(C)人体につけるものや人体から出るものによるもの
染みのもとや 状態 |
応急手当や材料、 状態 |
染み抜き・汚れ落し |
化粧品 |
★下に布を敷き中性洗剤を水で薄めたもので叩き落とす。 |
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口紅 |
そのままにしておく。 |
★歯ブラシにベンジンかアルコールをつけて、油分を叩きだす。 |
ファンデー |
ティシュペーパーで |
★歯ブラシか綿棒にベンジンを付けて叩き出す。 |
香水 |
★ティシュペーパーなどでよく吸い取らせた後、歯ブラシか |
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汗じみ |
★ついてすぐとか、1日位のうちでしたら、家庭で使う酢を |
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エリ汚れ |
★エリ汚れは首の汚れ、つまり身体の脂なのでシャンプー |
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血液 |
付いたばかりで 乾いてない状態 ならば、濡らした ティッシュやハンカチで つまむようにして 吸い取る。 少量ならば 唾液で分解させる ことができますので、 乾く前であれば 試してみる。 |
★衣類を水(お湯は絶対に使わない事)で濡らし石鹸で こするか、酸素入り洗剤をつけた歯ブラシで叩く。 それでも落ちない時は、オキシドールか液体酸素系 漂白剤を使用する。 ★2カップ(400cc)のお水(お湯は絶対に使わない事)に 大さじ1杯(15g)の塩を溶かした塩水にしばらく漬け置き、 しみが取れたら普通に洗濯する。 ★大量に血液が付着してしまった場合は薄い 過酸化水素水(オキシドール)を染み込ませてから 水(お湯は絶対に使わない事)で洗い流し、その後で 通常の洗濯をする。古い血痕は薄めたアンモニア水で 叩き出してから洗濯する。 |
精液 | 付いたばかりで 乾いてない状態ならば、濡らしたティッシュや ハンカチでつまむように して拭き取る。 |
★衣類を水(お湯は絶対に使わない事)で濡らし石鹸で こするか、酸素入り洗剤をつけた歯ブラシで叩く。 それでも落ちない時は、オキシドールか液体酸素系 漂白剤を使用する。 |
着物のしみ |
乾いた布で軽く叩き 汚れを布にうつしとる。 (強くこすったり、水分 の多い布で拭くと、 生地を痛めたり 汚れを広げることに なる事もある。) |
★着物の生地の絹は非常にデリケートな素材で、汚れを 落とそうとこすりすぎるだけで生地の目を痛めてしまう こともあるので、応急処置だけにしておき、 呉服店などの専門店にお任せしよう。 |
ネックレス | 汗の汚れは、使用後 軽くぬるま湯洗いする だけで酸化を防げる。 |
★黒ずんでしまったものは、木綿の布に重曹をわずか しめらせて、人差し指と親指の間にはさみもち、その中で チェーンを弱く引張って何度もみがいてゆく。きれいに なったら、水かぬるま湯で重曹をきれいに洗い落とし、 木綿の布でよくふき上げておく。 ★油の汚れがひどい場合は、台所で使う中性洗剤を食器を 洗う場合よりかなり濃く溶いたぬるま湯の中に、チェーンを しばらく浸してから、やわらかい毛の歯ブラシで、たたく ように汚れを洗い落とす。最後はぬるま湯で洗剤をよく 洗い落とし、木綿の布でよく水気をふく。 |
パール |
パールの最大の弱点 は水分や汗などの酸 なので、使用後は、 その日のうちに汚れを 取ることを習慣にする。 |
★購入時に同封されるパール用のシリコンクロス(メガネや カメラ用のものでもOK)か、乾いたやわらかい布で軽く、 一粒、一粒をなでるように拭く。パールは硬度が低くキズ つきやすいので、万が一落としたときのためにやわらかい 布の上で作業する。 ★ドレッシングやジュースなどの酸性の強いものがかかって しまった場合でも、不純物の多い水道水で洗うことは厳禁 で、固く絞ったやわらかい布で拭いた後、専門店へ。 ★パールのネックレスは中心に1本の絹糸が通っていて、 1〜2年くらいの年月でその糸が伸びてくるので、隙間が できたら購入店で糸の交換をしてもらおう。 |
時計 | ステンレスタイプ以上 に水に弱い革ベルトは 、使ったあとは毎回、 乾いたやわらかい布 で内側、外側ともに 拭いておく。 |
★ステンレスベルトの場合、汚れの激しい部分は中性洗剤 を薄めた溶液を使って、豚毛などのやわらかい歯ブラシ などで磨き、やわらかい乾いた布で拭いておく。 ★風防(時計部分)は、セーム革やポリシング・クロスを使用し、 風防の中心から円を描くように磨く。防水処理の施された モデルなら、歯磨き粉や研磨剤を使った洗浄もOK。 |
毛皮えり巻 | 毛皮は汚れと湿気が 禁物なので、外出から 帰ったら、パッパッと 振って指先ではじく ようにほこりを払って おく。雨にあたった 日は、すぐガーゼで 水気をふいておく。 |
★@陰干しにしてほこりをハタキ出す。 毛皮を通気のよい日陰に30分ほど吊るして湿気をとる。 次ぎに毛並みをさかさになるよう、つまり尾の方を持って 細かい棒やハタキの柄で軽くたたく。 A汚れを落とす。 軽い汚れは、熱いオシボリで毛並みに添って、そっと ふく程度でも落ちるが、油あかはベンジンか四塩化炭素を 少量ガーゼにつけ、毛並みに添って軽くふく。汚れのひどい アゴに当る部分などは、毛並みに逆らって根本までふく。 B毛並みをととのえる。 全体が乾いたら、目の荒いクシで静かにそっととかす。 目の細いクシでは毛が抜けやすいから注意。 Cくせ直し。 一部分の毛が逆方向にねてしまったり、ヨレヨレになって いたら、その場所にオシボリをのせて2〜3分おき、 次ぎに2、3度バッパと空中で振り動かすと、自然に毛先が のびる。あとは目の荒いクシで、丁寧に毛並みどおりに とかしておき、最後に陰干しにして湿気を抜く。 Dしまい方。 変な折りグセを付けないように、たとえ二つ折りにしても ゆるいカーブに曲げるようにする。そして、ゆったりとした 紙袋か布袋に入れて、セロハンテープでぴったりはる。 次ぎにポリ袋に入れて、防虫剤、乾燥剤と一緒に、 カンかプラッチックの箱などに入れて、封をし、湿気の 少ない天袋などにおくとよい。小さい毛皮のカラー、 ミンクのブローチのようなものは茶筒に、長い一匹ものは 丸い洗剤の缶やクッキーの缶などに、くるっと大きく巻いて しまっておく。 |