に検挙され、
    さらに細川所持の1枚の写真から日本共産党再建の陰謀ありとして多くの出版関係者が逮捕され、
    中央公論編集委員2名が神奈川県特高警察により拷問死、他2名が獄死したでっちあげ事件で、
    「改造」「中央公論」は廃刊させられた。終戦直後(治安維持法廃止1カ月前)の1945年8〜9月に
    判決が下され、起訴され約30人が一律に懲役2年、執行猶予3年の有罪とされた。
     被告たちを拷問したとして元特高警察官3人が人権蹂躙(じんれんじゅうりん)の罪で告訴され、
    警部松下英太郎、警部補柄沢六治、警部補森川清造の3名が有罪となったが投獄はされなかった。
     有罪判決を受けた関係者、遺族が名誉回復を求めた結果、2005年3月10日、
    横浜地裁の再審が決定した。しかし2006年2月9日、
    同地裁は有罪無罪の判断をしない免訴の判決を下したため、弁護側は控訴した。
     控訴審は東京高裁(阿部文洋裁判長)で、2006年11月9日に初公判、
    12月7日に第2回公判が開かれて結審した。免訴判決に対して無罪判決を求めて控訴できるかの
    法律論に終始し、弁護側が求めた事実審理は行われなかった。結局、2007年1月19日の判決公判は、
    免訴判決について被告人は刑事裁判手続きから解放され、処罰されないのだから、
    被告人の上訴申し立てはその利益を欠き、不適法であるとして、控訴を棄却した。
    弁護団は即日、最高裁に上告した。
    
    <横浜事件>無罪判断、5遺族に満額4700万円補償、地裁
     戦時下最大の言論弾圧とされる「横浜事件」で、治安維持法違反の有罪が確定し、
    再審で免訴判決を受けた元被告5人の遺族に対し、横浜地裁は2010年2月4日、
    請求通り計約4700万円の刑事補償を支払う決定を出した。
    大島隆明裁判長は決定理由で「(治安維持法の廃止など)免訴の理由がなければ
    無罪の裁判を受けたことは明らか」としており、今回の決定は事実上の無罪判決といえる。
    さらに決定は「警察や検察、裁判の各機関の故意・過失は重大」と司法の責任にも言及した。
     再審の免訴は、有罪無罪を判断せずに裁判を打ち切る判決で、
    元被告側は刑事補償手続きに「無罪」判断の願いを託していた。
    1986年の第1次再審請求から元被告側が求めてきた名誉回復を一定程度果たす決定となった。
    最高裁は、免訴とされた元被告への刑事補償について「(過去の例は)把握していない」としている。
     決定は、共産党再建の謀議をしたとの事件を「拷問による自白は信用できず、認定できない」と断じ、
    同法違反で地裁から有罪判決を受けた5人は、
    免訴の理由となった法の廃止と大赦がなければ無罪だったと判断した。
     元被告側は、裁判所が冤罪(えんざい)を追認した「司法の過ち」も追及、
    決定は「拷問の事実を見過ごし公判に付した予審判事は少なくとも過失があり、拙速粗雑な事件処理をし、
    慎重な審理をしなかった裁判官にも過失があった」と述べた。元被告への謝罪はなかった。
     訴えていたのは、1945年に有罪が確定し、2008〜09年の再審で免訴となった
    雑誌「改造」元編集者の故小野康人さんと、中央公論社の故木村亨さんら4人の計5人の遺族。
    逮捕(43〜45年)から出所までの579〜846日について「事件はでっち上げ。
    激しい拷問で虚偽の自白を強いられた」として2009年4〜5月、
    刑事補償法が定める上限の1日当たり1万2500円を請求していた。
     刑事補償法は、免訴理由がなければ無罪と認められる免訴判決の場合、
    拘置日数などに応じて支払うと規定。確定後に無罪判断の決定要旨が官報などで公示されるため、
    小野さんの再審判決(09年)で大島裁判長は「一定程度は名誉回復を図れる」と
    刑事補償手続きに言及していた。新たな再審請求の予定はなく、
    横浜事件に関する司法判断はこれが最後となる見込み。(毎日新聞ニュースより)
横浜マリンタワー(よこはまマリンタワー) = 横浜マリンタワー(塔の関連に別掲)
横文字(a Roman letter、a European language)よこもじ : @横に書き連ねていく文字。
     西洋文字・アラビア文字・梵字(ぼんじ)・など。特に西洋文字をさす。
    A西洋語。また、その文章。カタカナ語。(例)横文字のわかる人。横文字に強い。
    参 : F29
与謝蕪村(よさ・ぶそん、よさのぶそん)
    1716(享保元)年〜1783(天明3)年12月25日(1784年1月17日)。68歳で没。
    摂津国東成郡毛馬村(せっつのくにひがしなりごおりけまむら)(現・大阪市都島区毛馬町)の生まれ。
    江戸時代中期の日本の俳人・画家。本姓は谷口、あるいは谷、のち与謝氏。
    「蕪村」は号で、中国の詩人陶淵明の詩「帰去来辞」に由来すると考えられている。
    俳号(別号)は蕪村以外では、「宰鳥」、「夜半亭(二世)」があり、画号は「長庚」、「春星」、
    「謝寅(しゃいん)」など複数の名前を持っている。山野行楽図屏風(さんやこうらくずびょうぶ)
    鳶鴉図(とびからすず)のほか、池大雅との「十便宜図(じゅうべんぎず)」の合作では、
    「十宜帖(じゅうぎじょう)」の宜暁図(ぎぎょうず)を担当するなど日本文人画を大成する一方、
    20歳の頃江戸に下り、早野巴人(はやのはじん)から俳諧を学び、
    「景気(叙景)」「不用意(即興)」「高邁洒落(離俗)」を柱に、
    写実的・古典趣味的・浪漫的な俳風を形成した。
    晩年、中興俳壇にあきたらず、「俳力(俳諧性)」の回復を唱え、「磊落(自在性)」の境地を志向した。
    編著に「新花摘」「夜半楽」「此ほとり」「昔を今」などがある。
    辞世の句は「しら梅に明(あく)る夜ばかりとなりにけり」で、
    墓所は京都市左京区一乗寺の金福寺(こんぷくじ)にある。
予算委員会(よさんいいんかい) = 予算委員会(国会・政治関連に別掲)
予算編成(よさんへんせい) : 国の予算編成では、各府省が次年度予算要求書をとりまとめ、
    それを財務省が査定して政府予算案をまとめること。    
予算編成の流れ(民主党新政権)
財務省国家戦略局
予算編成の方針策定
政府与党首脳会議(首相、与党党首ら)
基本政策閣僚委員会(首相、与党党首、財務相、官房長官ら)
予算に関する閣僚委員会(首相、財務相、官房長官、国家戦略相、行政刷新相ら)
閣議  予算編成の基本方針決定
各省庁 予算要求を財務省に提出 
行政刷新会議 各省庁の要求内容を審査

