YSパソコン用語解説集(デジタル)

[ホーム] [索引] [前項] [次項]
< > 一眼レフタイプデジカメ : コンパクトデジカメと一眼レフデジカメの中間に位置するデジカメのこと。
    タイプというだけあって、仕組みそのものは一眼レフとは違い、基本的にはレンズ交換はできないので、
    購入時には気を付けよう。しかし、マニュアル撮影機能など、一眼レフ並みの機能を持ちつつ、
    液晶モニターでピントなどの画像を確認しながら撮影が行えたり、
    動画撮影ができるなど一眼レフデジカメとはまた異なる利点を持っている。
    また、光学式ファインダーは備わっていないが、
    代わりにビデオカメラのような「ビューファインダー」が装備されている。
< > デジタル (digital)
    ある量を表すのに数値を用いることで、デジタル時計のように、時刻が数字で表現される。
    割りきれる数値しか扱わない数値の表現形式。
    実数(3分の1とかπのように割り切れない数字)を表現できない。 反 : アナログ
< > デジタルID = デジタル署名
< > デジタル一眼レフ : 一眼レフデジタルカメラ(一眼レフデジカメ)。
    レンズを通してフィルムに写る画像を、カメラ本体内に鏡を置いて反射させ、
    ファインダーから確認できるようにしたものが一眼カメラで、
    これに撮像素子を加えてデジタル化したデジタルカメラのことで、
    従来のデジカメはコンパクトデジカメという。レンズを交換できる製品がほとんどで、
    用途に応じてレンズを使い分けられるし、撮影画像を直接確認できるので、
    ズームを多用しても効果を見ながら撮影できる。
    しかし、携帯性や価格の面ではおよばず、1万円台から購入できるコンパクトデジカメに対して、
    安い製品でも本体だけでの実売価格が20万円台である。
     デイリーリサーチの2008年10月7日の記事より、インターネットコムと gooリサーチが行った
    「デジタルカメラに関する調査」によると、コンパクトデジタルカメラは「デジカメ」、
    デジタル一眼レフカメラは「一眼レフ」「デジタル一眼レフ」「デジタル一眼」が
    一般的な呼び方であることがわかった。
    高価で重たいデジタル一眼レフをあえて利用するメリット
    ●CCDの大きさが画質の差を生み、画質が優れる
     CCDの大きさが異なり、コンパクトデジカメが
     1/1.8〜1/2.7型の小さなCCDを搭載しているのに対し、
     デジタル一眼レフカメラはAPS−Cサイズと呼ばれる大型のCCDを採用している。
     面積比にすると約15倍もの違いがあり、圧倒的にデジタル一眼レフカメラの方が大きい。
     そのことは写りのよさにほかならず、細部に目を凝らすと、デジタル一眼レフの方が建造物の
     輪郭などの描写が細かいことがわかる。また、明暗差(ダイナミックレンジ)の表現力に
     長けているので、空の雲や日陰などの微妙な明暗の描写に明らかな違いを感じる。
    ●ピント合わせの速度や操作のレスポンスに優れている
     デジタル一眼レフカメラでは、ピント合わせにコンパクトデジカメでは用いられていない
     専用のセンサーを使っているため、素速くピントを合わせてくれる。
     また、シャッターが切れるまでの時間差(シャッタータイムラグ)も一般的に短いため、
     撮りたい瞬間をズバリ捉えるのが得意である。それ以外の部分での使い勝手も、
     ボディーの大きさを生かして余裕のあるボタン配置になっていたり、
     操作性に優れる大型ダイヤルを装備するなど、素速く確実に操作できるように工夫しているのが
     特徴で、ある程度使い込んで操作に慣れれば、カメラのファインダーを覗いたまま、
     手探りでほとんどの操作が行えるようになるでしょう。
     また、背景の一部など、ぼけを強調した写真が撮れることもメリットの一つである。
    ●撮りたい場面に合わせてレンズを交換して撮影できる
     コンパクトデジカメは、搭載するレンズの性能により「広角に強い」
     「遠くの被写体を大きく撮影できる」といった具合に性格付けがなされているが、
     デジタル一眼レフカメラならば、広大な景色を写すなら広角レンズ、
     花や昆虫の撮影にはマクロレンズ…といった具合に、
     交換レンズを使い分けることにより表現手法を使い分けられるのが大きな魅力である。
    デメリットとしては高価なことを除くと、
    ■液晶モニターを見ながら撮れない
    ■動画が撮れない
    ■レンズ交換時にゴミが入る    などがある。
    デジタル一眼レフカメラの正しい構え方
    不要な力を抜いてリラックスした状態で両足を肩幅ほどに開き、重心を身体の中心に置く。
    コンパクト機では、シャッターボタンがカメラの上面に水平に付いていることが多いため、
    右手のグリップは四角い箱を握るような持ち方になる。それに対し、デジタル一眼レフでは
    シャッターボタンはかなり前寄りの位置で、しかも斜めに付いているので、
    優しくタマゴを握るようなイメージで握ると、人さし指の下にシャッターボタンがちょうど当たるようになる。
    左手は、カメラの左側面ではなく、レンズ全体を下から支えるようにして握る。
    こうすると、レンズの重みをバランスよく受け止められるだけでなく、
    レンズのズームリングやピントリングに指が当たり、素早く操作できる。
    コンパクト機と違って、撮影時は液晶モニターに画像が映らないデジタル一眼レフでは、
    必ず光学ファインダーを覗き込むようにするのをお忘れなく。この際、ほお骨をカメラの背面に
    ぴったり付け、両手と合わせた3点でカメラを支えるようにすると、カメラぶれを効果的に防ぐことができる。
    さらに、しっかりと両腕の脇を締めたうえで、シャッターボタンを指先ではなく指の腹で
    ゆっくりと押し込むようにするのがポイント。シャッターボタンを瞬間的に押し込み、
    すぐ指を離すようにする撮り方をよく見かけるが、これはかえって逆効果。ゆっくりとシャッターを押し、
    シャッターが切れても指を押し込んだままにしておく方が、ブレを抑えることができる。
    参 : ケラレミラーレス一眼カメラ
< > デジタル映像効果 (digital picture effect) : テレビやビデオの映像信号をデジタル信号に変換し、
    画面の縮小・拡大、そのほか各種の画面映像効果を行う技術の総称。縮小・拡大のほかに、
    回転効果、4面マルチ、マルチ・ムーブ効果、マルチ・フリーズ効果、
    軌跡表示効果、軌跡効果、モザイク効果、レリーフ効果などがある。
< > デジタル映像信号形式 → D端子
< > デジタルオーディオ出力
    オーディオ製品の分野で、音声を劣化なくデジタルで伝達できるように考えられ、
