節足動物(YSミニ辞典)

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(crab)かに : @俳句での、サワガニや、磯にいる小さいカニ類。[季語]夏−動物。 参 : 渡蟹
    A甲殻綱十脚目のうち尾の短い一群の節足動物の総称。一対のはさみと四対の歩脚、堅い甲を持ち、
     大部分は横にはう。海産・淡水産とも種類が多く、大きさもさまざま。食用になるものも多い。
     タラバガニやヤシガニは分類上ヤドカリ科でカニ類ではないが、一般にはカニと呼ばれる。
     
     食味がズワイガニより劣るため比較的安価に流通している「オオズワイガニ」
     
     本物のズワイガニ料理(新潟の「かに道楽」にて)
     判別が難しいカニ
     同じ甲殻類、十脚目、異尾下目、タラバガニ科の中で、判別が難しいタラバガニ(鱈場蟹)と
     アブラガニ(油蟹、あおがに)を見分ける目印とされていた甲羅中央部の突起数(ツボ型のふくらみ)は、
     高価なタラバガニが六つ、値段の安いアブラガニは四つとされていたが、2004年5月、オホーツク海で
     資源調査のため捕獲したアブラガニ約300匹(DNA分析で判別)の中に突起が五つか六つあるものが
     15匹見つかり、消費者が見誤らないためには脚のつめの長さなどにも注意を払う必要があるという。
     京都の丹後周辺で獲れる間人蟹(たいざがに)は、水揚げ量も少なく幻の松葉がに(ズワイガニ)
     言われ、ブランド食材として名高く高価な蟹だが、砂泥地に生息しているため、
     体内に含まれた泥(ドロ)を吐き出させるため、水揚げしてから水槽に移し、
     約3日程経過した蟹が一番美味いそうである。
     ぼうぜがに(swimming crab) : 坊勢蟹。姫路市の坊勢島で捕れるガザミ(通称:ワタリガニ)のうち、
      甲羅幅18cm以上のものは、「ぼうぜがに」のブランド名(県認証食品指定の商標)で販売されている。
      「ぼうぜがに」は脚の付け根の辺りや、甲羅に身が詰まっているのが特徴で、
      海の水温が下がる秋から身が締まり、食べごろになる。
      秋は身が締まったオス、冬は内子を持ったメスがおいしい。 参 : 坊勢漁業協同組合(HP)
      
      秋にはメスの10倍もの旨味成分を持つと言われる オスの「ぼうぜがに」          
日本一のカニ
順位 候補地 回答数(人)
タラバガニ(北海道) 9835
毛ガニ(北海道) 7696
越前ガニ(福井) 6845
ズワイガニ(北海道) 3542
花咲ガニ(北海道) 3008
鳥取松葉ガニ(鳥取) 2891
間人(たいざ)ガニ(京都) 1476
香住(かすみ)ガニ(兵庫) 1400
ワタリガニ(福岡) 1244
10 ベニズワイガニ(北海道) 777
朝日新聞「アスパラクラブ」会員によるアンケートより
候補地はラッシャー板前さんと朝日新聞編集部が選定
甲蟹(a horseshoe crab:米、a king crab:英)かぶとがに : 兜蟹。
    剣尾綱剣尾目カブトガニ科カブトガニ属に属するの節足動物の総称で、
    大きな兜(甲)と尻尾のトゲ゙が外観の特徴である。
    日本のカブトガニの学名は「Tachypleus tridentatus」。
    カブトガニは甲殻類ではなく、系統的にはカニよりもクモ類・サソリ類に近い。
    カブトガニの化石は約5億年前のオルドビス紀にまでさかのぼることができ、
    中生代に栄えた種属の生き残りで、2億年前からほとんど姿を変えていないため
    「生きている化石」といわれる。幼生は三葉虫に似ていると言われ、「三葉虫型幼生」の名もある。
    実際に三葉虫と系統的に近いと思われたこともあるが、今では否定されている。
    
    オスとメスの上面(山口県の秋穂湾・山口湾に生息のWeb教材より)
    