財務省 各省庁の要求内容を査定
基本政策閣僚委員会 閣議
政府予算案を決定(12月下旬) 
    予算編成を行なう規模の企業では、組織の財務状況を踏まえ、将来の事業計画を貨幣的に測定し、
    評価して予算を作ることで、予算の最適配分に注意しながら収支予算を作成する。
    第一次的には各担当部門が行い、それを経営者等が全体的な見地から調整していくのが基本である。
    その調整の段階で、経営理念や経営目標等を従業員に浸透させる手段ともなる。
    予算編成のプロセス(過程)
    @マクロ的手法によるもの : これまでの実績(前例)を元に、平均的な成長率(逓減率)を乗じたり、
                      経験則に基づき増減させることで予算額を決定する。
    Aミクロ的手法によるもの : プロジェクト遂行による売上・費用を最小単位まで区分し、
                      その個々に対し金額を設定し、すべて積み上げることで予算額を決定する。
                      白紙から作っていくので「ゼロベース思考」とも呼ばれる。
    
    省庁の予算編成も公開しては
    (朝日新聞2009.11.19「声」より、福岡県大野城市の森島 整治さん(67歳)の投稿文紹介)
     来年度予算要求の無駄を洗い出す行政刷新会議の事業仕分けの活発な公開活動の報道で、
    政権交代を実感した国民も多いだろう。全事業の約15%にあたる仕分け事業の選定には財務省が
    全面的に協力したと聞く。見直しや削減の基準と手法は他の多くの事業体のモデルになると思う。
     この後の予算編成で各省庁の官僚自ら、この手法で切り詰めてもらうことを期待したいが、
    根本的に変えないと小手先で終わるかもしれない。
     国債や借入金など「国の借金」は9月末現在で約864兆円という。
    さらに来年度に借金が膨らむと、世界の経済から破綻国家の烙印が押されるだろう。
    行政刷新会議や地域主権戦略会議でぎゅうと締めても表面上の削減で終わると意味がない。
    所管の本体の削減に進むかどうか、官僚の自覚と努力が必要である。
     予算編成まで時間がない。政府は厳しく減額したシーリングを省庁へ打ち返す。
    その枠内で官僚の知恵でどこまで行政サービスの予算に反映できるか。
    これも公開させてみたらどうか。場合によっては自ら人件費を切り詰めて努力する姿を国民は見たい。
    夕張市の職員たちも人件費削減を続けている。やればできる。
吉岡治(よしおか・おさむ) = 吉岡治(作詞・作曲家に別掲)
吉川静夫(よしかわ・しずお) = 吉川静夫(作詞・作曲家に別掲)
吉田松陰(よしだ・しょういん) : 1830(天保元年8月4日)年9月20日〜1859(安政6年10月27日)年
    11月21日は、江戸時代後期(幕末期)の長州藩士であり、思想家、尊王論者、教育者、兵学者である。
    幼名・通称は大次郎、寅次郎、虎之助。名は矩方(のりかた)
    号は義卿、松陰(松蔭)のほか二十一回猛士。
    長門国萩松本村(山口県萩市椿東椎原)に萩藩士・杉百合之助(すぎ・ゆりのすけ:家禄26石)、
    瀧(たき)の次男として生まれ、幼くして山鹿流兵学師範である叔父・吉田大助(百合之助の弟)の死後
    吉田家(家禄57石)を相続する。叔父である玉木文之進(たまきぶんのしん)から教育を受け、
    1840年(天保11)年11歳にして藩主毛利敬親の御前で山鹿流兵学を講義し、
    藩校明倫館の兵学教授として出仕する。
    1845(弘化2)年に山田亦介から長沼流兵学を学び、翌年免許を受ける。
    九州の平戸へ遊学した後に藩主の参勤交代に従い江戸へ出て、佐久間象山らに学ぶ。
    佐久間象山からは「天下、国の政治を行う者は、吉田であるが、わが子を託して教育してもらう者は
    小林のみである」と、二人の名前に共通していた「トラ」を引用し「象門の二虎」と褒められている。
    1854年、ペリーが日米和親条約締結のため再航した際、海外の事情を知ろうと、
    門弟と二人でポータハン号へ赴き密航を訴えるが拒否され、
    幕府に自首をし、長州藩へ檻送され野山獄に幽囚される。
    
    吉田松陰肖像画。処刑される前に29歳だった松陰に威厳をもたせるため、
    実物より老けたように描かれたといわれるが、この顔では5、60歳前後にしか見えないね。

    
    萩市出身で萩高校美術部にも在籍したことのある東京在住の日本画家・内田青虹さんが、
    2009年10月27日に開館した萩市の松陰神社の宝物殿「至誠館」に寄贈した
    実年齢に即して若々しく男前に描かれた吉田松陰の肖像画。内田さんは肖像画を描くにあたって、
    松陰の兄の民治の子孫にあたる杉治彦さん(神奈川県鎌倉市在住)を訪れて話を聞き、
    イメージをふくらませたという。私としては、イメージ通りに目尻をもっと上げてほしかった。
    (私が撮った至誠館内の写真は、フラッシュを止めていて全てピンボケのため、
    2009年11月12日の朝日新聞のものを引用拡大した)

    1855年生家で預かりの身となるが、家族の薦めにより講義をおこなう。
    その後、叔父の玉木文之進が開いていた私塾松下村塾を引き受けて主宰者となり、
    木戸孝允高杉晋作をはじめ久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋、吉田稔麿、前原一誠など
    維新の指導者となる人材を教える。1858(安政5)年に幕府が勅許なく日米修好通商条約を結ぶと
    松陰は激しくこれを非難、老中の間部詮勝の暗殺を企てた。長州藩は警戒して再び松陰を投獄した。
    幕府の大老・井伊直弼による安政の大獄が始まると1859年(安政6)年に幕府は
    長州藩に松陰の江戸送致を命令する。松陰は老中暗殺計画を自供して自らの思想を語り、
    同年、江戸伝馬町の獄舎において斬首刑に処された。享年29歳であった。
    
    萩市にある松陰誕生地(2009.11.17撮影)
    
    松陰誕生地にある石碑
    
    松陰誕生地にある産湯に使った井戸
    
    松陰神社(東京)の吉田松陰像
    
    道の駅・萩往還公園の銅像(左から高杉晋作、吉田松陰、久坂玄瑞)2009.11.18撮影
    
    松陰誕生地にある吉田松陰(左)と金子重輔(右)。
    2人は下田沖に停泊している黒船に乗り込もうとして、失敗し捕らえられる。
    この銅像は、明治維新100周年を記念し、
    1968(昭和43)年に建立されたもので、高さは約8mある。
    題字は当時の佐藤栄作首相が書き、銅像は萩出身の日展審査員長嶺武四郎が製作した。

