YSミニ辞典(ふ)

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葡萄(grapes)ぶどう : @ブドウの古名。ブドウ科ブドウ属の蔓性落葉低木。9月11日の誕生花。
    花言葉は「陶酔」。[季語]秋−植物。
    ちなみに、葡萄の2字のゴロワードは「サクサク浦和で缶ひろい」
    
    これから色が付くブドウ(鳥取の錦織梨園の錦織さん提供)
    主な生食用葡萄の種類
    デラウエア(Delaware) : 日本の主要品種で、種無し葡萄として最も親しまれている大衆種。
     オハイオ州デラウエア―で命名発表され、日本には明治5年に導入されている。
     デラウエアの糖度は20度前後で、果皮の分離が良く、上品な芳香もある。
     輸送性、貯蔵性も強く、贈答用にも良い。
    巨峰(kyoho) : 日本生まれで、1941(昭和16)年頃、大井上康氏が「石原早生」と
     「センティニアル」を交配して作った。日本の国内総生産量のトップで、産地は長野、山梨、福岡が有名。
     糖度は18〜20度、巨大粒。皮は濃紫色で果肉は淡緑色をしており、
     果皮は黒々としているのが良いとされる。よく皮を丁寧に手でむいて食べる方がいるが、
     果皮離れの良いものは口に入れ、舌で圧迫すると果肉と果皮が分かれる。
     巨峰の名前の由来は、1945(昭和20)年に「伊豆の峰で作られた巨大な粒」ということのほか
     山梨県にある日本一巨峰の「富士山」からとも言われている。
    ネオマスカット(Neo Muscat) : 果実の品位は極めて良く、マスカット香が高く、果肉も緊く、
     歯切れが良い。緑黄色では酸味がきついので少し黄白色になるまで待つと糖度も高まり、
     マスカット香強く、本当のネオマスカットの味を知ることが出来る。
    ピオーネ(Pione) : ジベレリン処理無核化で人気沸騰中。巨峰の改良品種で、
     果粒は巨峰よりさらに巨大で外観極めて壮麗、果肉は緊まり、
     黒色品種でもボリューム感溢るる葡萄である。果粉も多く、果皮強く、裂果も少ない。
     肉質緊まり、濃厚。栽培技術の高さが要求される品種である。
     