    オスとメスの裏面(Webフリー画像より)
    
    山口県の周防大島にある「なぎさ水族館」のカブトガニ。元気に歩き回っていた
    成体の全長はオスが50cm、メスが60cm内外。青黒く硬い半円形のお椀のような前体(頭胸甲)と、
    五角形に近い後体(腹甲)、剣状の尾部から成り、腹甲の縁には長く鋭いとげがある。
    前体の下面に7対の付属脚があり、うち5対ははさみ状である。
    後体胸部の付属肢は6対、うち第2対以下は先端がはさみ状になっている。
    つがいのカブトガニは、オスがメスの背に乗ったまま砂地に卵を産み、
    産卵は6〜8月の大潮から中潮にかけての満潮時に行われ、
    産卵のために砂を掘るときには濁った水の中からブツブツと小さな泡が上がる。
    孵化(ふか)した幼生は、干潟でゴカイやアサリ貝などをえさに脱皮を繰り返しながら成長する。
    世界で4種現存し、日本では一種が北九州市小倉南区の曽根干拓や佐賀県の伊万里湾のほか、
    岡山県笠岡市の沿岸、瀬戸内海の山口県沿岸、愛媛県東予市、福岡市の今津湾、
    大分県杵築市の守江湾、長崎県西海町や壱岐などで生息が確認されている。
    繁殖には産卵のための砂地と、幼生が育つための干潟が必要だが、最近では海の汚染や
    沿岸の干拓や埋め立て、護岸工事などで生息できる海岸が減少しほとんど見ることができない。
    日本では天然記念物に指定されている希少動物で、
    環境省のレッドデータブックで「絶滅の危機にひんしている」絶滅危惧T類に指定されているが、
    海外では、東南アジア、北アメリカにも見られ、特に北アメリカ東海岸の一部や中国では
    無数に見ることができ、中国など一部地域では食用にもされているほどが、毒を持っているものも多い。
    カブトガニの血液を、様々な医療に応用する研究も進んでいる。
    岡山県笠岡市、佐賀県伊万里市では、繁殖地がそれぞれ、
    国、県、市の天然記念物になっていて、岡山県笠岡市には、カブトガニ博物館がある。
    平生湾の産卵、7年間で最多
     平生湾(山口県平生町)に生息するカブトガニの産卵状況を平生町山口カブトガニ研究懇話会
    2008年8月20日に調べた結果、卵の塊(卵塊)が人工産卵場を中心に136個確認された。
    平生湾でのカブトガニ調査は、孵化した後の幼生の数を2001年から、
    2002年からは卵塊数を毎年調べているが、一番多かった2007年の69個の倍だった。
    理由は不明だが、カブトガニの好む砂地でできている人口産卵場が
    一定の役割を果たしているのではないかと関係者はみている。
    参 : 日本カブトガニを守る会(HP)、伊万里湾のカブトガニ(HP)
節足動物(arthropod)せっそくどうぶつ : 動物界最大の分類群で、昆虫類、甲殻類、蛛形(ちゅけい)類、
    唇脚類、倍脚類、剣尾類など、硬い殻(外骨格)と複数の節(体節・環節)を持つ
    節足動物門に属する生物の総称。陸・海・空・土中・寄生などあらゆる場所に進出し、
    現生種は約110万種と名前を持つ全動物種の85%以上を占める。
    現存の分類節足動物門
     大顎亜門
      ●昆虫綱(昆虫類)
      ●甲殻綱(甲殻類)
      ●ヤスデ綱(倍脚綱)
      ●ムカデ綱(属脚綱)
      ●ヤスデモドキ綱(少脚綱)
     鋏角亜門
      ●ウミグモ綱(海蜘蛛類)
      ●カブトガニ綱(剣尾類)
      ●クモ綱(蜘蛛綱)
    4大グループに分類する場合は、以下に分けられる。
     @昆虫(Insecta:インセクタ) = 昆虫(昆虫関連に別掲)
     A甲殻類(Crustacea:クルスタキア) : 物を噛む顎と2対の触角を持っているが、