    転々とした牢屋 : 下田平滑獄(しもだひらなめごく:1854:安政元.3/下田)→
     伝馬町獄(てんまちょうごく:1854.3/江戸)→野山獄(のやまごく:1854:安政元.9/萩)→
     杉家に幽囚(1855:安政2.12/萩)→野山獄(1858:安政5.12.26)→
     長州藩邸に拘禁(1859:安政6.25/江戸)→伝馬町獄(1859:安政7.9)→
     伝馬町獄にて刑死(1859:安政6.10.27)
    留魂録(りゅうこんろく) : 1859(安政6)年10月26日、
     吉田松陰が江戸小伝馬上町(現東京中央区十思公園の位置にあたる)の
     牢内で書き上げた16章からなる遺書であり、門人にあてた檄文でもあった。
     その翌日、評定所で死刑の判決を受け、即日処刑された。
     死を予感した松陰が、大急ぎで書きとめたものだが、文脈の乱れはまったくなく冷静に、
     整然と門下生に与える最後の言葉が述べられている。死を目前にして平静な心境を保てたのは、
     自分の四季は30歳で循環したものだ考えたからとされる。
     死期を四季にかけたのでしょうか。私の四季は、父の85年くらいに欲張りましょう。
     至誠館で留魂録の実物を見たが、薄葉半紙を四つ折りにした
     縦12cm、横17cmの小さな冊子で、内容の豊富さからしても小さ過ぎると思っていたが、
     役人に見つからずに門下生に届けるためだったのである。
     松陰は牢名主の沼崎吉五郎(ぬまざき・きちごろう:福島出身、殺人で入牢)に
     1通を託していたのである。沼崎は、三宅島に流されるが肌身離さず「留魂録」を持っていた。
     明治になって釈放され、明治9年に神奈川県令野村靖(和作)が長州出身と聞いて手渡した。
     松蔭に託されて17年の歳月が経過していた。
     この間大切に持ち続けた沼崎のお陰で、今日見ることができるのである。

     その後、留魂録は門下生たちのあいだでひそかに回覧され、
     写本となって松門の志士たちの聖書ともなったという。

    辞世の句 : ★身はたとひ 武蔵の野辺に 朽(く)ちぬとも 留置(とどめおか)まし 大和魂
     (たとえ肉体が滅びても、同士諸君が志という魂を受け継いでくれれば、実を結べることだろう)
     評定所の役人にへつらうことなく自分の信念を貫き通した松蔭が、処刑の直前にあっても、
     なお衰えぬ気力を持ち続けていることを、弟子たちに伝えたかったのでしょうか。
     私のような凡人なら「幕府に逆らうことは二度としません」と命乞いをするでしょう。

     ★親思ふ こころにまさる親ごころ 今日(けふ)の音づれ 何と聞くらん
     (子供が親を慕う心持ちより、親が子を思う親心はどれほどまさっているか。
      私の死の便りを故郷の親はどんなに悲しむことか)親より先立つ親不孝の思いがあったのでしょうね。
    
    松陰神社(萩)境内にある辞世の句碑
    親思ふ こころにまさる 親こころ けふの音つれ 何ときくらん
                                                      寅二郎
    絶命の詩 : ★我今為国死 死不背君親 悠々天地事 鑑照在明神
     (吾今国のために死す、死して君親に負(そむ)かず。悠々たり、天地の事、鑑賞、明神に在(あ)り。)
     「幼時から長州の伝統であり両親の教訓として祖国日本の興隆を一意念じつつ今日に至ったが、
     その為、遂(つい)に今死罪に服することとなった。然(しか)しこの教訓の淵源(えんげん)は、
     遠く肇国(ちょうこく)の神命にあることを想う時、必ずや、吾が死は明神(みょうじん)
     鑑賞し給(たま)うところ、光輝く死後を期待し得る。かく観ずれば、今ここに死に直面するも、
     怖れも、悲しみもなく、実に悠々として寂かな心境である。」
     (田中俊資氏著の「維新の先達・吉田松陰」より引用)
     要約すると、「私は今、国の為に死ぬ。死すとも、藩主への忠義、父母への孝行を尽くして、
     道に反することはない。天地は永遠で果てしなく広い。神様よ、私の行いの正しいことをご覧下さい。」
     「新しい日本の国を築くための私の行為は、死罪になろうとも決して間違いではなかった」という
     心境だったのでしょう。

    
    生誕地近くにある吉田松陰(二十一回猛士)(の墓所。墓所のすぐ後ろの山手には高杉晋作の墓がある。
    松陰の遺骨が埋葬されている墓は東京都世田谷区の松陰神社にある