    標準となっているSPDIF規格に沿った音声出力のこと。この出力があると、
    MDのレコーダーやデッキに接続して、パソコンのディスクに格納されている楽曲をコピーしたり、
    デジタルオーディオ入力を持つアンプに接続して、高音質で楽曲を再生したりすることが可能。
    また、DVDドライブのあるパソコンで、再生ソフトが対応していると、
    この端子にドルビーデジタルの音声信号を出力することもできる。(特選街2001年1月号より引用)
< > デジタルカメラ (digital camera) = (digital still camera)デジカメ
    画像をデジタルデータとして電子的に記録する形式のカメラ。
    正式な呼称は「デジタル・スチルカメラ」で、「スチル」とは「静止画像」のこと。
    電子スチルカメラとも呼ばれ、光の情報を銀塩フィルムに結像させる銀塩カメラ(フィルムカメラ)ではなく、
    光を検知する半導体素子(CCDや光電子倍増管)を用いて画像を電気信号に変換し、
    それを結像させたものを画像データとして記録するカメラである。
    カメラというからには、もちろん写真を撮る道具。しかしビデオを撮る道具もカメラという。
    そこで正確をきす場合は、写真を撮る方をデジタルスチルカメラ、
    デジタル方式のテープを使うビデオカメラをデジタルビデオカメラという。
    しかし単にデジタルカメラといえば、普通は写真を撮る方である。
    多くのデジタルカメラは、撮影した画像をコンパクトフラッシュ
    スマートメディアメモリースティックなどのICメモリカードに保存する。
    ●映像をデジタルデータ(画像ファイル)として直接パソコンで加工や管理ができる
    ●フィルムを使わないので現像が不要
    ●撮ったその場で画像を確認できるので、失敗したり気に入らない画像はすぐに削除できる
    ●プリンターインクジェット式プリンターなど)を使って自宅で十分な画質の写真を印刷できる
    ●気に入った写真は、Web上で公開するか、電子メールで送信たりして、簡単に共有できる
    ●パソコンを使わなくても、記録メディアをDPE店に持っていけば、写真に仕上がる。
     また、オンラインで利用できるフォト・ プリントサービスを利用して、
     本格的な画質の写真を取得することもできる
    ●記録メディアに保存されている画像データをハードディスクCD−RDVD−Rなどに
     移して保存すれば、元の記録メディアのデータを削除してメモリーカード1枚を何度でも使える
    ●メモリーがいっぱいになって撮れなくなった場合に、
     いらない画像を削除して撮影可能枚数を増やすことができる
    ●扱いが楽などのメリットがある

    撮った写真を見るには、テレビやパソコンにつないで画面で見る。
    カメラ本体に液晶モニターが付いていれば、それでも見られるが、
    これは基本的に撮影した写真の確認用である。
    紙の写真にしたいときは、プリンターで印刷する。パソコンにつないだインクジェット式プリンターでは、
    それなりの画質だが、専用の昇華型プリンターを使うと普通の写真に近い画質も可能である。
    デジタルカメラでは、ホームページやメールに載せる写真を撮ることが多くなっている。
    以前だったら普通に現像プリントした写真をスキャナーで読みとるとか、
    フォトCDというものにしてパソコンに取り込むとか、けっこう手間がかかった。
    しかし、デジタルカメラで撮影した写真は最初から画像データなので、簡単にパソコンに取り込める。
    取り込んだ後の処理も楽だ。デジタルカメラの画質は、
    画素という光を感じる人工の目のようなものの数で変わってくる。
    もちろん画素数が多いほど、画質がいい。
    撮影後、保存できる枚数とか記録の方法、電池の持ち時間なども、機種によってバラツキが大きい。
    以前は、100万画素以下のデジタルカメラが一般的で、メールやホームページには十分だが、
    印刷には適しない。今は、500万画素クラスも登場し、画質は向上する一方で、
    銀塩写真並みの画質が得られる機種もあるが、通常の35ミリカラーフィルムの画質を画素数でいえば、
    1800万画素程度あるといわれており、いまのところフィルム方式カメラの高画質には追いつけない。
    なお一般に、100万画素のことをメガピクセルともいう。
    最近登場してきた一眼レフデジカメ一眼レフタイプデジカメに対して
    従来のデジカメはコンパクトデジカメという。
    一眼レフデジカメは、高画質、多種・多用な交換レンズ、操作性などで魅力はあるが、
    撮像素子が大きいので大型になり携帯性が悪く、価格の面でも、
    1万円台で購入できるコンパクトデジカメに比べて高価である。
    デジタルカメラの動作温度は約0度〜40度で、極端に寒いか暑い場所での撮影はしない方がいい。
    防水デジカメの中でも「生活防水」と呼ばれることが多いのが、
    JIS保護等級4級の防水性能を持つデジカメで、雨に濡れても問題ないし、
    手で優しく水をかける程度のすすぎ洗いも可能である。
    ただ、4級に相当する生活防水性能を持っていても、
    やはり水の中に落としたりすると壊れる可能性がある。もちろん水中では使用できない。
    もし水中で撮影したいのなら、7級の「防浸型」に相当する一部の機種か、
    8級の「水中型」に相当する機種を選びましょう。
    水中撮影をしたいのなら、個別の機種に対応した別売りの防水ケースを購入する手もある。
    ケースによってJIS保護等級の7級、もしくは8級に対応したものがある。
    ただし、気をつけたいのは、同じ級数のデジカメや防水ケースでも、
    機種によって潜れる深さや水中での撮影時間が異なる場合がある。
    ダイビングが趣味の方は、自分の用途に合わせて機種を選ぶとよいでしょう。
    デジタルカメラの購入時のチェック
    デジタルカメラの価格は、写真の画質(解像度)と便利な機能の多さや画像の制御方法などにより
    大きな幅があるので、購入する前に何を重視するかをはっきりさせておく必要がある。
    つまり、価格・画質・機能の組み合わせで妥協点を決めることになるのだが、
    予算内での画質・機能の最適なものを選べばよいことになる。
    使用目的に合ったデジタルカメラを選んだ後の購入時のチェック
    ★店頭で納得するまで触る。 ◎持ちやすさ◎レンズやフラッシュ発光部分に指がかからないこと
                   ◎ファインダーをのぞいたときに鼻が引っかからないこと
    ★画像を再生してみてピントや色が合っているかチェックする。
    ★液晶画面の大きさと見やすさをチェックする。
      ◎現在、デジカメに搭載されている液晶モニタには