      触角の様子、脚の本数、身体の分化の程度は様々である。
      代表種は、カブトエビ、ミジンコ、エビ、カニ、ヤドカリ、ダンゴムシ、ワラジムシ、フジツボなど。
     B多足類(Myriopoda:ミリオポーダ) : 物を噛む顎と一対の触角を持っている。
      代表種は、ヤスデ、ゲジゲジ、ムカデなど。
     C鋏角類(Chelicerata:ケリケラータ) : 触角や顎がないが、代わりにハサミ状の
      付属肢(鋏角:Chelicerae)があり、これで獲物をかじったり、あるいは毒液を打ち込んだりする。
      代表種は、カブトガニ、クモ、サソリ、ダニ、絶滅したウミサソリなど。
    体の表面はクチクラ(キチン質とタンパク質等)でできた外骨格でおおわれる。成長に伴い
    体のサイズが大きくなるときには、脱皮により古い外骨格は脱ぎ捨てられ、新しい外骨格が形成される。
    体は、体節の繰り返し構造、つまり体節制をとり、体の表面を被う外骨格も体節単位になっている。
    体節の間は関節状に可動であることが多い。ただし、複数体節の融合や分化など、
    いわゆる異規体節制がある程度以上発達し、頭部はそれぞれの群で独特の複数体節が
    融合(合体節)してできたものである。口器は頭部に含まれる体節の付属肢に由来する。
    種類によっては、体節のうちの特定のものが組み合わされてひとつづきの外骨格で
    覆われる場合などもあり、外観上あるいは機能上の単位を構成する。
    例えば、体を頭部、胸部、腹部の3部、または頭胸部、腹部の2部に分けて呼ぶ場合があり、
    これは節足動物の各分類群ごとの特徴として用いられる。
    各体節からは、それぞれ一対の関節肢と呼ばれる脚が出ている。
    関節肢も体と同様に外骨格で覆われ、途中に関節がある。原則として有性生殖を行い、卵生である。
    陸上のものには気管を持つものがある。多くの分類群では、卵から孵った幼生が性成熟した
    成体になる過程で、著しく形態が変化する変態を行う。甲殻類や昆虫類などにさまざまな例が見られる。
高脚蟹(Japanese spider crab、Japanese giant crab、Giant spider crab)タカアシガニ
    学名は「Macrocheira kaempferi」。十脚目・短尾下目・クモガニ科に属する蟹。
    日本近海の深海に生息する巨大な蟹で、全長では世界最大の現生節足動物であるが、
    甲羅の大きさからいうと世界最大はオーストラリアオオガニということになる。
    カニ類の中では系統的に古い種で、生きている化石とよばれる。
    現生のタカアシガニ属 (Macrocheira属)は1属1種だけだが、他に化石種が2種類報告されている。
    全身が橙色だが、脚には白色のまだら模様が入る。脚は非常に細長いが、
    さらに成体のオスでは鋏脚が脚よりも長くなり、大きなオスが鋏脚を広げると3mを超える。
    甲羅は最大で甲幅30cm、甲長40cmほどの楕円形で、盛りあがっていて丸っこく、
    腕を広げた幅は4mにも達する。複眼は甲羅の前方に並び、複眼の間には斜めの棘が左右に突き出す。
    若い個体は甲羅に毛や棘があり、複眼の間の棘も長いが、成熟すると毛は短くなり、棘も目立たなくなる。
    生息域は岩手県沖から九州までの太平洋岸、台湾、東シナ海、駿河湾、土佐湾の大陸沿岸に分布する。
    日本近海の固有種と言われていたが、1989年に台湾の東方沖で見つかっている。
    水深150〜800mほどの深海砂泥底に生息し(特に水深200〜300mに多い)、
    春の産卵期には、水深50m程度の浅いところまで移動して産卵する。
    