    
    墓所略図
    死後の関連建立物 : 世田谷区若林の松陰神社の創建は1882(明治15)年11月21日で、
     祭神「吉田寅次郎藤原矩方命」として御霊を祀られた。今日の社殿は1927(昭和2)年から
     3年にかけて造営されたものである。萩の松陰神社1907(明治40)年、
     伊藤博文らが松陰誕生の地に隣接して創建し、ここでも松陰は「祭神」として奉られた。
     1922(大正11)年には、生家跡地に「吉田松陰先生誕生之地」という石碑が建立され、
     その文字の左下に小さく「門下生 山県有朋」と刻まれている。
     内閣総理大臣、枢密院議長、陸軍元帥などを歴任し、公爵にもなった明治の元勲山県有朋が、
     浪人のまま若くして没した松陰の碑に記した自分の肩書きは、
     「門下生」であり、山県が85歳で没する1年前に筆にしたという。
     両国の「回向院」には大老・井伊直弼による安政の大獄で処刑された吉田松陰のほか、福井藩士・
     橋本左内たちの碑がある。そのほか、歴史上、非業の死を遂げた武士たちの墓所にもなっている。
    
    青森県の十三湖にある吉田松陰遊賞之の碑
    
    伊豆の下田にある吉田松陰拘禁の跡地
    参 : 蓮台寺温泉萩・松陰神社(HP)(山口県萩市)、松陰神社HP(東京都世田谷区)、
        留魂録日本文学電子図書館HP)、
        講孟箚記(こうもうさっき)須佐卓郎の音楽ルーム「僕の雑記帖」より)
        吉田松陰に関することはこちらがお勧め → (財)松風会(HP)

    
    直木賞作家・古川薫さんの文庫本で、吉田松陰の高杉晋作との関わりのみならず、
    幕末から明治維新に係わった人たちとのつながりも良く分かり、
    面白く感動する一冊として紹介します。