        「1.55型」「1.8型」「2型」「2.5型」などの サイズがあるが、
        新規にデジカメを購入するときは、実際に実物を見てからにしよう。
        たとえば「1.5型」と「2.5型」をくらべると、数値的には「1」しか違わないが、
        表示面積では4倍近くの差となる。また、サイズが小さくなればなるほど、
        構成する画素数も少なくなるので、表示する画像も
        アバウトになってしまう可能性が高くなってしまう。つまり、カメラの大きさが同じなら、
        できるだけ大きなサイズの液晶モニタが搭載されている機種を選ぶ方がよい。
      ◎デジカメショップの店内だけで判断するのではなく、晴天下での映り具合も確認しておこう。
        液晶モニタのガラス面に陽光が反射して、屋外での視認性が著しく悪い製品もあるので、
        高機能・高性能がうたい文句の高級機でも、
        搭載している液晶モニタが貧弱では、写真上達は望めない。
    ★シャッターボタンのチェック。 ◎押しやすいもの◎ピント合わせの半押しがしやすいもの
                       ◎次の撮影ができるまでの撮影間隔の短いもの
    ★長時間撮影する人は、バッテリーの連続撮影可能時間をチェックする。また、万が一を考えて、
      コンビニでも手に入る乾電池が使えるタイプがよいが、充電電池の予備を購入するてもある。
    ★接続キットの有無のチェック。 ◎接続キットには撮影した動画をパソコンに取り込んだり見たり
      するためのソフトが付いているが、付属していない場合は別途購入(1万円程度)する必要がある。
      ◎接続キットがない場合でも、コンパクトフラッシュやスマートメディアなどの
       記録媒体を読み取るカードリーダーがあれば、デジカメ画像や動画をパソコンに取り込める。
    ★私の場合は、デジカメとパソコンメーカーを同じソニーにしたので、
      デジカメのメモリースティックがそのままパソコンのスロットに使用できるので、
      画像の取り込みが簡単にできるメリットがあり、◎メーカーを合わせるのも1つのチェック項目である。
      しかし、現在ではNECなどの他メーカーのパソコンにもスロットが装備されているので、
      機種によってはこだわらなくてもよくなっている。
    マイピクチャ内デジカメ写真などのファイル名を一括変換する方法(Windows XP)
    貼り付けたフォルダをダブルクリックして開く→ツールバーの表示(表示)をクリックし、
    [ 写真 ] をクリック→不要な写真があれば、サムネイルをクリックし、[Delete]キー→
    表示の順番を入れ替えたい場合は、目的の写真をクリックし、ドラッグで移動する→
    写真と写真の間をドラッグし、黒い縦棒が表れたらマウスから手を離す→「編集」メニュー→
    「すべて選択」→すべてのサムネイルが選択された状態で、先頭(左端)のサムネイル上で右クリック→
    表示されるメニューの「名前の変更」→適当な名前(例えば「ハワイ旅行」など)に変更→
    [Enter]キーで確定して終了。ファイル名に連番が振られすべてのファイル名が一括変更される。
    (注)拡張子(ファイル名のピリオドの後にあるjpg、jpegなど)が表示されている場合は、
       ピリオド以降を削除しないこと。
    マイピクチャ内デジカメ写真などのファイル名のコピー方法(Windows XP)
    プレビュー画面のファイル名は、マウスの右メニューのコピーができなくて、
    クリップボードからの直接コピーは「〜の名前を変更できません。指定されたファイル名は既に存在します。
    別の名前を指定してください」のエラーがでる。
    そのままファイル名に一連番号を付けて強行してもかまわないが、私のやり方を紹介しましょう。
    ファイル名の上で右クリック→プロパティ→全般タブの上部のコピー元ファイル名のドットから
    左部分の名前をドラッグして右クリックから「コピー」を選択→[キャンセル]→
    コピーしたいファイル名の上で右クリックから「名前の変更」を選択→
    元のファイル名のドットより左部分を消して一連番号(例:1)などを入力し、
    カーソルを1の左に移して右クリツクから「貼り付け」を選択→次々と連番を入力して
    「貼り付け」のみで△△1、△△2、△△3、・・・△△10などとファイルのコピーができる。
    デジタルカメラの画素数選択
     デジカメは目的に応じて何種類課の画素数(画像サイズ)を選択することができる。
     画素数が少ない画像は電子メールで送る場合や、ホームページ用の画像、
     小さく印刷する場合などに適しているが、大きくプリントすると、粒子が粗い画像になる。
     撮影後の使用目的に合わせて画素数(画像サイズ)を切り替えることによって、
     メモリーカードを無駄なく使用することができる。
画素数(画像サイズ) 目安となる画像用途
2048×1536
(約320万画素)
FULL L判サイズ・A4サイズの大きさでプリントする場合。
2048(3:2)は、プリンターの用紙サイズ(横長)で撮影される。
1024×768
(約80万画素)
XGA 名刺サイズ・ハガキ半分の大きさでプリントする場合。
640×480
(約30万画素)
VGA 電子メールで送る場合や、小さいサイズ(シール)のプリントする場合。
    (注)デジタルカメラの機種によってFULL・XGA・VGAなどのサイズは変わる。    
画素数によるプリントできるサイズ
デジカメの
画素数
L版
89×197mm
A4版
210×297mm
四切版
254×305mm
A3版
297×420mm
100万画素 × × ×
200万画素 ×
300万画素 ×
400万画素 ×
500万画素
600万画素
800万画素
    (注)最大A4判までしか印刷できないプリンターでA3判の大きさをプリントするには
       写真店に依頼する方法があるが、デジカメの画素数によって、
       きれいにプリントできる用紙サイズは上表のように異なる。
    動く被写体にピントを合わせる方法
    (1)あらかじめ半押しで、ピントを合わせておき、
      ピントの位置に被写体がやってきたときにシャッターを押し切る方法で、
      一般のカメラでも良く使われ、「置きピン」(ピントをある位置において置く)と言われる。
    (2)被写体と同じ距離が保てるように、被写体と一緒に動きながら撮影する方法。
      いきなりシャッターを押し切らないで、シャッター半押しのまま自分自身も移動して、
      良い表情などを狙う。被写体の動きが速いときはムリで、
      子供や小動物がちょこちょこ動く程度のときなどに使える方法。
    ピンボケの原因と対策方法
    (1)室内など撮影する場所が暗い。(対策)できるだけ明るい場所で撮影する。