    タカアシガニ(大阪の海遊館にて)2011.4.18撮影
    
    同上
    
    同上
    学術名はエンゲルベルト・ケンペル(Engelbert Kaempfer)にちなんで名づけられ、
    彼の生誕350年の折には剥製がドイツに送られた。
    食用になるが、肉が水っぽく大味と評価されがちであり、
    それゆえ大正初期の頃から底引き網漁でタカアシガニが水揚げされるも見向きもされていなかった。
    しかし今日では漁獲される地元の名物料理の一つになっている。巷説では、
    1960(昭和35)年に戸田村の地元旅館主人が「タカアシガニ料理」を始めたとされている。
    小型底引き網(トロール網)などで漁獲され、塩茹でや蒸しガニ等にして食用にされる。
    メスの方が美味しいという話もあるが、巨体の割にはあまり肉が多くない。
    また、甲羅に人の顔を描き込んで魔除けとして用いられることもある。
    漁場は相模灘、駿河湾、土佐湾、尾鷲、伊豆七島周辺などだが、産卵期の春は禁漁となっている。
    特に漁が盛んな駿河湾ではタカアシガニを観光の名物にしているが、
    近年は漁獲が減少しているため、種苗放流など資源保護の動きもある。
    和歌山県では産卵期の春に浅瀬に移動するものを漁獲している。
    参 : [YouTube](タカアシガニの脱皮)
松葉蟹(まつばがに) : 松葉がに。ずわい蟹。@イソオウギガニ科の海産のカニ
     甲は丸みを帯びた三角形で、雄は甲幅約15センチメートル、
     歩脚を広げると80センチメートルに達する。雌は生後6〜7年で成熟して生殖可能になると、
     脱皮しなくなるので成長が止まり、雄の半分ぐらいの大きさで、一年中抱卵する。
     食用。寒流域に分布。日本海側の重要な水産物で、北陸ではエチゼンガニ、
     山陰ではマツバガニと呼び、雌はセイコガニ・ゼンマル・コウバコガニとも呼ばれる。
    A成長したズワイガニの雄(おす)で山陰地方での名称。
     山陰地方というと、島根県、鳥取県、兵庫県、京都府などの日本海側を指し、
     境港(さかいみなと)、浜坂港(はまさか)、香住港(かすみ)、津居山港(城崎:きのさき)、
     柴山港(しばやま)、浅茂川港(あさもがわ)、間人港(たいざ)、宮津港(みやづ)
     舞鶴港(まいづる)などが松葉蟹で有名な漁港となる。
     松葉蟹の水揚げは解禁日の11月6日から3月下旬までで、
     この期間は冬の日本海の荒海で育った、山陰産の松葉蟹を地元では格安で食べられる。
     「松葉がに」という呼び名が雌雄を含めた総称で使われることが多いが、
     正確には成長しきった雄を「松葉がに」、お腹のフタが丸く、卵を抱えている雌を「親がに」、
     または「子持ちがに」、脱皮して間もない雄を「若松葉がに」と呼んでいる。
     「松葉がに」は殻が固く、ずっしりと重く、ハサミが太いが、「若松葉がに」は殻がやわらかい。
    何故、松葉がにと名づけられたのかは諸説があり、
     細長い脚の形や脚の肉が松葉のように見えるという説、
     かにの脚の殻をはいで水につけると松葉のように広がるからとか、
     猟師が浜で大鍋を据えて松葉を集めて燃やしたから、などいずれも定かでない。[季語]冬−動物。
    参 : ずわい蟹(松葉蟹)の食べ方(HP)
蜈蚣(Centipede)むかで : @百足(ひゃくそく)。多足亜門ムカデ綱(唇脚綱)の節足動物のうち
     ゲジ類を除いたものの総称。脚の数が多く、運動性に富む捕食性の虫である。
     英名のCentipedeはラテン語の百(centi)脚(ped)に由来する。[季語]夏−動物。
     