吉田正(よしだ・ただし) = 吉田正(作詞・作曲家に別掲)
吉田矢健治(よしだや・けんじ) = 吉田矢健治(作詞・作曲家に別掲)
吉野ケ里遺跡(よしのがりいせき) = 吉野ケ里遺跡(遺跡関連に別掲)
吉原の万燈籠(よしわらのまんとうろう) → 燈籠(別掲)
余震(よしん) : 余震(地震関連に別掲)
寄せ鍋(よせなべ) = 寄せ鍋(料理関連に別掲)
予知計画(よちけいかく) : 大学や研究機関の向こう5年間の予知研究の方針や目標を示し、
    文部科学省科学技術・学術審議会関係大臣に「建議」するもので、
    各機関の研究テーマで整合性をとる意味合いがある。
     2009年度から5年間の国の地震や火山噴火の予知研究の柱となる
    次期予知計画案が2008年1月中旬にほぼまとまり、6月にも最終決定する。
    従来別々だった地震と火山の計画を一本化するのが最大の特徴で、
    学問的に密接な関係があるだけでなく、火山観測の維持が難しくなったことが背景にある。
    地震予知計画は1965(昭和40)年に始まったが、予知の難しさなどから1999(平成11)年から
     基礎研究を重視した「地震予知のための新たな観測研究計画」に衣替えした。
    火山噴火予知計画は1974(昭和49)年からで、現計画が第7次となる。
夜盗虫(よとうむし) : ヤガ科の夜盗蛾(よとうが)の幼虫の総称で、
    昼間は地中に潜み夜になると這い出してきて葉を食い荒らす害虫。
    非常に食欲旺盛で葉の葉脈だけ残してきれいに食害されることもよくある。
    幼虫がまだ小さい頃は薬剤が比較的効きやすいが大きくなってくるとあまり効果は期待できない。
    葉が食い荒らされていてまわりに虫がいなくて、
    土に浅く掘ったような形跡が見られたらヨトウムシの可能性がある。[季語]夏−動物。
よど号事件 : 1970(昭和45)年3月31日、羽田発板付(現・福岡)行日航機よど号が赤軍派の
    9人によってハイジャックされ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に着陸させられ亡命した事件のこと。
    乗客は福岡空港と韓国の金浦空港で開放され、山村新治郎運輸政務次官が身代わりで搭乗した。
    乗員7名のメンバーは、機長の石田真二(当時47歳)、副操縦士の江崎悌一(当時32歳)、
    航空機関士の相原利夫(当時31歳)、4人のスチュワーデスの神木広美(当時22歳)、
    久保木順子(当時23歳)、沖宗陽子(当時21歳)、植村初子(当時19歳/訓練生)であった。
    4月4日、よど号は帰路につき、機長、副操縦士、航空機関士、山村次官は無事帰国してこの事件は
    終結した。1972年(昭和47年)、山村政務次官とともに、国民的英雄になった石田機長は、
    実は事件のあった3月31日を最後に、国際線のパイロットになる予定であったが、
    有名になったことで女性スキャンダルが発覚し、上司に頼まれて日本航空を退社するはめになった。
    運輸政務次官はその後、農林水産大臣や運輸大臣などを務めたが、1992年4月12日、
    精神障害を患った24歳の二女に自宅にて刺され58歳で急逝された。
    二女は不起訴となるが、4年後に自殺している。
    グループのうち3人は北朝鮮で死亡、2人はひそかに帰国中に逮捕されるなどし、
    国外移送略取罪などで有罪判決を受けた。現在、北朝鮮に残るのは実行犯4人とその妻2人の計6人で、
    公安当局は一部が欧州の日本人拉致に関与したとみているが、グループ側は強く否定している。
    山村さんは身代わりなどの心労がたたって亡くなられたのかと思っていたが、こんなことだったとは・・・
