城関連(YSミニ辞典別掲)

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姫路城(ひめじじょう) : 数多くの国宝・重要文化財・伝説などを有する兵庫県姫路市本町68にある
    国の特別史跡で、1931(昭和6)年に国宝の指定、さらに1993(平成5)年には日本では初めて、
    世界文化遺産に登録された。5層7階の華麗な大天守と3つの小天守などから成る連立式天守や
    白漆喰総塗籠造の白壁などは、白鷺城(しらさぎじょう、はくろじょうが正式名)とも呼ばれ、
    美しい景観を生み出している。松本城彦根城犬山城とともに四大国宝城の一つに数えられ、
    築城以来の姿をよく残している事もあって時に「天下の名城」あるいは「日本一の名城」とも言われる。
     1333(元弘3)年、播磨の守護職、赤松円心(則村)が護良(もりなが)親王の北条討伐の令に応じて
    兵をあげ、ここ姫山に砦(とりで)を築き、その子の赤松貞範(さだのり)が館を設けたのが
    その始まりと言われていた。しかし、最近の研究では、黒田官兵衛孝高(よしたか)の祖父と父、
    重隆(しげたか)と職隆(もとたか)が主君、小寺政職(まさもと)の許しを得て1555(天文24)年から
    1561(永禄4)年の間に御着城の出城として築いたという説が有力とされる。
    そして1580(天正8)年、羽柴秀吉が黒田官兵衛孝高(よしたか)のすすめに従い、
    中国攻めの根拠地として3層の天守閣を築いた。その後1601(慶長6)年、徳川家康の娘ムコで、
    世に「西国の将軍」といわれた池田三左衛門輝政(てるまさ)が、その豊かな財力と徳川幕府を背景に、
    当時としては、まさに第1級ともいえる大城郭を築いた。
    更に池田氏のあと入部した本多忠政(ただまさ)が、その子忠刻(ただとき)の奥方に千姫を迎え、
    「化粧櫓」(けしょうやぐら)や「西の丸」一帯を築き、ここに見られる姫路城が完成した。
    天守閣は、外観5層、内部は地上6階地下1階で、直径1m近い2本の柱で支えている。
    日本に12箇所現存する、安土桃山時代から江戸時代にかけて建造された天守を有する
    城郭の一つである。その12箇所の中でも、修復等を繰り返しつつも
    ほぼ創建当時の姿を維持し続けているものは、姫路城と彦根城の2城のほかには無い。
    
    石碑(2007.9.26撮影)
    
    「白鷺城」の異名をとる姫路城
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    最も美しいといわれる場所からの天守閣
    
    ビューポイントはこの備前丸からの眺めがベストとも言われる
    
    広い城内を歩き周って疲れていたのか、他の城の石段より一段が高く感じられた
    
    はの門
    
    1993年に世界遺産に登録された
    
    伏見城から移されたという菱の門
    
    連立式望楼型天守
    将軍徳川秀忠の長女千姫は、大阪落城のあと、本多忠刻に再嫁して姫路城西の丸で
    幸せな日々を過ごした。化粧櫓や長局(百聞廊下)が今もその名残をとどめている。
    
    千姫ゆかりの西の丸
    
    石落し(武者落し)
    
    「女の館」と言われる化粧櫓。徳川家康の孫娘・千姫の支度部屋であったため、
    ほかの場所と比べ、美しい装飾と居住性をもった造りになっている。

    
    
    
    にの門
    
    
    
    
    
    天守閣を支える「東大柱」
    
    打ちとめた大きい釘の頭を隠すための化粧金具「釘隠し」
    
    
    
    
    
    天守閣からの眺め。中央大通りの奥が姫路駅
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    石不足のために古墳の石棺まで一部に使われた転用石
    
    
    切腹丸の入り口
    
    切腹丸
    
    
    姫路城周辺マップ(パンフレットより)
    参 : 姫路城公式HP好古園
    
    姫路城「平成の大修理」エレベーターで見学を
     世界文化遺産・姫路城(姫路市)で平成21年に始まる“平成の大修理”の際、
    高さ45メートルの見学用エレベーターを天守閣のそばに設置することが2008年3月4日、決まった。
    めったにない工事の様子を見てもらうための措置で、
    文化庁は「文化財修復作業の画期的な公開手法」と評価している。
     同市がこの日開かれた大天使保存修理検討会で、事業の基本方針を示した。
    方針では、大修理の実施期間を平成21〜26年度の6年間とし、
    工事中は作業用の足場を伴った素屋根(高さ53メートル)で大天守をすっぽり覆い、
    壁面や屋根の修理、耐震補強などを行う。
    事業費は約28億円(うち素屋根の工事費12億6000万円)にのぼる見通し。
     この素屋根の内部に、作業用の足場だけでなく、見学者用のエレベーターと
    見学スペースを設置する考え。ここから、大天守の各層で進められる壁の漆喰(しっくい)塗りや、
    屋根瓦の葺(ふ)き替えなどがつぶさに観察できる。また、ふだんは見ることのできない、
    さまざまな角度からの天守の様子を楽しむこともできるという。
     エレベーターの設置で、従来は登城できなかった、車いすの使用者や身障者、
    お年寄りたちといった足の弱い人たちも姫路城観光が可能に。エレベーターでの見学期間は約3年間の
    見通し。市は工事中ならではの姫路城見学ができるよう、公開方法を工夫することにしている。
     45年ぶりとなる姫路城大天守の保存修理工事は2009年9月頃から資材搬入足場工事が始まり、
    5年先まで外観を見ることができなくなるので、外観を見たい人は早めに見学しておきましょう。
    なお現場公開は以下の通り
    工事の内容や安全に配慮しながら
     @修理期間中も大天守内部を公開する。
     A修理現場を公開し、修理風景が見できる。
     B普段は大天守への登閣が困難な人に見学の機会を提供するなど、
      修理期間中ならではの見学ができるように工夫されている。
     大天守を覆う素屋根については、内部に見学者用のスペースとエレベーターを設置。
     修理工事の様子や大天守上層部の外観を、間近に見られる。

























































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