                           部屋の電気をすべて点灯して明るくしたり、カーテンを開けたりする。
                           明るくするほどシャッター速度も速くなるので、手ぶれを防げる。
    (2)被写体と背景の明暗の差(コントラスト)が少ない。(対策)撮影する場所を少し変えてみる。
                        白い犬を白い壁の前で撮影するような場合、背景の位置を変えてみる。
    (3)メインの被写体が画面中央にない。
            (対策)画面中央でピント合わせをした後に構図を決めて撮影するフォーカスロックを用いる。
    鍋などの湯気をくっきり移す方法
    シャッター速度は遅め(1/8秒など)にし、光を逆光ぎみに当てる。
    背景は、白い湯気がわかりやすいようになるべく暗い背景を選ぶ。
    最後に、湯気にピントが合わないため、鍋などにピントを合わせる。逆光で撮るので、
    ハレ切りにも注意して湯気の白さが出るようにする。
    強い光源や黒っぽい服を着た人が鍋などの向こう側に来るような位置から撮ると、湯気が写りやすくなる。
    ただ、逆光で撮ると鍋の手前が暗くなりがちになるので、
    白い板などで鍋に光を反射させてやると、一層きれいに撮れる。
    スキーやスノーボードなどでのゲレンデの撮影方法(各種モードはソニーのサイバーショットの例)
     @白い雪だけの背景になりがちなゲレンデの写真は、
      青空や木など背景のアクセントを置くだけで、グレードアップした写真が撮れる。
     Aコントラストが高くなりがちなゲレンデでは、「スポット測光」機能でモデルの頬に照準を合わせると、
      顔が暗くなってしまうのを防ぐことができる。また、露出補正やマニュアル設定を有効に活用する。
     Bシーンセレクションを「スノーモード」に設定すると、全体的に暗くならず、明るく撮影することができる。
     C背景が雪のときは、露出補正ダイヤルをプラス方向に補正すると、白色が美しく写る。
     D「マルチポイントAFモード」を活用すると、
      スキー場の雰囲気とメインの被写体の両方が活きた写真になる。
     E滑走シーンは、「マルチ連写モード」で撮ると、背景もピタッと決まった一枚が撮れる。
      インターバル設定でシャッター間隔を調整し、モデルが滑るスピードに合わせるとよい。
      また、シャッタースピードが調整できる機種の場合は、1/500秒などの高速シャッターに設定しておき、
      あらかじめ決めておいた場所に滑ってきてもらえば、ダイナミックな滑降シーンが撮れる。
     Fスローシャッターに設定して移動する被写体を、カメラを動かしながら写す流し撮りとよばれる
      テクニックを活用すれば、背景が一定方向に流れて見えるなか、
      メインの被写体だけをピタッと止め、背景がブレて躍動感のある写真を写すことができる。
     G滑りのチェックなどは「ムービー」機能を活用する。
     Hペンションの窓明かり、ナイターゲレンデの照明などのスキー場のナイトシーンは、
      「夜景+人物モード」なら、背景と人物をバランスよく表現することができる。
     Iペンションやレストランのロマンチックの夜景シーンは、「キャンドルモード」を活用する。
     Jどこのスキー場で撮影したのかすぐに思い出せるように、
       ゲレンデの風景やコースの様子などがわかる写真を撮っておく。
    (注)ゲレンデから暖房の効いた室内に持ち込んだ場合など、
       デジカメの内部や外部に水滴がつくことがあり、
       水滴がついたまま使用すると故障の原因になるので、
       ゲレンデからあたたかい場所に持ち込む場合などは、ビニール袋などで空気が入らないように密閉し、
       約1時間放置し、室内の温度になじませてから取り出す。
       結露が起こった場合は、電源を切って約1時間放置し、結露がなくなって使用する。
    つなぎ合わせのパノラマ写真の撮影方法
    パノラマは、横に広がる雄大な景色をを手軽にワイドに撮影できるとても便利な機能だが、
    このパノラマ用の撮影機能を搭載していない機種は、
    撮りたい範囲を少しずつずらしながら数回に分けて撮影し、
    その画像をパノラマ作成ソフトでつなぎ合わせていくことになる。
    パノラマ作成ソフトは、多くの場合デジカメ純正の接続キットのおまけソフトとして付属されている。
    三脚を使って手ブレを防ぐ三脚の高さを固定し、同じ高さでカメラを水平方向に移動することで、
          手ブレを気にすることなく、簡単に撮影できる。
          また、同じ倍率で撮影することで、倍率がバラバラだと、写真の合成が難しくなる気をつけよう。
    ホワイトバランスを固定する:撮影する景色の一部分だけ太陽に強く照らされて明るい場合など、
                      「オート」モードで撮影すると、画像ごとに色合いが変わってしまうので、
                      「オート」モードを避け、適切なモードに設定する必要がある。
    露出を固定する:明るさが一定でない場合は、露出を固定(AEロック)しておくと、色がそろえられる。
        また撮影範囲の中最も明るそうな場所で露出を固定しておけば、画像が白く飛んでしまうこともなく、
        失敗もない(フラッシュもあらかじめ「発光禁止モード」に設定しておく)。
    重なる部分を考えて撮影する:合成する重なりの部分を計算しながら撮影する。
                    各画像ともそれぞれ30%ぐらい重なれば十分だが、
                    雲や歩いている人など動きのあるものを撮影する場合、
                    50%ぐらいにしてもよい。
    パソコンに取り込んだデジカメ写真にコメントをつける方法(Windows XP) → コメント
    エクスプローラ上でデジタルカメラ画像の情報を表示する方法(Windows XP)
    通常、エクスプローラ上でデジタルカメラ画像を詳細表示に設定しても、「名前」、「サイズ」、「種類」、
    「更新日時」のみ表示されるだけで、
    この他のデジタルカメラ画像情報を表示させるためには下記の操作を行う。
    メニューの「表示」→「詳細表示の設定」→「詳細表示の設定」ウィンドウが起動し、「名前」、「サイズ」、
    「種類」、「更新日時」のみのチェックの他に、右側のスクロールバーを移動させ、「カメラのモデル」、
    「写真の撮影日」、「大きさ」のチェックボックスなどにチェックを入れる→
    [OK]でエクスプローラ上に「カメラのモデル」、「写真の撮影日」、「大きさ」の情報が追加される。