    参 : ハイジャック防止法
与那国島(よなぐにじま) = 与那国島(別掲)
与那原大綱引き → 綱引き
米山正夫(よねやま・まさお) = 米山正夫(作詞・作曲家に別掲)
夜咄(fireside chat)よばなし : @夜話(やわ、よばなし)。夜、話をすること。また、その話。
     冬の夜に、人々が囲炉裏(いろり)を囲み話に興じることをいうことから、「炉話(ろばなし)」ともいう。
     今は囲炉裏はほとんど見られないが、こたつや暖炉を囲むのが現在の夜話でしょう。[季語]冬−生活。
    A夜話の茶事(よばなしのちゃじ)の略。
     茶事七式(ちゃじしちしき)の一つで、冬の夜長の午後6時ごろに集まり、灯篭や露地行灯に火を灯し、
     ろうそくの灯火のもとで懐石料理とお酒、お茶でお客をもてなす茶会のことで、「夜会」ともいわれる。
予備的調査制度(よびてきちょうさせいど) : 衆議院の委員会が行う審査又は調査のために、
    委員会がいわゆる衆議院議員の国会質問などの「下調査」として、基礎データを請求する制度で、
    衆議院調査局長又は衆議院法制局長に調査を命じて行わせている。
    一定の数の議員の要求にもとづき、行政実態や不正腐敗など国政調査を補完するため、
    あらかじめテーマを決め、調査するという制度のこと。1997(平成9)年12月の
    国会法改正(決算行政監視委員会設置等のため)、衆議院規則の改正で創設された。
    予備的調査は、委員会の命令にもとづいて開始され、調査が終わると、委員会に報告書が提出され、
    委員長が議長に報告することになっている。予備的調査の発動要件は、委員会の議決か、
    40人以上の議員の連名による要請を受けた場合に委員会が命令し、
    国会議員が官公庁に資料の提出や意見の開陳、説明などの必要な協力を受けて報告するが、
    強制力はない。国民の基本的人権を侵害する内容や、刑事訴訟中の事件についてはできない。
    また、調査の創設にともなう調査局や法制局の権限に立ち入り調査権が付与されていないうえ、
    調査対象も官公署に限定され、公益法人などその他の関係機関は対象となっていない。
    過去に原子力発電の単価、中央省庁の事務事業、神奈川県警の警察官不祥事、
    金融機関の行きすぎた営業活動による個人等の被害などがある。
予防接種(よぼうせっしゅ) : 伝染病や流感の発生・流行を予防するために、ワクチンなどを
    注射または経口的にあらかじめ接種して人工的に病気に対する抵抗力(免疫)を与えること。
    予防接種について、その対象となる疾病、接種を受ける義務、
    実施方法などを定めた法律(予防接種法)が1948(昭和23)年6月30日に制定された。    
予防接種の対象となる病気
種類 感染源 主な症状 接種時期
麻疹(はしか) 麻疹ウイルスの
飛沫感染で、感染力が
極めて強い。
主症状は発熱、せき、鼻汁、
目やに、発疹。合併症は
気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎
1歳に
なったら
すぐ〜1歳半
風疹
(ふうしん)
風疹ウイルスの
飛沫感染で、くしゃみや
咳を通じて唾液や鼻水
から感染する。
主症状は軽いかぜ症状ではじまり、
発疹、発熱、後頚部リンパ節腫脹。
合併症は関節痛、血小板減少性紫斑病、
脳炎。妊娠早期にかかると、異常児が
生まれる可能性が高くなる。
1〜3歳
(〜7歳半)
ポリオ
(小児麻痺)
ウイルスが口から入り、
咽頭又は腸に感染。
かぜ様の症状を呈し、発熱の後、頭痛、
嘔吐が現れ、麻痺が出る。脳・脊髄に
感染すると、永久麻痺が残ることがある。
生後
3か月〜
1歳半








