紫禁城(YSミニ辞典し)

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紫禁城(しきんじょう) : 清朝滅亡後には「故宮(こきゅう)」と言う呼び方が一般的になっている。
    中華人民共和国北京(ペキン)市に所在する明(みん)・清(しん)時代の
    旧王宮である宮城(歴史的建造物)のこと。
    紫禁とは、天帝の宮城とみなされていた星座の紫微垣(しびえん)から出た語で、皇帝の居所を意味する。
    初め明の永楽帝(えいらくてい)が国都を南京(ナンキン)から北京に移すに際し、
    元の大都の宮城址(し)付近を利用して造営し、十数年を費やして1420年に完成した。
    その後、明・清時代を通じて宮殿や門はたびたび改築修補され、それらの名称も変更されている。
    現在の建物は、ほとんどが明代の様式をだいたい継承して清代に建てられたものである。
    
    模型による紫禁城の全体像。紫禁城の奥の小高い丘(景山)の後方の建物は「寿皇殿」
    四隅の建物が角楼(かくろう)

    
    北京皇城見取図
    
    紫禁城見取図
    
    太和殿(たいわでん)
    
    同上、近景
    
    銅獅子(狛犬)の雄、向こうが雌
    
    
    
    紫禁城への南の入口(正門)である「午門(ごもん)」
    
    珍宝館の北側にある1776年に建造された「養性殿」。額の右側はチベットの文字
    宮廷楽器や朱印、黄金品などが陳列されている

    
    同上、1790年に製作された宮廷楽器の近影
    
    保和殿にある皇帝が座った玉座
    
    皇后の鳳冠
     紫禁城は北京の旧内城の中央南部よりに位置する東西約750m、
    南北約960mの城壁に囲まれた725,000mの一区画で、その外側に堀を巡らしている。
    城壁の四周にそれぞれ一門があり、南の午門(ごもん)が正門としてとくに雄大で、
    北に神武門、東に東華門、西に西華門が開き、四隅に角楼(かくろう)がある。
    「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮」の一つとして世界最大の宮殿の遺構で、
    ユネスコの世界遺産(文化遺産)となっている。現在は、博物館(故宮博物院)になっている。






















































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