    「写真の撮影日」、「大きさ」タグをクリックすることで、
    写真の撮影日でソートしたり、画像の大きさでソートすることが簡単にできる。
    デジタルカメラ画像の簡易印刷方法(WindowsXP)
    この方法だと、画像の大小に関係なく、自動で指定の用紙サイズに調整してくれる。
    あらかじめ印刷したい画像を、「マイピクチャ」に入れておく→[スタート]→「マイピクチャ」→
    プリントしたい画像の入ったフォルダを選択→左上「画像のタスク」の中の「画像を印刷する」→
    (エクスプローラから入ると左側の画像のタスク画面が表示されないので、必ずマイピクチャから入る)
    写真の印刷ウィザードの開始画面が表示される→「次へ」→
    すべてにチェックが入っていれば[すべてクリア]をクリックし、
    プリントしたい画像のみにチェック(チェックをクリアせずにA4縦用紙などに一覧表を印刷してもよい)→
    「次へ」→使用するプリンターを選択(注)→[印刷の基本設定]で、
    レイアトウトで縦か横で印刷するか用紙サイズを設定→[OK]→「次へ」→
    縁なし印刷などのレイアウトや印刷枚数を設定→「次へ」→印刷開始→
    「写真の印刷ウィザードの完了」が表示されたら、[完了]で印刷終了。
    印刷終了まで待つことはなく、バッファーがあるので続けて同じ操作を繰り返しながら印刷する。
    (注)複数のプリンターがある場合は、コントールパネルの「プリンタとFAX」から
       「常時使うプリンタ」に設定替えしておくと、その都度プリンターを切り替えなくてもすむ。
    デジタルカメラ画像の編集
    デジカメ写真をパソコンに転送する方法
    @デジタルカメラとパソコンをUSBケーブルでつないで転送する方法
      Windows XPの場合は、[スタート]メニュー→「マイコンピュータ」→
      該当の「リムーバブルディスク」をクリックし、下部に縮小された写真をパソコンの
      「マイ ドキュメント」の中の「マイ ピクチャ」にコピーする。
    Aデジカメからメモリーカードを取り出し、それをパソコンの専用スロットに挿入する方法
      メモリースティックなどのメモリーカードやPCカードの専用スロットがパソコンにない場合は、
      USBまたはPCカード型のアダプターを利用して、写真をパソコンに転送する。
      取り込む方法は@と同じ。
    Bプリンターやデジカメに付属している写真管理ソフトを使う方法
      デジカメをパソコンに接続するだけで、メニュー画面から写真を取り込める。
    画像や写真のトリミング方法(ペイントを使用)
    「ペイント」の画面左側のツールボックスからツールを選び、取り込みたい部分を囲んで「編集」→
    「コピー」→もう一つペイントを起動して「編集」(「編集」→「切り取り」→
    右上の[×]で画面を[保存しない]閉じる→ペイントを再起動で一旦ペイントを終了する方法でもよい)
    →「貼り付け」をして保存する。(注)「貼り付け」をするとき、トリミングした画像が小さい場合、
    キャンバスの白い部分が残ってそのまま保存されるため、
    白い部分の角をドラッグ&ドロップして画像に合わせるか、事前に「変形」→
    「キャンバスの色とサイズ」で幅と高さの数値を「1」にしておくとよい。
    写真の傾きを調整する方法
    ●ペイントを使用
    「変形」メニュー→「サイズ変更/傾斜」→傾きで水平方向、垂直方向を−度か+度に数値を入力→
    [OK]ボタン→→写真全体が指定された角度で表示されるが、この状態で保存すると写真の上下左右に
    余白が残るので、前項の「画像や写真のトリミング方法」で不要な部分を取り除いて保存する。
    ●Microsoft Office Picture Managerを使用(Windows Vista)
    編集したい画像デートを右クリック→「プログラムから開く」→「Microsoft Office Picture Manager」→
    「画像」メニュー→「回転と反転」→画面右側に表示された作業ウィンドウより「角度を指定」の
    ▲▼をクリックして、好みの角度を指定し調整→写真全体が指定された角度で表示される。
    この状態で保存すると写真の上下左右に余白が残るので、下記のトリミング機能で余白を取り除く。
    「画像」メニュー→「トリミング」→上下左右四隅の黒い箇所をドラッグ&ドロップして、
    必要な箇所を限定→作業ウィンドウの[OK]ボタン。トリミングをやり直したい場合は、
    ツールバーの[]をクリックして元の画像に戻す。問題がなければ下記の方法で保存。
    「ファイル」メニュー→「名前を付けて保存」→ファイルの保存場所とファイル名を指定→[保存]ボタン。
    写真の合成方法(ペイントを使用)
    背景となる写真を開き、「編集」→「ファイルから貼り付け」で合成する写真を選ぶか、
    写真を2枚別々に開き、上に貼り付ける写真をコピーし、
    背景となる写真の上に貼り付ける。貼り付けた写真の上でドラックすると移動できる。
    貼り付けた写真の境界のマウスポインターか矢印になったところでドラッグすればサイズも変更できる。
    「変形」メニューを使って画像や写真の反転や回転、伸縮などもできる。
    デジタルカメラ画像の簡易編集方法Microsoft Photo Editorを使用)
    Photo Editorの起動(Windows XPの場合):画面左下の[スタート]→「すべてのプログラム」→
    「Microsoft Office ツール」→「Microsoft Photo Editor」→Photo Editorが起動。
    事前設定:「表示」メニュー→「使用する単位」で「ピクセル」にチェック(ツールバー、
    ステータスバーの他にルーラーにチェックすると、目盛りが表示される)→
    「ウインドウ」メニュー→「重ねて表示」をクリック(複数の写真を開いて編集できる)
    画像ファイルの読み込み(以下の3つのどれかから読み込む)
    @Photo Editorのウインドウに画像のアイコンを直接ドラッグ&ドロップする。
    A「ファイル」メニュー→「開く」→「ファイルの場所」ボックスで、
      画像が保存されているフォルダを開く→ファイルの一覧から画像を選択→「開く」
    B「標準」ツールバーから「開く」アイコンを選択→Aの「ファイルの場所」以下同文。
    画像サイズの変更:@ABの方法がある。
    一般に、ディジタルカメラで撮影したままの画像の表示面積は結構大きいので、
    以下のように操作して、サイズを縮小してからウェブページ等で使うことをお勧めします。
    なお、画像サイズを縮小して保存すると、一般にファイルサイズも小さくなる。
    @画像サイズ変更:イメージ・サイズ変更により、画像ファイルの容量を減量する。