ジフテリア
(D)
ジフテリア菌の飛沫
感染で、主に咽頭で、
鼻にも感染する。
高熱、のどの痛み、犬吠様の咳、嘔吐
などで、偽膜を形成して窒息死する
ことがある恐ろしい病気。
T期は
生後
3か月〜
2歳半。
U期は
11〜12歳
(13歳)
百日せき
(P)
百日せき菌の
飛沫感染。
かぜのような症状で始まり、せきが
ひどくなり、顔を真っ赤にして連続性に
せき込むようになるが、熱は出ない。
乳幼児ではせきで呼吸ができず、
チアノーゼやけいれんが起きることが
ある。肺炎や脳症などの重い合併症を
おこす。
破傷風
(T)
土の中にひそんでいる
破傷風菌が
傷口から入る。
菌の出す毒素のために。口が開かなく
なったり、けいれんを起こしたり、
死亡することもある。
日本脳炎 ブタの中で増えた
日本脳炎のウイルスが
蚊によって媒介。

(下部にコメントあり)
高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれん
などの症状を示す急性脳炎になる。
感染者の内1000〜5000人に1人が
脳炎を発症する。脳炎のほか無菌性髄膜炎や
夏かぜ様の症状で終わる人もある。
脳炎にかかった時の死亡率は15%で、
神経の後遺症を残す人が約50%ある。
T期は
生後
6か月〜
7歳半。
U期は
9〜13歳。
V期は
14〜16歳
結核(BCG) 結核菌の感染。 乳幼児は結核に対する抵抗力が弱いので、
全身性の結核症にかかったり、
結核性髄膜炎になることもあり、
重い後遺症を残すこともある。
生後〜
6か月。
平成17年
4月1日から
おたふくかぜ
(流行性耳下
腺炎・
ムンプス)
ムンプスウイルス
の感染。
主症状は耳下腺と顎下腺腫脹。合併症として
髄膜炎を起こすことがある。まれに難聴を
起こすことがある。成人男性がかかると
睾丸炎を起こす。
3〜4歳。
1歳を過ぎ
たら、
接種可能
水痘
(みずぼうそう)
水痘帯状疱疹
ウイルスの感染
発熱とともに全身に水疱性の発疹が出る。
水痘のウイルスは回復後も長く体内に
持続感染する性質があり、なにかのきっかけで
再活動すると、帯状疱疹となって現れる。
1歳を
過ぎたら、
接種可能
B型肝炎 B型肝炎ウイルスが
血液や体液を介して
感染。
B型肝炎ウイルスの感染によって起こる
肝炎で、慢性肝炎にかかり、肝硬変、
肝臓癌になる人もいる。
生後2、3、
5ヵ月後から
1ヵ月間隔で
2回、その後
5〜6ヵ月
後に1回
インフルエンザ かぜとは違い、強い
感染力をもつウイルス。
重症化すると生命に危険がおよぶ場合もある。
老人では、肺炎や入院を防止する効果は
50〜60%、死亡を防止する効果は
80%程度と報告されている。
11月初め
    日本脳炎については、2004年7月に接種を受けた中学生が「ADEM」と呼ばれる脳脊髄炎で
    重態になった原因が、ワクチンの副作用と判定されたことにより見直しされ、2005年度から定期的な
    予防接種が当面、中止されることになった。毎年千人以上の患者が出ていた日本脳炎は、
    予防接種により1970年代以降は大幅に減っていて、近年は毎年数人程度で、それも中高年が
    中心だったのに、1人のために元のように千人以上の患者が出ることになってもよいのだろうか。

嫁が島(よめがしま) : 全国で7番目に大きい宍道湖(しんじこ)に浮かぶ唯一の
    小さな島(周囲240m、長径110m、幅30m)で、
    松の木が植えられ、弁天さまを祭る竹生島神社の小祠や鳥居がある。
    この島には、湖に落ちて亡くなった若い嫁の身がらとともに浮かび上がったという悲しい伝説がある。
    夕日に染まる湖に浮かぶ島のシルエットは息をのむ美しさで、宍道湖の夕景をよりすばらしいものにしている。
    
