YSミニ辞典(ゆ)

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湯田温泉(ゆだおんせん) : 山口県中央部、山口市(旧国周防国)の南西部にある温泉
    開湯は約800年前といわれる。白狐が毎夜温泉に浸かっていたところを権現山の麓のお寺の
    お師匠さんが発見したとされる。田んぼの真ん中から金色のお地蔵さんや、源泉が湧出したことが、
    「湯田」の名前の由来である。中世大内氏の時代から知られた名湯で、
    近世には長州藩主毛利(もうり)氏の湯田御茶屋が置かれ、公衆浴場も設けられた。
    江戸時代末期には、尊王攘夷派の藩士や公家がこの地に滞在していた。
    市街地の一部をなし、国道9号沿いに27軒の大型ホテルや旅館、ビジネスホテル、
    保養所などが建ち並び、歓楽的色彩も濃い山陽路随一の温泉街であり、飲食店なども数多い。
    また山口市内の観光や萩・津和野という有名観光の宿泊拠点であり、観光バス網が発達している。
    秋保温泉、鳥取温泉などと並び、県庁所在地に湧出する温泉である。ビルやホテルが林立しているので、
    温泉街特有の情緒とは一線を画す形であるが、夜には宿泊客が散策できるスポットも点在するため、
    都市機能と観光街を併せ持った稀有な温泉地である。
    近年、足湯に力をいれており、温泉街には高田公園など無料の足湯が5カ所あり、
    地元の人の利用も多い。また、高田公園は井上馨の生家後で、銅像が立っている。
    共同浴場は湯田温泉街の中には「亀の湯」の1カ所しかないが、
    日帰り入浴施設や旅館に併設された「立ち寄り温泉浴場」が4カ所存在する。
    毎年4月上旬(第一土日)は温泉祭「白狐(びゃっこ)行列」でにぎわう。
    開催中は立ち寄り温泉や宿泊者専用の浴場などへ祭り会場で配布する
    整理券(有料)があれば決められた時間帯に限り入浴できる。
    詩人・中原中也の出身地でで生家が存在し、その記念館がつくられている。
    種田山頭火が暮らしていたこともある。
    創業300年余りの「松田屋ホテル」には幕末の志士たちが入浴したといわれる
    「維新の湯」(貸し切り風呂)があり、宿泊客だった司馬遼太郎の
    著作「街道をゆく甲州街道、長州路」に登場している。
    泉質 : アルカリ性単純泉、単純硫化水素泉、放射能泉など 源泉温度 : 概ね64〜73℃程度。
    効能 : 飲用、浴用ともに胃腸病、神経痛に効く。
    アクセス : 山陽新幹線新山口駅からJR西日本の山口線湯田温泉駅まで約20分、
     そこから徒歩で5〜15分。山口宇部空港から車で約1時間
     温泉街を山口県道204号宮野大歳線(旧国道9号)が貫いており、防長交通・中国JRバスによる
     路線バスが多数運行されている。中心近くの湯田温泉バス停(県道沿い、
     中国JRバスは「湯田温泉通」と称する)には各方面からの高速バスが発着している。
     「湯田温泉」バス停に停車するバスのうち、高速バスは以下のとおり。
      ●東京行き(萩エクスプレス)●神戸・大阪行き(ふくふく大阪号、カルスト号)
      ●福岡・博多行き(福岡・山口ライナー)●周南・広島・萩行き●下関行き
    参 : 湯田温泉(湯田温泉旅館協同組合HP)、湯田温泉旅館案内所(HP)、
        湯田温泉配給協同組合(HP)、中原中也記念館(HP)、おおすみ歴史美術館(HP)





















































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