     ピオーネ(2009.8.18撮影)
    バラディー(Baladi) : 中東レバノン原産。1960年代にソ連から導入された品種。
     薄皮ごと食べる代表品種。口中でカリカリと音がするほど歯応えが良く、「二つに折って皮ごと
     食べるブドウ」とのことで好評。品質は極上、あっさりとしてデザートに最高だが香りは無い。
     ウィスキーの“つまみ”に良い葡萄と云えば先ずこの品種。
    ロザリオ・ビアンコ(Rosario Bianco) : 単に「ロザリオ」とも呼び、欧州品種のぶどうで、
     山梨県甲府市にある植原ブドウ研究所で、食味の良い「ロザキ」と
     有名品種「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を交配し、1987(昭和62)年に品種登録された品種で、
     皮と果肉離れは悪いが、皮が付いたままでも食べられる。樹勢が強く、食味もまろやかで多汁。
     糖度も高く、上品で品質は極上。消費者の反応も抜群に良く露地でも栽培できる
     大粒高級品種として注目の品種である。
    ロザリオ・ロッソ : 「ロザリオ」と「ルビーオクヤマ」交配品種で、ロザリオの味に近いといわれる。
     マスカット香はないが、親のルビーが持つ渋みは無く、爽やかな風味である。
    ピッテロ・ビアンコ(Pizzutello Bianco) : レディーフィンガー(淑女の指)という異名を持つ
     白色品種。名の如く、粒の形の珍しさとその高貴さで知られる。先端が細長く尖って曲がり、優美。
     品質は最高であるが、酸味は少なく香がほとんど無い。薄皮ごと食べることが出来る。
     イタリア原産(または北アフリカ)である。
    レッドグローブ(Red glove) : 巨大粒で、日本の葡萄が終了し冬を迎えると輸入によって
     登場する品種。耐病性、輸送性が強いが、果汁少なく、果皮と果肉離れが悪い。
    ネヘレスコール(Nehelescol) : 世界の葡萄品種は6000種とも言われているが、
     その中の最大果房といわれ、糖度が平均22度のシリアの原産の品種で、
     1房10kg以上の記録があると伝えられている。
    マニキュアフィンガー(Manicure Finger) : 先尖りの長楕円形でピッテロビアンコを
     大粒にしたような粒。先端が紫紅色で付け根の部分は黄色〜薄ピンクの着色で、
     指に赤いマニキュアをしたような感じ。糖度は18〜19度で香はない。
     勾玉状のピーナツ形などもあっていろんな粒形になり面白く、抜群の外観に魅力がある。
    ヤトミローザ(Yatomi Rosa) : とても果汁が多いが酸は少なく、糖度は16〜18度と低い。
     果皮は薄いが実離れは悪い。香もない。しかし、日照量が少なく、降雨多い年で、
     傾斜地の園でも豊産であるので生産者思いの葡萄ではある。
    甲斐路(Kaiji) : 明るい鮮紅色、外観優美で花のように美しい。果粉多く、果皮は強靭で裂果しない。
     そのため、貯蔵性、輸送性も葡萄中で最も強いものの一つ。果皮と果肉は分離しないので、一部、
     皮を剥いて食べると良い。上品なマスカット香があり、品質絶佳、独特のコクとうまみを持つ。
    伊豆錦(Izunishiki) : 果粒の肥大が良く、ピオーネ以上の果粒になる超ジャンボブドウとして
     知られる有名品種。ジベ処理による無核果粒で最大48gの実績もあるらしい。
     果肉の緊まりは巨峰よりよく、糖度は最高20度に達することもある。
    紅伊豆(Beniizu) : 外観良く美しい鮮紅色。肉質軟らかく、もっとも多汁で大衆的人気あり。
     芳香も強く、味もアメリカ系の濃厚な甘さである。脱粒性に問題がある。
    紅金沢(Benikanezawa) : 美しい鮮紅〜赤紫色。ジベ処理によりカリカリと歯応え良く、緊まる。
     しかし、果皮と肉の分離が悪い。甘味強く、渋みがやや残るが、
     糖度20度に達すると渋みが無くなり絶佳で食べやすい。
    藤稔(Fujiminori) : 果粒の大きさが最大32gに達し、ジャンボなボリューム感が最大の魅力である。
     果肉は緊まってピオーネに近く、しかも繊維質が残らず食べやすい。多汁で渋み・香りは無く、
     あっさりとしていてたくさん食べられる葡萄である。
    天秀(Tensyu) : 鮮紅色〜紫紅色で外観美麗で糖度は16〜18度。ボリューム感ある品種。
     皮は厚いが果肉との分離は良い。肉質が軟らかいのが難点だが、米国種にみられる独特の
     フォクシー香を持ち、多汁で食べやすい。酸味は少ない。
    紅やまびこ(Beniyamabiko) : 糖度は高く、多汁で皮と果肉離れは良い。
     酸味は少なく、紅伊豆に似たフォクシー香があり、冷やして食べると美味しい。
     日持ちも良く、裂果が少ないので観光用、直売、経済栽培などいずれにも適する。
    赤嶺(Sekirei) : 始めは鮮紅色であるが、粒の根元まで完全着色し、完熟すると紫紅色に近くなる。
     甲斐路よりアントシアニン色素が3倍程もあり、耐病性も強い。
     品質最高、脱粒性なく強靭、裂果性もない。
    京早晶(jing zao ling:チンツァオチン) : 房の平均は320gくらいで、最大では600gにも達する。
     果汁は比較的多く、酸と甘味は適度で、あいにく香はない。種無しではあるが、食べるとき
     少し種子の未熟なのを感じる。皮は薄く渋みはない。
    参 : ワイン
    B灰色がかった赤紫色。葡萄色(えびいろ)。古くはエビカズラの実で染めた。
     織り色では経(たて) 赤、緯(よこ) 薄紫。
    C襲(かさね) の色目の名。表は紫、裏は赤。または表蘇芳(すおう) 、裏縹(はなだ)
     冬から春にかけて着用。
    























































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