    嫁が島(鳥取の錦織梨園、錦 織さん提供 )
     毎年、嫁が島の弁天様の祭は7月16日(前夜祭)・17日(本祭)に行なわれ、松江水郷祭の起源だが、
    丁度梅雨の末期にあたるため天候の悪いことが多く、今では嫁が島の弁天様と切り離した
    花火大会に変わった。しかし、松江市は、松江の観光の目玉でもある水郷祭の元来の祭である
    嫁が島弁天様の7月の祭が実施できるように、氏子さんに代わって島の一部を除草している。
    また、毎年「嫁が島に歩いて渉ろう」というイベントが夏に開催されていて、
    県立美術館の近くから入水をして嫁が島までの約200mの水中参道を歩いて渡ることができる。
    歩くといっても陸ではなく、湖底を歩くことから、首から下が一番深いところの水深160cm以上の
    身長がなければ浮き輪を持っていくか、一部泳ぐことになる。
    参 : 松江観光協会(HP)
嫁菜(よめな) :  古名は、うはぎ、おはぎ、はぎな、よめがはぎ。10月11日の誕生花。花言葉は「従順」。
    学名は「Kalimeris yomena」。キク科の多年草。
    水田のあぜなどやや湿った草地に生える野菊で、根茎は長くて地下茎で増える。
    高さ30〜90センチメートルで、葉は披針形の細くて縁に粗いぎざぎざがある。
    秋、枝端に周囲が淡青紫色で中央が黄色の頭状花をつけ、古くから摘み草の対象として知られる。
    昔は「うはぎ」といい、万葉集にも登場している、薄紫の清楚な野の花である。
    「春日野に煙立つ見ゆ 娘子らし 春野のうはぎ摘みて煮らしも」とうたわれた様に、
    春の若芽はおひたしなどにして食べることができる。
    [季語]春−植物。嫁菜の花の [季語]は、秋−植物。
(よもぎ) = ヨモギ(薬草に別掲)
与楽抜苦(よらくばっく) : 「与楽」が元気をださせることの「慈」、「抜苦」が苦痛をやわらげることの
    「悲」に相当し、相手に喜びや楽しみを与え、同時に相手から 悲しみや苦しみを取り除くことを意味する。
    「慈悲(じひ)」は仏教徒の基本的実践で、自分の利益や覚(さと)りよりも他者の救済を優先する
    「慈悲の心」を表しているのが「与楽抜苦」であり、他者に利益や安楽を与える慈(いつく)しみと、
    他者の苦に同情しこれを救済する思いやりのことをいう。
寄らば大樹の陰(よらばたいじゅのかげ) : 同じ立ち寄るならば、小さな木陰(こかげ)より
    大きな木陰の方が雨風(あめかぜ)をしのげていい、ということから。庇護(ひご)を受けたり、
    頼りにするのなら、大きく力のある者の下についたほうがなにかと得だし安心だということのたとえ。
    【類語】●立ち寄らば大樹の陰●長いものには巻かれろ●箸(はし)と主とは太いがよい
寄代(よりしろ) = 寄代(宗教関連に別掲)
寄り付き(よりつき) : 寄付き。@アプローチ。道路から玄関または勝手口への道。
    A数寄屋などの入ってすぐの部屋。
    B茶席の待合(まちあい)の別名。
    C株式用語の一つで、取引所で、午前または午後の証券取り引きの開始時間のこと。
     また、その際最初に成立した取引や値段をいう。
     取り引き時間は午前と午後の2回あり、それぞれ「前場(ぜんば)」「後場(ごば)」というが、
     一般に「寄り付き」という場合は午前の開始を指す。
     また、寄り付きの株価の意味で使われることもある。一方、取り引きの終了時間を「引け」という。
     株式の取引がスタートすると、その日の買い注文と売り注文とのつけ合わせが行われ、
     売買が成立した銘柄から順々に取引が成立していく。この最初に成立した取引が「寄り付き」で、
     その株価を「始値(はじめね)」と言う。ただし、売り注文の株価が買い注文の株価と
     乖離している場合や、買い注文がある一方で全く売り注文がない場合、逆に売り注文が
     殺到している一方で買い注文がまったくない場合は、取引が成立せずに寄り付かないことになる。
     このような場合は、気配値のみが表示され、寄り付くまでこの状態が続く。
     例 : 今日の寄り付きは○○円/売り/前日比○○円高など。
弱り目に祟り目(Misfortunes never come singly)よわりめにたたりめ
    困っている時、弱り切っている時に、追い打ちをかけるように災難が重なって起きること。
    不運に不運が重なること。【類語】●泣き面(つら)に蜂
拠所無い(よんどころない) : 「拠り所ない」からの変化。そうするより外(ほか)にどうしようもない。
    止(や)むを得ない。どうにも手を離せない。「仕方がない」の敬語。
    (例)拠所無い事情のため旅行をキャンセルした。
四輪駆動 = 4WD






















































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