      「イメージ」メニュー→「サイズ変更」→「単位」の▼をクリックして一覧を出す→
      「ピクセル」→「幅」、「高さ」、「%」のどれか一つを変更(私は「%」を30〜40程度にするが、
      30万画素(640×480ドット)程度まで画素数を減らすには、「幅」の部分をクリックし
      「640」と入力すると自動的に高さの部分の数字が「480」前後の値になる。
      50%縮小すれば、ファイルサイズは25%になる)→省略してもよいが
      「なめらかにする」のチェックボックスをクリック→[OK]→
      (注)「縦/横の比率を保持しない」にチェックして「幅」「高さ」「%」を個別に変更すると、
         写真の縦横比が変ってしまう。
      別名で保存するので「ファィル」メニュー→「名前を付けて保存」→「ファイルの種類」が
      「JPEG形式」になっていなければ、▼をクリックして一覧を出し、「JPEG形式」をクリック→
      (引き続き圧縮率を変更する場合にはAへ)→「ファイル名」をクリックして、新しい名前を入力→
      [保存]。(注)「上書き保存」は、せっかく撮った写真が、編集で画質が落ちた場合に
               元に戻せないので、極力使用を避けたほうがよい。
    A圧縮率の変更(ファイルサイズの縮小):デジカメで撮った「JPEG」形式の画像は、
      「圧縮率」を変えることができ、圧縮率を大きくすることで、ファイルサイズを縮小することが出来る。
      「ファイル」メニュー→「名前を付けて保存」画面→保存するファイル名を適宜指定→左下部の
      [オプション]→下部の「JPEG」形式の圧縮の指定」のスライドバーを左へドラッグして
      「圧縮の指定」値25〜70程度に変更→「ファイル名」をクリックして、新しい名前を入力→[保存]。
      (注)「JPEG」形式は、圧縮率などを変更するたびに画質が低下するので、
         やり直しの場合は、元のファイルから設定変えをするほうがよい。
         勿論、「上書き保存」は厳禁で、「名前を付けて保存」して元のファイルは残しておく。
    Bトリミング:元の画像の必要部分のみを切り抜き、画像の容量を小さくする。
      Photo Editorウィンドウ左上の「ファイル」→「開く」→
      表示された[開く]ウィンドウからトリミングする写真などの画像ファイルを選択→
      ツールバーの中央部にある「選択」ボタン(点線の四角形)をクリックしてへこまし、
      マウスの左を押したままトリミングをしたい左上部分を斜め下にドラッグ→
      画像中にトリミング範囲が表示されるので、マウスを右クリック→「トリミング」→
      トリミングされた画像のみ表示される(トリミングのやり直しは、
      「選択」ボタンを再度クリックして一旦解除する)→このまま保存するには、
      「ファィル」→「名前を付けて保存」→保存するファイル名を適宜指定して[保存]をクリック。
      (注)上書き保存や同じファイル名で保存すると、元の画像がなくなる。
    画像の調整:デジタルカメラの画像が暗かったり、コントラストが少なかったりしたとき、
             自動または各種のコントロールツマミで補正をする。
    自動調整:「イメージ」メニュー→「自動調整」→全体を判断して適切な状態に自動調整。
    手動調整:「イメージ」メニュー→「調整」→各種スライドバーをドラッグして調整。
           明るさ:画面全体の色およびグレーの階調の白の量(明るさ)を変更。
           コントラスト:隣接する色またはグレーの階調の明るい部分と暗い部分の差を変更。
                   暗い部分を暗く、明るい部分を明るくして写真などにメリハリを付ける。
           ガンマ値:イメージの暗い部分のコントラストを変更。
                  ディスプレイの入力輝度と出力輝度の比を示す数値だが、
                  通常はこの数値の設定を変更する必要はなく、手動で画像を調整する場合、
                  基本的には明るさとコントラストの2つを調整すれば十分である。
    写真の回転:縦位置で撮った写真や縦と横を間違えた場合などに画像の方向を修正する。
             「イメージ」メニュー→「回転」→回転の方向や角度にチェック→[OK]。
             写真を時計回りに90度ずつ回転させる場合には「標準」ツールバーの
             右端部分の「90度回転」アイコンをクリックする。
            (注)Windows XPのエクスプローラで「回転」などの操作をすると、
               撮影日時などの画像情報が元に戻らなくなるので、
               Windows XPのWindows XP使用時の注意事項を参照のこと。
    特殊効果:「効果」メニュー→各種効果を選択して補正する。
           画像の一部をトリミングして効果をつけることもできる。
           シャープネス:「ピンボケ」直し。ソフトネス:「ピンボケ」気味にする。
           ネガ:画像の反転。赤・緑・青の個別に反転できる。
           ポスタリゼーション:画像の色数を減らしてアニメーションのような効果を作る。
           エッジ:輪郭の強調。チョーク/チャコール:白と黒の木炭デッサン風に変える。
           エンボス:浮き彫り風に変える。グラフィックペン:ペン画のように変える。
           ステンドグラス:ステンドグラス風に分割する。
           スタンプ:スタンプのような白黒に変える。
           テクスチャ
:各種模様の選択。画像に地模様をつける。
    透過GIF画像:「標準」ツールバーの右端部分の「透過色に変更」矢印アイコンをクリック→
             透過色にしたい色の上でクリック→「色の類似度」のスライドバーを調整→
             [OK]→背景がグレーの格子になる→フォトエディターを閉じて、
             「上書き保存」→[はい]で背景が消えた画像を取り出せる。
    デジタルカメラの動画
    映画タイトルなど、DVDソフトがどのDVDプレーヤーでも再生できるのは
    「DVD−Video」という規格に準拠しているからで、DVD−Videoを作成するにはいくつか条件があるが、
    なかでも重要なのは映像記録形式と、映像や音声などの保管場所の2点である。
    DVD−Video規格では、映像ファイルの記録形式をMPEG2に定めている。
    一方、動画撮影ができるデジタルカメラでは、MPEG2を採用する製品はごくわずかで、
