城関連(YSミニ辞典別掲)

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熊本城(くまもとじょう) : 熊本市内の茶臼山上にある平山城である。
    姫路城、名古屋城とともに日本三名城の一つに数えられ、特別史跡である。
    別名を「銀杏城(ぎんなんじょう)」といい、いざという時に銀杏を食料にするために
    銀杏(いちょう)の木が植えられたされる。加藤清正が築城に着手し、
    工事着工は関ケ原の戦いの翌年の1601(慶長6)年で、1607(慶長12)年に完成した。
    江戸時代は細川氏累代の居城となった。維新後に鎮西鎮台がおかれる。
    天守閣、本丸御殿一帯は西南戦争開戦3日前に原因不明の出火で焼失した。
    現在の天守閣は1960(昭和35)年に外観復元したものである。
    大天守は地上6階地下1階、石垣の上から高さ約30m、小天守は地上4階地下1階、
    高さ約19mである。内部には加藤家、細川家、西南戦争の資料を展示している。
    総事業費約54億円を費やし、平成15年から開始された本丸御殿の復元工事が終わり、
    2008(平成20)年4月20日(大安吉日の日曜日)より一般公開されている。
    
    大小天守閣(2008.5.6撮影)
    
    裏側からの大小天守閣
    
    
    
    頬当御門(ほほあてごもん)二の丸駐車場と天守閣に一番近い門
    
    南大手門(平成14年に完成してた城内最大の櫓門)
    宇土櫓(うとやぐら) : 明治10年の西南戦争のとき焼け残った熊本城に残る
     慶長年間(1596〜1614)の唯一の多層櫓で、
     屋根の上に鯱があるので「第三の天守」とも呼ばれている。
     天正期(1573〜1592)の建築様式であることから、小西行長の居城・宇土城の天守閣を
     移築したものと伝えられているが、現在では熊本城内で建築されたというのが有力な説とされる。
     宇土櫓は地上が3層5階、地下1階の建物で、他の城郭では優に天守に匹敵する。
     小西行長の家来を召抱え守らせた櫓で、内部障子のある格子戸からも戦時は応戦できるように作られ、
     石落としなどの天守閣と同じものが備わり、まさに難攻不落の巨大要塞であった。
     国指定の重要文化財だが、現在は内部を一般公開している。
    
    宇土櫓(国指定重要文化財)
    
    天守閣から望む宇土櫓
    二様の石垣(にようのいしがき) : 熊本城の石垣は「清正流石組」と呼ばれ、
     上にいくに従って急勾配を描く独特の技術で造られ、清正が近江国から率いてきた
     石工集団「穴太衆(あのうしゅう)」の名前にちなんで「穴太積」とも言われた。
     同じ武者返しの工法でも、慶長年間、細川藩の時代になると、出隅部に長石を交互に積んでいく
     「算木積(さんきづみ)」と言われる積み方が取り入れられた。
     従って、加藤清正時代の傾斜が緩やかな古い年代の石垣(右側)と、
     細川時代に増築された傾斜が急な石垣(左側)の二様の積み方を一度に見ることができる。
    
    扇の勾配が採用されている「二様の石垣」
    
    馬具櫓(行幸橋を渡ったすぐ右側にあるが、バスの観光客はほとんど観ることはない)
    参 : 熊本城公式ホームページ熊本城総合事務所(HP)
    
    熊本城管理責任者にもの申す
    全国名城案内を見て、振返って足早に立ち去る時に、
    斜めに張り出している鉄筋コンクリートの補強部に頭を強く打ち付け、半日痛みが引かなかった。
    休憩用の平椅子を補強材の方に詰めて真下を通過できないようにし、
    かつ、補強材の前に注意板を下げておけばそのようなことはなかったと思う。
    美観や配置より、お客の安全面を優先してほしい。
    一言告げておこうと思ったが、チケット売り場以外の管理事務所は見つからなかった。

    
    耐震にはこのような補強が必要なことは分かるが、お城なので設計時に隠す工夫がほしかった。
    古い展示品を観て遠い昔に想いをはせても、こんなものを間近に見ると現実に引き戻される。
    このことに関しては、昔のままの犬山城や松江城は重みが違う。
    こんな近代建築様式の城が日本三大名城の一つとは思えない。
    大阪城も修学旅行の時に、鉄筋コンクリートでエレベーターがあるのに幻滅したように、
    城は建築当時と同じ工法で建てるべきだ。最近の城は、復元というより耐震や観光目的のものが多い。





















































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