     種類が多く、体長5mmくらいのものから15cmを超えるものまである。
     体は腹背に扁平で、頭部と多数の環節が連続した胴部とから成り、環節ごとに一対の脚がある。
     湿気の多い石や朽ち木の下、地中などにすみ、小昆虫を捕食する。
     ムカデは夜行性のため、夜の被害が多く、大顎(おおあご)から毒液を出し、
     かまれるとハチに刺されたような激痛があり、腫れや炎症(ムカデ咬症)が生じる。
     かみ傷は、ちょうどホチキスの針で開けた穴のように、約1cm間隔の2つのかみ口が残り、
     その周りが赤く腫れるのが特徴で、場合によっては40度近い高熱、
     更には潰瘍やアレルギーなどを発症する。
     ムカデには、人に致命的なダメージを与えるほどの毒量はないが、
     時には蜂窩織炎(ほうかしきえん)といって、腫れがひどくなるケースもある。
     また何度も同じ種類のムカデにかまれると、その毒に強いアレルギー反応(アナフィラキシー・ショック)
     が起き、短時間のうちにショック状態に陥ることもあることから、
     気分が悪くなった場合は、迷わず救急車を呼びましょう。
     刺されたときの処置 : 傷口の上部をしばり、全身に回らないようにする。
      毒が広がるので絶対かいてはいけない。傷口から何度も毒を吸い出し、石鹸と流水で洗い流し、
      すぐ病院に行きましょう。応急処置としては、患部に水を流して冷やし、
      市販のステロイド軟こうを塗るとよい。炎症が治まれば、痛みは和らぐ。
      中にはアンモニア水で湿布する人がいるが、アンモニア水は、しゃく熱感が生じ、
      そのうち皮膚が壊死(えし)して黒ずむことになるので、使用しないこと。
    A「むかで小判」の略。
渡蟹(swimming crab)わたりがに : 標準和名「ガザミ」の別名で、「がさみ」「がざめ」や「月待ちガニ」とも
    呼ばれ、中国では「青蟹(チンハイ)」と呼ばれている。ワタリガニ科に分類される海産の
    甲は横に長い菱形で、幅15センチメートル内外。体色は暗青色で腹面は白い。肉は美味。
    青森県以南から、韓国・台湾・中国大陸沿岸に分布しており、昼は水深40m以浅の海底の砂に埋まり、
    夜泳ぎまわる。第4脚までは普通の蟹と同じ脚をしているが、第5脚は脚の先がオールのように
    平たく変形した「遊泳脚」となっているのが特徴で、これを使って海中をすばやく泳ぎ、
    遠くへ移動できることから、英語では「泳ぐ蟹」と呼ばれている。
    ずわい蟹やたらば蟹と異なり脚には身が少ないので、
    主に胸肉(甲羅の中の身)や脚の付け根部分の柔らかな身肉を食べる。
    甲羅の裏のカニ味噌も濃厚で、甲羅に熱燗を注いで甲羅酒にするのもよい。
    オスの方が旨味成分が多く美味だが、メスは秋から冬にかけて生殖腺が発達し、
    内子(卵巣)が最高に美味しい。味噌と非常に相性が良く、蒸したワタリガニは絶品!
    栄養的な面では、高タンパクで低脂肪なことに加え、脂肪やアルコールの分解を助け、
    栄養分の代謝をよくするビタミンB1・B2や、動脈硬化を予防するタウリンも豊富だが、
    ゆでると水に溶け出してしまうので、ゆで汁を捨てずに味わう方がより効果的といわれている。
    選び方と保存 : 手で持った時にズッシリとした重みのあるものが、見肉が詰まっている。
     また、できるだけ大きいもの、脚が抜けていないものを選ぶ。
     カニ類は傷むのが速いので、保存はせず、すぐに調理して食べましょう。
    食べ方 : 塩茹でして食べるのが一般的だが、せっかくの旨味が溶け出してしまうので、
     蒸して食べるのがよい。いずれの方法でも30分程度の加熱が必要で、蒸し上がったら甲羅をはがす。
     身肉の部分は包丁で食べやすい大きさに切り分ける。甲羅の部分に張り付いた黄褐色のミソや、
     オレンジ色の内子は珍味である。焼くという方法もあり、身肉部分をぶつ切りにして、
     唐揚げや鍋の具材にできる。特に鍋ものではカニの旨味がたっぷりと出て、
     締めの雑炊が楽しみである。韓国料理にケジャン(渡り蟹のキムチ)がある。

























































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