    一般的な製品はMotion JPEG(M−JPEG)、
    おもちゃデジカメのような低価格製品は無圧縮の映像記録形式を採用する傾向がある。
    オリンパス光学工業や三洋電機、ソニーなどの一部製品ではMPEG1MPEG4
    記録形式でファイルを書き出すが、MPEG2とは互換性がない。
    こうしたデジカメの映像ファイルをDVD−Videoにするなら、MPEG2形式に変換しなくてはならない。
    MPEG2形式の映像ファイルを用意できても、映像ファイルをそのまま記録しただけでは、
    DVD−Videoとはならない。DVD−Videoのディスクは、すべてのDVD再生機器で読み出せるよう、
    映像や音声などのファイルの配置場所を決めているからで、
    例えば、映像関連のファイルはルートディレクトリの「VIDEO _TS」フォルダーに収められている。
    ファイルの名前も規則があるので、独自の名前を付けると、
    DVD−Videoのディスクとして認識されなくなる。
    これらの決まりごとを、ユーザーが把握して記録するのは、非常に困難なので、
    DVDオーサリングソフトを使えば、映像ファイルを取り込むだけで、
    MPEG2形式の映像ファイルに変換し、DVD−Videoのフォルダー階層を構築しながら記録してくれる。
デジタルカメラが利用する主な映像記録形式
映像記録形式 ファイル形式 対応するデジタルカメラ(現行)
Motion JPEG .avi、.mov オリンパスイメージング、カシオ計算機、キヤノン、三洋電機、
富士写真フイルム、松下電器産業などの製品
MPEG1 .mpg、.mpeg ソニーの製品
MPEG4 .mpg、.mpeg オリンパスイメージング、三洋電機、ソニーなどの一部製品
無圧縮 .avi 一部の低価格カメラ
    デジタルカメラの清掃
    ブロアーを使ってエアーでホコリを落とす : カメラの清掃の必需品の「ブロアー」でほこりを吹き飛ばす。
     デジタル一眼レフの清掃には、先端にブラシがなく、表面に粉をまぶしていないタイプがお勧め。
     少し大きめの方がエアーの吹き出し量も多く、作業がしやすい。数百円で購入できる。
     (注)●ブロアーのなかには、吹き出し口の先端にブラシが付いているものもあるが、
         これは内部に余計な油や汚れを付けてしまう原因になりがちなので、
         あらかじめ取り外してから作業を行うこと。また、ブロアーの購入時には、
         ゴムの粘着防止の粉が付着していないものを選ぶ。この粉はブロアーの内部にも残っており、
         使うたびに少量の粉が吹き出すので、センサーのクリーニングには不向である。
        ●デジタル一眼レフカメラは、センサーのクリーニングモードをメニュー内に用意している。
         撮像素子のホコリを吹き飛ばす時は、バルブ撮影や長時間シャッターを利用するのではなく、
         必ずメニューからクリーニングモードを選んで行うこと。
        ●本格的に清掃を行うとなると、アルコールを付けたクリーニング紙でセンサーの表面をふくのが
         最も効果的だが、慣れないとセンサーの表面を傷付けてしまうなど、
         作業の危険性が高いのが欠点で、メーカーによっては、ユーザー自身がこの作業を行った場合、
         製品の保証が受けられなくなる場合がある。
    ボディーの汚れやゴミ : 毛足の長いブラシで払ってやるのがよい。ダイヤルやボタン周囲のくぼみには
     汚れやホコリがたまりやすく、なかなか取りにくいが、ブラッシングでずいぶんときれいになる。
     なお、掃除の際はホコリが舞い上がってしまうので、
     必ずカメラ本体にボディーキャップを装着しておくことを忘れずに!
    ボディーのグリップやレンズのズームリングなど : ゴム素材の部分が白っぽくなることがあるが、
     これは皮脂やタンパク質が付いた汚れで、ブラシでは容易に落とせない。
     これらは、毛羽立ちのない清潔な雑巾を濡らして固く絞り、軽く水拭きしてやるのが一番で、
     洗剤を付けると、ボディーのすき間から内部に水分が入り込む原因となる。
    リングのギザギザした部分などの細かい個所 : 湿らせた綿棒を用意し、溝に沿って清掃する。
    レンズ表面の汚れ : マイクロファイバーを使ったメガネクリーニング用のクリーニングクロスを
     使うのがお勧めで、東レの「トレシー」や、帝人の「ミクロスター」といった商品名で販売している。
     これらの布をよく洗ったうえで、使う前に軽く振ってホコリを落とし、レンズ表面のゴミをブロアーで
     落としてからそっとぬぐう。事前にブロアーでホコリを落としておかないと、ホコリがレンズ表面に
     微細な傷を付ける原因となるので注意しましょう。気をつけたいのは、レンズやボディーの
     クリーニングに「シリコンクロス」を使わないことで、これらの多くは、オレンジ色をした柔らかい生地で
     できており、シリコンを染みこませることにより、つや出し効果の高い生地として利用されている。
     このシリコンは、レンズのコーティングやボディーの塗装などへの浸透性が高く、
     デリケートなカメラ機材を傷めがちである。一度使ってしまうと、
     浸透したシリコンを除去するのは不可能に近いといわれており、
     レンズの性能変化を招いたり、ボディーの表面仕上げを損ねる原因となる。
    携帯電話内のデジカメ写真をパソコンに取り込む方法 → 携帯電話(YSミニ辞典に別掲)
    パソコンの画面を画像ファイルとして保存(キャプチャ)する方法 → 画面コピー
    参 : EV補正AEロックF値ISO感度マクロモード前ボケ白トビアイリス(絞り)、
        色補正露出解像度解像感画像圧縮撮影モード画質モード手ぶれ補正機能
        シャッタースピード三脚リモコン三脚パンニングカールツァイスタイムラグ
        レリーズタイムラグレンズフード高感度撮影機能広角日中シンクロ画角
        クローズアップレンズケラレグラデーションペーパーエコデジカメミラーレス一眼カメラ
< > デジタルカメラの撮影可能枚数 (digital still camera battery comsumption)
    1回の充電で何枚撮影できるかを示した値をいう。デジカメのバッテリー駆動時間の目安になる。
    従来は各メーカーが独自の方法で測定していたため、メーカー間でバッテリーの持ちを比較できなかった。
    2003年12月にカメラ映像機器工業会(CIPA)が標準的な測定方法として統一規格を策定した。
    以後はCPIA規格に基づいた測定値が公称値となっている。
    測定条件は、温度や湿度のほか、実際の撮影動作などの詳細な規定が定められている。
