食べ合わせ(YSミニ辞典)

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食べ合わせ(poisoning from things eaten together)たべあわせ : 食い合わせ。
    一緒に食べると有害であると考えられている食べ物の組み合わせ。
    ウナギと梅干し、スイカと天ぷらなど。また、それを同時に食べること。
    その一方で、体に良く、栄養学的にも優れた食べ合わせも数多く存在している。
    実際にはこれらの「食べ合わせ」には医学的・栄養学的な根拠があるわけではなく、
    特に深刻なほどの体への悪い影響があるとか、
    一緒に食べたからと言ってだれもが必ずお腹を壊してしまうというようなことはない。
    食習慣の迷信には、脂の多いものを食べ過ぎない、消化に悪い物を食べ過ぎない、
    といった戒めの意味も含まれており、これまで私たちの食生活に役立ってきたものも多い。
    
避けたい食べ合わせ
避けたい
飲食物
作用や影響 改善策
うなぎ×梅干 ウナギの脂っこさと梅干しの強い酸味が刺激し合い、
脂肪エステという脂の固まりが作られて消化不良を
起こすことがある。口の中がさっぱりして、つい食べ
過ぎてしまうという、「過食と美食の戒め」という
意味があり、問題はないとも言われている。
胃腸が弱っているときは、
脂分と酸味の強いものを
多量に摂る組み合わせは
避ける。
カニ× カニビタミンB1・B2が多く、栄養の代謝を良くする
一方、体を冷やす作用も。も体を冷やすので、
一緒に食べると、冷え性の人は症状が重くなる。
カニ×かき氷 カニもかき氷も体を冷やす。カニはコレステロール
下げ、動脈硬化を防ぐタウリンが豊富に含まれる
食品だが、一緒に食べることで体が冷え、内臓機能
が低下することで腹痛になる可能性が高くなる。
薬効を高めるため、
体を温める働きのある
ショウガや酢じょうゆを
かけて食べる。
コーヒー×
   プルーン
せっかく鉄分の多いプルーンを食べても、
コーヒー紅茶緑茶などのタンニン
取り過ぎるとその吸収は妨げられてしまう。
ビタミンCを一緒にとると、
鉄の吸収率はよくなるので、
フルーツ100%のジュース
などと一緒に摂るとよい。
×からし とともに、からしなどの辛いものも血行を促す
ため、かゆみが出てしまう可能性がある。
じんましんや湿疹が出やすい人は、注意が必要。
高血圧糖尿病、高コレステロールなどの
生活習慣病も助長する。
きゅうりトマト、セロリなど
体を冷ます作用のある
食べ物を一緒に摂る。
そば×タニシ ほとんど噛まずに食べるそばと、固くて消化の悪い
タニシを一緒に食べるといっそう消化が悪くなる。
大根×
   にんじん
だいこんには豊富なビタミンCが含まれているが、
生のにんじんに含まれるアスコルビナーゼは
ビタミンCを破壊する。
アスコルビナーゼは酸に
弱いので、事前にレモン汁を
かけたり、酢であえるといい。
天ぷら×
    かき氷
夏場で胃腸が弱ってきているところへ冷たいものと
脂肪分が多い天ぷらを一緒に入れると胃腸に
更に負担をかけることになる。
天ぷら×
    すいか
すいかは水分が多いので、胃酸を薄めてしまい、
その結果うまく消化する事ができなくなる。
胃腸の弱い人、とくに下痢気味の人は、多量の
水分と油分の組み合わせは避けたほうが無難。
トマト×
   きゅうり
トマトに含まれるビタミンCはがん脳卒中
心臓疾患などを阻止してくれるが、きゅうりに
含まれるアスコルビナーゼにはビタミンCを壊す
作用がある。また、両方とも体を冷やす。
サラダに使うときは酢を加え、
アスコルビナーゼの働きを
抑える。加熱してもOK。
なすの漬物×
 冷たいそば
なすの漬け物は体のほてりを冷まし、そばには胃を
冷やす作用があるので、冷たいまま食べ合わせる
と、下痢をしたり手足が冷えることになる。
加熱すればその作用は緩和
されるので、温かい汁そばで。
体を温める作用のあるねぎや
七味をプラスするとよい。
にんじん×
野菜ジュース
人参の色素・カロチンは体内で必要なビタミンA
変わり、体の抵抗力を高め、活性酵素を抑制し、
風邪がんの予防に良い食品。
ところが、人参はビタミンCを破壊する
酵素アスコルビナーゼを含んでいる。
野菜ジュースを作るときは、
人参と一緒に少量の酢を入れ
混ぜてから、ビタミンCの多い
野菜を入れると良い。
ぶた肉×
 冷たいそば
ビタミンB1が豊富な豚肉は体やの働きを
活発にするが、体を冷やす作用も。
この食べ合わせは胃を冷やし、
栄養素や有効成分の吸収を妨げるので要注意。
ほうれん草×
   ベーコン
ほうれん草には体内で亜硝酸に変わる硝酸が、
ベーコンには食品添加物として亜硝酸ナトリウムが
含まれている。この亜硝酸とタンパク質の分解物が
反応すると、発ガン性物質が生成される。
レモンを絞ったり、
ビタミンの豊富な
サラダやジュースと
一緒に食べると良い。
焼き魚×
    漬け物
魚の二級アミンと漬け物の亜硝酸が体内で
発ガン性物質のニトロソアミンに変わる。
渋いお茶を飲めば
大丈夫とか。
ゆで卵×
   コーヒー
ゆで卵の硫黄とコーヒーカフェイン
組み合わせが鉄分の吸収を妨げる。
目玉焼きにすれば硫黄は
気化するので問題ない。
レバー×
   みょうが
「栄養素の宝庫」と呼ばれるほど栄養豊富な
レバーは代謝を活発にする働きがある。
貧血、やせ気味の人は摂りたい食品だが、
みょうがの苦味物質が胃腸の働きを抑えるため、
栄養分の吸収を低減してしまう。
胃腸の働きを高める作用の
あるしょうがをプラスすると、
栄養分の吸収率が向上。



























































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