< > デジタルキャッシュ (digital cash) : オンラインショッピングのクレジットガード方式では暗証番号が
    盗まれるという危険性があることから、新しい電子決済の手段として開発されたネットワーク上の
    通貨のこと。アメリカのサイバーキャッシュ社、オランダのデジキャッシュ社などが取り引きを行っている。
< > デジタルコピー制御 : デジタル番組の録画においては、画質の劣化がないゆえに、
    より厳密な著作権管理が求められる。デジタル・コピーの制御は、録画そのものを禁止する、
    一度だけ録画を可能にする、自由に録画できるなど、
    目的に応じて様々なレベルの規格が提供されている。
< > デジタル署名 (digital signature)
    「デジタルID」や「電子署名」とも呼ばれる身分証明書の一種で、
    電子メールなどで重要な情報をやりとりする際に、
    メッセージが通信途中で改ざんなどをされないことを判断したり、相手を見分ける手段として使われる。
    一般に公開鍵暗号システムのなかで利用されている。
    多くのプロバイダーでは、送信者のなりすましを防止するために、
    一度受信(POP3)サーバーでユーザー認証をしないと、
    送信(SMTP)サーバーを使えないように設定している。
    しかし、ユーザー自身で送信サーバーを用意する方法などもあり、完全とは言えない。
    こうしたメールの欠点を補うもので、送信者の身元を認証する
    第三者機関にデジタル署名という身分証明書を発行してもらい、
    そのコピーを相手に渡してメール着信時に身元を照会してもらう仕組みのこと。
    入手したデジタル署名をメールに付けるには、送信時に「ツール」メニューの
    「デジタル署名」にチェックを入れる。デジタル署名付きのメールを受信したユーザーには、
    メールの開封前にデジタル署名付きであることを通知するメッセージが表示される。
    もし、登録時の内容と違うメールアドレスで送っていたり、
    デジタル署名の有効期限が切れていたりすると、セキュリティの警告画面が表示される。
    デジタル署名の取得先はいくつかある。「ツール」メニュー→「オプション」→「セキュリティ」タブ→
    [デジタルIDの取得]ボタンを押すと取得先を紹介するWebページを見ることができる。
    その中の大手認証サービス会社の一つ、日本ベリサインだと1年間有効なデジタル署名を
    約15ドルで販売している(クレジットカード決済のみ)。60日間限定のお試し版もある。  参 : 署名
< > デジタルスチルカメラ (digital still camera) = デジタルカメラ
< > デジタルダビングの劣化
    アナログでダビングした場合には、S/Nの悪化や色相のズレ、
    ジッターの増加といった劣化は避けられないが、DV端子を使ってのデジタルダビングでは、
    そのような劣化はほとんどない。しかし、デジタルには読み出したり書き込んだりするときのエラーがあり、
    それのエラー訂正をするときや、テープの出力や周波数特性、表面特性に加え、
    ヘッドの特性や走行系といったハード側の問題によるわずかの劣化は避けられないが、
    それでもアナログ時代に比べれば「ほとんど劣化しない」と言い切ってよいと思う。
< > デジタルテレビ (digital TV)DTV : デジタル放送(digital broadcasting)のことで、
    映像や音声をデジタル信号で送る放送形式である。「ある」「なし」で1と0を表すデジタル信号を用いて、
    放送を行うテレビ放送なので、従来のアナログ放送のような、反射波の影響によるゴースト障害や、
    受信感度の低下によるノイズが生じないため、高画質で受信できる。
    デジタル信号を圧縮して放送するので、従来のアナログ放送の1チャンネル分の周波数帯域を使用して、
    4〜8チャンネルの放送を行うことができる。一部の番組は、アナログ放送の約6倍の解像度を持つ
    ハイビジョン映像で放映する。「BSデジタル放送」「CSデジタル放送」「110度CSデジタル放送」、
    2003年12月1日午前11時に東京・名古屋・大阪の3大都市でスタートした、
    地上にある放送用鉄塔から送信する「地上波デジタル放送」などがある。
< > デジタルハイビジョン (Digital High Definition Televiision)HDTV : ハイビジョン映像。
    2000年に開始されたBSデジタル放送で行なわれている高精細度映像によるハイビジョン放送のこと。
    BSデジタル放送ではSDTV(従来同様の標準画質放送)とHDTV(高画質ハイビジョン放送)の
    両者が同一のチャンネルに時間帯を分けて共存できるが、後者のことを「デジタルハイビジョン放送」という。
    デジタルハイビジョン放送は1989年から開始されたハイビジョン放送をデジタル化した放送形式で、
    ハイビジョン放送と同様の音声、映像フォーマットを用いた上で、映像圧縮にMPEG2 Video、
    音声圧縮にMPEG2 AACを用いている。走査線は現行のNTSCの525本の倍以上の1125本、
    ITU−R、BT.601で定められている水平方向画素数がNTSCの720画素から1920画素へ、
    画面のアスペクト比は従来方式の4対3から16対9へとワイドになり、臨場感が増している。
    HDTVでは、画質のモード(総走査線数)として750p、1125i、1125pの3種類がある。
    参 : D端子
< > デジタルビデオカメラ (digital video camera)
    8ミリビデオカメラのように、ビデオ映像を撮るカメラで、DVカメラともいう。
    DVカメラのビデオテープは、従来のビデオカメラのテープと比べて、画質がよい。
    また、デジタルカメラとしての機能、つまり静止画の撮影もできる。これらの動画/静止画は、
    DV端子のあるパソコンで、動画/画像ウァイルに変換できる。
    デジタル信号なのでノイズ混入の心配もない。
    デジタル記録であるDV規格はサンプリングポイントが決まっていて、有効画素数は、
    720×480の34万5600ドット(画素)で、過不足なくDVフォーマット記録できるようになっている。
    参 : IEEE1394DVDカメラ
< > デジタル複合機 = MFP
< > デジタルホーム・ワーキンググループ = DHWG
< > デジタルライツ : 音楽や映像などのデジタルコンテンツを有料配信する場合の、
    著作権などの保護情報の技術的な処理方法を取り決め、無断利用をできなくする仕組みをいう。
< > デジタル・リビング・ネットワーク・アライアンス = DLNA




































inserted by FC2 system